必殺技なしでイナズマイレブン??できらぁぁ!!!!!   作:きりきり舞い

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第13話 「白恋VS帝国!!進化と真価!!」

【前半戦、必殺タクティクス、必殺技のぶつけ合いが今大会で最もハイレベルな試合となっております!!この試合、どちらに形勢が傾いてもおかしくはありません!今大会初失点を許した白恋をこのまま破り、前年優勝の帝国はそのまま決勝に駒を進めてしまうのか!?それとも、今大会のダークホース白恋が駆け上がるか!?さぁ後半戦の始まりです!!白恋中学ボールから開始となります!】

 

「デュアルタイフーンとやらも、あの相手のキャプテンの鬼道と不動にボールが行かなければいいって訳だろ」

 

「ま、それが一番手っ早いけど、それはそれで難しいぞ。アツヤ。天翔がゴールラインまでボールを保持するか?」

 

「デュアルタイフーンそのものを封じるのはありだが、帝国の守備も頑強だ。鬼道、不動にボールが回らない想定はしない」

 

デュアルタイフーンは性質上、人数を鬼道組と不動組にわけざる得ない。そして連携必殺シュート技をするにしても、ある程度陣形を崩さざる得ない。

狙うはイギリス代表の必殺タクティクス【無敵の槍】の攻略法と同じだ。

 

 

「デュアルタイフーン自体を誘う。あれはあれで抜け穴がある。帝国のシュート単体必殺程度なら、鉄は遅れは取らない。連携必殺技に頼る分、陣形を崩しきれないのが今のデュアルタイフーンだ。シュートの際に最も隙ができる。帝国も理解はしているだろうが,デュアルタイフーンを使う以上は避けられないものになる。

そして人数をかける分カウンターにも非常に脆い。

士郎をDFに。守備を固める。攻撃力は落ちるが、4-4-3でいく。」

 

「【絶対障壁】を破られる前提で動く上で連携必殺の起点になる鬼道や不動は徹底して潰す。」

 

「【絶対障壁】は士郎じゃなくて俺が担当になる感じでいいのか?間持。」

 

「あぁ。宗司、真降、流、烈斗、アツヤ、礼文のほぼ攻撃陣によるものになる。俺が入りたいところだが、俺が居ても発動しないからな。」

 

「よくわからないよね。キャプテンが必殺タクティクスできないの。ほんとよくわからないよ」

 

「そんなことはいい。デュアルタイフーンを封じた後の攻撃にすぐ移るからな。絶対障壁崩壊した時はすぐ前線へ。」

 

「へぇ。信用してくれてるんだ。僕たちなら止められるって」

 

「当たり前だ。白恋のDFなんだからな」

 

「えへへ。なら止めるしかないよね。」

 

「だべ!」

 

不動と鬼道の【キラーフィールズ】自体もデュアルタイフーンで分断する以上使えない。なら白恋DF陣で止められないわけがない。

 

「いくぞ。白恋ファイ。」

 

「「「オー!!」」」

 

 

ーー

後半が始まる。

白恋のボールから始まる。流からボールを受け取り、ドリブル開始。

そして案の定仕掛けてくるのが速い帝国

 

「【キラースライド】!!」

 

「【サイクロン】!!」

 

成神と寺門の必殺技をドリブルで躱していく。

問題は俺が源田のゴールを割れないこと。先ほどの騙しはもう通用しないだろう。

鬼道も不動も俺を追っているが視線はすでに俺のパス先に寄っているはず。

全く決定力がないというのはドリブラーとしては残念そのものではある。イナイレGOの主人公、松風天馬というバグみたいな存在を知ってるせいで余計に惨めに感じるぞ。

 

「チッ…!こいつら動きが良くなってやがる。いや、無理をしているのか?」

 

「面倒な…帝国のマーク」

 

帝国のカバーも速い。パス先になる流やアツヤ、烈斗に被せてきている。

向かってきているのは帝国DF3人 

そしてこれは…

 

「キヒッ2人でダメなら3人でどうでしょうか。万丈、大野。俺に合わせなさい。やりますよ」

 

「いずれ、これこそが究極の必殺タクティクス【インフィニットゼロ】の原型となるでしょう…クク【シグマ…」

 

「「ゾーン】!!!」」

 

3人ディフェンス必殺技 シグマゾーン…!

