どうか、あなたの物語が見つかりますように。
そして、新たな一つの章を終え次の頁へ進めますように。
※Library of ruina、LimbusCompanyのネタバレを含みます。ご注意ください。
わんわん泣いた後、僕は小っ恥ずかしくなって暫くベットの布団の中から出る気が起きなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「フィリップ様。騒がしいのですが」
「黙っててくれファタール!今物凄く恥ずかしくて叫びたい気分なんだ!」
「承知しました」
そして黙りを決め込むファタールを見つめて、僕は布団の中に完全に動かなくなる。本当に悲しい、というかなんであんな恥ずかしい言い方をしてしまったのか。
いや、ハジメ君と僕はあの時から友達になった。ただ、自分らしくない!
友達なんてこの沙汰フィクサー業でもあまり多く出来たことは無い、事務所に入ってからはろくに連絡を取らず音信不通になったものが殆どを締めている。
「うぅ……」
らしくないらしくないと頭の中で思い込み、空気を帰る為に『ナハト』と『ディアモンド』を持って、自分の頭の中で仮想敵を思い浮かべて戦闘訓練する事にした。
狙いは……サルヴァドールさん。
この訓練は、初めてこの異世界に来てからするようになった。
ハジメ君を倒し殺さんとする敵に立ち向かう為に、強い相手をイメージする。サルヴァドールさんはツヴァイ協会に所属していた経歴を活かして守り攻めるのが得意だ。
特に戦いの最初は相手の攻撃を防御しながら戦い、相手が疲弊したり手詰まりした瞬間に一気に爆発するかのように連撃を打ち込んでくる。それが例え刀身が長いツヴァイヘンダーだとしても相当の威力で。
「ふっ!」
『……!』
お互いの剣がぶつかり合い、僕はすぐに次の行動の蹴りを打ち込む。
しかしサルヴァドールさんはそれを膝で受け止めて剣で払い、姿勢を崩した僕はすぐに盾を構えて攻撃を受け止めて足を払って転倒させようとするが右に跳躍したサルヴァドールさんは回避しながら剣を払って更に剣を打ち込んでくる。それを受け止めながら、一気に押し上げるように体を持ち上げてツヴァイヘンダーを弾く。
しかしそれでも、サルヴァドールさんは体勢を崩さない……流石元1級フィクサーだ。本当に、手強い。
だがあの時の僕と違う。
「ふっ!はぁっ!」
『……、……!』
僕は戦闘スタイルを盾と剣を合わせた、弾くスタイルで責め出す。両手でツヴァイヘンダーをしっかりと握るサルヴァドールさんの表情が少しだけ険しくなった気がした。
大剣を使う場合、剣の重さに体が引っ張られないように上手く動かなければならない。
そんな戦闘スタイルは常に一手二手が飛んでくる相手としては相当に厳しい。戦闘が難しいのもあるが、大剣を構え直す間に攻撃が飛んでくるからだ。
僕は今、剣と盾と体術の三手。サルヴァドールさんは剣と体術の二手しかない。
つまり、押し切れる。
「〝茜示剣〟!」ザァッ!
『…………!』
そして、スティグマ工房の直剣から放たれる三連撃をいなすことな出来たサルヴァドールさんの姿勢が崩れ、すぐに盾で腹に一撃を与える事が出来た。
強くなった、確実に。
しかしサルヴァドールさんの姿が苦しそうに見えたのを見て、流石に僕も不味かったかな……と思い警戒を解いてしまった。
その瞬間、一気に加速したサルヴァドールさんから放たれた大剣で頬をかすめとられた。
……別に、これは幻影で何一つ怪我はしない。空想の敵と戦っているだけだ。
それなのに、今の縮地から放たれた剣技はやはり自分が未熟であると同時に1級フィクサーの片鱗を味合わせてくれた。
サルヴァドールさんの姿が消えると共に、僕はすぐに肩で息をしながら呼吸を整える。
「はぁっ、はぁ……サルヴァドールさん、やっぱり強いや……」
まだまだ、といった所である。今のが命を懸けた戦いであれば今の僕は頭と体が離れていたと思う。間違いなく死んでいた。
甘い。サルヴァドールさんに対して温情を向けてしまった。なんというか、こういう所が甘いし付け込まれるんだろうなぁと改めて自覚する。甘すぎず苦すぎずを徹するのは中々難しい。
しかしやはり極めれる所はある。元1級フィクサーに迫る事が出来た。エゴの力ではなく、純粋な剣技と自分の力で。
少し高みに登れた感覚と、より突き進める様な気分の高揚に嬉しくなった。
サルヴァドールさん、ユナさん……見ててください。
僕はもっと強くなります。そして必ず……!
この世界を救ってみせる!
