○○○○勢マスター   作:花垣

4 / 5








 この国の場合『クマニーサンとの関わりをどうするか』問題が起こる……。


File.アルター王国
備中ロア


 

 

 

 

 

 

 

 

 ……私は幸運、……なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 もっと弓の練習をする為に始めた〈デンドロ〉。

 三倍時間と場所にもよるが現実程練習場所には困らないフィールド。

 まぁ弓矢もタダで手に入る訳ではなかったから仕事をして稼がねばならなかったが、実戦経験の蓄積と休憩代わりとしていいアクセントだった。

 

 

 ……ただそうしてる内にだんだん弓の練習場所ではない、ゲームとしてのデンドロが楽しそうに見えて来た。

 王都の〈墓標迷宮〉、ギデオンの決闘、それに強大な〈UBM〉との戦い。

 血の騒ぐ面白そうなコンテンツは幾らでもあった。

 ……しかし、デンドロを始めてこの方大半の時間を森の中で弓を引いて過ごして来たので今更他のプレイヤーへの混ざり方が分からない。

 ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……。

 

 

 ……そんな悶々としたものを抱える日々の中、我が愛弓であるエンブリオ【弓聖張(きゅうせいちょう) キショウ】が必殺スキルを習得したので試し射ちをしたら……。

 ……放った矢は私の想像以上の速さと威力で木々を抉りながら森の奥深くまで飛んで行き……。

 ……どごーん、と何かを壊す音がした。

 

 

 ……わたし、なにか、やらかした……?……と呆けていると……。

 

 

 

 

 

 

 

 

【〈UBM〉【同化人形(どうかにんぎょう) クラウ】が討伐されました】

【MVPを選出します】

 

「……は?」

 

 

 

 

 そんなアナウンスが聞こえて来て、

 

 

 

 

【【備中(びっちゅう)ロア】がMVPに選出されました】

 

「え……」

 

 

 

 

 期せずして私は〈UBM〉を討伐したらしいと知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

【【備中ロア】にMVP特典【すーぱーきぐるみシリーズ くらう】を贈与します】

 

「…………。……は?」

 

 

 

 

 そして、何やら聞こえて来た文言に、

 

 

 ……は?

 

 

 ……となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 ……まぁとりあえず、自分が何をしたのかと森の奥に確認しに行くと、そこには小さな館が建っていた。

 二階建てのその正面玄関を突き抜けて正面ホールに有った()()を貫いて突き立った壁を壊したらしい。

 

 

 ……こんな館、聞いてないんだが……?

 

 

 ……もっともこの森に接するネラバ村の人々はドロップアイテムのいいモンスターも価値ある採取物もないが、さりとて危険なモンスターや危ない地形もないこの森を空気みたいに扱ってる(だから私が軽くモンスターを間引くだけで弓の練習場所に貸してもらえてる)から知らなくてもおかしくはない。

 昔々はさる伯爵領だったのがこれまた昔々に返上されて今は王領らしいが……。

 

 

「…………」

 

 

 ……館を隅から隅まで調べてみたが、人骨なんかは見当たらない。

 その代わりいたる所に人形やぬいぐるみ、モービルやおもちゃ、サーカスのような飾り付けが有り、二階の一番大きな部屋には立派なベッドが鎮座していた。

 ……どれも『古い』が『埃っぽく』はない。

 

 

「…………」

 

 

 ……『危険』は見当たらない。

 

 

「……さて……」

 

 

 ……ここまでくまなく探したのは【クラウ】とやらがどんなモンスターか分からなかったからだ。

 どんなモンスターかも分からずに装備したらひどい目に遭いそうな気がする。

 

 

「…………」

 

 

 ……いや、それ以前に【きぐるみ】って……、……やっぱり『着ぐるみ』、か……?