ちっ…速いな。すでに囲まれている

 

囲んだ3人がまさしく同時に俺の足元を目掛けてアタックを仕掛けてくる。

3人のタイミングが完璧に同時かつ、仕掛けるのが非常に速い。

コースを決める暇はなかった。

そんなことを考えていた頃には俺は宙を舞っていた。

 

「ぐっ…!」

 

「天翔!!」

 

 

【おっと帝国!!3人強烈な新必殺技のディフェンスでここまでドリブルで突破していた間持の進行を遂に妨害!!ボールは帝国学園へ!そしてこれは鬼道へ回るか!!これはまた来るでしょう!!】

 

「必殺タクティクス。【デュアルタイフーン】始動!」

 

 

デュアルタイフーンは先ほどと異なるメンバーで一斉に集結して二つの台風を形成して、進行し始める。

 

「必殺タクティクスいくぞ!!【絶対障壁】!!」

 

それに対抗して宗司を中心に絶対障壁を始動。

デュアルタイフーンの進行の妨害を試みる。

 

そして当然だが

 

「同じように粉砕してやるよ。五条、大野、万丈、辺見!」

 

不動陣営は鬼道陣営を庇う形で突っ込んでくる

絶対障壁は崩れる。

 

「鬼道、決めろ!!」

 

「前線で絶対障壁を作る練習はしておいて良かったと今は思うよ。」

 

「ここは通してもらう…!!【イリュージョンボール】!!」

 

「行かせないべ。【アイスグランド】!!」

 

「【フローズンスティール】!!!」

 

「ぐっ…っ!!体勢を強引に崩しにきたか!」

 

「そこだね。【アイスグランド】改」

 

「なにっ…を」

 

珠香はアイスグランドにて、鬼道の視界とコースを塞ぎ、アイスグランドによって速度を上げた紺子のフローズンスティールにより、避けようと避けまいと体勢を崩し、士郎のアイスグランドにより鬼道を完全に蓋をしてボールを奪取

鬼道にワンチャンすら与えない鉄壁の布陣により、ボールを奪取した

 

「鬼道!!」

 

【怒涛の鬼道に対する白恋の猛攻チャージだ!!シュートチャンスをきっちり潰しに来た!!ボールは白恋へ!!そしてこのパスは前線で復帰した氷上へ!!完全なカウンターになっております!!帝国ディフェンス陣も速いが!!】

 

「押し通る!!!!【ホワイトブレード】…!アツヤ!!頼んだ!!!!」

 

「マズイ!オフサイドはない!10番を止めろ!!」

 

「ナイスパスだ先輩!決めてやる!!」

 

「……ふぅ…止める!!こい!!!」

 

完全アツヤと源田の1VS1

アツヤが選ぶは十八番

 

「吹き荒れろ…【エターナルブリザード】!!」

 

強烈な必殺が打ち放たれた

対して源田は

 

〜〜

「皇帝ペンギン1号もデチューンして皇帝ペンギン2号として完成させたんなら、ビーストファングもそうしろよ。なに怖がってんだ?お前達は」

 

 

「…確かにそうだが、どのようにして負担を減らす。皇帝ペンギン2号と違って人数をかける訳にもいかん。」

 

「【無限の壁】のような必殺技もありだとは思うが、この短期間で習得するには難易度が高いだろうな」

 

「…フン。どうせお前にはビーストファングしかねえんだからそれを活かす方のが手っ取り早いだろうが。」

 

「あれは禁断の技だ。全身に負担をかけるだけでなく使用するにも3回で体を壊しかねない。それは許可できないと言っている。」

 

「頭が硬いねぇ。鬼道くん。なら前方向へジャンプでもして、負担減らしてろよ。地面で直接止めるから全身への負担をかけるんだったら、前慣性を活かしつつ、ボールに対して体重をかけられるなら対して威力も変わらないだろうが」

