私は世界に嫌われてるし、私も世界を嫌ってる   作:お薬二錠

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本作はpixivでも掲載しております。

チェンソーマンの映画を見た反動で書き始めたお話です。
どこまで続けられるかは分かりませんが、出来るとこまでやるつもりです。 

幸せなデンレゼが見たかった。


そばにいてほしいのは、貴方だけ

誰だって持っている 

人には言えない秘密の一つや二つ

 

あの子も あの子も あの子達も 貴方も

 

私だってそうだ

誰にも言えない秘密を抱えながら

今日も素顔を仮面で隠して 三角初華を演じている

 

 

 

 

 

「ストップ!初華、歌だけになっています。Ave Mujicaの世界に、疎かになっていいものなんて一つもありませんわよ」

 

「う、うん。ごめんね、祥ちゃん」

 

祥ちゃんに謝りながら、額から流れる汗を拭い、私は息を整える。

 

「ウイコ〜、夏休みで身体鈍ったままなんじゃないの?」

 

茶化してくるにゃむちゃんに向かって睨みを効かすと、怖〜いなんて言いながら自分の練習へ戻っていった。それからスタンドにかけられたギターに目線を移して、私はため息を吐く。

 

言われたことはあながち間違いではない。

 

一度は解散したAve Mujicaだったが、再結成してから人気はどんどん増していき、以前よりも忙しい日々を送っていた。睦ちゃんのこともあってか、私達の体調、メンタル面を気にするようになった祥ちゃんの計らいで、数日前にまとまった休みをもらった私は、久しぶりに幼い頃を過ごしたあの島に帰省した。

 

「そういう祐天寺さんこそ、実家は楽しかったですか?」

 

「ん?まぁね。あんたと変わらないようなチビ達がとても可愛かったわ」

 

「それはつまり、私も祐天寺さんから見れば可愛いということでしょうか?」

 

「はいはい、そういうことでいいですよ〜」

 

思っていたよりもあの島は悪くなかった。お母さんは本州に引っ越してもういなかったから、私一人でお父さんのお墓参りをした。昔歩いた道が、何一つ変わらない景色のままだったことに呆れながらも安心感を覚えた。

 

海から流れてくる潮の匂いが懐かしくて、お小遣いを片手に走って向かった駄菓子屋さんが懐かしくて、島の高いところにぽつんと佇む祥ちゃんの別荘が懐かしくて……

 

「初…初華……初華」

 

呼ぶ声にハッと顔を上げると、お人形さんの様に整った顔をする睦ちゃんと目が合った。

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫だよ。少しボッーとしてただけ」

 

「…初華さえよければ、あとで一緒に練習する?」

 

「え?あ、ありがとう」

 

「うん」

 

睦ちゃんは変わった。上手く言えないけど、以前よりも自分の思っていることをしっかり口にすることが増えた気がする。そんなところはモーティスちゃんらしいとも思うが、彼女には無かった冷静な一面も持ち合わせている。まるで睦ちゃんとモーティスちゃんの二人が、混ざり合って、綺麗に半分になったみたいな……

 

「初華、もう一度頭から通します。妥協は許しませんわ。貴方は私達Ave Mujicaの顔なんですから」

 

祥ちゃんからの期待が、私の身体に重くのしかかる。

だけど彼女の望みならなんだってやり遂げて見せる。

 

「うん!任せて祥ちゃん」

 

「期待してますわよ」

 

それが、三角初華だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員での練習が終わり、私は若葉さんの家の地下スタジオに残り練習を続けていた。

 

ギターは父を真似して小さい頃から弾いていた。

どちらかと言えば得意ではあるが、ギターの演奏に歌がプラスされると話は変わってくる。ギターを鳴らすことだけに集中していてはいけない。頭の中に植え付けた歌詞を間違えることなく言葉に変える。一度に複数のことを同時にやるというのは、頭の中がぐちゃぐちゃになるからあまり好きではない。

 

「練習、捗ってる?」

 

足を止めている私に、若葉さんは何か差し入れを持ってきてくれた。トレーの上に置かれたカップの中から香ばしいコーヒーの匂いが流れてきて、私は思わず表情を歪めた。

 

「コーヒー好きじゃなかった?」

 

「最近美味しくないコーヒーにあたっちゃって…あ、でも、全然大丈夫だから気にしないで!」

 

「……オレンジジュースもある」

 

「……じゃあ、オレンジジュースで」

 

「分かった」

 

若葉さんが持ってきてくれたオレンジジュースを飲みながら、ふと考える。Ave Mujicaは祥ちゃんが始めた商業バンド。祐天寺さんは女優になるという夢を叶えるため、八幡さん自分の居場所を見つけるため。人のことを言えた義理ではないが二人ともバンドをする理由としては、自己中心的で不純だ。隣にいる若葉さんは祥ちゃんのためにバンドをやっている。

 

なんで?どうして?

