【本編完結】旅する物語 異世界探訪 五条悟との邂逅   作:masuda028

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【呪術廻戦/五条悟/煉獄杏寿郎】
世界を越えて、悲劇に抗う物語。

※本作は『呪術廻戦』の世界をベースにした二次創作です。
※キャラクターには独自解釈・改変を含みます。
※原作をご覧のうえでの閲覧をおすすめします。

◆ヒロインは名前固定&設定強めのオリジナルキャラクターです(夢主=“あなた”形式ではありません)。
◆「夢小説」タグは広義の意味で使用しています。不快に感じる方はご注意ください。



07黎明編 13・14:めんそーれ沖縄! 視線浴びる砂浜と、お風呂で明かされる「大好き」の境界

●13

 

「りこちゃん! またあとでね!」

「悟の近くにいるのが一番安全よ」

 理子さんを悟に預けて私たちは走り出す。

「おい! お前らも一緒に──」

「敵がどこにいるかもわからない状態なのだから、なるべく目立たないように高専まで移動して……理子さんのお友達たちも心配だし、私たちは学校内の様子を見回りつつ一度傑と合流するわ」

 せいらが微笑み二人に手を振っていた。

 

 そして学校内を走っていると、

「お嬢ちゃんたち、今は授業中じゃないのかい?」

 急に話しかけられた。紙袋を頭に被った大男。

「そうですね。授業中です。

学校は関係者以外立ち入り禁止ですが、あなたは?」

 せいらと頷き合い距離を取る。

「やれやれ、君らはどうやらハズレかな」

 足元からどろどろと身体が崩れ落ち、地面に消えていった。

「式神?」

「式神とは違う感じがしたわ──」

 

 ──少し離れたところから大きな爆発音がする。

 方角から推測するに、誰が爆発を起こしたか推測するのは容易かった。

 

「悟……」

 額に指先をあてて「はぁ」とため息をつく。

「せいら、あれだけ目立っているなら陽動の意味もないわ。悟たちと再合流しましょう」

「りょうかーい!」

 音のした方に向かう途中傑と合流して、悟のいる場所へ向かうと──黒井さんが攫われたことがわかった。

 

 

 黒井さんが攫われて、理子さんの気持ちをちゃんと聞く時間も作って、一度は私が理子さんのふりをする案も出たけど、結局はみんなで助けに向かった。

 

 そして今──

 

「「めんそーれー」」

 煌びやかな海と、白い砂浜を駆け回る理子さんと悟の姿が。

「そよかも着替えてきたら?」

「男性は着替えるのが楽でいいわね。更衣室は今せいらが使っているの」

「そうだね。あの更衣室は確かに狭い」

 なんで使ってもいないのに更衣室の狭さを知ってるのかと私が睨むと、傑は目を逸らしながら乾いた笑みを浮かべた。

「すぐるー! みてみてー!」

 更衣室のドアを開けてせいらが飛び出てくる。

「「!?」」

 悟と傑の視線がせいらに注がれた。

「せいら、ちゃんとラッシュガードを着ないと」

 せいらに近付いてラッシュガードを羽織らせ、チャックを上げる。

「おーい。そよかー。空気よめよー」

「空気をよめ? あなた達の好奇の目からせいらを守らなければならないという空気を読んだわ」

 悟はブーイングを続けていた。

「そよかもせっかくだし着替えなよ。こんなきれいな海の近くに来たのはじめてなんだからさ!」

 せいらに言われて、

「そうね。呪霊の気配もないし着替えてくる」

 買ったばかりの水着の入った袋を手に、更衣室へ向かった。

 

 

●14

 

 せいらだよ。いまねー。みんなで大きなお風呂に入りにきました。みんなっていってもおんなのこだけだよー。すぐるが呪霊操術で呼び出したかくれんぼが得意なみるみるもついてきてるけど、みんなにはナイショって言われてます。

「おゆがぴりぴりするよー」

「妾もじゃー」

「二人とも! まずは水をかけてよく冷やして」

 そよかにお水のシャワーをかけてもらって、

「「あー」」

 りこちゃんとやっとひと息。

「もっと強い日焼け止めの方が良かったでしょうか」

 くろいさんが心配そうにしている。

「何回か塗り直しても良かったかもしれないですね」

 おふろに入るのも一苦労。なんとか肩まで浸かった。

「ところでお主らー」

 たくらみ顔のりこちゃんが近付いてくる。

「なーに?」

 そよかをちらりと見るけど素知らぬ顔だ。

「どっちも付き合っとるのか? いや、どっちかか? 苦しゅうない! 妾に恋バナをしてみせよ!!」

「ふぇっ!?」

「……」

「妾にはお見通しじゃ! 悟はそよかにぞっこんラブなんじゃろ!?」

 どこか遠くでドゴンと大きな音がした。

「傑はなんだかんだでせいらを気にしているように見える。男どもの片思いなのかどうなのか、さぁさぁ!!」

 りこちゃんは鼻息荒く近付いてくる。

「付き合うっていうのは男女交際という意味でしょう?」

 そよかはちらりとわたしを見た。

「そういうことなら付き合ってはいないわ。私たちは高専の同級生、それだけよ」

「なるほどな。あやつらはあぁ見えて惚れた女に告白する勇気もないチェリーボーイか、告白することで今の関係を壊したくない硝子のハート純文学ボーイなのか。あんな攻め顔なのに」

 なるほどなるほどと、りこちゃんは一人でにやにやしている。再びどこか遠くでバゴン、ドゴンと音がしていた。

「男湯の方が騒がしいですね」

 くろいさんが心配そうに視線を向けている。

「わかったぞ。ではお主らの気持ちはどうなのじゃ?」

「みんな大好きだよー。ねー」

 そよかに声をかけ、

「違う違う! お主らが仲良しなのはもう見ていてしっかりわかるのじゃ! ラブい関係を期待しているに決まっておろう!」

「「……」」

 おろおろとそよかを見た。そよかはため息をつく、

「ラブ……恋愛の観点でいうと、せいらも私もよく分からないの。

 ──でも、もし明日世界が終わるなら私は悟と一緒にいたいわ。せいらは?」

「わたしはすぐると一緒にいる!」

「今はこの答えで満足してもらえない?」

「そ、そうか。なにやらすまんかったな」

「私達にそれだけ興味を持ってもらえたのは嬉しいことよ」

 そよかが微笑んでそう言ったから、申し訳なさそうな顔をしていたりこちゃんの表情もパァっとあかるくなって良かった。




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