 〈UBM〉を倒すと特典武具というものが落ちるという話は聞いていた、が……、……そういうのは剣とか弓とか、武器の類だとばかり……。

 

 

「……むぅ……」

 

 

 ……アナウンスの後、私の元に転がって来た掌大の宝櫃をもてあそぶ。

 ……とりあえず、これを開けてみない事には何も分からない、か……。

 

 

 

 

「……おぉ、……」

 

 

 ……宝櫃を開くと、現れたのは四、五頭身くらいにデフォルメされた女道化師だった。

 『着ぐるみ』とは言うが日本のゆるキャラや私の知るマスコットらしさは無い。

 

 

「うーん……」

 

 

 見た限りでは角や尻尾は無い、人間の道化師を元にした容貌。

 ……メーキャップは閉じられた目の下に何かの模様が描かれてるだけ。

 服装は如何にも道化師らしい二又の帽子や尖った靴など目立つもの。

 その中に着ぐるみとして着る為のファスナーらしきものが前と後ろ、二つ用意されている。

 それ以外、特段目立つような特徴はない。

 いや道化師ってだけでも目立つと言えば目立つのだが。

 

 

「これだけではなぁ……」

 

 

 ……しかし見た目だけではどんな装備かが分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、そうか。アイテム欄から見れば『……あのう、着て頂けないのでございましょうか?』ひゃわああああああああああああああ⁉︎」

 

 

 

 

 わっ、わっ……!

 

 

 

 

「喋ったああああああああああああ⁈」

 

『……そこまで驚かれるのはこのワタクシも想定外でございます。確かにワタクシがこうして喋る所はついぞ誰のお目にかかる事もありはしなかったのでございますが』

 

 

 

 

『──ともあれお初にお目にかかり、誠に光栄にございます。ワタクシトルバ伯爵家所蔵の道化人形、クラウと申しますでございます。ジャグリングの一つもお見せできぬ姿でのお目見え、どうかご容赦をば』

 

 

 

 

 ……き、着ぐるみが、喋り出したぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──クラウはかつてトルバ伯爵領だったこの森の館で病気療養していた伯爵の一人娘に送られた人形だったらしい。

 しかし病状が悪化した娘は館から去り、クラウ達は館に残された。

 やがて年月は過ぎ去り、クラウは自ら動けるようになり、〈UBM〉になり、私の試し射ちで倒された──。

 

 

 

 

『──そうしてこのように特典武具となった後もワタクシの意思を残し、備中(ビッチュウ)様に子供のように驚かれたという訳でございます』

 

「いや、仕方ないだろう⁉︎誰も着ていない着ぐるみが喋ったら驚くだろう⁈」

 

 

 そんな昔語りをかつてクラウが立っていた正面ホールで聞いていた。

 【すーぱーきぐるみしりーず くらう】はなんとそのスキル《ドウケゴコロ(道化心)》により生前(?)のクラウの記憶と意思が丸々残っていた。

 

 

『……もしや備中様、器物がエレメンタルとなったモンスターをご存知ないのでございますか?』

 

「え?そんなのもいるのか?」

 

『……伝説に聞くマスター様にもそんな方がいらっしゃるのでございますねぇ……』

 

「マスター……?……あぁ、プレイヤーの事か」

 

『…………あの、失礼ながら備中様?今までどう生きて来られたのでございますでしょうか?ワタクシ心配でなりません……』

 

「いや、まぁ……」

 

 

 ……まさか着ぐるみに生き方を心配される日が来るとは思わなかった。

 …………実際どうやってゲームとしてのデンドロに馴染むか悩んでた所ではあるが……。

 

 

 

 

『…………ふむ、これももはや分かち難き縁。僭越ながらこのワタクシ、備中様をお助けする事を心に決めましたでございます』

 

 

 

 

 ……そうしてついにはどこから声出してるのかも分からない変わらぬ表情で宣言されてしまう。

 

 

「……いや、まぁありがたいが、着ぐるみって弓引くのに邪魔じゃないか?」

 

『んん?特典武具とは所有者に合わせたもの、邪魔になる事は無いとの話でございますが?』

 

「え?」

 

 

