オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ 作:LEIKUN0227
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─ポケモンセンター─
TT『では、処置を開始します。』
淡々とした声と同時に、
サイドテールの少女──レイが抱えていたモンスターボールカラーの救急箱を、
隣に立つTTへと差し出す。
レイ『人間用、ポケモン用、混在しています。適切に選別してください。』
TT『了解しました。』
箱が開かれると、
中には包帯、消毒液、軟膏に混じって、
キズぐすりやポケモン用のスプレーなどが雑多に詰め込まれていた。
テト「……ほんとにごちゃごちゃだなそれ……」
TTは中身を一瞥するだけで必要なものを正確に取り出し、
そのままテトへと向き直る。
TT『カサネテト様、応急処置を行います。』
テト「……あ、あぁ。」
一歩、距離を詰められる。
TT『衣服下の損傷確認が必要です。最低限の露出で処置を行いますが、許可を頂けますか。』
テト「……っ。」
一瞬、言葉に詰まる。
視線が無意識に自分の服へと落ち、
そのままTTへと戻る。
テト「……必要、なんだよな?」
TT『はい。複数箇所に打撲及び裂傷が確認されています。』
テト「……分かった。」
小さく息を吐いて、頷く。
TT『ありがとうございます。では、失礼します。』
その言葉と同時に、
TTの手がテトの肩口へと伸びる。
布越しに触れられる指先は冷たく、
妙に正確な動きで留め具を外していく。
テト「……っ、ちょ、ちょっと待っ……」
反射的に肩が跳ねるが、
TTの動きは止まらない。
TT『動かないでください。処置精度が低下します。』
淡々とした声でそう言われ、
テトは歯を食いしばって動きを止める。
服の一部がずらされ、
露出した肌にひんやりとした空気が触れる。
テト「……っ……」
無意識に肩が強張る。
TTは気にする様子もなく、
そのまま傷のある部位へと視線を落とし、
消毒液を染み込ませたガーゼを手に取る。
TT『消毒を行います。』
テト「……ま、待っ──」
次の瞬間、
傷口に直接押し当てられる。
テト「っぁ……!!」
鋭い痛みが走り、
思わず身体が大きく跳ねる。
テト「い、っ……て……!」
TT『想定内の反応です。問題ありません。』
抑揚のない声で言いながら、
逃げようとする体を軽く押さえ、
正確に処置を続けていく。
テト「ま、待てって……っ、そこ……!」
岩にぶつけた脇腹に触れられ、
思わず身を捩る。
だがその動きすら計算に入っているかのように、
TTの手は迷いなく固定し、処置を進める。
TT『打撲部位。腫れあり。冷却処置を優先します。』
冷たいシートが貼り付けられ、
一瞬だけ熱が引く。
その繰り返し。
触れられるたびに身体が反応し、
消毒のたびに鋭い刺激が走る。
テト「っ……は、ぁ……」
呼吸が浅くなる。
自分の意思とは関係なく、
体が反応しているのが分かる。
TT『まもなく終了します。』
最後に包帯が巻かれ、
露出していた部分が再び隠されていく。
TT『処置完了です。』
テト「……はぁ……はぁ……」
肩で息をしながら、
乱れた服を慌てて整える。
一方その頃。
レイ『では、こちらも処置を行います。』
ミミッキュ「コケ?」
レイはキズぐすりを手に取り、
ミミッキュへと歩み寄る。
レイ『外装損傷多数。修復を行います。』
ミミッキュ「コケ……」
軽く頷いたミミッキュに対し、
レイは手際よくキズぐすりを吹きかける。
布の破れた部分がわずかに整い、
そのまま奥へと向かう。
テト「どこ行くんだ……?」
数秒後、
戻ってきたレイの手にはスーパーボールカラーの裁縫箱があった。
レイ『代替布を使用します。』
中から適切なサイズの布を取り出し、
破損した箇所へと被せる。
レイ『一時的処置です。本修復は後程行ってください。』
ミミッキュ「コケ!」
布が整えられ、
見た目も元に近い状態へと戻る。
レイ『完了しました。』
ミミッキュはその場で軽く跳ね、
問題ないことを示す。
テト「……すげぇな……」
未だ息を整えながら、
その様子を見ていたテトは、
ぽつりと呟く。
TT『安静を推奨します。』
レイ『同意します。』
