ギヴォトスに秩序を   作:パーヴェル

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お久しぶりです、最近寒くなってきましたね……風邪やインフルなどにはお気をつけて


久しぶりの再開

 

 

 

 

翌日の早朝カルシオは重たい瞼をあけ起きようとしていた。

カルシオ(もう朝になったか…そろそろ行くか)

カルシオ(その前にあいつに挨拶してから行くとしよう)

彼はカンナの執務室に向い、別れを言おうとした。

カンナ「…………」

カルシオ(寝ているのか…起こすのはやめておこう)

カルシオ(人の事を言える立場じゃないがコイツも大変だな……)

カルシオ(毛布くらいはかけてやるか)

カンナに毛布をかけて彼はヴァルキューレを後にした。

ヴァルキューレから出たカルシオはアビドスへと向かっていった。

 

 

 

 

 

数時間後…

カンナ「んんッ……寝ていたのか……」

コノカ「あっ!姉御起きたんすね!」

カンナ「ああ、この毛布はなんだ?お前がかけてくれたのか?」

コノカ「え?毛布?私はかけてないっすよー、カルシオさんが数時間前この部屋から出るとこ見たんでカルシオさんじゃないんっすか?」

カンナ(あいつが……?)

コノカ「いやーカルシオさんって感情ないとか冷血だって噂されてるけど結構優しいじゃないすか」

カンナ「アイツは基本的には優しく接してくれるぞ、私も人の事言えないが声と見た目のせいでアイツの威圧感は半端じゃないがな……」

コノカ「あの人マスク取った方がいいとは思うんですけどね、そう言えばカルシオさんの下の顔見た事無いな……」

カンナ「あいつの顔か?休んでる時は外してるだろ?見てないのか?」

コノカ「えっ?あの人休みの時外すんっすか?今度見てみたいっす!」

コノカ「て言うか姉御カルシオさんの顔見た事あるんすね…昨日あんだけ否定してたの嘘でやっぱり付き合ってます?」

カンナ「そんな訳ないだろ!何度言ったら分かるんだ……」

コノカ「まあまあまあ落ち着いてくださいよ、コーヒー入れてきますんで」

カンナ「はぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス柴関ラーメンの店の前にカルシオは立っていた。だが中からは何やら揉めている声がしたが特に気にせず中に入った。

 

セリカ「ちょっと!アンタ達そろそろ払いなさいよ!」

ヘルメット団「あぁん?うるせぇぞ!黙ってろ!」

大将「まあまあ……ツケさせてやってくれセリカちゃん」

セリカ「大将も甘やかさないでよ!!こんな奴らさっさと払わせるべきよ!」

ヘルメット団「なんだと!?テメェ表出ろや!」

カルシオ「…………」

彼は何も喋っていなかったが警棒を取り出した。

カルシオ「おいゴミ屑、少し外で話そうか」

ヘルメット団「なっ、なんだお前!やめろ掴むな!」

ヘルメット団の頭を鷲掴みにして外へ連れ出そうとした。

セリカ「えっ?カルシオさんじゃない!そいつはまだお金払ってないのよ?」

カルシオ「安心しろセリカ、コイツと少しお話しをしてくるだけだ」

 

ヘルメット団を連れ出したカルシオはその場にゴミを捨てるように投げた。

ヘルメット団「なっ、なんだよ!やんのか!?」

投げられたヘルメット団はカルシオに殴りかかろうとしたが…

バキィッ!とヘルメット団の頭から音が鳴った。

ヘルメット団「テメッ」

バキィッ!メキィッ!と容赦なく殴りつけた。

カルシオ「まだ喋れるのか、もう少しやってもいいな」

バキィッ!グキィッ!ドンッ!

ヘルメット団(畜生…痛えよ……)

カルシオ「気分はどうだ?」

ヘルメット団「……」

カルシオ「ふっ、この程度でもう限界か?ここからが本番だぞ?」

ヘルメット団「たっ、助けて……金払うから……」

カルシオ「つまらん奴だな、まあいい、もう二度とするなよ?今度やったらこの程度では済まさないぞ?いつでもお前を見ている」

そう言ってヘルメット団から金を取り、ヘルメット団を放した。

ヘルメット団は一目散に逃げていった。

 

