必殺技なしでイナズマイレブン??できらぁぁ!!!!!   作:きりきり舞い

17 / 18
第17話「雷門VS白恋!!全国最強に立ち向かえ!」

ああ、やっぱ円堂守、そして雷門はいいな。

【マジンザハンド】を顕現したそんな立ち姿を見て改めて思わされた。

 

アニメでは世宇子戦が思い出深いか。マジンザハンドを初めて顕現し、アフロディのゴッドノウズを封殺したあの光景は間違いなく名シーンだ。

 

風丸の体を張った泥臭いシュートブロック

それに応える円堂

俺はそんな雷門と戦っているんだ。そんなことを改めて自覚させられた。

 

俺を前世の頃から熱くさせてくれた試合を数多く魅せてくれたチーム

 

戦えること自体が光栄と言って良いだろう。

 

そして今俺がいることで歴史が変わった影響か、今までとは違う姿を魅せてきた。

 

「豪炎寺!!行くぞ!」

 

「あぁ…!」

 

「行くぞ!豪炎寺、染岡!合わせるぞ!【ダブルウィング】!!」

 

円堂からパスを受け取った染岡と豪炎寺が互いに高速パスを繋ぎながら、前線へと上がっていく。

そこに一之瀬の指示によるタイミングで豪炎寺の前に少林寺、半田が

染岡の前に、土門とマックスが

それぞれがカバーに入り、二つの翼のような陣形へと変わる

 

あれはそう、イナズマイレブン GOにおける必殺タクティクス

【ダブルウィング】だ。

 

原作におけるダブルウィングの発動がGOの白恋中の【絶対障壁】を破るための戦術だった。

 

俺たちが事前に見せていた絶対障壁を破るためにそして、鬼道達が魅せていたデュアルタイフーンも含めてたどり着いた結論なのだろう。

一之瀬の考案か?

 

これほどワクワクすることない。

帝国の変化もだが、これは1ファンとして、純粋に楽しい

 

【絶対障壁】で防げる可能性はあるがどのみち50%

それも今の陣形だと士郎が中心指揮を取れない

 

【おっと!!ここで、雷門勢いづいたか?!いきなり仕掛けに来たぞ!ここでまさかの必殺タクティクスだ!?!白恋、これにどう対抗するか!?】

 

デュアルタイフーンとは違うのが、進行速度だ。

かなりの速度でボールを保持し続けて進んでいる。だがあの横パス回しをしながらの移動は、速度を合わせながら正確かつ速いパスが要求される。長時間のドリブルには向かない。集中力がまず切れる。

 

「全員ラインを下げろ!!!宗司!コースを絞れ!」

 

【ダブルウィング】がペナルティエリア前で切れる。だが、俺たちのカバーもギリギリ間に合わない。これもまた、彼らの特訓の成果か

単純に必殺タクティクスに入った途端速すぎる

 

「ちっ…白恋がこちらに釣られてくれないか。豪炎寺!染岡決めろ!!」

 

「いくぞ…豪炎寺っ!!【ドラゴン…!!」

 

「トルネード】改ッ…!!!!」

 

 

豪炎寺と染岡の連携必殺技【ドラゴントルネード】をさらに進化させた【ドラゴントルネード】改

雷門と出会ったあの時よりもさらに威力も精度も高められたシュートが打ち放たれた。

 

「やらせねえ…っ!【スピニングカット】…!!」

 

だが俺達は雷門が進化していようが、負ける気はしていない。

宗司のスピニングカットによるシュートブロックそして

 

スピニングカットで確かに弱められたシュートは

 

「白恋のゴールは…割らせねえ【アイスブロック】V2!!」

 

赤く燃えるかのような龍を完全に凍結させ、ボールを完全に鉄がゴールをセーブした。

今の鉄達を破るには足りていない。

 

「ドラゴントルネードを…っ!」

 

「染岡っ!戻るぞ!」

 

「いけ!真都路!!」

 

鉄から、珠香へ。

俺たちのカウンターだ。

雷門も戻るのは立ち直るのは速い。

 

【雷門!ゴール決めきれない!流石の白恋の守備と言ったところでしょうか…!!そしてカウンターも速い!!真都路!ボールを保持しながらかわします!ダブルウィングであげた人員が多いかカウンターで雷門も懸命に戻ります!】

 

「繋ぐべ…!【オーロラドリブル】!っ氷上くん!」

 

「なにっ…!ディフェンス頼む!!」

 