「……ふぅ。ファタール?」
「ここに」
彼女の名前を呼ぶと、まるで幽霊の様に背後に立っていたファタールが現れる。相変わらず凄い魔法だ。何一つ誤差なくきめ細かに転移できる『魔法』の力は改めて凶悪と知らされる。
それはそれとして、僕のステータスはハジメ君に頼まれてヒュドラを調理し食べた事でより凄い事になった。
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相馬アキラ 17歳 男 レベル:???
天職:魔剣士/『翔明の騎士』
筋力:11820
体力:15770
耐性:12690
敏捷:15830
魔力:20800
魔耐:20800
技能:剣術[+夜明之剣][+極光之剣]・属性強化[+烙印付与][+極炎付与]・治癒[+火炎再生][+不死之鳥]・耐久[+翼之盾][+両翼之盾]・契約[+誓約]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・魔力吸収・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解
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ハジメ君も相当おかしいが、僕のステータスはだいぶ歪み始めてきている。
更に新しい剣術「極光之剣」を覚えた。これは、僕とサルヴァドールさんの剣術が混じったもの。
より速く、より煌めく様に強く。鋭い刃と眩い連撃。
僕が目指すのは何処までも届く剣で、そしてどんな敵をも断つ剣だ。
この剣術は、僕をきっとより強くしてくれる。
次に、「極炎付与」については……これは「烙印付与」の上位互換だと思う。ただ、烙印とは別物。どうやら『極炎』と『烙印』は別々になり、より相手はこの状態異常を懸念しなければならない。『極炎』は状態異常吸収や魔法吸収などを貫通するので、耐性や無効系を貫通できないというデメリットはある。使いところを見極めようという感じだと思う。
次に「不死之鳥」。これは……おそらく一度死んでも復活するものだと思う。
実際に死にかけた事なんてあまりないから、僕としてもこれはどう見ればいいか分からない。
最後に「両翼之盾」についてだが恐らく『翼之盾』の強化版だと思う。
しかし、一番大きいのは盾が二つも増えた事だ。剣をもう一本用意すれば二つの盾と二つの剣を使って相手を攻め落とす事が出来るようになった。
そしてプルートから貰った『魔法』幾つかと「契約」。
これは、追加技能である「誓約」によって効力を発揮する。
他者と無理矢理の契約をするのではなく、誓う。
例えば、『汝、対する魔物を打倒す誓約を』という誓約をふるとして。
何かしらの効果のある誓約を自身に刻む事で、条件を達成し相応の対価を得る。契約を破棄した時にその効果は解除される。
リスクリターンを得る、それが契約と誓約の力だ。
あと増えているのとしたら……やはり『翔明の騎士』という新しいエゴだろうか。
これが恐らく、僕のエゴの進化だろう。僕自身が成長する事でより強くなる。
これからも僕は強くなるし、きっとよりまだ羽ばたける筈。
その時まで、しっかりと使いこなさなければ。
「ファタール、今後についてだけど」
「はい」
「残響楽団を追っていくし、大変な道路になる。もしも僕に万が一の事があったら、君は迷わずにハジメ君に付いていく事にして欲しい」
「それは出来ません」
……速攻で断られた。
「え、は、どうして!?」
「私の魂は、作った人にしか従いません。よって、あなたにしか従いません。それが悪魔が使える主というものです」
「いや、僕としてはそれは困るのですが……」
「しかし、あなたが私の魂を作ったのです。そう言われても困ります」
「(いやまぁ、これは何も説明しなかったプルートが悪いな……プルートめ、恨むぞ……)なら、僕が死にかけた時にどんな命令をも無視して、ハジメ君を助けに行くんだ。
これだけは譲れない」
「承知しました」
悪魔なのに、妙にプライドがあるところは流石プルートの分身体と言ったところか。
そういえば……
「ファタール、君のステータスってどんなの?」
「ステータスですか」
「いや、君の能力を把握しておかないといけなくて……ああ、そっか。ステータスプレートが必要だしなぁ」
「では、お見せしましょう」
「え」
そう言って、ファタールは契約書を見せるかの如く僕に対して青色の文字が天空に浮かび上がりながらそのステータスを見せてくれた。
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ファタール ???歳 女 レベル:1
天職:契約者・魔法使い/『昨日の約束』
筋力:600
体力:450
耐性:580
敏捷:220
魔力:580
魔耐:600
技能:契約[+宣誓][+剥奪][+違反・『魔法』[+看破][+反射][+幻影][+剥奪][+転移]・骨格操作[+骨操作]・魔力吸収・鑑定・言語理解