 ……曰く、特典武具は〈UBM〉の討伐者に合わせた形になるもの。

 クラウが聞いた話では〈UBM〉の討伐と引き換えに愛剣が折れたさる騎士の特典武具は剣になったらしい。

 なるほど、だから……、……って着ぐるみになるのはどうなんだ。

 確かに特にレアな装備は持って無いが……。

 

 

『まぁ全ては備中様の御心のまま、ワタクシを着る着ないも備中様の御心のままにございます』

 

「……むー……」

 

 

 ……けどクラウを拒む理由も特に無い。

 【くらう】のスキルにも特にデメリットは無い。

 見た目も私が着るのはどうかと思うが……、別に嫌いではない。

 ……それに私はこのついさっきまで人形だったクラウという着ぐるみを、一人のキャラクターとして受け入れている所がある。

 (ちなみに生前(?)に見た事があるので着ぐるみがどんなものかをクラウは知っている)

 私を“備中”と読んで欲しいと言う要望(私のプレイヤーネームは日本語の『必中(ひっちゅう)』と日本の昔の地名『備中(びっちゅう)』が近い読みな事から付けた)にも応えてくれてるし……。

 

 

「……分かった。ひとまず着てみよう」

 

『おぉ、ありがたき幸せにございます』

 

 

 ……まぁ、ゲームの中だ。

 こういうのもありだろうと決めてみた。

 

 

 

 

「……あれ、なんか着れないんだが……」

 

『それはそうでございますよ、【闘士(グラディエーター)】様のようなジョブでも無ければ備中様の装備は満たされておりますから』

 

「ああ、そういうものか……。確かに頭・上半身・下半身・外套・靴・手袋……、……ってアクセサリーと武器以外全部埋まるじゃないか‼︎」

 

『お手数をおかけいたしますでございます』

 

 

 ……まぁ想定外な事もあったが。

 

 

 

 

 【くらう】の中にごそごそ入って、

 

 

『んっ、と』

 

 

 背中のファスナーを閉じて。

 

 

 

 

『──あぁ』

 

 

 

 

 ぱちりと目が開き。

 

 

 

 

『──ワタクシを着ていただき、誠にありがとうございます、備中様』

 

『……なんてことは無いさ』

 

 

 

 

 私は【すーぱーきぐるみシリーズ くらう】を着終わった。

 

 

 

 

『ふむ』

 

 

 

 

 すかさず【キショウ】を取り出し構える。

 

 

 

 

『──』

 

 

 

 

 正面縦、

 前方、上方、下方。

 正面横、

 前方、上方、下方。

 左方捻転、

 前方、上方、下方。

 右方捻転、

 前方、上方、下方。

 完全背転、

 前方、上方、下方。

 左側面指向、

 前方、上方、下方。

 右側面指向、

 前方、上方、下方。

 

 

 

 

『──確かに、不自由は無いな』

 

『……お見事でございます』

 

 

 一通りの動作を試してみたが、確かに【くらう】は邪魔にならなかった。

 視線の移動、手指の握り、腕の上下、身体の捻り、足の運び、いずれも妨げられない。

 

 

『やはり備中様は一角の武人。そのような方の装備になるとはこのワタクシ、望外の幸せにございます』

 

「ここでは弓を引いていただけだ、そこまでの賛辞は身に余る」

 

 

 着ぐるみの中は綿の入ったぬいぐるみのようにふわふわしていながら内張はどこかつるつるしていて、肌に擦れたりせずきゅっ、と馴染む。

 確かに視界もほぼ妨げられないし、暑くも苦しくもない。

 身体に良く馴染むから、だんだん『私が着ぐるみを着ている』と言うより『私が着ぐるみになってる』ように感じられてくる。

 

 

『……』

 

『おや、どうかなされたのでございますか?』

 

 

 ……鏡を見てもそこに映るのは私のプレイヤーアバターではなく、ぱっちり目を開けた道化師の着ぐるみであるし。

 

 

『いや、一つだけ、な。確かに視界は遮られないがお前さんを着てる分空気を感じられなくてな』

 