店内に入ると心配そうな顔で2人が見てきた。

大将「坊主……久しぶりだな、大丈夫か?」

カルシオ「久しぶりだな、大将、特に怪我はしていないぞ」

カルシオ「セリカ、あいつのお代だ、受けとってくれ」

セリカ「取ってきてくれたんだ……ありがとね」

カルシオ「大将、いつもので頼む、久しぶりのラーメン楽しみにしているぞ」

大将「もちろんだ!すぐに作ってやるからな!」

大将はラーメンを作りに集中し始めた。

暇になったセリカとカルシオは会話をしていた。

 

セリカ「カルシオさん……お久しぶりね」

カルシオ「久しぶりだな、何か困った事はないか?力になれるならなるぞ」

セリカ「特に無いわ…あっ、でも今日うちの所に怪しい大人が来たのよ!」

カルシオ「怪しい大人?」

セリカ「シャーレの先生とか言ってたけど、なんか胡散臭くて信用出来ないのよ、それなのにうちの先輩は借金の事部外者に話すし……」

カルシオ「部外者といえば俺も部外者なんだが……」

セリカ「カルシオさんは別よ!何回も助けてくれたじゃない!」

カルシオ「それにしてもシャーレの先生か、会ったことはあるな」

セリカ「え?会ったことあるの?」

カルシオ「まあとある件でな、良くも悪くも生徒のために尽くしている奴だった、だが多少やり方が気に食わなかったがな、まあアビドスの借金には真剣に向き合ってくれるとは思うぞ」

セリカ「ホントに?あんな人信用出来ないんだけど……」

カルシオ「それについては俺はどうしようも無いな……まあ無理に変える必要も無いとは思うな、心配なら疑い続ければいいと思うぞ?」

セリカ「そうするわ、ていうか2ヶ月くらい来てなかったと思うけど何があったの?」

カルシオ「まあその…なんて言うかな…忙しくて休みが無かったな…… 」

セリカ「どんな仕事よ……」

大将「坊主、出来たぞ」

セリカと雑談をしている内にラーメンが出てきた。セリカとの会話をやめて彼は食べ始めた。

 

 

 

ハルカ「あのぅ…1番安いメニューって何円ですか……?」

セリカ「えっ?580円ですけど……」

ムツキ「良かったじゃん、アルちゃん久しぶりのご飯だよー!」

アル「よかったわ……やっとご飯が食べれる……」

ムツキ「アルちゃん、傭兵ばっかりに使うからだよー」

アル「うるさいわね!依頼の為だから仕方ないじゃない!ていうかアル社長って呼びなさいよ!」

カヨコ「まあまあそこまでにして早く座ろ?あっちに………っ!」

カヨコの目にはラーメンを食べているカルシオの姿が映っていた。彼の象徴であるマスクは付けていないがよく見るとカウンターの上に置いてあった。

アル「カヨコ?どうかしたの?」

ムツキ「カヨコちゃん、何かあったの?教えてよー」

カヨコ「なっ、なんでもない、早く座ろう」

カヨコ(なんでアイツがここにいるの……?)

 

 

一方、カルシオは大将と話していた

大将「坊主、働きすぎは体に良くないぞ?定期的に休むべきだ、というかどんな仕事たら休みがそんなに少ないんだ?」

カルシオ「残念だが言えない仕事なんだ、まあ安心してくれ、犯罪をしている訳では無い、休みは少ないがやりがいはあるんだ」

大将「そうか……」

セリカ「大将ー!柴関ラーメン1つ!」

大将「あいよ!すまんな坊主、まだ話してたいが先に作ってくる」

そう言い大将は店の奥へと入っていった。

 

カルシオはそのまま食べ続けようとしたが何かおかしいことに気づいた。

カルシオ「ん?」

カルシオ(アイツら……4人で柴関ラーメン1つか……金がないのか?)

カルシオ「すまんセリカ、ちょっといいか?」

セリカ「どうかしたの?追加の替え玉?」

カルシオ「いや違うな、少し聞きたいんだがあそこの奴らは1つしか頼んでいないのか?」

セリカ「そうだけど……何か問題でもある?あ、でも会話を聞いてたけど金欠らしいわ」

カルシオ「そうか……わかった、セリカ、お願いなんだがアイツらに柴関ラーメン3つ追加してくれ、代金は俺が出す」

セリカ「いいけど……あんたはそれで良いの?」

カルシオ「金には困ってないんだ、それに食えない奴を助けるのは当然だろ?飢えるっていうのは想像以上に苦しい事なんだ、流石に見て見ぬフリは出来んな、ほらこれが代金だ」

カルシオは財布から金を取り出しセリカに渡した。セリカは受け取ると大将に追加の注文を知らせた。

 

