必殺技なしでイナズマイレブン??できらぁぁ!!!!!   作:きりきり舞い

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第6話 ズレた世界線。波乱の全国大会?

フットボールフロンティア地区予選北海道地区決勝戦の舞台、仁義好艦中にて

 

【ここで、ホイッスル!!試合終了!!!なんと、なんということでしょう??!…これほどまでに強いのか?!白恋中】

 

スコアボードには0-6

白恋中が圧勝という結果に終わった。

 

【まさか、結局地区予選で一度すらも必殺技を使用せずに全国大会への切符を掴み取ってしまったぁぁ】

 

「私たち本当に…!」

 

「地区予選突破したんだべええ!!!!!」

 

「ジュニアの頃を思い出すね。アツヤ」

 

「俺はついこの間のことだから特に感慨もないけどな」

 

「お前ら!整列しろー!」

 

 

俺たちは情報を極端に隠しきることができたままで地区予選を勝ち進んだ。

そして全国へと駒を進めた。

 

フットボールフロンティア全国大会が始まるまでは日程的にも余裕もあったので、放課後にいつもの練習の後、アツヤが緊急ニュースがあったとのことで部室に一堂で集まっていた。

 

「おいおい、緊急ニュースだよ。これ見ろよ兄貴。40年間無敗を誇ってた帝国がまさかの雷門って学校に負けたみたいだぞ!?それに帝国の監督が逮捕ってどうなってんだこりゃ?」

 

「帝国が負けたべか?!」

 

「試合中に大量の鉄骨が落ちてきたって…すごいスケールな話だね。死傷者ゼロなのが幸運だったのかな。この鉄骨が監督の指示だったかどうかって感じかな?それにしても帝国が負けるとは僕も流石に予想外かな。」

 

「なんか雷門には去年の準優勝校の木戸川清州におけるエースストライカーが加入しているみたいだね。決勝の帝国戦でいなかったって話だけど、まさか雷門にいるとは。何かあったのかな」

 

「40年前に優勝してるとはいえ、もはや無名校の雷門に転校してるんだ。事情があるんだべ」

 

「……」

豪炎寺修也の妹、豪炎寺夕香。

俺の罪だ。俺が救えたはずの子だ。

去年の決勝戦、木戸川清州VS帝国戦で兄の応援に行く時に影山の陰謀により事故による意識不明の重体になった。木戸川清州の準決勝あたりで豪炎寺修也に早めに接触して、伝えることもできたはずだった。

だができなかった。

俺が不安だったからだ。豪炎寺が雷門中に行かなかったIFのストーリーが

 

雷門中は豪炎寺の不在で帝国とも交流はなくなるだろうし、勝ち上がってくることもない

それは、鬼瓦刑事の動きにも影響するだろうし、この世界におけるサッカー界の膿、影山やガルシルドに対する手札も減ることになりかねない。

 

俺が強ければ、エイリアだろうが世界だろうが相手にして負けないのならば、救うこともできた話だ。円堂の代理として物語を回せたのならよかったんだ。

俺は最初世界一のプレイヤーになる。そんな意気込みをだったはずなのに自分が通用しないかもしれないという不安でこれだ。いい年して情けないにも程がある。

 

「まぁオラたちにできることは、特訓するしかないべ。ここまで来れたんだから目指すは優勝だべ!」

 

「…そうだな。誰が相手だろうと俺たちは自分の全力を出すだけだからな」

 

「居屋先輩も目深先輩もわかってんじゃないですか。ま、俺たちなら必ず勝てる。これは根拠のないものじゃねえ。このチームなら…」

 

「あのアツヤがそこまで言ってくれるとはな。俺たちも成長してるってことか?」

 

「俺のことなんだと思ってんだよ。目深先輩」

 

「生意気な後輩エースストライカー様だ」

 

 

だが、この白恋が勝ち抜いている時点で原作は歪ませてしまっている。原作の進行を重視するならとことん原作に沿わせたほうが安全だ。中途半端な原作再現と中途半端な原作崩壊。

