必殺技なしでイナズマイレブン??できらぁぁ!!!!!   作:きりきり舞い

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第18話「優勝はどちらの手に?」

【ゴォォォォオーール!!!!!!2-0!!白恋雷門を突き放したァァ!!吹雪兄弟による初の強力な必殺技が炸裂ゥ!!?そしてここで…!前半終了!!!】

 

あれほどまでに強くなった帝国を下した白恋の実力は俺たちの想像よりも遥かにかけ離れたものだった。

単純に実力差が離れすぎている。それだけが実感できた

 

ハーフタイムにベンチに戻ってきたメンバーには疲労の色が濃い。

 

「はぁ…はぁ…きつい。ダブルウィングがあんなに簡単に攻略されるなんて…」

 

「きつ、きつすぎるでやんす…」

 

「すまない。俺がカウンターを許した…」

 

「ダブルウィング自体のパスは単調だから仕方ねえよ。豪炎寺」

 

「すまない。ダブルウィングの解除タイミングを見誤ったのは俺だ。あそこまで完璧に弱点をついてくるとはね…。」

 

前半での慣れない必殺タクティクスの使用で、雷門メンバーの疲労は隠せていないのにもかかわらず、白恋メンバーに疲労のひの字すら見えない。

 

「後半。少林寺は宍戸と交代。松野も影野と交代だ。体力勝負では白恋に分がある。相当スタミナを鍛えられているようだからな。DFは厚くせざる得ない。これ以上の点差は現状では引っ返しようがない。ここで抑えるしかない。」

 

「は、はい!」

 

「はい…」 

 

監督の指示は確かだ

今の俺らでは、白恋からゴールを奪えないし、そして…俺が止めることができない。俺が…俺が止めることができれば!クソ…

 

「現状はなんとも言えんが、相手は守りの体勢に入ってくる可能性もある。今はポジションを上げているが吹雪士郎をDFに下げてくれば突破がさらに困難になることもあるだろう。」

 

「吹雪アツヤ、あの1年と喜多海、氷上の攻撃力だけで十分と判断する可能性はありうるってことか……」

 

「あの人らだけで攻撃力は十分ッスからね…」

 

「そして、その高い攻撃力を活かしてくるのが間持か…。ボールが渡ったらドリブルを止められないし…」

 

「間持以外のFW陣全員マークするってのはどうだ?」

 

「確かにたとえ止められなかったとして、確か間持君自身はシュートシーンが今大会でも少ないし、喜多海君、氷上君、吹雪君ほどではない。彼らにボールが渡らなければ円堂君も止められるってことね。」

 

「そんなに上手くいくんでしょうか…」

 

「だがあいつらFWを徹底マークするにしてもこちらの体力が削られきるのは時間の問題だ。容易にマークを外され始めたら目も当てられない」

 

豪炎寺の言う通り、マークすればいいは簡単なようで違う。それはこちらの速度と体力も削られること。

 

「…。俺に時間をくれないか。みんな。間持は…俺が止める。」

 

「一之瀬くんが?」

 

「彼のドリブルの正確性、速さどれも高水準で、パスコースを読み切るのも、彼のドリブルを崩すこと自体も僕たち2.3人で囲んだところで抜いてくるだろう。だけど俺の読みが正しければ彼のドリブルを止めることはできる。そう思っている。」

 

「え?まじなのか?一之瀬。マックスの必殺技も簡単にいなしちまったんだぞ?」

 

そうマックスの目にも止まらない一瞬のボール奪取技術「クイックドロウ」を何事もないかのように躱すほどの奴だ。そう易々捕まることはないだろう。

 

「こちら側の必殺技の練度も必要だけど、彼の場合必殺技を躱すためにあのフィジカルを利用せずに最低限の動きだけでどう突破するかを最速でやっている節がある。一度だけではおそらく無理だ。何度かやってあの癖を確実に、ついてみせるよ。」

 

一之瀬には見えているのかもしれない。間持の持つドリブルの穴を

 

「…すげえよ一之瀬!!」

 

「よしてくれ。円堂。まだ試していない段階なんだ。それまで抜かされても、なんとかしてFWのマークをつけてくれ。絶対に追加点は許しちゃならないからな」

 

「すまない…俺が止められたら…」

 

「キャプテン。キャプテンにいつも守られてるだけなのが嫌だったんス!今回は俺たちがゴールを絶対に死守するッス!」

 