セリカ「あんた……もしかして飢えた事あるの?」

カルシオ「ん?ああ、随分前のことにはなるがあるぞ、まあ今生きているからもう気にしては無いが」

セリカ「随分前ね……何がきっかけでそうなったの?」

カルシオ「きっかけか……あんまり言いたくないな、まあだがもう二度と起こることはないとは言っておく」

セリカ「そう……わかったわ」

そう言ってセリカは出来たラーメンを取りに行った。カルシオはどこか哀愁を漂わせるような雰囲気を醸し出していた。

 

 

セリカ「お待たせしましたー、こちら柴関ラーメンになります」

アル「やっと来たのね!ってあれ?なんで4つあるのかしら?ちょっと店員さん注文間違えてないかしら?」

セリカ「間違えてませんよ!あちらの人が代わりにお代を出したので」

そう言ってセリカはその場を離れていった。

アル「代わりに……?ねえこれ食べていいのかしら…?」

ムツキ「奢ってくれるってことでしょー!早く食べようよアルちゃん!」

ハルカ「アル様……これ食べてもいいですか?」

アル「……食べましょう、奢ってくれたからには食べないと……」

ムツキ「……?カヨコちゃんさっきから黙ってるけどどうかしたの?」

カヨコ「……大丈夫、みんな早く食べよう」

カヨコ(何か企んでるの……?わざわざ懲戒局がこんな辺鄙な所まで来る……?)

カヨコ(後で単独で話してみるか……)

 

カヨコは早くラーメンを食べ終え他の便利屋に話しかけた。

カヨコ「ちょっと席外すね、直ぐに戻ってくる」

アル「わかったわ、ここで待ってる」

ムツキ「大丈夫?さっきからなんか変だよ?」

 

カヨコは席を立ちカルシオの方に歩いていった。

カヨコ「ねぇ、ちょっといい?」

カルシオ「……なんだ?」

カヨコ「少し話がしたいんだけど」

カルシオ「……わかった、ここじゃなくて外で話をしよう」

そう言ったカルシオは先にセリカに声をかけた。

カルシオ「すまんセリカ少し外に行ってくる、まだ片付け無いで欲しい」

セリカ「わかったわ、早くしてよね」

カルシオ「すまんな、すぐ戻るはずだ」

カルシオ「これでいいな、ほら行くぞ」

カヨコ「ええ」

2人は柴関ラーメンを出て少し離れた所で止まった。

 

カルシオ「ここでいいな、それで?何の話だ?」

カヨコ「……何が目的なの?」カヨコはカルシオの目をじっと見た。

カルシオ「目的か…無いと言っても信じないだろうな」

カヨコ「当たり前でしょ…懲戒局局長が校則違反者に奢るなんて誰が信じると思う?それで?何が目的なの?」

カルシオ「……」

カルシオ(特に何も無いんだがな………というか校則違反してるのかコイツら…)

カルシオ(誤魔化すか)

カヨコ「黙ってるつもりなの?」

カルシオ「……本当に何も企んでないぞ……」

カヨコ「そんな理由になってない、私が信じると思う?」

カルシオ「信じるかどうかはお前の勝手だ、俺はただ奢りたかったから奢っただけだ」

カヨコ「……」

カヨコ(コイツに借り作るのは危険すぎる……お金が入ったら返した方がいいか…)

カヨコ「あんたの連絡先教えてくれない?借りは作らない主義だから」

カルシオ「…………」

カルシオ「わかった、これがプライベートの連絡先だ」

カヨコ「これね…あと奢ってくれてありがとう」

カルシオ「気にしなくていい……そろそろ戻るぞ、お前の仲間も心配してるだろうしな」

カヨコ「行こうか」

2人は歩き出し柴関ラーメンに入り各自の席に戻った。席に座ったカルシオは再びラーメンを啜り始めた。

カルシオ(アイツらは……角があるからゲヘナの連中か、今度あった時に敵にならないように祈っておこう )

カルシオ(にしてもこのラーメンはいつ食べても美味いな、他の奴らに勧めてみるか)

 

そんな事を考えながらラーメンを啜るカルシオとは別に店に新しく客が入ってきた。

セリカ「いらっしゃいませー!何名様でs……!?」

ノノミ「あの〜☆5名ですけど〜」

ホシノ「うへぇ〜来たよーセリカちゃん」

アヤネ「あはは…お疲れ様です…」

シロコ「ん、どこに座ればいい?」

先生「さっきぶりだね、セリカ」

セリカ「なっ、何で先輩達が来てるのよー!ていうか何で先生もいるの!?ストーカーなの!?」

ホシノ「先生は何も悪くないよ〜おじさん達が教えたんだし」

アヤネ「とりあえず座りましょう」

セリカ「うぅ、あっちでいいわよ……」

アビドスの生徒達はカルシオの近くのテーブルに座った。カルシオは近くに来た先生に気が付かなかった。先生もすぐ前まで怒った対象だった者に気が付かずに席に着いた。

 

