幼馴染が頭ジャスティスな件 作:りりり
side ムク
母にお隣さんがジョウト地方から引っ越してきたと聞いた。でも、あまり興味が無かった。ヒトモシがいたから。……まぁ、一万歩譲ってシローがいたからもあったのかもしれない。
「ジャスティス!ジャスティス!」
って言いながら腕立て伏せをしてたのを覚えてる。私の1番古い記憶だ。……やはり、最低?
「カガチです。よろしくお願いします」
「ん、よろしく」
初めて会った時は華奢な印象だった。ライトグリーンの髪の毛をした男の子だった。
「ん⁉︎ジャスティスじゃないです!パワーが無いですね!いきましょう!あの夕焼けの先まで!」
秒で連れ去られた。私の初めての幼馴染は兄に連れられジャスティスブートキャンプという名の遭難に巻き込まれた。助けられたのは5日後。
カガチの母はその時
「やっぱり男の子は冒険しなくちゃねぇ」って言ってた。我が子を崖から落とすカエンジシかと思った。
「たまたま、落ちてたモンスターボールで捕まえたマダツボミがいなければ僕、……俺は死んでた」
当時のカガチは語る。ちなみにシローはその1週間後に見つかった。その後、避けられるかと思ったけど対応は普通だった。
「ねぇムクちゃん。シロー兄さんはいないよね?」
「ん、シローはアローラに武者修行行ってる」
「本当⁉︎なら、いっか!」
「ただいま帰りました!お、カガチ!元気でしたか?元気ですね!なら、ポケモンの力を使わずにテンガン山を登山しましょう!」
時折、兄を見たら泡吹いてたけど。忘れはしないのはカガチの15歳の誕生日。いしやで見つけたキーストーンのがついた耳飾りを買った。私はキーストーンを持ってたけどなぜか目を引いてカガチが思い浮かんだ。つけてる姿を妄想したら顔が赤くなった。
「え、これを俺に?」
「ん、なんか似合うと思った」
「あー、そう。じゃあつけるか……あれ、コレピアスだよ」
「え?」
私は焦った。シャンデラの火を消すぐらい冷や汗かいてた。でも、カガチは笑ってた。
「ま、いっか。ムク、ごめん怖いからピアッサーで押してくれない?
「い、いいの?」
「シロー兄さんにお願いしたら俺の耳無くなっちゃうから」
「ふふっ、そうだね。ならいくよ」
パチッ。ピアッサーの音が静かな部屋に鳴る。……私がカガチの身体に刻み込んだのだ。
ぶっちゃけ私は面倒な女の子だと思っている。兄がアレだし。私もポケモンバトルになるとムキになってしまう。趣味も配信……カナリィの追っかけだし愛想がある方でも無い。でも、カガチは笑ってしょうがないなぁって言ってくれる。これで好意を持たない方がおかしい。でも、でも……。
「最低」
ーーー
推しと好きな人がバトルしてる。
「ウツボット!どくどくからのまもる!その後にギガドレイン!徹底的に技を避けろ!すいつくせ!」
「ねぇ!泥試合すぎない!ねぇっ!」
「勝てばよかろうなのだ!!!」
兄との修行で幼馴染が得たのはしぶとさだったらしい。兄が悪いのか。まぁ、悪いだろう。私はシローの夕食のメニューを一品減らすことを決意した。
感想ゲットだぜ!!マジで感想くれた方ありがとうございます。