「そうだぜ。体を入れてでも強引に止めてみせるさ。円堂。お前は自分のことだけ考えていればいいんだ」

 

「壁山…風丸!あぁ頼むぜ!」

 

白恋の攻撃を止め、雷門のカウンターに繋がる可能性が少しでもあるなら、それを俺たちは掴み取らなくてはならない。

 

 

「だが、一之瀬が止めてくれたところで必要なのは点に繋げられるかだ。それも連携なし前提だ。ドラゴントルネードはたまたまダブルウィングの流れで扱えたが、基本一之瀬からのパスを受け取った場合の立ち位置は1人になることが多いだろう。」

 

「うん。俺がそのまま持ち込んでスパイラルショットしてもまぁ無理だろうね。ザ・フェニックスも円堂の合流待つなんてさせてくれないだろう。」

 

「俺のローリングキックなんて入る訳ないよな…」

 

豪炎寺にみんなの視線が集まる。

この窮地をいつも救ってきたのは豪炎寺だったからだ

 

だけど

 

「…悔しいが、あの守備を連携なしで突破するだけのシュート力を俺は今持ち合わせていない。」

 

「そ、そんな!」

 

「だが、染岡お前がいる」

 

 

「…っ?!俺か…?!俺が本当に豪炎寺を越えられるのか…?」

 

「何を言っているんだ。染岡。お前は最初から雷門のストライカーだろう。お前のキック力は雷門随一だ。」

 

「そうか…!染岡!」

 

豪炎寺が認めるほどに、染岡はこの大会を通じて更なる研鑽で確かに強くなっている。

それはドラゴントルネードで染岡に合わせてる豪炎寺が一番理解しているんだ。

 

 

「そうか…俺には…俺のサッカーがある。…そういうことか円堂。っ!!!豪炎寺!!お前を今この時、超えるぜ俺は。絶対に点を取って見せる…!!そして雷門のエースストライカーは俺だと豪炎寺お前に証明する。」

 

「フッ…」

 

「…じゃあ方向性は決まったかな。染岡。君になんとしてもボールは必ず繋いで見せる。頼むよ」

 

染岡には染岡のサッカーがある。

そう伝えたのは俺だ。

改めて自分を振り返り、じゃあ俺には俺のサッカーがあるのか?じいちゃんの後追いではないのか

 

「ハーフタイムが終わる。お前ら。これが最後の決勝だ。これだけは伝えておく。最高に楽しんでこい。」

 

「「「「はい!!!」」」」

 

「円堂。気負うな。お前は大介さんを超えるキーパーになれる。」

 

「じいちゃんを超えるキーパーに…。はい!!」

 

監督に背を押され、ピッチに戻る。

 

点差は2点差。これ以上の点差は許されない。

絶対に止めて、繋ぐ!

 

 

ーー

ウルフレジェンド…。まさにあれは2人によるウルフレジェンドじゃないか。

 

まさかお目にかかれるなんて感無量この上ない。

 

アツヤと士郎がこっそり練習してたのは知っていたがあまり見ないようにはしてたんだ。

そりゃいつか見たかったが、まさか雷門戦で見られるとはな

1ファンとしては光栄な気分だ。

 

「どうしたの?キャプテンそんなに気持ち悪い笑い方してるべ?」

 

「ん、ん!何がキモいだ。真降。アツヤ達のシュートに感動してただけだろうが」

 

「か、感動…?そりゃ凄かったべが」

 

「ハーフタイムだ。水分補給忘れるなよ」

 

 

「どうしたの居屋くん」

 

「…いやなんでもないべ。いつものことだったべ」

 

白恋全体のレベルを向上させてきたこともあって、まさか予想もしていなかった強化されたイレギュラーな帝国相手に地力で勝てたんだ。

 

もちろんDF陣の奮闘も大きいが、俺の場合は士郎達の攻撃陣ありきで俺1人ではここまで来れなかったであろうことを考えれば、あいつらの強さに助けられている面が非常に大きい。

 

 

ここまで強ければそりゃ原作と違って鬼道も欠けている雷門相手にここまで優勢に進められるだろう。

この時点での円堂のマジンザハンドすら破ることができている以上喜多海たちのシュートは止められはしないだろう。

 

たとえFW陣に全員マークをつけてこようと、それでは試合は動かせないし、体力勝負ならこちらに分がある。どこかのタイミングでマークをずらせばさらに得点の機会があるだろうう

 