カルシオ(食い終わってしまったな………明日から仕事だと考えると頭が痛くなる……)

カルシオ(そろそろ帰るか……っとその前にセリカと大将に別れを言ってから帰るか)

カルシオはすぐ近くにいるセリカに声を掛けた。セリカはアビドスの生徒達と会話し終えたところだった。

セリカ「はぁ、全くうちの先輩は……」

カルシオ「あんまりため息はするものじゃないぞ」

セリカ「っんわぁ!びっくりした……カルシオさんどうかしたの?」

カルシオ「驚かせてすまんな、別れを言おうと思ったんだがタイミングが悪かったか?」

セリカ「だ、大丈夫よ……」

セリカは突然声を掛けてきたカルシオにびっくりして声が出てしまった。セリカの突然驚いた声に反応したホシノは声を掛けた。

ホシノ「セリカちゃん〜?声なんて上げて大丈夫〜?なんかあった〜?」

先生「セリカがどうかしたの?」

ホシノの声に吊られて先生も顔を出すとカルシオと目が合ってしまった。

先生「…っ!!セリカ!下がって!」

セリカ「…え?」

先生はセリカの前に庇うように立ち塞いだ。そして満面の敵意を出しながらカルシオを見る。

カルシオ「……」

カルシオは突然出てきた先生に少し驚いた。

先生「何で君がここにいるの?まさかまた誰かを傷つける気?」

カルシオ「別に俺がどこへ居ようと俺の自由だ、貴様に言われる筋合いはない」

先生「ふざけないで、あんな事した人を警戒しないわけないよ、ワカモを返して」

カルシオ「ふっ、あんな事?まだあの薄汚い狐の事を心配しているのか?重犯罪者を解き放てと?冗談も休み休み言え」

先生「いい加減に……」

セリカ「ちょっ、ちょっと辞めなさい!お店の中で喧嘩しないで!」

カルシオ「……」

先生「……」

カルシオ「見苦しい所を見せてしまって申し訳ないな、俺は大将の所に行ってくる」

先生は何も言えなかった。その場をカルシオが離れた後セリカに何時もと数段低い声で言った。

先生「セリカ」

セリカ「な、何?」

先生「あの人とはあんまり関わらない方がいいよ」

セリカ「う、うん………わかったわ」

セリカ(こんな顔初めて見た……カルシオさんって悪い人だったの……?でも結構いろいろ助けてくれたし……)

 

一方カルシオは大将に別れを言っている最中だった。

カルシオ「大将、すまんがもう帰ることにする、いつかまた食いにくる」

大将「おう!坊主も元気にやっていけよ!ただ無理はするなよ」

カルシオ「気にかけて貰えて光栄だ、じゃあn…っ!伏せろ!大将!!」

バァーンと爆発音がする前にカルシオは大将を引き寄せ地面に伏せた。爆発音がした後の柴関ラーメンは廃墟と化し辺りには木片が散らばっていた。

カルシオ「ケホッ…大将……大丈夫か?」

大将「ぐっ……大丈夫だ坊主、庇ってくれてありがとよ」

カルシオ「無事なら良かった……他の奴らの安全を確認してくる」

そう言いカルシオは他の人の安全を確認しに行った。幸い多少の傷はあったものの全員無事だった。

 

カルシオの無機質なマスクの下には烈火のような怒りが燃えていた。それは世話になっている恩人の店を壊されたというのだけではない、目の前で自分の護りたいものを壊されたからだ。

カルシオ(大将の店が……クソッ)

カルシオ(誰だ……こんな事をした奴は!!必ず見つけ出してこの俺が裁きを下してやる!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

???「暑すぎる……」

???「本当にこんな所に便利屋がいるの?」

???「情報によるとここに来ていると思いますが……」

???「来てなかったらヤバい事にならない?」

???「居ることを祈りましょう……」

 




エデン条約も最終編もやる予定です!!
というかここら辺の事よりもエデン条約とか最終編の方を先に思いついたので早くエデン条約までやりたいんですよね……
そろそろネタ切れになりそう……
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