マリー、俺と付き合って下さい。   作:カブトムシの相棒

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お待たせいたしました。


今回マリーは出ませんね。次に出ます。

マリー、君は実に素敵だよ。



では、本編です。


エデン条約編(2):着々と近づく死の香り。

 

▼ティーパーティー:茶会会場。

 

 

 

「────ゲヘナの【狂人】、または【ジョーカー(切り札)】ですか。いえ、この際彼の異名は差し支えのない話。先生、彼がこのトリニティに於いて、どういう扱いを受けているか存じ上げていますでしょうか?」

「サクタロウはその件について謝りたいと言っていた。ただ、この件はそれ程の事件であったと解釈しているよ。当事者じゃない故、あまり好き勝手は言えない身なのは承知の上、だからこそ、先生として申すのであれば……あれは只の子供の喧嘩だ。仲介人ならばいつでも受け持つよ」

 

 

 

エデン条約が近づいているこの頃、先生はティーパーティーの『桐藤ナギサ』に呼び出しを受けていた。

 

先生は現在【補習授業部】の顧問として、トリニティに住み込みで活動している。

 

その中で、夕刻を過ぎ夜の帳が下りる時刻……先生とナギサが会合を執り行っている。

その話題は、彼の狂人……榊サクタロウだ。

 

 

 

「先生、そう解釈しているのであれば其れは非常にズレています。ゲヘナとトリニティ、その関係性は犬猿の仲を越えた憎悪に近いです。大戦争一歩手前まで走った一件、それを子供の喧嘩などと……」

「そうだね。うん、ごめんね。当事者の君を貶す発言だった。でもナギサ……私としても、もう生徒を疑うような真似はしたくはない。彼の【傍にいるトリニティ生の調査】なんて事は尚更ね」

「……補習授業部の面倒を見て下さっている先生に更なる負荷を掛かせている事は、百も承知の上での懇願です。近頃、彼には多くの不信感があります。唐突な引退発表から数ヶ月に渡っての復帰。そして、ゲヘナ風紀委員会を纏め、万魔殿をも味方に付ける【ハブ】的立ち位置を築いている榊サクタロウさん……ハッキリ言って、トリニティ側から見ても読めないんですよ」

「ナギサ、身内のみならず、同盟を結ぶ学園の生徒すらも疑うのかい?それも、今もエデン条約締結の為に奮起する彼を」

「それまでの殿方でしたら、私もそれで終わりでした。ですが………近頃、調査隊の方からこのような報告を授けました────彼と繋がっている【トリニティの生徒】が居ると」

 

 

 

先生は表情には余り出さない。出すのは『それは、どういう事だ?』という疑問の顔。

 

分かっている。マリーだ、間違いなくバレかけている。

先生は知らんぷりを貫く。確信は無いが、ナギサに彼とマリーの件をバレてしまえば何を起こすか分からない。

 

 

 

「そして先程、先生にその件をお聞きした所、貴方は何も知らないと仰いました。秘密裏に彼と会っていた貴方が、です」

「疑っているところ申し訳ないけど、彼にその様な影は見受けなかったよ。隠すのが上手なのか、将又、本当に只の勘違いなのかは分からないけどね。ただ私として云える事は、彼には彼の悩みがあっただけだ。例え本当に彼がトリニティ生と何かしらの繋がりがあったとしても、それはこのエデン条約締結へのノイズには成り得ない。これだけは断言できる」

 

 

 

先生として、言える事は言った。

これは彼への配慮であり、ナギサへの意思表示だ。

 

これ以上、問題を増やすなと云う。

 

 

 

「……そう言い切れる根拠は」

「彼と直接話し合い、残されて尚輝く左目の光を見た。それじゃあ不足かい?」

「いえ……もう大丈夫です。分かりました、彼への調査は先生には依頼しない事に致します」

「ごめんね、力に成れなくて」

「いえ、生徒を想う先生にこれ以上の事を頼む。私が間違っていました、謹んでお詫びいたします」

 