しかしながら、雷門のベンチを見る限りは

あいつらの目が全く死んでいないことがわかる

 

諦めていないんだ。この状況でも

 

雷門自体は原作で世宇子、ジェネシス戦など、圧倒的に劣勢状況から、いくらでもひっくり返したチームだ。

それだけで脅威になりうる。

なにかが動くのは後半から。

 

勝ち筋を潰すならやることは決まっている。

 

「ウルフレジェンド。さすがだったな。士郎、アツヤ」

 

「だろ?俺たちのシュートはどうだ?これが俺たちの最強の必殺技だぜ」

 

「ふふ、練習した甲斐があったね。」

 

「そのウルフレジェンドだが、後半はしばらく封印だ。士郎を下げる。」

 

「え?!士郎君をDFに戻すべ??今いい感じに試合が運んでるじゃない?」

 

「完全に守りを固めて、勝ち筋を潰す感じか?」

 

「あぁ。現状の雷門の攻撃力では、俺たちの守備を破るまでには至らない。ダブルウィングの発動に対してのリスクもつけた。こちら側のFWのマークが厳しくなるだろうが、相手もそれだけ攻め込めないことを意味する。体力勝負ならまず負けないだろう。こちら側はロングシュートを多用して相手に圧力をかけていこう。」

 

「僕たちの出番ってわけだね」

 

「あぁ礼文と真降には積極的にパスを回していく。相手としてはFWのアツヤ、流、烈斗に徹底マークをしなければゴールを決められるからな。全力で守りに来るだろう。」

 

別に礼文と真降のシュートが弱いわけでもない。しっかりと止めるつもりでなければ失点する。

どこからでもゴールに飛んでくるロングシュートはキーパーとしても精神的にも削られる。

今の円堂はただでさえゴールを許さない状況だ。非常に高いプレッシャーとなるだろう。

 

「天翔。これが大会の最後だから言っておくぞ。俺はD Fとして、士郎には勝てない。だけどそんな俺をここまで強くしてくれた。ここまで俺たちを連れてきてくれてありがとう。絶対に優勝しよう」

 

「目深くんにはまだ負ける気はないけど、それは同感さ。天翔くん。いこう。」

 

「私たち勝てるべ!このリード絶対に守ってみせるべ!」

 

「真都路ちゃんに同じだべ!私たちが相手の攻撃を防げば勝てるんだべ。」

 

「勝ってアメリカいこうぜ!天翔!」

 

「…当たり前だ!俺たちが勝つ。そのために特訓してきたんだからな。じゃあ行こうか。」

 

「ふふ。いつぶりかな。ジュニア以来か。また勝とう。今度は白恋のみんなで!」

 

円陣を組み、チームの士気は十分

ここまで2年かかったが、いいチームになったな。

俺はこのチームに入れて良かったと心から思える。

前世のあいつらとのサッカーの日々を忘れたことはないけど、今世も負けていない。いい仲間に恵まれたな。

 

 

「白恋…!ファイッ…オー!!!」

 

「「「オー!!!」」」

 

 

さぁ行こうか。雷門。今回はお前達が主役じゃない。

俺たちが全国最強だ。

 

ーーー

【さぁ、前半白恋が2点リードをして、雷門の甲賀が封殺した展開になりました。しかしここからが雷門。意地でこれまで食らいつき逆転勝利を収めてきました。

選手も交代が入り、少林寺が宍戸へ。松野が影野と交代してポジションの変更もあったようです。おおよそ守備的になったようです!

そして今大会最強のイレブンと名高い白恋イレブンもまた、リードを許すことなく圧倒的な強さと粘り強さを持ってこの決勝の舞台へと駒を進めてきました。この試合の結末はいかに!?ボールは白恋ボールからキックオフです!!】

 

試合が始まる。ボールは白恋から。

 

「よし…いくか。俺らの後ろには頼もしい奴らがいる。俺たちは攻め込む。それだけさ」

 

キックは烈斗から、俺へのバックパスへ

 

試合は再開される。

後半はまたテンポは俺たち白恋が握ることになる。

 

「このっ…!」

 

宍戸のスライディングを躱しながら、パスコースを見るが、相手の狙いはやはりこちら側のFWの封殺か。

確かにこんな歪な立ち回りができるのはdfラインが崩壊しようが、俺自身のシュートが大したことないからだろう。

だが自殺行為だ。それは攻め込むことを捨ててるにすぎない。

時間はいくらかけてもこちらとしては構わない。俺たちからボールを取れなければただの少し規模が大きい鳥籠にすぎないし、体力勝負なら、俺たちに分がある

前半を含めて、雷門はだいぶ疲弊している

そしていずれ綻びが起きる。

 