 

「前慣性を活かすか…その方向性は考えていなかった…。フルパワーシールドは垂直だが、前への飛びか…それで行こう。ありがとう不動。鬼道も相談に乗ってくれてありがとう。少し掴めた気がする。」

 

「フン。止められるか不安になるだぁぐずぐずしてるのが見てられなかったんだよ。精々ゴールをしっかり守ってくれよ?」

 

「なるほど…確かにその方向性なら…ありがとう不動」

 

「フン。」

 

 

〜〜

「これが、俺の答えだ。止める!!!うぉぉおおおお!!!!」

 

「【ハイビーストファング】!!!!!」

 

源田は自身の中の獣性をたぎらせ、イナイレ世界における自身の肉体に危険を齎す代わりに強力な力を秘めた必殺技。禁断の技【ビーストファング】の動きをしたかと思いきや、前へとジャンプしてすっ飛んでいく。

 

「あれが…!ハイビーストファング…っ!」

 

源田は唸るエターナルブリザードを噛み砕くかのように、両の手で挟み込み、地面にボールを叩きつける。

エターナルブリザードを完全に止めたのだった。

 

「なにっ…!俺のシュートを止めただと…っ!?」

 

【と、止めたァァァ!!!?吹雪アツヤのエターナルブリザードを遂に止める者が現れました!!今大会初完全にセーブした!!!これぞ帝国の守護神です!!】

 

「やるじゃねえか…!源田!いくぞてめえら!!攻撃だ!!」

 

「流れが来ている。仕掛けるぞ!!」

 

帝国が完全に勢いづいたのはマズイ。ここで確実に流れを切る必要がある。

速攻でアツヤはボールをさらに奪いにいく

 

「止められたなら…もう一度打つまでだ!!寄越せ!!!」

 

「ケヒ…あなたにはもうボールを譲りませんよ?【分身フェイント】!!さぁ成神!、上がりなさい!」

 

「なにっ!?」

 

五条から成神へ

 

「くっ行かせない!!」

 

「【メロディウェイブ】!!鬼道!!」

 

成神から鬼道へとボールが回る。

だけど、ここまでだ。もうすでに俺とその後ろに士郎がいる。

 

俺は鬼道はスライディングをかける

 

「くっ…!このボールを…っ!」

 

鬼道の動きを阻害して体勢を崩した。これなら避けられない。

 

「行かせないよ。【アイスグランド】改!!空野くん。シュートチェインでいくよ。」

 

「あぁ!!いくよ。…【すいせいシュート】!!!」

 

ラインはできている。相手のシュートブロックなども間に合わない。

これも決まる。

 

「【必殺クマゴロシ斬】!!」

 

士郎の強烈なシュートでさらに加速させて、ゴールへと蹴り込まれた。

 

「もう二度とゴールは…破らせない!!!【ハイビーストファング】!!!」

 

だが。それも

 

【ふ、防ぎました!!!!まさかのシュートチェイン必殺技も止めてしまった!!!流れを意地でも切らしません!!帝国またも流れを取り戻したか!!】

 

「デュアルタイフーンでは中盤を突破はできても肝心のゴールまでが繋がらない…なら俺たち自身の必殺技で道を切り開いていくしかない!合わせてくれ!!」

 

「鬼道!お前が合わせんだよ!!」

 

デュアルタイフーンをセルフ封印して、鬼道と不動、その周りをカバーできるように一気に帝国がラインを上げてくる

 

なら地力で応えるしかない。

 

「【キラーフィールズ】!!」

 

「「うわっ!!!?」」

 

鬼道と不動のキラーフィールズにより真降と、流が吹き飛ばされる

 

「行かせない!!【アイスグランド】改!」

 

「チッ…だがここまで持ってこれれば!十分だろ!やれ寺門!!」

 

「バックパス…っ!」

 

不動の裏から見えにくいように寺門が並走していた

士郎を完全に釣った形になった。

寺門が横抜けしていく。

 

「いくぞ。洞面!辺見!!!鬼道へ!!」

 

「「「【デスゾーン】!!!!」」」

 

そしてイナズマイレブン、原初の必殺技。超高度でボールを中心に三角形を描くように3人で回転しながらキープして、空中でボールにエネルギーを貯め、エネルギーを集中させたら、3人が同時に踏みつけるように蹴り飛ばす。息が合わなければ発動できない高難易度の必殺技。

辺見、寺門、洞面によって放たれた。

 

それは、鬼道へ飛ばされるこれもまたパス

先ほどと同じ流れ…!