 

 

力になれない。

 

それは……君も、その中に入っているんだ。

 

まだ17の子供だろうに、難しい政治をやりくりするには余りにも若い。

それに、人を疑うと云うのは思っていた以上に精神が擦り切れる。

 

 

 

「ナギサ。君が補習授業部の誰かが【裏切り者】であると思うのは、正直、仕方のない事だ。それ程の地位に居るが故の試行錯誤。難しい決断であったと解釈するよ」

「……どう捉えられようと、私は私がするべき事をするまでです。先生、引き続きどうか補習授業部を宜しくお願いします」

「勿論。君も余り無理しないようにね?私はこれで失礼するよ」

「えぇ、本日はありがとう御座います。夜道にはお気をつけて」

 

 

 

そう言い終え、先生は其の場を後にする。

仕えの生徒に道案内され、そのまま先生は玄関付近まで歩いた。

 

 

 

「お見送りありがとう。此処からは自分で行くから、大丈夫だよ」

「承知しました」

 

 

 

仕えの生徒にそう言い、先生は靴を履いて外に出る。

そのまま門を潜り、外出。

 

その門の隣には、ユメが待っていた。

 

 

 

「ごめんユメ、待たせてしまったね」

「お帰りなさい先生!いえ、お気に為さらないで下さい。外の空気も吸いたかったので」

 

 

 

ナギサが二人だけで話したいというので、ユメには待ってもらっていた。

学園内で待ってても良かったのだが、外の空気を吸いたいから大丈夫との事だったので、こうして門で待っていた。

 

 

二人は並んで歩く。夜中のトリニティは少し暖かい。

 

ここから合宿所は少し歩く。二人は会話を紡ぐ。

 

 

 

「どうでした?ナギサちゃんは……元気にしてました?」

「うーん……元気とは言い難い、かな。私から見てもかなり無理してる感はあった。疑ってしまう子にはそれなりの背景があるからね」

「うぅん……でも、補習授業部の子達はみんな良い子で、優しい子達ばっかりなのに……そんな、裏切り者だなんてっ」

「それはナギサも分かっていると思うよ。誰もこんな事を好きでしたくは無い。ただ……退学はやり過ぎだとは思うけどね。どうにか説得したいけど難しそうだ」

 

 

 

裏切り者……それは、ナギサが考えるエデン条約を妨害する者。

 

その疑いがある者を、集め部にしたのが【補習授業部】だ。

 

1人は『阿慈谷ヒフミ』

2人は『浦和ハナコ』

3人は『下江コハル』

そして、4人が『白洲アズサ』だ。

 

 

皆、個性的で優しい女の子。それが先生とユメの思う4人だ。

 

 

 

「……ただ、今日はまた一風変わった話題が出てね。ユメ、耳貸して」

「え?ひゃっ……ッ…」

「ちょっ、顔を赤くしないでよ。コッチも恥ずかしくなる」

「ならっ、普通に話して下さいよぉ……っ」

「こういう時は内緒話に決まってるでしょ?ほら、言うよ。落ち着いて聞いてね」

 

 

 

ユメが先生の行動に耳を赤くさせ照れる。

同様に先生も充てられ少し赤面を染める。

 

だが、先生は続けて言う。

 

 

 

「────サクタロウが疑われた。十中八九マリーの件で」

「ッッ…!?」

「私が彼の家に行った事はどうやら筒抜け。調査を依頼されたから、恐らく確信には至っていない……でも時間の問題だ」

「ッ……どう、すれば」

「私から彼に細心の注意を払う様に繋げる。何かあればユメには情報共有を。さらっとしておけば多分大丈夫だ……ただ、怖いのはマリーだね」

 

 

 

サクタロウなら調査されても何とでもなる髄力がある。

 

だが、マリーは危険だ。余りにも。

 