「っ!!は」

 

【おっと…!!ここで試合が動くか!?吹雪アツヤが雷門の強いマンマークを振り切る!!!そこに間持はパスを…っと!一之瀬!ここで間持を見ている!!素早いチェックです。お互いに凄まじい運動量だ!】

 

 

「君をここで止める…!」

 

「…!」

 

流石にチェックが早いな。最初から俺目当てか。

 

「っ!【フレイムダンス】!!!」

 

一之瀬の代名詞。フレイムダンス。

炎を纏いながら、ブレイクダンスを行い、炎の余波をコントロールして、敵のドリブルの妨害をする。世界編でも愛用して使われた技だ。

だが、ドリブルとしての抜け道はしっかり見える。

士郎のアイスグランドのように通り道全てを封鎖する勢いではないなら

 

「抜けられる。」

 

「くっ…!DF!!」

 

【ああっと!!一之瀬の新必殺技までも!間持は突破した!!!彼のドリブルは止められないのか!どんどん雷門陣営へと突っ込んでいく】

 

「真降!」

 

「わかってるべ!!キャプテン!!【レインボーループ】!!!」

 

そしてバックパスから即座にロングシュートへと移行する。

これは円堂側からは見えない。

虹色の軌跡を描きながら、雷門ゴールへと飛んでいく。

 

「む、無理っス!?キャプテン!!」

 

それはDFの壁山を飛び越え、ゴールへと飛んでいく。

 

「くっ…止める!【マジンザ…】」

 

「円堂!!間に合わない!!」

 

真降のシュートも速いし、意表を突いている。

宇宙人編でのマジンザハンドは出す速度の遅さが問題視された上で改良マジンザハンドが開発された。だが今じゃない。さぁどうする。

 

「クソ…っ!【ゴッドハンド】!!ッ…これって」

 

付け焼き刃のモーションも中途半端に形作られたゴッドハンドで止められるものではない。

 

結果脆くなったゴッドハンドが砕け散る。

 

「キャプテン…っ!」

 

しかしゴールネットを揺らすことはなかった。

横から、影野が突っ込んできて、捨て身でボールにヘディングをしたのだった。

 

 

【雷門!ゴールをなんとか防いだ!!影野ナイスガッツと言えるでしょう!!!吹雪アツヤの囮を含めた白恋の速攻になんとか対処!白恋も実に素晴らしい攻撃です。さぁコーナーキックからスタート依然、雷門ピンチを背負います。】

 

コーナーキックは貰ったが、高さ勝負をしても豪炎寺に勝てる奴はウチには勝てるやつがいないのは面倒だな。センタリングを上げる意味があんまりない。空中戦を平然とするな。こういうところが超次元なんだよ

 

とは言っても、ショートパスからの俺のドリブルはさせないようにご丁寧に、配置しているな。

これを指示してるのは一之瀬か

 

豪炎寺からのカウンターが一番面倒だ、このコーナーでのセットプレイは諦めるしかない。

 

「アツヤ。お前のコントロールなら直接狙えるな?」

 

「俺がやるのかよ。」

 

「俺がやっても無意味だ。セットプレイを合わせるにしても、豪炎寺を飛ばさないようにするのも、主審の位置的に無理だ。ファールを取られるだけで、下手するとレッドを貰う。面倒なことこの上ない。ワンチャン狙うほうが勝率が高い。」

 

「なるほどな。確かに厄介だ。わかった。」

 

コーナーキックはアツヤから始まる。

 

アツヤの選択は事前通り、直接ゴールへのシュート。

角度はあるが、勢いあるままカーブを描き、ゴールポストへと吸い込まれていく。

 

「くっ…直接!」

 

【おおっと!!吹雪アツヤ!直接ゴールを狙いに行きました!?素晴らしいコントロールですが?!円堂反応して弾いた!ナイスセーブです。ですが!?セカンドボールは!?】

 

「セカンド!!」

 

やはりこれで良かった。円堂はパンチングで弾いたボールのいく先に運良く俺はいる。体制が崩れた今ならゴールに叩き込める!