 

どうして他人のためにそこまで頑張れるのか私には分からない。疲労で倒れるまで頑張るなんて、いくら友達の為にはいえ、常識の範疇を大きく超えている。ハッキリ言って異常だとも思う。でも若葉さんはそれが当たり前の様に、何も反論することなく祥ちゃんのためにAve Mujicaを続けてきた。

 

どうしてそこまで頑張れるのか、私がこれから先も私であり続けるために知りたかった。

 

「…あのね、睦ちゃん」

 

「来る」

 

その言葉と共に突然若葉さんは立ち上がった。驚いた私は体勢を崩し、危うく椅子から落ちるところだった。

 

「む、睦ちゃん?来るって、何が?」

 

「祥が危ない。初華、早く行こう」

 

「え?祥ちゃんが危ないってどういうこと?何でそんなこと睦ちゃんに分かるの?」

 

「……初華?」

 

突如彼女は豹変する。

 

「もー!おかしなこと言ってないで初華ちゃんも早くきてよ!私は祥子ちゃんなんて別にどうなってもいいけど、私のせいで祥子ちゃんに何かあったら睦ちゃんに怒られるのは私なんだよ?」

 

「モーティスちゃん!?」

 

いきなり現れた幼い少女は、ついさっきまで話していた睦ちゃんと同じ顔をしているのに全くの別人だった。

 

「ほら早く!」

 

訳も分からないまま彼女に手を引かれ、駆け足で地下スタジオを後にする。部屋を出る前に振り返ると、スタンドにかけられたギターが、いってらっしゃいと送り出している様な気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祥ちゃんは今、私と一緒に住んでいるアパートにいるらしい。同棲している事は祥ちゃん本人の口から聞いたそうだ。若葉さんは動揺したらしいが、祥ちゃんはとても幸せそうに話していたらしい。

 

そんな話を、ぜぇぜぇと息を切らしている若葉さんの手を引きながら聞いている。

 

「はぁ、はぁ、睦ちゃん体力無さすぎ!私もう走りたくないから変わってよ!……もう!睦ちゃんのいじわる!何で私が祥子ちゃんなんかのためにこんなに頑張らないといけないの!」

 

若葉さん、もといモーティスさんの祥ちゃんに対する愚痴、不満は一向に止まる気配がない。余計疲れるだけなんだから、五月蝿い口を閉じとけばいいのに。

 

なんてことは拍車をかけるだけだと理解しているから口が裂けても言わない。

 

祥ちゃんが危ないってどういうことだろう。それだけを考えて、ブーブーと鳴るモーティスさんの手を引いて歩き続け私達が住むアパートにたどり着いた。

 

 

 

「着いたよ、モーティスちゃん」

 

「待って…もう少し、時間ちょうだい…」

 

呆れながら辺りを見渡すが、普段と何一つ変わらない光景が広がるだけ。街灯のおかげで夜でも明かりは遠くまで届き、遅い時間なので歩いている人も私達以外いない。

 

「ねぇ、来るって言ってたのは何の」

 

「初華、上!」

 

「上?」

 

ナニか降ってきた。いや、落ちてきた。

 

私達とアパートの自動ドアの間にナニかが落ちてきた。

 

ナニが落ちてきた?

 

落ちてきたそれはヒトガタで、腕や足は、曲がっちゃいけない方向に曲がってて、それなのに錆びついた歯車が無理矢理回っているような、ギギギという音を立てながらゆっくりと立ち上がる。

 

立ち上がったそれと目が合った。

 

光が灯ってない目。

 

昔の、私と、同じ目をしていると思った。

 

 

 

 

 

「初華!」

 

若葉さんに服を引っ張られ、尻餅をつかされていることに気づく。何でそんなことを。そんな疑問は彼女の腕から流れる真っ赤な血を目にした瞬間どうでもよくなった。

 

斬られた。若葉さんが、突然目の前に現れたナニかに。私を庇って斬られた。私のせいで、若葉さんの腕からは、たくさんの血が、私を庇って、私のせいで、お姉ちゃんと同じ

 

「違う……私のせいじゃ……いや……いやー!!!」

 

「初華!私は大丈夫!大丈夫だから落ち着いて!」

 

「私は違う!私は悪くない!私は悪くない!私は!」

 

「初華ちゃん早く立って!私達一人じゃ限界があるから!」

 

落ちてきたナニかの手には鋭利な刃物。

 

若葉さん? モーティスさん? 今どちらが表に出ているのか分からないけど、彼女は得体の知れないナニかに鉄パイプで応戦していた。

 

「睦ちゃん、こんな武器じゃ戦えないよ!もっと強い武器作って!」

 

「それはダメ。他人の命を無闇に削ることなんて出来ない」

 