だけど、俺はこのチームを優勝させたい。そんなエゴがあった。

優勝しても影響が少ないのも確かにあるが、歪んででもこのチームの奴らが喜ぶ姿を見たいとこの一年の特訓で思えたのもあった。

 

 

「俺も、お前たちと全国優勝したい。ここまで頑張ったんだ。」

 

「そうだね。みんな吐くまでトレーニングして来てるんだ。ここからさ」

 

「わたしもこのチームに来たのは吹雪くん目当てだったけど…今だと、このチームのみんなと優勝したいべ!」

 

「直球すぎるべ。 真都路ちゃん。でもわたしもみんなと一緒に勝ちたい!」

 

それぞれの決意表明を行い、その後俺たちは全国大会への会場入りのために飛行機で前日に東京入りをすることとなった。

 

「私も飛行機初めてだから緊張するべ…」

 

「ねえキャプテン落ちないよね?落ちないよね?飛行機」

 

「不謹慎なことを言うな。流。この世界じゃ普通にありえるんだからよ」

 

「えぇ?!どういうこと?」

 

「大丈夫だよ。荒谷さん、喜多くん。飛行機が墜落する確率は宝くじに1等当選するぐらいの確率だから」

 

「はぁぁ…東京着いたら起こしてくれよー…ねむー」

 

いや本当に不謹慎なんだよね。影山の例があると平気でやりかねないというか。いや多くの無関係な人が乗ってるからそれはないか…ないよね

 

飛行機は無事羽田へと降り立つこととなった。

 

ーー

フットボールフロンティアスタジアム。

そこにて、FF(フットボールフロンティア)全国大会が開催されるということで、会場は熱気に包まれていた。中学サッカーとはいえ、少なくとも何十年ものの歴史を誇る一大イベントだ。 

観客は満員状態。

選手たちの入場を今かいまかと待ち望んでいた。

 

【いまここ、激闘の殿堂フットボールスタジアムはかつてないバトルの予感に興奮の坩堝と化しております!!フットボールフロンティア!!開幕ゥゥ!!!!】

 

実況の角間王将により、開催の宣言がなされ、感性が巻き起こる。

 

【各地域にて激戦を勝ち抜いて強豪チームが今日より日本一をかけた座をかけて更なる激闘に臨みます!一番強いイレブンはどのチームだ!!!ではご紹介致しましょう!!近畿ブロック代表…!!戦国伊賀島中学!!!】

 

【続いて関東ブロック代表!雷門中学!!雷門中学は地区予選大会にてあの、帝国学園を下した恐るべきチーム!あの伝説のイナズマイレブン 再びと注目が集まっております!!】

 

 

「あれが雷門か。そしてあいつが豪炎寺修也…いまだと雷門のエースストライカー…」

 

「雷門の得点の起点になることが多い選手だね。でも、アツヤも負けてないよ。」

 

「誰に言ってんだ。兄貴。俺がいつ負けたって?」

 

「あぁ。アツヤが白恋のエースストライカーだ。だけど、俺たちも負けるつもりはねぇ」

 

「短い間だったけど、君の強さはよく理解できたよ。僕も、仮にもFWだからね。後輩の君に負け続けるつもりはない」

 

「氷上先輩も、喜多海先輩にも俺は10番を譲るつもりはないっすよ。」

 

【続いて…!北海道ブロック…】

 

「俺たちの番だ。」

 

「おらは君たちの指導はできなかった。けど、君たちが頑張ってたのは知ってる。胸を張って行ってくるんだべ」

 

「はい。監督。よし!お前ら!行くぞ!!」

 

「「「「おーー!!!」」」」

 

 

 

【白恋中学!!白恋中学は今大会が初の公式戦であり、そして全ての試合を必殺技なしにて勝ち抜いてきた。ジュニア優勝者が多く在籍しているいまだ謎が多い恐るべきイレブン!!今大会の筆頭優勝候補と期待されております!!】

 

 

ーー

「…白恋中学。結局最後まで何も分からずだったな。」

 