 

「うおおおぉ!!!」

 

「なに…風丸?」

 

なんて奴だ。ボールへの反応が速すぎる。

…短距離走やってただけあって反射神経もいいってわけか

そして速い。ボールを取るのがワンテンポ遅れた。

 

「DF!」

 

「このボール…!絶対に繋ぐ…っ!」

 

【風丸!速い速い!これは雷門カウンターか!】

 

「行かさないっ!」

 

「くっ…【疾風ダッシュ】!!持っていくんだ!宍戸!」

 

「は、はいっ!!」

 

ち、礼文も抜かれて、ラインをだいぶ戻された。

だけど、ここで光るのが足の速さがある士郎の強みだ。

 

もうすでに見据えている。頼もしい奴だ本当に

 

「…っ!いつのま」

 

「行かさないよ。僕がDFである限りは許さない。【アイスグランド】改!」

 

士郎のアイスグランドにより、ボールを完全に奪取。これでいい。

 

「ナイスだ!士郎。次いくぞ。」

 

士郎からボールを受け取り、振り出しだ。この繰り返しが起こる限り、時間も体力も削れるのは雷門だ。これでいい。

 

 

そしてこの対面もまた起きる。

 

一之瀬との一対一。

 

「今度こそ…っ!」

 

「何度でも抜く…」

 

ブレイクダンスと共に発生する炎の鞭を避けつつ、先ほどのようにすり抜けるようにドリブルをする。細かいタッチ自体は得意だ。

 

「っ…!」

 

しかし突如今度は趣向を変えてきた。不規則性が増した。

 

「これでどうだい…っ!【フレイムダンス】改!!!」

 

そして俺がドリブルを通したと思った道に炎の鞭が二重に降り注ぐ

 

「誘われたか…っつっ!!?」

 

【フレイムダンス】の突破で油断した。完全に退路を断たれた。

そしてボールを奪取されてしまった。

 

【おっと!!?ここで一之瀬!!フレイムダンスを進化させて先程のお返しか!?間持のドリブルを封殺した!!そしてこの構えはここでくるか?!】

 

 

「よしっ…!ここで行くぞ!!【ダブルウィング】」

 

この状況から必殺タクティクス…!

初動は潰せない。

どのみち何もせずに通しても今のラインの高さだと危険だ。

 

「ちっ…!士郎!」

 

 

「わかってるよ。必殺タクティクス【絶対障壁】」

 

今の雷門の精度はどちらがボールを持っているかわからない完成されている領域だ。

 

原作では破られたが、2分の1でしかない。

破るか破れるかのどちらかだ。

 

 

必殺タクティクス同士が絶対障壁とダブルウィングが激突する

 

その結果は…

 

光の翼がへし折れ、ボール保持側の豪炎寺たちを弾き飛ばした

絶対障壁が打ち勝った

 

通されたら負ける可能性がある豪炎寺側に寄るのが士郎の読みはやはり正解だ。

 

「まだ、まだ流れは終わってないでヤンス!!一之瀬さん!!」

 

しかし絶対障壁で弾かれたこぼれ球をラインを割る前に栗松がギリギリで拾う。

ナイスガッツだ

だがそれが通ると困るんだよ。

 

ダブルウィングでマンマークは解除している。

今こそ俺たちの攻め時。

 

栗松のパスを俺がカットする。

 

「な、なんでここに、いるんで」

 

「いけ!!流!!烈斗!!」

 

【栗松!!ダブルウィングの失敗をカバー!!ナイスガッツです!いや…!?ここに来ているのは栗松だけじゃない!?キャプテン間持!!ここでまさかのパスをカット!間持のパス先は当然…!】

 

ボールは正確に、流の足元へ。

 

「まずい…!!」

 

 

「ここで試合を決める。そうだろ。氷上」

 

「勝つのは俺たちだ。喜多海」

 

「「【アイシクルロード】」」

 

2人の最強必殺技が雷門ゴールへと迫る。

しかし、雷門はまだ諦めてない

それをDFの壁山の目が語っていた。

 

「…まだ。まだ負けてないッス…!キャプテンに支えてもらって…!ここまで来れたんス!!うぉおおおおおおおお!!!【ザ・ウォール】改!!」

 

 

ザ・ウォールを進化させ、より厚くより高く見える闘気で、ボールを抑えこもうと立ちはだかった。

 

「う、うわぁぁ!!!キャ、キャプテン!!」

 

しかし、それでは止まらない。

 

ボールを多少勢いを落としたが、それでもまだ強烈な威力を残しているまま。

 