「んー!! 少し先が見えたって私達の身体能力には限界があるんだからね!もう初華ちゃん!早く手伝ってよ!睦ちゃんが武器を作って、初華ちゃんがそれを使う。いつもやってることじゃん!」

 

「いつ…も?知らない、知らない!私はそんなことやってないしやったこともない!」

 

「はぁ!? 急に何言ってんの!?」

 

「初華…やっぱり」

 

「もういい!初華ちゃんなんて知らない!睦ちゃん、私達二人で何とかこいつを……ダメ!初華ちゃん、そこから離れて!!」

 

 

 

視界に入ってきたのは、同じ顔をしたナニか。

 

あ、死ぬんだ

 

そう思った次の瞬間、視界は暗闇に包まれ、腹部に鋭い痛みを感じながら、私は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い

 

足元には水がある

 

潮の匂いがするから海水かな

 

最近もこんなことした気がする

 

一人じゃない、誰かと手を繋ぎながら

 

「ーー」

 

誰かの声が聞こえるのと同時に、左手に温もりを感じた

 

暗闇の中で、それはぼんやりと人の形をして光っている

 

「ーー」

 

なんて言っているかは分からないけど、私のことを呼んでいるような気がした

 

「ーー」

 

すごく懐かしい気がした

 

「……ごめん」

 

私がそう言うと、ヒトガタの光は驚いたような反応をした後、首を横に振った

 

久しぶりに会った時、憎しみよりも、嬉しさが込み上げてきた

 

言いたい事がいっぱいあった

 

怒りたい事ばかりだった

 

けれども、久しぶりに顔を見た時、私は駆け寄って、抱きついて、わんわんと大声で泣いた

 

そんな私の頭を撫でてくれた

 

嬉しかった

 

今まで会ってなかった時間

 

私達の間に出来た大きな溝はすぐに埋まった

 

 

 

「お父さんのお墓参りに行こう」

 

言わなければよかった

 

いっそ、出会わなければよかった

 

私の誘いに、優しい笑顔を浮かべながら頷いてくれた

 

嬉しかった

 

嬉しかったけども

 

そのせいで失った

 

今度こそ、永遠に

 

 

 

 

 

「ごめんね、お姉ちゃん」

 

「初華は悪くないよ。まさかあんなところに悪魔がいるなんて思わないもん」

 

悪魔

 

人間が特定の物や存在、概念などに恐怖を抱く事で誕生する怪物

 

あの日、一緒にお父さんのお墓参りに行ったせいで

 

お姉ちゃんは悪魔に殺された

 

「初華はすごく頑張ってくれてるよ。ムジカのドロリスとして、どれだけ忙しくても弱音を吐かず頑張ってる」

 

「私が……お姉ちゃんから全部奪ったから」

 

「ううん。頑張ってくれてありがとう初華」

 

私の手を握るお姉ちゃんの手がより強くなる

 

死んでしまっても、お姉ちゃんとずっと一緒ならそれでもいい

 

「初華」

 

「お姉ちゃん、これからはずっと一緒だよね?もう離れ離れなんて嫌なの!」

 

「初華」

 

「お姉ちゃんさえいれば私は寂しくない。夜だって一人で眠れるし、嫌なことがあってもお姉ちゃんが頭を撫でてくれれば」

 

「初華はまだこっちに来ちゃダメ」

 

「お姉…ちゃん?」

 

「初華、私の最後のお願い。聞いてくれる?」

 

「やだ、お姉ちゃんと離れるのは嫌だ!もう寂しいのは嫌!ずっと一緒にいてよ…私を一人にしないでよ……」

 

「祥ちゃんを守ってほしい」

 

「何で…何でそんなこと言うの?祥子ちゃんはただの幼馴染。小さい頃にちょっと遊んだだけのお友達。何でそんな子の為にお姉ちゃんがそこまで頑張らないといけないの!?」

 

「祥ちゃんが私を人間にしてくれた。私のことを見てくれた。本当の私を知っても受け入れてくれたんだ」

 

「そんなの、そんなの私だって!」

 

「ううん、祥ちゃんじゃなきゃダメなんだ。だから私は祥ちゃんを守りたい」

 

「……最低だよ、お姉ちゃん」

 

「ごめんね。私もそう思う」

 

「でもいいよ。それがお姉ちゃんの願いなんでしょ。祥ちゃんのことは別にだけど、お姉ちゃんが大切だから、その願い叶えてあげる」

 

「ありがとう、初華」

 

「だから一人にしないで」

 

「うん、二人で祥ちゃんを守っていこう」

 

「…祥ちゃんのことばっかり……でも、大好きだよお姉ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと痛みは無く、腹部の傷も元通りになっていた。

 

すぐ近くには襲ってきたナニかが一つ転がってる。

 