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「こちらになります」
そう言ってファタールが見せてくれたステータスは、相当におかしい事を描かれていた。
いや、プルートの分身体だからこそ許されていたというのもあるだろう。相当な化け物の能力を持っているし、何より『魔法』という、僕達が使う『魔法』とは違うカテゴリのものを持っているのが異質である。
「ファタール、この魔法ってどういうもの?」
「魔法、ですか」
「プルートから引き継いだ時に何か分からないかなって」
「失われた神秘とでも申しましょうか」
そう語るファタールから、ある程度の話が聞けた。
都市の魔法というのは、世界のルールから外れた力。
星の主達が使う事の出来る、特別な力。
星の主は星や月から魔力を受け取り、その魔法を行使する。しかし、プルートの使う魔法は人々の願望や希望、感情を利用して使うそうだ。それはファタールも例外ではない。
……正直、知らない単語ばかりが出てきて困惑する。
星の主というものも知らないし。
「星の主って、そもそも何?」
「お答え出来ません」
「え……僕がどうしてもと言っても?」
「話してしまえば、魔法の力が失われてしまう可能性がありますから」
「……まぁ、そっか。無理に答えてもらう気はないから大丈夫」
ファタールは一礼しながら、僕に少し謝ってきた。
しかし知らない事をまた一つ知った気がしたし、嫌な予感も一つ拾ってしまった。
『星の主』、『エヒト』、『残響楽団 』『聖堂教会』……今後どんどんと敵が増えてきそうだ。いや、敵として相対するかはともかく、僕としては敵が増えるのは避けたい。
しかし、例え敵が増えた所でやる事は変わらないんだろう。
世界をハジメ君と一緒に救う為に、僕は何度でも立ち上がり羽ばたいて飛んでいく。
大きな空へ、人々の世界の為に。
「ファタール……今後、大きな敵と戦っていくけど。君は、本気で僕についてくるのか?」
「それが魂の主であるのなら、尚更」
「……いやまぁ、どうせ断らないと思ってたし今更付いてこないでとは言わないけどね。
これからよろしく」スッ
「よろしくお願い致します」
お互い熱い握手を交わした後、僕達は部屋から出た。
―――――――――――――――――――――――――――
そうして、僕達は2ヶ月という長い時間を掛けて準備を終えた。
特にステータスに変更点はなく、鍛錬をしたがあまりステータスは伸びていなかった。
おそらく、もう鍛錬のような事をしても自分が得られる才能値をオーバーフローした可能性はある。
人の身に余る様な事を起こし、まるで都市の『禁忌』に触れた気がして首元が震えたが、別にこの世界は『調律者』などがいないことを理解しているので、落ち着いた。
もちろん、ステータスに更新がなくても装備の更新はあった。
まず、ヒュドラの皮を剥いで僕とハジメ君の服を改めて作った。着色素材は迷宮に死ぬほど落ちていたので、全て刈り取った。
僕の方は、夜明事務所の時によく着ていたあの服を縫った。色自体何とか組み合わせることに大変さを改めて理解したが、この服をまた身につけることになるのはとても良かった。少し前まで、ずっと学生服だったのもあるだろうが……
そして、僕の方の装備更新が入った。
まず『ナハト』にはシュタル鉱石が改めて組み込まれ、より強力になった。
ハジメ君が言うには、どうやら『錬成』で作り上げたものらしい。鉱石の錬成は相当疲れたそうだ。
本来は錬金術で作るものなので、相当に苦労したがある意味勉強になったと言う。もちろん、そんなにポンポン作れる訳ではないとの事。
そして次に、本当に悲しい事が起きた。
試しに、僕とハジメ君の模擬練習をしてみようと言う事で一度手合わせをしたことがあった。
ハジメ君は義手や義眼を作り、更にもう一丁の拳銃である『シュラーク』と共にお互いに剣技と銃撃のぶつかり合いになった。
しかし、そこで……遂にスティグマの工房の直剣が刀身ごと撃ち抜かれて破壊された。
……ねじれかけそうになるくらいショックを受け、正直2日寝込んだ。それまでハジメ君のごめんなさい!が聞こえてきたのは言うまでもない。
まだ良かったのは、ハジメ君も一人の錬成で武器を作っている身として『スティグマ工房』を研究してきた。
そのお陰で、ついにスティグマ工房の謎技術を再現できるようになったらしい。
どういう原理かは教えてくれなかった。曰く「時に職人はこういう技術を軽はずみに教えちゃいけないと思うんだよね」とのことだった。僕にはよく分からなかったが、多分職人魂とかが働いているのだろう。ハジメ君が都市の工房一つを自分一人で作れるのも近い内に出来てしまいそうだ。
そうして新たに完成したのが『スティグマ』……いや本当にそんな名前なんだ。
いつものネーミングセンスはどうした、とハジメ君に聞いたのだが「これは俺が作ったんじゃなくて、この工房のあらゆる技術と僕の錬成を組み合わせただけ。俺ならゼロから作るけど、この技術力はその人達の物だから」ととても気障なセリフを言ってくれた。
工房の人達の技術力を尊重し、そう言ってくれるのだろう。実際僕もスティグマ工房の武器には感謝している。