二人のアンドロイドは、
揃って同じ結論を口にした。
テト「……はぁ、分かったよ。」
小さく頷きながら、
テトはその場にゆっくりと腰を下ろした。
─────
─ショサイタウン─
一通り話が落ち着いたところで、ふと頭の片隅に引っかかっていた事を思い出す。
ハル「……そういえば。」
リン「ん?」
リンが首を傾げる。
その横でミクとレンもこちらを見る。
ハル「リンがさっき使ってたポケモン、キレイハナとサンド。」
ハル「……あれ、どうするつもりなんだ?」
その一言で、空気が少しだけ静まる。
リン「え?」
ミク「あ……」
レン「あー……」
三人とも、少し気まずそうに視線を逸らした。
俺はその反応を見ながら、ナシさんとハクの方へ一瞬だけ視線を送る。
二人とも何も言わず、ただこちらの会話を見守っている。
ハル「多分、あの二匹……ここから逃げたポケモンだよな?」
リン「……うん。」
小さく頷くリン。
リン「でも……その……放っておけなくて……」
ミク「すごく怖がってたし……」
レン「戦うしかなかったっていうか……」
言葉を選びながら説明する三人。
ハルは一度だけ息を吐き、
そのままナシさんの方へと向き直る。
ハル「ナシさん。この場合ってどうなるんですか?」
ナシ「ふむ……」
少し顎に手を当てて考える素振りを見せる。
ハク「本来なら、回収対象になるね……」
ハクが静かに口を挟む。
ハク「でも……」
ナシ「うむ。」
ナシさんはゆっくりと頷き、
改めてリン達へと視線を向ける。
ナシ「お主達、その二匹を出してみてくれぬか?」
リン「う、うん!」
リンはすぐにモンスターボールを取り出し、
軽く前へと放る。
光が弾け、
キレイハナとサンドが姿を現す。
キレイハナ「ハナ……!」
サンド「サン……」
だが次の瞬間。
少し離れた場所にいたファイアローの存在に気付いた途端、
二匹の体がびくりと震える。
キレイハナ「ハ、ハナ……!」
サンド「サンッ……!」
明らかに怯えた様子で、
リンの後ろへと隠れるように下がる。
リン「大丈夫だよ、大丈夫……!」
慌ててしゃがみ込み、優しく声をかけるリン。
ミク「怖かったよね……」
レン「無理もないか……」
その様子を見て、
ナシさんは静かに目を細める。
ナシ「……なるほどのう。」
ナシ「完全に信頼を失っておる訳ではないが、恐怖が残っておるな。」
ハク「ファイアローが原因、だね……」
ハル(そりゃそうだろうな……)
あの時の状況を思い出しながら、
内心で納得する。
ナシ「よし。」
一つ頷き、
はっきりとした声で告げる。
ナシ「その二匹、しばらくお主達に預けよう。」
リン「えっ、いいの!?」
ナシ「正式な所有ではない。あくまで“借りる”形じゃ。」
ナシ「状態が安定するまで、共に行動し、信頼を取り戻すのじゃ。」
ミク「……!」
レン「なるほどな……」
ハク「その方が回復も早いと思う。」
ナシ「うむ。」
さらにナシさんは、
今度はファイアローの方へと視線を向ける。
ナシ「そしてファイアローは、このままパークに戻る。」
ハル「……やっぱり。」
ナシ「このまま一緒におれば、恐怖が消えぬままじゃからの。」
ファイアローは静かに翼を揺らしながら、
こちらを見ているだけだった。
ナシ「互いに落ち着く時間が必要じゃ。」
リン「……分かった。」
キレイハナ「ハナ……」
サンド「サン……」
リンの足元に寄り添う二匹は、
まだ少し震えてはいるが、
完全に拒絶している様子ではない。
むしろ──
ミク「……あれ、ちょっと懐いてない?」
レン「だな……」
実際、
キレイハナはミクの方へと少し寄り、
サンドはレンの足元に身を寄せている。
ハル(……完全に嫌がってる訳じゃないな。)
ナシ「うむ。既に一定の信頼関係は築けておるようじゃ。」
ナシ「ならば尚更、そのまま共に行動するのが良い。」
リン「……うん!」
リンは力強く頷き、
二匹を優しく撫でる。
リン「一緒に行こうね。」
キレイハナ「ハナ!」
サンド「サン!」
その反応は、
先程よりもずっと明るかった。
シンプルに出すのをそのまま忘れててポケモンチャンピオン出るんかー……ん?ポケモン…ポケモン?あ!?
ってなって投稿いたしました。
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