「壁山…栗松!!…そうだ。まだ負けていない。みんなの思いも無駄にしない!俺が止める。俺が止めるんだぁぁぁあああああ!!!」

 

「マジンザハンド…?いや…違う!あれはまさか…」

 

マジンザハンドのモーションからいったん力を腕へと解放して、その力をゴッドハンドへと昇華させたもの

 

…そんなことあるのか

あれは…

 

ゴッドハンドに翼が生えた。

 

「あれは…ゴッドハンドV…!?」

 

マジンザハンドの貯めを活かしたゴッドハンドの進化を遂げた円堂守だけの必殺技

 

あれは世界編よりもさらに先の円堂が到達した必殺技だ。

 

「はぁ…はぁ…っ!!止めた…止めたぞ!!!!」

 

 

【な、なんと!?!ここで土壇場の新必殺技か!?円堂!!白恋の喜多海、氷上の2人の強力

シュートを壁山と円堂の2人で完全に押さえ込んだぁあ!!!!】

 

「ちっ!カウンターくるぞ!!」

 

 

「いけ!!豪炎寺!!」

 

円堂からのロングスローでボールは豪炎寺へと繋がる。

流れがまずい。

豪炎寺が、中盤を抜けていく。

だがそこに珠香が追いつく。

 

「行かさないべ…っ!【アイスグランド】!!!」

 

「このボールは、思いは…!モノにする。【ヒートタックル】改!!」

 

「嘘っ!?」

 

珠香のアイスグランドを溶かし、強引に氷塊を吹き飛ばして突破してしまう。

 

だが、その時間で士郎が下がり切っている。

 

「ナイスだよ。真都路ちゃん。…豪炎寺くん。君をここで行かせるわけには行かないかな。」

 

「ふっ…速いな。お前もだが、今回の本命は俺じゃない。」

 

「っバックパス…!」

 

豪炎寺が本命ではないだと…!そのパス先には染岡がいた。

 

「壁山、栗松、円堂、一之瀬…豪炎寺!お前たちの思い受け取ったぜ…!俺がここで一矢報いる…!」

 

 

「貫け…っ!!!!!」

 

染岡は天高くボール蹴り上げ、龍は翼竜(ワイバーン)へと変わった。

 

「いけええええ!!!」

 

急降下してくるボールに全身全霊を込めて足を振り抜く。

 

この土壇場で染岡もまた

【ドラゴンクラッシュ】は進化を遂げさせ、【ワイバーンクラッシュ】へと成ったんだ。

 

「間に合え…っ!!【スピニングカット】」

 

そしてそこにやはり頼りになるDFになった、宗司のシュートブロックが入る。

 

威力を確かに減衰させた。

 

そして

 

「【アイスブロック】V2!!!」

 

それを迎え打つ鉄。

 

そして…

 

「な、なんだこのシュートは…っ!!う、うあぁっ!?」

 

翼竜が凍りつくことなく、その勢いは止まらない。

鉄のアイスブロックは遂に破られた。

 

【ゴ……ゴォォォオオオーール!!!!!!雷門遂に、ここで遂に1点返したぁぁぉ!!!!!白恋の守りを染岡1人のシュートがこじ開けたぁぁあ!!!!!!!…っ!!?ここでホイッスル…!!?し、試合終了!!!か、勝ったのは…!2-1で白恋中学だぁぁああああ!!!!!!】

 

静まり返る会場…そして、徐々に、試合が終わったことを実感したのか、会場に溢れんばかりの拍手が飛び交う。

 

「勝った…勝ったんだべな…俺たち」

 

「あぁ…最後…雷門に良いとこを持ってかれたが…確かに俺たちは勝ったんだ…!」

 

「やった…やったべ!!白恋優勝だべ!!!!!やっだよぉぉおうわぁぁぁぁぁん!!!」

 

…最後の最後にして雷門にしてやられた感は否めない。だが…勝った。勝ったんだ俺たちは

そしてやっぱり雷門は油断できないそんなチームだ。、染岡、円堂の覚醒が早ければ、試合の結果もまた変わっていただろう…だがそんなことどうでも良い。今はこの優勝を分かち合う。

 

あぁやはり、このひりつきこそがサッカーだ。

 

「天翔くん。僕たち優勝できたね。」

 

「あぁ…!最高だったよ。お前らみんな」

 

「ちょっと勝ち方が悔しかったけどな…!次こそ完璧に勝つ…」

 