 

「いくぞ…!!!不動!!佐久間!!」

 

「「おう!!」」

 

「ぐぅうう!!【皇帝ペンギン!!」

 

「「2ごッ!!!?】」」

 

だが、そんなのは許さない。2対1なんて関係ない。このシュートだけは打たせない。

コントロールなんて知らない。なんとしてでも…っ!

 

【な、なんと!!間持が皇帝ペンギン2号の蹴り出しに介入!!?間持と不動,佐久間の3人の蹴りが同時にボールへ加わって動きません!!なんだこれはっ!?!】

 

「あ、あいつ!!鬼道と佐久間と不動の3人がかりのキックとデスゾーンの威力が乗っているんだぞ!!なんなんだあいつは!!」

 

「このボールは譲るわけにはいかねえっ!!!」

 

「な、なんだとッ…!」

 

「く、くそっ!?」

 

「キャプテン…すげえ…!」

 

威力を完全に相殺し、バランスを崩した不動と佐久間を弾き飛ばし、ボールを吹き飛ばす。

ボールの飛び先は、…ラッキー。アツヤの方向へと飛んでいく。

 

「ラッキー…!ナイスだぜ!天翔!今度こそ…ッ!」

 

アツヤはボールを保持してドリブルしていく。

だが…あれは

 

【セカンドボールが白恋!吹雪アツヤものすごい勢いで上がっていきます!!これは白恋にチャンスか!?いや帝国ディフェンス速い!!】

 

「貴方にはもうボールを譲らさせないと言ったはずです。行きますよ!【シグマ…」

 

「「ゾーン】!!!」」

 

「クソがっ…!!」

 

 

「はぁ…はぁ…ッ…必殺技による疲労か…っ時間も少ない…俺たちに延長をを戦い抜く体力は残っていない…っ。故に…っこの攻撃は絶対に通す。ゴールを源田に任せて全員上がるぞ!!」

 

鬼道の言葉により、全員で一気にラインを上げてくる。源田を完全に信頼したもの。

 

「体に対しての負担も大きいが…致し方あるまい!確実に突破する…!奥の手いくぞ…ッ!!必殺タクティクス【ペンギンカーニバル】」

 

ペンギンカーニバルだと…っ

口笛を合図に、ペンギンを召喚してそのまま敵にぶつけてくる地雷原、グリッドオメガ並にイナイレ界で意味不明な必殺タクティクスが来る…!

 

佐久間、不動、鬼道、寺門が同時に指笛を鳴らす。

するとペンギンのオーラを纏ったボールを持たない帝国学園他メンバーが突進してくる

 

そういう技なのか…これは

しかもこれは…ッ全員がペンギン並の速度になってるから速すぎる…っ!

 

「なんだこのタクティクスは…っ!」

 

「ぐわぁ…っ!!」

 

通る際の風圧で全員が吹き飛ばされる

マズイ…こんな強引な手段でゴールまでの道をこじ開けてくるとは…っ

 

「いまだ…完全フリー!これがラスト攻撃になるぞ!不動!」

 

「っわかっている!はぁ…!いくぞてめえら…っ!【トリプル…!!」

 

「「ブースト】!!!」

 

不動、洞面、成神によるトリプルブーストが、鬼道へのパスとなる

 

【な、なんというタクティクスでしょう!?選手自身が皇帝ペンギンと同等の速度でコートを駆け巡り白恋の守りを撹乱!?!完全にゴールへの道を切り拓きました…!?!そしてこのシュートはッ…!】

 

「鬼道!!決めろ!!」

 

「お前達の思い…!シュート…全てを込める…うおおお!!!【皇帝ペンギン…!!」

 

「2号】!!!!」

 

そして佐久間、寺門、鬼道による皇帝ペンギン2号がシュートチェインにより、さらに威力を増して飛んでいく。

俺はペンギンカーニバルをくらい一歩遅れている…!間に合わない…っ!