珠香が半田を躱して、パスを繋ぐ。

ボールは烈斗へと渡り、烈斗に合わせて、すでに流との連携体制に入っている。

 

「く、来るッス…でも通さないッス!【ザ・ウォー…っ!」

 

「通らせてもらうぞ【ホワイトブレード】!流っ!いくぞ!!」

 

「壁山っ!?」

 

シュートブロック要因としてかなり優秀な壁山は突破する方がシュートの成功確率はあがる。

冷静に烈斗は【ホワイトブレード】で壁山の必殺技前に対処。

壁山を弾いたらもうゴール前、完全にフリーだ。

白恋の士郎とアツヤが強いのなんてわかりきっていたことだが

 

成長度合いでは流、烈斗も負けず劣らずの成長を見せていた。

 

 

「来いっ…止めてみせる…っ!」

 

「うぉぉおおおおおお…ッ!!」

 

「貫け!!」

 

「「【アイシクルロード】ッ!!」」

 

「【マジンザハンド】ッ!!!」

 

お互いに後の時代に化身の必殺技まで昇華する強力な必殺技同士のぶつかり合い。

だが、流達の勝ちだ。

 

「ぐ…っ!なんてパワーなんだ…!!ぐぅ…ぁぁっ…っ!」

 

マジンザハンドを消し飛ばし、アイシクルロードはゴールに突き刺さる。

 

「「円堂っ!!」」

 

お前達はハイビーストファングに続き、マジンザハンドを破ったんだ。誇っていい。

間違いなく強いストライカーだ。

 

「やったぁ!!決まったぞ!」

 

「ナイスシュートだったぜ氷上先輩!喜多海先輩!!」

 

【ご、ゴォォォォオール!!!!!!!!!白恋先制!!!!!!!円堂の新必殺技を破り喜多海、氷上の強力な連携必殺技は完全にものとなったか?!帝国戦に続き点数をものにしました!!!】

 

 

白恋が先制できたのはかなり大きい。

だが雷門は最後まで油断ができないチームだ。

3-0だろうがひっくり返せる底力がある。 

 

歴史が変わり、鬼道がいない雷門でパワー自体は史実より間違いなく落ちている。それでも必死に食らいついているんだ。何を起こされるかわかったものではない。

 

雷門に流れは渡さない。【ダブルウィング】の欠点もつける目処はある。次はタクティクス頼りの攻めを許さない。

 

 

「まさか…円堂君の【マジンザハンド】が破られるなんて…!」

 

 

「…まさかマジンザハンドまでも破ってくるとは…さすが白恋と言ったところだろう。だがまだ」

 

「試合は始まったばかりですよ!皆さん!!切り替えて!切り替えて!」

 

「純粋な力量差ね…。どうするの円堂くん…」

 

 

 

 

ーー

白恋戦前半、俺が…俺たちがこの日にかけて猛特訓をしてきたじいちゃんの必殺技が完成したのも束の間、俺はすぐに高い壁にぶつかることになってしまった。

 

完全に力負けしてしまったんだ。【マジンザハンド】が出せなかったんじゃない。完全に出せたはずだったのに。

じいちゃんの必殺技でも通用しない。いや俺自身がじいちゃんの必殺技の威力に届いていないのかもしれない。

じいちゃんの技が今の時代に通用するのかという染岡たちの懸念は現実のものとなってしまった。

 

 

 

「申し訳ないッス…俺が、前に出過ぎなければ…ゴール前をフリーにしなく済んだッスっ」

 

「いや、壁山お前は悪くない。コースを絞ってくれていたんだ。俺が力不足だった…!」

 

「忘れたのかお前達。止められなかったなら、俺たちが点数を取る。マジンザハンドが完成しなかった前提で俺たちは最初から戦うつもりだったんだ。ゴールまで相手を止められなかったのも悪いしたお前達だけの問題じゃない」

 

「豪炎寺…。すまねえ…そうだ。次はなんとしても止める。」

 

「円堂すまん。俺のカバーも遅かった。」

 

「中盤で彼らのカウンターに対抗できなかったのも痛い。【ダブルウィング】を解くタイミングも俺も見誤ったんだ。次は上手くやってみせる」

 

「落ち込んでる場合じゃないよな…。俺たちで点数を取り返してやるんだ…っ」

 

俺のマジンザハンドが通用しなかったのに、みんなの目は死んでいなかった。

そうだ。まだ試合は始まったばかり。俺たちにも勝機は残っているんだ…! 

 

 

「よし…。みんな!いくぞ!!」

 

ボールは雷門から始まる。

あいつらを信じるだけさ。そして勝つんだ!

