オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ 作:LEIKUN0227
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─ショサイタウン─
リン「うん!よろしくね!!」
ミク「よろしくね、ハル。」
賑やかな声が落ち着いたところで、
俺はふと視線を横に流す。
ミク達の後ろに立っていた研究員──
白衣を纏い、どこか気だるげな空気を纏った女性が一歩前に出た。
その顔を見た瞬間、思考が一瞬止まる。
ハル(……今度はハクかよ。)
内心で小さく呟く。
見覚えがあるどころじゃない、
前世で知っていた存在がまた一人増えた。
弱音ハクは初音ミクから生まれた…言わば派生キャラクター、ボーカロイドというより、ボーカロイド亜種と表した方が適切だろう。
弱音ハク自体は当時の歌わせられる少女、
初音ミクの調声をやろうとしてその調声が上手く出来ず、弱音を吐いていた当時のボカロPと呼ばれた人達が絵として描かれたのが始まりのキャラだ。
ハク「えっと……私は"ヨワネハク"。ここの研究員やってます……」
少しだけ視線を逸らしながら、
控えめに頭を下げるその様子は、
どこか自信なさげで、一抹の不安が残る。
ハル「ハルです。よろしくお願いします。」
ハク「……う、うん、よろしくね。」
短いやり取りを終えたところで、
隣にいたナシさんが「コホン」と一つ咳払いをする。
ナシ「さて……改めて自己紹介といこうかのう。」
先程までポケモン達に向けていた柔らかな表情のまま、
しかしどこか場を締めるような雰囲気で俺達全員を見渡す。
ナシ「ワシはナシ。このテイセツパークの管理を任されておる者じゃ。」
リン「管理って……偉い人ってこと!?」
ナシ「まぁ、そういう事になるのう。」
軽く笑いながら答えるナシさん。
だがその次に続いた言葉に、
その場の空気が少しだけ引き締まる。
ナシ「そして──伝説のポケモン、スイクンのトレーナーでもある。」
ミク「スイクン……!?」
レン「伝説って、あの……!?」
ナシ「うむ。あやつとは長い付き合いでのう。」
その言葉に嘘は感じられない。
むしろ、ポケモン達との距離感や接し方を見ていれば納得しかない。
ナシ「ワシのモットーは簡単じゃ。ポケモンに対して、愛情を分け隔てなく与えること。」
ナシ「強い弱い、珍しい珍しくない……そんなものは関係ない。ただ、共に生きる存在として接する。それだけじゃ。」
その言葉と同時に、
周囲にいたポケモン達が自然とナシさんの方へと寄っていく。
ピカチュウやアーマーガア、
さっきまで大人しくしていたファイアローですら、
その近くで落ち着いた様子を見せていた。
ハル(……だから逃げなかったのか。)
このパークに残ったポケモン達。
その大半がナシさんに懐いている理由を、
改めて実感する。
ナシ「……さて。」
一拍置いて、
ナシさんは少しだけ真面目な表情になる。
ナシ「まずは謝罪させてほしい。」
リン「え?」
ミク「謝罪……?」
ナシ「本来であれば、これから旅立つはずのお主達の足を止めてしまっておる。」
ナシ「それに加えて、このテイセツパークの失態……その後処理を、お主達にも手伝わせてしまう形になっておる。」
ゆっくりと、しかしはっきりと頭を下げるナシさん。
ナシ「本当に、すまぬ。」
レン「ちょ、ちょっと待ってくれ!頭上げてくれよ!」
リン「そうだよ!私達、別に無理やりじゃないし!」
ミク「うん……むしろ、力になれるならって思ってる。」
3人が慌てて声を上げる。
ナシ「……そう言ってもらえると助かる。」
ゆっくりと頭を上げたナシさんは、
少しだけ安心したように微笑んだ。
ハク「……今回の件、かなり大きくて……」
横からハクが静かに口を開く。
ヨワネハク「テイセツパークのポケモン、ほとんどが外に出ちゃってるの。」
ヨワネハク「管理システムも一部壊れてて、位置の把握も完全じゃないし……」
レン「そんなに……」
ハク「うん……正直、人手が全然足りてない。」
ナシ「だからこそ、お主達の力を借りたいのじゃ。」
ナシ「既にハルくんには手伝ってもらっておるが……」
ナシ「改めて、正式に頼ませてもらう。」
ミク達の方へと視線を向ける。
ナシ「逃げ出したポケモン達の回収。これを手伝ってはくれぬか?」
少しの沈黙の後、ミク達は口を開く。
その沈黙は迷いなのかそうじゃないのか、
それは行動を見れば分かる。
リン「もちろん!」
レン「断る理由なんてないな。」
ミク「うん……やろう。」
三人の答えは、揃っていた。
ナシ「……ありがとう。」
その言葉は、先程よりもずっと深く、
重みのあるものだった。
俺は少し離れた位置でそのやり取りを見ながら、
静かに息を吐く。
ハル(……これで、完全に同じ土俵か。)
同期として。
同じ目的を持つ者として。
視線を上げると、
ミク達もこちらを見ていた。
リン「ね、ハル!」
ハル「ん?」
リン「これから一緒に頑張ろうね!」
ハル「……あぁ。」
短く答えながらも、
その言葉の重さを、
どこかでしっかりと受け止めていた。
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