 

 

「うおおおおおお…っ!!!やらせるかぁぁあ!!!【必殺クマゴロシ縛】!!!」

 

だが、そこに全速力で戻ってきている。アツヤがペンギンカーニバルの影響を受けずに,自陣営まで戻ってきていた。

 

必殺クマゴロシ縛により、皇帝ペンギン2号を抑えようとするも、威力が高すぎて、抑えきれていない。そのままゴールへと飛んでいく。だが…確実に威力は抑えられた。

 

ボールの行末は最後は鉄に託されていた。

 

「…アツヤの必死なプレイ…俺が繋げてみせる…っ!俺たちはここで負けていられねえ…ッ!!!ぉぉぉおおお!!【アイスブロック】V2!!!!!」

 

鉄の拳に纏う氷結がより刺々しく大きく輝く。

それは必殺技の成長を意味する。

この土壇場でやったのだあいつは

 

【と、止めたぁぁあ!!!!まさか、まさかの帝国の最強の必殺シュートチェインを見事2人がかりで封殺してしまいましたッ!!!?これが、これが白恋の底力でしょうか…っ!?そしてこれは】

 

「ま,まじかよ…」

 

「うおおお!!カウンターだっ!上がれ!!」

 

「ナイスだっぺ!!函田くん!!」

 

「行くぞ!!!!」

 

「くっ…!止める…!」

 

ボールは白恋にペンギンカーニバルと必殺技による疲労で、前線まで上がってきていた帝国MF陣は完全にガス欠。足が動いていない。DF陣も、なんとかしてアツヤにマークを仕掛けている。

 

「【まぼろしドリブル】!!っキャプテン!!」

 

俺に真降からボールが回ってくる。

俺たちも全員でラインを上げていく

 

「クソ…こいつら…なんでタフなんだ…っ!」

 

「凄まじい体力だ…ッ」

 

ここまで、存在感をこれでもかと見せつけてきた奴とこれでもかと、隠してきた奴がいる

そう、今ここでやる

 

「アツヤ!」

 

俺からアツヤへとボールを回す。

帝国もアツヤが最重要警戒人物。

時点で士郎だが…ここで認識を変えてもらおうか

アツヤ自身もわかっている。今の自身だけの力だけでは突破できないことを

 

「はぁ…はぁ…やりますが…貴方では我々の守備を突破できませんし、させませんよククク…」

 

「行かせねえ…!」

 

「そうかい。まぁ、そうだろうな。だからここは譲るよ。そらよ!!!」

 

「…っ!?なに」

 

「今回だけは花を持たせてやるよ!!先輩達!!」

 

「生意気な奴だ。でも決めなきゃ先輩じゃないし、FW失格さ…!行くぞ!氷上!!」

 

「まさか…っ!」

 

ボールが流に渡り、烈斗と並走する

パスコース的にも完全に逆サイド

2対1で源田と相対する

 

「来い…どんなボールも決めさせなければ負けはしないのだ…っ!!」

 

「士郎、アツヤのシュートを封殺するなんて尊敬に値するよ…でも、そんなキーパーを越えてこそ俺が、俺たちがFWでいられるんだ…ッ氷上!!」

 

「あぁ…っ!」

 

「「うぉぉおおおおおおお…っ!!!」」

 

2人の唸り声とと共に、背中に黒紫のようなオーラがチラつく…あれは…化身ッ?!