「…だな。このチームなら来年もやれる。そうか確信できた。」

 

「キャプテン全員で胴上げするべえええ!!」

 

「おおおおーー!!」

 

「おい、おま…っ!はっは!!高く飛ばすなよ!」

 

そしてひりつきと同様にこのチームで分かち合う勝ちもまた俺は好きなんだ。

今を、今を生きているそんな実感をするんだ。

 

 

 

「本当にありがとう。」

 

ーー

「負けちまったでヤンス…でもなんでしょう。この気持ちは…」

 

「あー…悔しい。悔しいけど…それ以上に楽しかった。俺はそんな気持ちだよ」

 

「一之瀬くん…。」

 

「あぁ。俺もそうだ。木戸川清州から出た俺だが…。この雷門にきて良かった。そう思えたよ。」

 

「……最後の最後、俺は自分自身の必殺技を見つけられた気がしたんだ。俺のせいで今回は負けちまった。だけど…お前たちこんな俺でもついてきてくれるなら…!来年雷門でお前たちと優勝したい!!そう思ったんだ」

 

「キャプテン何言ってるッスか!キャプテンのせいじゃないッス!ここまで来れたのもキャプテンがあってこそなんス!そんなこと言わなくてもついていくッス!!」

 

「そうだよ。壁山の言う通り、ついていくさ。お前に対する恩も返せてないんだからな。」

 

「壁山…土門。」

 

「俺も、お前についていくぜ。円堂。俺をサッカー好きにしたんだ。責任は取ってもらわないとな。来年こそ優勝。だろ?」

 

「風丸…あぁ。そうだ。来年俺たちで優勝を目指すんだ!」

 

「みんな心は同じだと思いますよキャプテン。だって俺もサッカー好きになっちゃったし、キャプテンが卒業した後だってサッカーやってると思うし」

 

「円堂、それにお前たち。サッカー楽しんできたか。」

 

響木監督のその言葉に応える言葉はすんなりと出てきた。

俺たち弱小チームだったのに、今となって、雷門

サッカー部として来年の優勝を考えられるぐらいには成長できた

 

そして最強のチームだった白恋に一矢報いたのだ

希望は無くなっちゃいないし、そして何よりこの試合で全力を持って戦えたことが何よりも楽しかったのだ

 

「「「はい!!」」」

 

「ならいい!!今日負けた悔しさをバネに明日からの練習に活かせていけばお前たちはまた一つ強くなれる。お前たちにも一つ大きなイベントが今年にある。それまで特訓をかかさずにやるんだ。それもまた大きな糧となるだろう。さぁ、準優勝だ。胸を張れお前たちは立派なイナズマイレブンだ!」

 

「「「はい!!」」」

 

そうして、フットボールフロンティアは閉会式へと向かうのであった。




誤字報告、感想、評価ありがとうございます!励みになります!
時間が取れず、また難産で時間がかかり申し訳ありません。
これにてフットボールフロンティア編はあと1話かいて終わりになります。
脅威の侵略者編から結構変わっていく予定になります。
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フットボールフロンティア決勝戦、木戸川清修との試合における唯一の愉しみを奪われた女帝が帝国を去り、翌年に雷門中の女帝として再びサッカー界に現れる話。▼なお、女帝は鬼道有人と音無春奈の実姉である模様。


総合評価:1067/評価:8.92/連載:24話/更新日時:2026年02月21日(土) 20:00 小説情報

二度目の人生とフェーダの姫(作者:プライムハーツ)(原作:イナズマイレブン)

死んで気がついたら二度目の人生が始まってた。しかもそこはサッカーなのに必殺技やら合体やら何でもありな超次元な世界だった。しかも今度は未来からサッカーを守りに来たって言うしなんでもあり。▼でもま、せっかくの二度目の人生楽しまなきゃ損だよね。▼


総合評価:1710/評価:8.26/連載:69話/更新日時:2026年05月09日(土) 00:00 小説情報

転生憑依アイル君は南雲原に入学するようです(作者:中谷真之)(原作:イナズマイレブン)

アイル君に転生憑依したサッカーキチが足をぶっ壊した後、例の事故には遭わずにサッカーをあきらめるため九州へぶっ飛ぶお話。なお、雲名くんに脳を焼かれるのは確定している模様。▼


総合評価:767/評価:9.14/連載:6話/更新日時:2026年03月01日(日) 17:30 小説情報


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