この剣が今まで僕に尽くしてくれた時間は半端じゃない、もう30年も使っている代物になる……
そんな中で、『スティグマ』は本当の意味で最強になった。
この世界で最も硬い鉱石『アザンチウム』と『シュタル鉱石』をハイブリットした剣であり、僕の多くのスキルに適応している。
スティグマ工房の烙印もしっかりと引き継がれており、この剣の技術を研究尽くしたハジメ君の努力の賜物が伺える。
壊した責任というのは男が責任を取ると同等の効力があるらしく、おの一番に壊れたら「僕を呼んで欲しい」と言ってくれた。この事に関してユエさんが勘違いして暫く拗ねてハジメ君がカラカラの状態で見つかったけど、僕は何も見ないことにした。
そして、新たに『鎧』を作成してもらった。
その名も『シルト』。何よりこれの作成に2ヶ月もハジメ君と共に掛かった。
シュタル鉱石を『烙印』で溶かし、そこにアザンチウム鉱石を少量混ぜて9:1の合金を作り上げた。
そしてここに、ファタールから『誓約』によって装備に宣誓を行い条件を達成する事で鎧が展開させる。普段は首元にかかったペンダントの見た目をしているから分かりにくいけど。
更にこの服は、着ていて『誓約』の条件を解放しない限り周囲には透明な鎧にしか見えない。裸の王様になるつもりは無いんですけどね。
そしてもう一つ。条件解除しなければステータスが縛られる代わりに相手のスキルも見られない縛りも付けた。
これにより自分自身を目立たせるのを避ける。英雄は目立てば崇められる可能性だってある、目立つ気はないからだ。
これにより聖堂教会に目を付けられにくくなるとは、多分思う。
それに顔も隠れているから余計に。
そして、ハジメ君から「何時までも鞄を背負ったままはかなり大変だからこれを」と〝宝物庫〟の指輪を貰った。
これに関しては、「ゲームで言う袋みたいなものだと思ってて」と助言してくれたのでそういうものだと理解する。
この指輪に埋め込まれた赤い宝石でどうこうしている感じであはあるが、半径1メートルの範囲なら自由に物が取り出し可能だ。
これによって、僕の鞄は出し入れできるようになったし手記を書くことも可能だ。
手記といえば……王宮に手記を置いてきてたっけ。
もしも僕に何かあった時、ハジメ君や白崎さんがハジメ君と一緒に調べるタイミングの為に置いておいたけど、大丈夫かな……
まぁ、なるようになるか。
そして、ハジメ君から『神結晶』……前なら『神水』と呼んでいたものだ。それが効力が切れてしまった事を伝えられ、残念がっていたが魔力の保管装置として神結晶を装飾品にする事に決めたそうで、僕に一つの指輪を渡してきた。サイズは合わせてくれているらしい。
……なんで僕の指のサイズを知っているんだろう。
それはともかく、これで魔剣士としてより長く戦えるようになった。
これで僕達は準備を終える事が出来た。
その十日後、遂に出立の日となった。
三階にある魔法陣を起動すれば外に出られるらしく、ハジメ君が起動させていく。
「ユエ、アキラ。僕の武器や僕達の力は……きっと外だと異端だと思われる。聖教会や各国が黙ってないと思う」
「ん……」
「そうだね」
「兵器類やアーティファクトを要求されたり、最悪戦争の参加を命じてくるかもしれない」
「ん……」
「そういう目にも遭うね」
「教会や国までならまだしも、バックの神や……残響楽団を相手取ることもある」
「ん……」
「ああ」
「世界を敵に回すことになる。命が幾つあっても足りなくなる」
「今更……」
「大丈夫、一回くらいは執念で蘇るよ」
「はは、だよね……僕が、ユエとアキラを。ユエが僕とアキラを、そして僕をアキラ君が守ってくれる。
そうしたら僕達はきっと誰にも負けない。全てにおいて最強だ」
ハジメ君の言葉は、力強かった。
そしてユエさんはその言葉を抱き締めるように、両手を胸の前でぎゅっと握り締めていた。
きっとこれから、残響楽団との熾烈な戦いを繰り返すだろう。
それでも僕は負けない。ハジメ君もユエさんも殺させない。
何度でも立ち上がり、僕は……僕達は世界を救ってみせる。
「ん!」
「……ああ!必ず、この戦いに。
決着を付けてやる!」
そうして、魔法陣の光と共に―――僕達は転送されていったのだった。
あ、ファタールはずっと付いてきてます。ごめんね、忘れてる感じで……
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フィリップ君のヒロイン、誰にするか?
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八重樫雫
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園部優花
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その他原作組女子
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都市の女性組