いやまだ不完全なのかうっすらとした雪の女王のような出立ちをしたオーラが地面を凍てつかせていく。

烈斗と、流が最後に体に捻りを入れて氷ついたボールの氷塊を2人で同時に蹴り飛ばして、ボールの通る道が全て凍りついていく。

 

「「【アイシクルロード】!!!!」」

 

それは化身【豪雪のサイア】の化身必殺技。化身としては完成していないがマジンザハンドや爆熱ストームと同等の域の技としてあいつらは昇華させたのだ。

 

「【ハイビーストファング】…っ!!!!この、この威力は…ぐぁああああっ!!!!」

 

そのシュートはハイビーストファングを打ち破り、ゴールネットまでも凍てつかせたのだった。

そして

 

【ッゴォォォォオーール!!!まさか…ここまで隠してきたとでも言うのでしょうか!?最後の最後に氷上、喜多海による連携必殺技炸裂ゥ!?源田のハイビーストファングを破り!白恋勝ち越しぃ!!!?!そしてここで、試合終了!!!!決勝まで駒を進めたのは…白恋中だァァァォァァァ!!?凄まじい、凄まじい試合となりました。2VS1でどちらが勝つか全くわからない高レベルなシーソーゲームとなりました…っ!これはまさしく歴史に残る一戦と言えましょう】

 

「やったぁぁぁあ!!!決勝進出だべ!!!!」

 

「喜多海!!氷上!!すげえよお前ら!!!」

 

「そうだろそうだろ!俺ら2人で吹雪兄弟を超えたんだ。もっと讃えてくれてもいいんだぜ?」

 

「チッ!!本当に決めちまうなんてな…でもすげえよ。俺も負けてられねえ…だよな?兄貴」

 

「そうだね。僕たちも、未完成だった"アレ"を形にする時が来たんじゃないかな。」

 

「え?なにそれ。まだ隠し玉持ってるの君たち。」

 

「ふふ,まだ内緒だよ。天翔くんも凄かったね。よくあれを打ち返せたよ。」

 

「……。あぁ。打ち返せるかもと思っただけだけどな。佐久間、不動の体勢的にもこっちが体重かけやすかったからたまたまだろうけどな」

 

「えっ…?あれってそういう問題なの?」

 

打ち出す前なら止められるのはイナイレあるあるだしな。多分そうだろう。無我夢中だったせいでとにかく蹴り出すことしか考えていなかった。結果蹴り出せたのだからよかったが怪我してもおかしくはなかった。

その辺は反省だ。

 

すると帝国メンバーが近寄ってきていた。挨拶か律儀だな

 

「…負けたよ。間持。やはりお前は総帥が警戒するだけはあった。」

 

「鬼道有人と、不動明王、佐久間次郎、源田幸次郎か…いい試合だったな。また一緒に試合したいと思えたよ」

 

「お前,俺たちのフルネームまで覚えているのかよ…」

 

そりゃ、まぁね。

それにしても不動が入ることでここまで強くなるとは予想外にも程があった。

あまりに強くなりすぎている

 

「チッ…馬鹿力野郎が…どうやったら俺たちの蹴りを同時に弾ける…」

 

「たまたまだ。」

 

「帝国はこの後、学園に戻るのか。」

 

「あぁ。お前達の活躍も雷門の活躍も見れるからな。応援しているよ。これほど清々しく負けられるとは思ってはいなかったが…来年だ。来年またお前達にリベンジする。今はその勝利を預けておく」

 

「いつでも歓迎している。帝国との試合は俺たちのこれからにもつながると確信している。白恋は北海道と遠いが、いつか遊びに来てくれると助かる。」

 

「ふ、夏遠征にはなるかもだがな。」

 

「また、会おう。」

 

帝国メンバーと握手を交わし、帝国学園は先にスタジアムを後にする

俺たちもそれに続く。少なくとも鬼道と会うのがもうちょっと早くなるかもだが、どうなるかはわからない出会いを楽しみにしておこう。

 

「まさか、こんな結果になるなんて…!雷門のみんなとキャプテンに伝えなきゃ…」

 




誤字報告、感想、評価ありがとうございます!励みになります!
アイシクルロードを1人で打てる雪村が化け物になってますがまぁ強いのでね彼
ペンギンカーニバルはあれをそのまま描写していいか悩んでちょっとだけ現実よりっぽくしました。いやあのままでも面白い絵面ではあるんですけど、あれ皇帝ペンギンほどのリスクがなさそうですからインチキすぎると思って少し制約を入れました。
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