そして俺は全力でゴールを守るんだ…!これ以上の点数は許さない

 

だけど、…白恋は俺たちのそんな甘えた考えを許さなかった。

 

【おっと…!【ダブルウィング】の体制に入る雷門に…吹雪士郎と吹雪アツヤが同時に仕掛けた!?なんとここでダブルウィングの始動を完全に封じてきました!?なんと必殺タクティクス不発だ!!吹雪士郎が豪炎寺からボールを奪取!?】

 

「なにっ…!」

 

「ボールはもらうよ…!」

 

「くっ…!もう必殺タクティクスを崩しにきたか…っ!下がれ!!皆!!展開早いぞ!マックス!半田!」

 

「は、はやい!」

 

「ちっ…【クイックドロー】!」

 

「チェック速いね。でも」

 

「っ…バックパス…!いつのまに」

 

吹雪士郎の影から現れたのは、間持

展開が速すぎる。

 

 

「栗松!少林!止めるんだ!」

 

「行かさないでヤンス…!!っあっ!やば」

 

「あっ?!」

 

「…っ!アツヤ!!」

 

間持は2人の間を縫うようにドリブルで躱し、ボールが吹雪アツヤへ渡す

間持は攻撃の起点として非常に厄介なボランチだがシュート自体そこまで厄介ではないというのが鬼道の談だ。だが白恋には間持がシューターである必要がない強力なストライカーが揃っている。

 

そして

今ボールを渡された吹雪アツヤが最要注意人物だ

 

「まずいっ!」

 

「やべえッ!【キラースライド】!!」

 

土門の判断は速かった。パスコースを読み切り、吹雪アツヤへ的確な必殺技を選択をする

 

 

「ふ、しゃあ行くぜ!兄貴!決めるぞ!」

 

「あぁ。行こう!アツヤ!」

 

「嘘っ…!?飛んだ?!」

 

しかし吹雪アツヤは土門を躱してしまう。

すでにハーフラインをすぎてペナルティエリア近くまで持ち込まれてしまっている。

風丸、壁山ですでにシュートコースは塞いでいる。

 

「俺らを止められりゃしねぇ…!ぶち抜くぞ兄貴!」

 

「喜多海君達にも負けてられないよね。アツヤ…!」

 

吹雪兄弟がすでにシュートモーションに入った。

どんなシュートだろうと絶対に…絶対に止める!止めてみせる!!

 

吹雪士郎の【エターナルブリザード】の始動によって氷結したボールに吹雪アツヤの【必殺クマゴロシ斬】始動の蹴りによる赤黒いオーラが重なる。

辺り一体が凍てつき、顕現する獰猛な狼

 

「「【ウルフレジェンド】」」

 

それが2人の同時回し蹴りによって雪原フィールドに狼が解き放たれる。

 

「クソっ!壁山すまない!間に合わん!」

 

「っひっ!?と、止める!止めるッス!!【ザ・ウォール】!!!!」

 

勇気を振り絞り、最大限のシュートブロックに専念する壁山の【ザ・ウォール】だったが

 

「う、うわぁぁぁぁ!!」

 

無慈悲に打ち砕かれ、勢いは止まることなく雷門ゴールへと向かう。

 

「壁山…っ!!?…止める…!!っぁぁぁあああ【マジンザハンド】!!!」

 

吹雪アツヤと吹雪士郎はシュートの行く末を確認することなく、自陣へと走って戻っていく。

それは完全な確信だった。

 

「あ…っ!!」

 

【マジンザハンド】は完全に【ウルフレジェンド】に力負けをして、かき消えた。

 

告げられたのは追加失点と、前半終了の笛となった。

 

【ゴォォォォオーール!!!!!!2-0!!白恋雷門を突き放したァァ!!吹雪兄弟による初の強力な必殺技が炸裂ゥ!!?そしてここで…!前半終了!!!】

 

「…くそっ!!」

 

風丸のカバーがあっても失った1点目、壁山のカバーがあって失った2点目

あいつらの必死のカバーに応えられず完全に力負けしてしまった自分への苛立ちでゴールポストを殴りつけた。

 

「…じいちゃんの真似だけじゃ…あいつらに勝てない…っ!!」

 

自身の無力さゆえに【マジンザハンド】すら全く通用していない。そんな事実を突きつけられたんだ。

どうすれば、どうすればいいんだ

 




誤字報告、感想、評価ありがとうございます!励みになります!
本当に遅くなりましたがちょっとずつ更新速度上げられるように頑張ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。