同じトリニティ内。そして何より非力だ。

 

 

 

「マリーはキヴォトスの生徒ながらも、あまり自分からは銃を使用しないと聞く。感性は私に近い生徒だ。その途轍もない優しさが今は危険に陥る可能性とは……何とも度し難いな」

「……最悪、マリーちゃんが傷付くとなったら、サクタロウ君は…っ」

 

 

 

ユメの声が僅かに震える。

 

それは、問いを投げかけているが確信で。

そうなってしまえば、どうなるかはユメでも分かる位の事。

 

先生は一息呑んで………告げる。

 

 

 

「────間違いなく、暴走する」

 

 

 

榊サクタロウの暴走。

 

それは……最早、誰にも止められぬ破滅への一本道。

 

ユメ、そして先生の額から……不安を漂わせる汗の一滴が垂れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆そんな中、サクタロウは……。

 

 

 

 

 

 

「────はぁぁぁぁッッ」

「ふむ……」

 

 

 

”ドゴォォン!!ドドドドドド!!!!”

 

 

 

「おわぁぁ……何がどうなってるんだ?コレ」

「……もうハチャメチャですね」

「はぁ~ん!ヒナ委員長、なんて豪快な戦い方でしょうっ!それに比べサクタロウさんは回避やら手榴弾をコロコロと……もっと男らしく堂々と戦ったらどうです!?」

「今の時代でよく白昼堂々と言ったよアコちゃん」

「彼には彼なりの戦い方があるんですから、それにヒナ委員長も本気で相対できる数少ない人物でもあります。傍観者は静かにしていましょう」

 

 

 

現在、サクタロウはゲヘナ学園の訓練場にて、あのヒナとサシの模擬戦を行っていた。

それは鮮烈を極め、互いに最高戦力の髄力を出しながら戦っている。

 

ゲヘナの白い悪魔とゲヘナ学園のジョーカーが戦う。

 

それは、傍観者である風紀委員達にとっても非常にアツい戦いであった。

そして現に、己達とは格が違う戦いを繰り広げている二人を息を忘れそうなくらい熱中している。

 

何より、それは……。

 

 

 

「おにいちゃ~ん!がんばれー!」

「キキッ!速すぎてよく分からんが、空崎ヒナが押されているのは分かったぞ!」

「恐らくですがそれは100%有り得ないかと。しかし、彼も風紀委員長の数々の戦法に対し隙なく対応していると戦闘分析データが解析しているので、それを言えば……」

「五分五分の戦いって事よねぇ……」

「うーん!写真が全部ブレブレに成っちゃいますね~!これじゃあ写真を撮っても躍動感しか………逆にアリ?」

「なんで貴女達までいるのですか!イブキちゃんは別として!」

 

 

 

万魔殿も同様だ。

 

ゲヘナ学園最強として君臨する空崎ヒナ。

そして、そのキヴォトスで随一の狂人と恐れられ、ゲヘナ学園のジョーカーとされている榊サクタロウのマッチポンプ。

 

万魔殿がそれを見逃す筈もなく、今日中の業務をハイスピードで終わらせ見聞しに参ったのだ。

 

 

 

「キキキッ!これはこれは、アコ行政官ではないか。いつにも増して鬱陶しい声量を放っている」

「なんですって!?」

「まぁまぁアコちゃん!落ち着いてよ」

「皆さんもヒナ委員長とサクタロウ先輩の模擬戦を観戦しに?」

「えぇ、エデン条約が近付く中、私達ゲヘナが抱える最強戦力二人の最後の模擬戦。観ない方が可笑しな話ですからね」

「速くてよく分からないけど、ヒナ先輩とおにいちゃんが凄いのは分かったよ!」

「あはは!それが分かるのなら十分だぞ!流石イブキちゃんだな!」

 

 

 

険悪になる者、冷静に状況説明をして情報交換する者、和やかになる者。様々だ。

 

そうして、風紀委員会と万魔殿が多少の会話を弾ませていると……。

 

 

 

「────ふんッ」

「ッ!ふぅぅぅ!!」

 

 

 

”ボゴォォォン!!”