『ああなるほど、それでしたら解決できると愚考いたしてございます』

 

『本当か?頭だけ脱ごうかと考えていた所なんだが』

 

『そのようなお手数をお掛けはいたしませんでございます。──では』

 

 

 ……それは兎も角、初見よりは不満の無い【くらう】の唯一の不満……と言う程でもない愚痴?──着ぐるみである以上外の空気に触れられない──を口にすると【くらう】が何やら動き出し……。

 

 

『──このように』

 

「……は?」

 

 

 

 

 あーん、と一線の弧を描いていた【くらう】の口が開かれ、私の顔が外に出された。

 

 

 

 

「は、はああああああああああ⁉︎」

 

『おや、お気に召しませんでございましたでしょうか?』

 

「いや、私の顔が出るのはまた!違うというかっ……!閉じてくれ閉じてくれ!」

 

『それは申し訳ありませんでございます』

 

 

 そう言って【くらう】はぱくり、と口を閉じる。

 

 

『ワタクシめの配慮不足でございました』

 

「あ、ああ……」

 

 

 そうして再び着ぐるみの中、だが……。

 ……なんか、ああして口を開け閉めされると、今度は『着ぐるみに食べられてしまった』気分なんだが……。

 いや、クラウが使ってこの館と同化していたというスキル《ドウケショウ(同化粧)》の応用で私の許可があればクラウの意思で【くらう】を動かせるというのは聞いていたが、ああも生物的に動かされるのは予想外というか……。

 

 

 

 

『……それで、これから備中様はどうなさるのでございましょうか?』

 

『ん、ああ』

 

 

 

 

 

 

 

 

『やらなきゃならない事があるな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええと……、こちらがトルバ伯爵家の記録となります」

 

『ああ、ありがとう』『誠にありがとうございます、職員様』

 

 

 着ぐるみだと入館を断られるかと思ったが、『マスター様なら……』とかなーり困惑された様子ではあるものの普通に入館できた。

 

 

 

 

『……トルバ伯爵家、断絶……』

 

 

 

 

 ここは王都アルテア、アルター王国公文書館・開架文書棟。

 ページをめくる【くらう】を動かすのは、着ている私ではなく宿るクラウだ。

 

 

 私達はかつてクラウの持ち主だったトルバ伯爵家の記録を閲覧しに来ていた。

 

 

 トルバ伯爵家の一人娘オーリナはあの森の館から王都に移って10日後、急速に悪化する病状のまま帰らぬ人に。

 父親のダンカット・トルバ伯爵は夫人に続き愛娘も亡くした事で消沈。

 養子を取る事も無く王家に領地を返上、14年後病死した事でトルバ伯爵家は102年前に断絶した。

 係累も既に無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

『……備中様、誠にありがとうございました』

 

 

 初めての王都を着ぐるみでてくてく歩きながらクラウがそんな事を言う。

 

 

『ずっと、待ち続けてたんだろう。顛末を知らないまま私の装備にしてしまうのは寝覚めが悪い』

 

 

 クラウは特典武具となって尚あの場所に、トルバ伯爵家に随分と思い入れがあるようだった。

 埃は払われていたし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 なら森から居なくなった後の顛末くらいは調べるのが筋だろう。

 

 

『……試し射ちで壊してしまったしな、それくらいはするさ』

 

『……あの時は何事かと思いましたよ』

 

 

 ……その大切な館を壊してもいるのだ。

 王都に出向いたのは村では分からなかったその辺りの権利とか賠償の諸々を確認する為でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

『……あの、備中様。何故(ワタクシ)を着て頂けるのですか?……その、エレメンタルを知らないのでしたら不気味でございましたでしょう。喋って、動く着ぐるみというのは』

 

 

 ふと、クラウが立ち止まって不安そうな声音でそんな事を言う。

 

 

「何か気にしてると思えばそういう事か。……まあ確かにお前さんのスキルを見るまでは『……もしかしてホラージャンルの産物じゃないか』とは思ってたよ」

 

