ゲ ヘ ナ の ほ ら ふ き   作: 奥床式住居

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 (今年に入ってからは)初投稿です。

 気が向いたら書きます。けれどエタリません(フラグ)。

 実験作の側面もある作品なので、書き方が途中でコロコロ変わる可能性は多いにあります。
 ちなオリ主の口調は作者の性癖(隙自語)。

 反響があれば自己肯定感が満たされて超遅筆が遅筆程度には加速するので感想と評価をよろしくです。


プロローグ 『ゲヘナのほらふき』と『いたいけ少女』+α

「こんな話を知っているかい? 実はね、マコト議長はピンチになると角からビームが撃てるんだよ」

 

「え~? ホントに~? そんなこと言って、またイブキに嘘を教える気でしょ! 今度こそ騙されないんだから!」

 

「ムッ! 今回は本当に本当だとも! ……といっても、マコト議長がピンチになった事なんて片手で数えられる程度しか無いから、嘘だと思われるかも知れないけれどね!」

 

 この、あからさまな嘘を自分よりも年下のいたいけな少女に信じさせようとテキトーな言葉を重ねている愚か者の名前は洞口(うろぐち)ライア。

 名が体を表しまくっていますね。

 

 あまりに嘘を吐きまくるものだから、暴力と爆発が日常茶飯事のゲヘナ学園でも異例の、暴動・暴力事件以外で特別牢にブチ込まれるというもうなんか一週回ってスゴすぎる偉業を達成しています。

 

「じゃあ、マコト先輩に直接聞いてみて、ホントだったら信じてあげる!」

 

 既に二回ライアに騙されてるのに、嘘だと一方的に断じずに一応真偽を確かめようとしてくれているこの子は何なんですか。天使?

 

「ふむぅ……三回目はダメか……」

 

 うーん、清々しいまでの嘘吐きですね。

 大天使イブキエルにしょうもない嘘を教えようとしたことに謝罪の一つも無いのでしょうか?

 

「次はもっとウソとマコトのギリギリを攻めた嘘を考えてくることにするよ。…………マコト議長だけにね。フフッ……!」

 

 無いようですね。

 あとしょうもない駄洒落はやめて貰いたいです。 イブキちゃんも困惑していますから。

 

「あっ! 見つけましたよ! こちらイロハ、こちらイロハ! 洞口ライアとイブキを発見! 至急応援をお願いします! 繰り返す、至急応援をお願いします!」

 

 万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)所属の二年、(なつめ)イロハさんですね。

 ライアがイブキちゃんを誑かす度にこうやってゲヘナ学園内を走り回って二人を探しています。いつもうちのライアがご迷惑をおかけしてすいません……

 

「あちゃあ、見つかってしまったね。それじゃあイブキちゃん、約束の高級プリンだよ。万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の皆で分けてくれ。それじゃ、またね」

 

「わぁ……! ありがとう、ライア先輩! またね!!」

 

 口を開けば嘘ばかりなのに、約束は守るんですよね……ライアは。

 

 …………じゃ、なくて! 高級プリンですよ、高級プリン! 前回までの二回も毎回高級プリンでイブキちゃんの事を誘って拉致しているのです!

 許せません、普通に誘拐犯ですよ! 犯罪です、犯罪!

 私が現場にいたら、必ず止めてや────

 

 

 

 

 

「盗聴はイケない事だって、前にもチヒロさんに言われていたじゃないか」

 

()()()

 

 

 ふぇ!?

 い、いつからバレてました!? と言うか囁き声がイイ……!!

 い、いやそれよりも……!

 

「どうせ今回も私の会話を録音しているんだろう? まったく、キミは小さい頃から懲りないね」

 

 ッ────! 声が近いです……! やはり、声だけは一級品ですね──!

 

「まあ、良いよ。コタマの盗聴がエスカレートしていったのは、コタマを甘やかしていた私にも責任はあるからね。好きなだけ録ると良いさ」

 

 も、もうこうなったら、どうにでもなれです! ライアもこう言っていることですし、開き直って声の反響までキッチリと録音させて貰います!