 

 

 

「おわぁぁ!?なにが起きた!?」

「ヒナ委員長が吹っ飛ばされましたよ!?ええ!?」

 

 

 

マコト、アコが驚愕を滲ませてそう言う。

 

けたたましい音と共に、ヒナが後退する。

 

それは、サクタロウが隙を突いて放った太極拳、八勁。

 

コンマのスピードで行われる一瞬のスキを突いた八勁。

だが、サクタロウが愛対しているのは最強の悪魔……空崎ヒナ。

 

 

 

「……銃撃、そして素体での攻撃を遺憾なく発揮したつもりだったけど、まさか一瞬のスキを突いて八勁とはね」

「瞬時に両腕をクロスさせ、衝撃を和らげる……人間離れした反射神経だな。コッチは必死に回避やら工作技術で翻弄してるってのに」

「ふう、互いに本気ではないにしろ骨が折れるわね……それに、別に武術家じゃないでしょう?貴方」

「流石にな。俺の流派は古流武術だ、まぁとはいえあんたには通じんだろうが」

「戦闘の幅が広いのは脅威よ。それに、貴方の破壊工作と古流武術、そして自前の身体能力を合わせられたら堪ったもんじゃないわ」

「俺としてもそれは同意だ。お前の本気など相手にしてられん」

 

 

 

牽制しつつ、互いの実力を吐いて癖癖とする両者。

 

この二人は戦闘に関して、互いに相性は悪いだろう。

 

ヒナは硬く敏捷で、そもそものフィジカルが半端なく、そして何より僅かながら飛行も可能。

サクタロウは無限とも呼べるスタミナに回避性能と読み、そして数多の種類の手榴弾や指弾による戦闘の破壊性。

 

互いが互いの良さを潰し合う。正に泥仕合だ……規模感は規格外だが。

 

 

 

「……ここまでね」

「そうだな……審判」

「あっ……え、えっと!そこまでぇ!!」

 

 

 

果たして審判の意味はあるのか、二人はこの模擬戦を務めていた審判に合図を送った。

とはいえ、凄まじい規模の模擬戦。この二人が居るゲヘナの戦闘力は正に破壊的だろう。

 

ギャラリーの委員達は黙って二人の様子を見ては、興奮していた。

正に怪獣バトル。凡人の星が最強とイーブンな戦いをする、まだ1年生の子や彼と共に強く成った2,3年生の委員達は嬉しいし熱い気持ちに成った。

 

サクタロウとヒナが場を後にし、アコやマコト達が居る場所へと歩む。

 

 

 

「ん?イブキにお前等、来ていたのか」

「珍しいわね、貴女達が態々ここに足を運ぶだなんて」

「ふんッ!私とて貴様の顔を見る為に態々この足を運んでまで来たくはなかったわぁッ!だが、忌々しいヒナが我が万魔殿が誇る切り札、サクタロウにずり落とされる様を見たかったに過ぎん!」

「失礼ですが!?私たち風紀委員会の象徴であるヒナ委員長が!?そこの無駄に四肢が長い仏頂面な男に負ける筈がないので!!」

「御二人共……はぁ、サクタロウさんが居るとアコ行政官も活性化するので面倒ですね」

「あとサクタロウは万魔殿じゃなくて風紀委員会だぞ!」

「これは凄いですよ!風紀委員会の行政官と万魔殿の議長であるマコト先輩による舌戦!それは、ゲヘナ最強戦力の二人のどちらが上か!これは確かな議論を呼び起こしますよ~!!」