 

 公文書館から長らくクラウに預けていた着ぐるみの操作が戻って来たので、なんとなく手を握ったり開いたりする。

 相変わらず下手な服より馴染む着心地だ。

 

 

『……『スキルを見るまでは』?何故でしょうか……?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「《ドウケマゴコロ(道化真心)》。この着ぐるみの着心地を良くしてくれるスキルだ」

 

『え?』

 

 

 私が日本語に通じていて良かったよ。

 

 

 

 

お前さん(ドウケゴコロ)からそんなスキルが生まれるんなら、クラウ。お前さんはそう悪い奴じゃないんだろうと思っただけだ」

 

 

 

 

 人を思うこの心を見逃さずに済んだ。

 

 

 

 

『──』

 

 

 

 

 ……着ぐるみの中がちょっと熱くなった。

 

 

 

 

『──このクラウ、備中様の御配慮と御信頼に必ずお応えすると誓いましょう』

 

 

 

 

『さて、この後はいかがなされますか?備中様♪』

 

「あ、ああ……」

 

 

 なんかクラウの声の明るさが変わった気がする……。

 

 

 

 

『……とりあえず、宿を探そうか』

 

『宿でございますね?了解でございます♡』

 

 

 ……思わぬ流れで始まったこのクラウとの生活は、存外長くなりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






|備中ロア
 リアルは東洋の弓が好きなアメリカ人、キャサリン・ベイク(26)。
 日本語も普通に話せるし、日本史も分かる。
 アウトドア系のライターなどで生計を稼いでいる。
 初ログインで王都を背にして弓が射れそうなフィールドに分け入った名捨枠。
 デンドロを遊戯(ゲーム)だと思ってはいないが、ゲーム扱いはしているという変わったスタンス。
 しかしそもそもゲームにもデンドロの常識にも疎く、中途半端。
 デンドロの翻訳機能を知らないし、そこそこの期間プレイして一度も王都に入ってなかったし、七大国家をギリ覚えきれていない可能性がある。
 必殺スキルの誤射により(プロメテウスって)手に入れた【くらう】により後天的に着ぐるみ勢となった。


 弓のエンブリオ【キショウ】で強化された弓の名手。


|クラウ/【同化人形 クラウ】
/【すーぱーきぐるみシリーズ くらう】
 アルター王国王都南西方面にあるネラバ村近傍の森の中、旧トルバ伯爵療養邸にて逸話級UBMと化していた所を誤射で倒された元道化人形にして現着ぐるみ。
 如何にも道化師らしい胡散臭いくらいのですます口調で話すが、帰らぬ館の主達を100年余り待ち続ける忠誠心の持ち主。
 ロアの事は始め『(つまりうっかりでこの館を破壊なさったのですね……)』と若干マイナスに思っていたが、『(……いや常識無さ過ぎるでしょうこの方⁉︎誰か付いてないとダメでしょう⁈)』となり、自分を着ての動作確認に『(……見事な所作。……一角の人物かもしれませんねぇ)』となり、その配慮と信頼に『この方を主と決めました♡』と惚れ込んだ。

 ですます口調は正装的な言葉遣いとして作ってる口調。

 周囲のものと同化し、操るスキル《ドウケショウ(同化粧)》を持つ。
 クラウは自分の意識と、特典武具と化した【くらう】を別物と考えている為着ぐるみをこのスキルで変形できる。
 発声器官無しに喋るのも、テレパシーではなくこのスキルを応用して空気と同化→分離を繰り返して音波を作り出してるから。
 生前は館と同化するのに使いモンスターハウスの中枢と化していたが、外からコアを射抜かれ、あっさり討伐された。
 生前は逸話級だったが、その素質は……。

|森
 アルター王国に存在する名も無き森。
 元々危険なモンスターの生息域ではなかったのに加え、【クラウ】と一体化した館を恐れてよりモンスターが近付かなくなり、更にロアが居着いて弓の練習場に借りた事ですごく静かな森と化していた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。