きっと若葉さん達が倒したんだろう。

 

何をすべきか今ならハッキリ分かる。

 

お姉ちゃんの為、私の為に、

 

目の前にいるコイツを殺す。

 

「とりあえずこれでいいや。ゴミカストライデント」

 

転がるナニかに触れながら名前を呼ぶと、それは三又槍に形を変える。そしてそれを手に取った私は、もう一体のナニかに向かって思いっきり投げつけた。

 

突然飛んできた槍を追って、私に気づいた若葉さんが何か言っているが私はそれを無視して駆け出す。脳天をぶち抜いたはずなのに、ナニかは頭に槍が貫通したまま、モゾモゾと起きあがろうとしていた。頭から槍を抜いて滅多刺しにしてやろうと思ったが、武器は使い捨てらしく手にしようとしたら崩れて壊れてしまった。

 

「初華!」

 

呼ぶ声に反応して振り返ると、若葉さんが私に向かって持っていた武器を投げていた。よくは分からないけど、彼女達も私と同じで普通じゃない力を持っているんだと思う。

 

「好きなように使って!」

 

頷いて応え、投げられた鉄パイプを手にすると同時に叫ぶ。

 

「否定銃!」

 

鉄パイプはウッドストックタイプのショットガンに形を変える。

 

「認めない、私が嫌いなもの全部!お前みたいな存在も認めない!さっさと死んで消えろ!」

 

弾丸を脳天目掛けて撃ち込み、ナニかはピクリとも動かなくなり完全に活動を停止した。

 

飛び散った体液が私の身体を染めていく。本来なら不快感を抱くはずなのに、今の私は大好きなお姉ちゃんとこうしてナニかを成し遂げられたことが嬉しくてたまらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわ〜グッロ、何あれ」

 

「分かりません。ただ普通の悪魔とは違うようですね」

 

初華達の戦いを、ビルの屋上から眺めている人影が二つ。一人はフリルの付いたグレーのブラウスに黒のタイトスカート。もう一人は赤いインナーに黒のライダースジャケット。そしてグレーのタイトスカートを身につけていた。

 

「ちょっとめんどくさそうだし、今のうちに殺しとく?」

 

「やめましょう。狙うなら一人ずつの方が効率いいですよ」

 

「あっれ〜?もしかしてビビってる?」

 

「いいえ。ですが仕事のミスは信用を失うきっかけになりますので」

 

「結局ビビってんじゃん」

 

「今はまだ、その時ではないということですよ」

 

「そういうことにしといてあげますよ〜」

 

一陣の風が吹くと、屋上にあった二つの影は跡形もなく消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪魔は日常的に存在する。

故に、人々を悪魔から守る為、そいつらを狩ることを専門とした機関も存在する。

 

「悪魔とデビルハンターの戦いに巻き込まれたなんて……流石に祥ちゃんを騙せないでしょ……」

 

『祥に上手いこと言って誤魔化して』

 

若葉さんはそれ以上何も言わずに帰って行った。力を使った代償だろうか、疲れて何も話す気になれないらしい。

 

後でちゃんと説明してもらおう。そう思いながら自分の部屋へ歩いていく。

 

 

 

 

身体がだるい

切り替えろ

 

足取りが重い

私は三角初音

 

頭が痛い

祥子ちゃんが望む彼女を演じ続けろ

 

 

 

 

 

「ただいま…」

 

「初音!よかった、本当に良かったですわ!すぐ近くで悪魔とデビルハンターの戦いがあったと聞いて、部屋から出ないように言われてたから探しにいくこともできなくてごめんなさい。本当に無事でよかったですわ!」

 

「ご、ごめんね…祥ちゃん。えっと、先にお風呂入ってもいいかな?診てもらって問題ないって言われたんだけど、悪魔の血を少し浴びちゃって…」

 

「えぇ、練習の疲れもあると思ってお風呂は用意してありますわ。そうだ!よろしければ一緒に入りませんこと?」

 

「だ、大丈夫だよ!うちのお風呂狭いし、恥ずかしいよ…」

 

「あら、恥ずかしがることなんてありませんのに」

 

「そ、それじゃお風呂入ってくるね!」

 

とんでもない爆弾を投下してきたお嬢様から逃れる為に、私は急いで脱衣所へ向かう。

 

「初音」

 

祥ちゃんに呼ばれて、私は立ち止まる。

 

「あなたと私は同じ秘密を抱える一心同体。勝手にいなくなんてならないでね」

 

「……もちろんだよ。祥ちゃん」

 

そんな目で見ないで

それは私が受け取っていい物じゃない

本当はお姉ちゃんが受け取るべき物

 

何も知らず、私を大切な運命共同体と信じてやまない彼女の目が、私は嫌い◎

 

 




読んでいただきありがとうございました
次回も楽しみにしていただければ幸いです
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