結局帝国は白恋の情報を全く得られていなかった。得意なパスコースや展開というのもなく、間持の策の択が散らされていて特定の誰かに依存した立ち回りをしておらず、ポジションも一定がなく、DF、MFラインは特に入れ替わりが激しかった印象だ。それでいてFW以外も得点に絡んでいた。

 

「?白恋中学を知っているのか?鬼道」

 

「今実況にあった通りだ。円堂。必殺技なしで北海道ブロックを全部圧勝してねじ伏せた。地区が弱いというわけではなく、前年の北海道ブロック優勝校の強豪石狩中学をもだ。間持天翔、吹雪士郎、吹雪アツヤ、函田鉄、氷上烈斗がジュニア優勝経験者だがそれ以外の選手のレベルも相当高いと言っていいだろう。」

 

「誰一人必殺技を使わずに全国へ…。すっげえ…!そんな強い奴らと戦えるのか!くうぅう!!燃えて来たぁ!!」

 

「ふ、せいぜい足元を掬われないようにすることだな。円堂」

 

 

【そして残る最後の一校!!推薦招待校として世宇子中学の参戦が承認されております!】

 

 

「んあれ?…誰も行進してこないぞ…?」

 

「世宇子…聞いたことのない学校だ。」

 

案内の女性が顔を俯き恥ずかしそうに、一人だけポツンとプラカードを掲げながら、入場してくる。

世宇子中学のメンツは一人も会場には来ていなかった。

その異様さは嵐の前触れのようだった。

 

【えー世宇子中学は本日調整中で、欠場とのこと。以上!強豪たちによって、中学サッカー日本1が決まるのです!!】

 

ーー

俺たちは近場の合宿施設に戻り、監督が大会の日程を持ってきてのことだった。

まさか。まさかだった。ここで完全に…原作と変化が起こる可能性が出てくるとは…俺思ってもいなかった。いや有り得た話ではあった。

…影山が帝国潰しより先にこっち側と当たりにくるのは本当に予想外だ。

 

「全国大会初戦の相手は世宇子中学だべ。最後に紹介されてた特別招待校だべな」

 

世宇子が勝利すれば原作通りに進行するだろう。しかし、俺たちが勝てば鬼道有人がFFで雷門に入らない世界線になる可能性が出て来た。

 

本来の歴史なら鬼道有人は、帝国VS世宇子にて、ケガのためにベンチスタートするも、前半の間に世宇子中にチームメイトのほぼ全員を叩き潰され、試合続行不可にさせられるという悲惨な光景を見せられ、悔しさを滲ませたところに豪炎寺の誘いによって雷門にてプレイをして世宇子に復讐する流れがある。

 

そして鬼道有人の加入による、3人必殺技【イナズマブレイク】によって、千羽山の【無限の壁】を粉砕し、勝つという流れがある

つまり鬼道の加入がなければ、雷門は千羽山に負ける可能性があるということだ。

アニメは染岡さんがドラゴンクラッシュで謎にゴールできたのは、無限の壁を粉砕されたショックから立ち直れなかったからだろう。

そして今大会ではトーナメントで千羽山はちゃんと雷門と戦う流れになっている。

 

…なるほど中途半端な俺に、流れを決めさせるつもりってわけか。

 

重要なキーは基本的に円堂守にある。

円堂が負けて腐るような男ではないが、円堂の覚醒なしのその後の流れは完全に不確定要素になる。円堂が活躍したからこそ立向居というエイリア編最強キーパーが生まれた要因になったり

円堂がプロとして活躍していたからこそGOの革命も進むこともあったし、生徒を未来人から身を張って護ることもあった。

 

俺たちは負けたくないし、円堂の覚醒もないとまずい

中途半端なりの答えを出さなくてはならない

 




ちょっとだけ原作からズレていくんじゃって話
イナイレ無印のF F大会編アニメ全話見れるの神なんじゃが
26話なのに密度濃くて今見直しても出来がいいの誇らしくないの?素晴らしい
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