「でも確かに気になるわよね~。さっきの模擬戦はどちらも大きな決定打が無かった訳だし……貴女はどっちだと思うの?」

「え?私ですか?そ、そうですね……先ずヒナ委員長は殲滅力の鬼です。あの機関銃で周囲の敵組織を一掃しては鎮圧、持ち前の身体能力を踏まえてもその力は超級の破壊力を誇ります。ですがサクタロウさんは対人にも滅法強いですし、そして乱戦に於いては右に出る者は居ない程の実力者です。破壊工作に関してはもう説明は不要の領域………互角で良いのでは?」

「それじゃあ議論の余地がなくなっちゃうぞ?」

「ではイオリはどちらがお強いと?」

「え?えっとぉ……うーん………やっぱヒナ委員長かな?」

「おや、私はサクタロウさんだと思いますが」

「イロハさんはそうなのですね……中々、決着が着かなそうな論争に発展しそうですね」

 

 

 

ワチャワチャと、喧嘩をしては窘め、そしてどっちが強いかの議論をする両組織。

 

そんな白熱した議論の中、当の本人達であるヒナとサクタロウは……。

 

 

 

「ヒナ先輩!お兄ちゃん!これタオルだよ!良かったら使って~!」

「あら、ありがとう。イブキは優しいわね」

「すまん助かる。そうだイブキ、後で俺とヒナと一緒に遊ぶか」

「え!?いいの~!やったー!!」

「え、わ、私も?」

「あぁ。エデン条約での警備や書類整理で少し疲れているだろ。説明が出来んがイブキと遊べばかなり気も楽になる、良い機会だお前も俺とイブキに付き合え」

「ヒナ先輩!イブキね、二人とお絵描きしたいな~!」

「……そうね。じゃあ、えっと……一緒にお絵描きしようか」

 

 

 

非常に和んでいた。

 

戦闘の後に覇気も収まりを見せ、イブキの最高のサポートもあってほんわかな空気か流れている。

そしてこの後も遊ぶ約束だ。

 

 

 

「あの子達は……まぁ、放って置いていいわね」

「イブキ、先に部屋に戻って準備しててくれないか?15、20分後には俺とヒナも向かう」

「うん!分かった!えへへへ!じゃあ、イブキ先に行ってるね!」

「あ、待って下さいイブキ。私も一緒に行きます」

 

 

 

そう言うと、イロハとイブキが先に戻った。

残りの面々はまだ議論に夢中らしい。ヒナは放って置くと決断。

 

そして……ヒナはサクタロウに問う。

 

 

 

「さて…態々イブキを離れさせ、彼女達と距離も離せた意味を教えてくれないかしら?」

「流石だな。もうその姿勢になるか……相談がある」

「やはりね……」

 

 

 

ヒナとサクタロウは少し離れの場所に居る。

それはサクタロウが仕掛けた事。最後にイブキを離れさせ、こうしてまた別の意味での一対一の状況を作った。

 

無論、ヒナはその旨を理解した、何かしらの相談事があるのだと。

だが何なのかは分からない。故に聞いた。

 

 

 

「お前にしか、相談できない事だ……いいか?」

「構わないわ。何でも言って頂戴」

「助かる………その、だな」

 

 

 

サクタロウは言い淀む。

コレは非常に、非常に珍しい。サクタロウは常に真顔を極めては淡々と物事をこなすタイプだ。

 

だが……今回は少し違う。一体なんだ?ヒナは待つ。

 

 

 

「……マリーの事だ」

「マリー?あの子がどうしたの?」

「あぁ……大事な事だ」

 

 

 

サクタロウから嫌な予感を感じるヒナ。

なんだ、サクタロウは何かしたのか?そう思った、瞬間だ。

 

 

 

「────俺に何かがあって、死ぬ事にでもなったら……空崎、あんたにマリーの事を見て貰いたい」

「は……?」

「きっと俺は、もう長くはない……そんな気がするから」

 

 

 

 

 

 

次回

 

エデン条約編(3):邂逅せし因縁の相手。




不穏やなぁ……まー何とかなるべ!

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