 

 

「こんな話を知っているかい? 実はね、人間が一日に吐ける嘘の回数は全部で百回までなんだよ」

 

 絶対嘘なのにッ──! 声が良いからそれっぽく聞こえてしまいます──!

 

「こんな話を知っているかい? 実はね、プログラミングにおいて深夜の三時に書いたコードはバグ無く動くんだよ」

 

 それは迷信──とも言い切れません! だって私がそうですし!! それと、カフェインが切れるとバグが増えると言うのもあながち迷信ではないと私は思います────!!

 

「こんな話を知っているかい? 実はね──

 

 

§ § § § §

 

 

 こうして、コタマの『ライアのカスの嘘ASMR』フォルダはまた少し容量が増えたのだった。

 

 頑張れコタマ! ライアの嘘を止められるのは君しかいない!

 負けるなコタマ! ライアの嘘になんか惑わされないで! ソイツはただ声が良かっただけの虚言癖異常者だ!

 気付いてくれコタマ! 君はライアにもう結構沼ってしまっている!

 

 

 

『ゲヘナのほらふき』の嘘は続く──




登場人物設定
洞口(うろぐち)ライア
 『ゲヘナのほらふき』。ミレニアムオトフェチとは幼なじみで、頭が悪すぎてゲヘナに入学した。
 虚言癖精神異常者のため、99.99%位は聞くに耐えない戯れ言しか喋れない悲しきモンスター。自分で自分の本心が嘘か真か分からない。……マコトだけに(激ウマギャグ)。
 コタマの事は普通に好き。告られたら余裕で付き合っても良いくらいには。


丹花(たんが)イブキ
 『大天使イブキエル』。これまでに二回、今回を含めると計三回ライアに誘拐されている。かわいい。
 次も呼ばれたら話くらいは聞いてあげようかな、と思っているマジモン天使。かわいい。
 ライアの事は嘘でしか人とコミュニケーションをとれない可哀想な先輩だと思っている。かわいい。
 好きな食べ物はプリン。かわいい。
 誘拐される度に高級プリンを五つ持たされて解放されているため、万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の面々は怪しい人(洞口ライア)に着いていっては駄目だと注意した後に食べる高級プリンの味でなんだか胸がモヤッとする呪いにかけられている。イブキは普通に美味しく食べている。かわいい。


羽沼(はぬま)マコト
 『万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の議長』。ピンチの時には角からビームが出る(出ない)。


(なつめ)イロハ
 『サボり魔戦車長』。危険人物(洞口ライア)にイブキが誘拐される度に全力を持って捜索を執り行う。
 毎回ライアを取り逃がしている事が最近の悩み事である。何で廊下の角を1つ曲がっただけでいなくなるんですか? 瞬間移動でもしているんですか??

音瀬(おとせ)コタマ
 『音フェチ盗聴鬼』。ライアとは小さい頃からの幼なじみで、イケボ沼に引きずり込まれた被害者。
 顔と体と声だけは良いライアをずっと気にかけており、コタマと話している時だけライアの嘘が普段の三割程度抑えられる事に気付いてからは、会話をする度にどこか優越感を感じている。
 もちろんライアも一緒にミレニアムサイエンススクールに入学するものだと思っていたし、合格発表の前日まではそうだと聞いていたが、全て虚言だった。成績不振の事は知っていたが、受験勉強も一緒に頑張って合格ラインギリギリまでは仕上げられたのに最後の最後でライアの精神異常者ぐあいを見誤り、事実を知ってから1週間寝込んだ。出願も一緒に行っていれば……ライアと私は今頃一緒に……
 裏切られたものだとばかり思っていたのに、いつも通りの様子で毎日見舞いにくるライアを見ていて情緒が破壊。心のダムが決壊し、なんやかんやあってライアに惚れている。小さい頃から、盗聴してても怒らずに受け入れてくれたライアが私をこんなにしたんですよ……?
 当然、恋愛経験ゼロなので告白とかは出来ない。


・ライアのカスの嘘ASMR
 『世界一無駄な時間ASMR』。現在の総トラック数は355。
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