小鳥遊ホシノとの対話記録②
便利屋68との顔合わせを終え、帰路についているところで、小鳥遊ホシノと遭遇しました。
その際、様子に違和感があったので、記録として残しておきます。
ホシノ:(背後から)先生?
私:(立ち止まり振りむく)おや? ホシノさんですか。その恰好、もしかしてパトロールですか。
ホシノ:うん。あんなことあったばかりだからちょっとねー。今も怪しい人影だと思ったら先生だったんだよ。
私:そうですか。まあ、身なりが怪しいという自覚はありますよ。
ホシノ:あはは。先生こそ、まだ帰ってなかったんだね。……何してたの?
私:帰る前に喫茶店で仕事をしていたのですよ。
ホシノ:……うへー、大人って大変だねえ。
私:年齢に起因するものでもないとは思いますが……。ホシノさんもこうして、学生の身で夜間パトロールをされているじゃないですか。
ホシノ:それもそっかー……。
(暫く会話が途切れる)
私:ホシノさん?
ホシノ:何?
私:何か、不安になるようなことがあるのですか?
ホシノ:……何のこと?
私:……いえ、私の気のせいのようです。
ホシノ:あはは、変な先生だ
私:そうですね。……もし、不安になるようなことが他にあるのであれば、誰かに相談してみるといいかもしれませんよ。私でなくても構いません。
ホシノ:うん、ありがとう。そういうことがあったら考えておくよ。
私:さて、こんな夜中に立ち話も何ですから、そろそろ帰ります。ホシノさんもほどほどにしておくことをお勧めしますよ。
ホシノ:そうだね。適当に切り上げるよ。先生も気を付けてね。
私:ええ、そうします。
話し始めた直後は普通の様子でしたが、話している途中で、どこか思い詰めたような様子でした。
その様子は、以前の時間軸で私が小鳥遊ホシノに『提案』をした時期に近いものがあり、何かの不安を抱えていることは間違いないように思われます。
また、私に対する警戒心も強く感じられ、こちらを牽制するような気配を感じました。
これについては、少なくとも今は敵対するつもりはないことをどうにか信じてもらえる方法を考える必要がありそうです。
──
ブラックマーケットへ
便利屋68との顔合わせの翌日、当然便利屋は来なかったものの、カイザーが雇ったと思われる傭兵がアビドスへと襲撃してきた。
襲撃に関しては監視を行っていた便利屋から情報が来ており、奇襲的な反撃を行い、これを撃退。一部兵装を鹵獲することにも成功した。
恐らく正規の流通ルートで出回っているものではないものであり、型式は旧式。そのあたりの調査は生徒の自主性に任せることにする。口を出すと藪蛇になりかねない。
そしてさらにその翌日、月に1度の利息回収の日だという。粗末なマネーロンダリング手段として、現金輸送車での回収に限っているという話だ。
その額が毎月およそ800万円。つまるところ、彼女たちは自分が在学している3年間の中で、3億円に近い大金を返済できるということになる。
利息の見直しと猶予があれば、やはり十分な返済能力があるとみていいだろう。
支払いを終えた後の会議では、カタカタヘルメット団が使用していた兵装、そして昨日の襲撃に使われ、鹵獲した武器、どちらも現在は非流通品となっており、
その出所はブラックマーケットであること。つまり、それら2つの襲撃には同一の黒幕がいるという推測が立てられた。
便利屋たちにブラックマーケットへと向かうことを連絡し、対策委員会のメンバーとともに、ブラックマーケットへと行くことになった。