オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ   作:LEIKUN0227

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第2話

 

 

 

─────

 

"デンシティ"。

そこはショサイタウンから北へ車で二時間ほどの距離にある中規模都市。

街の中心には"テイセツ研究所"と呼ばれる施設が建っており、その隣には研究のために開かれた広大な自然保護区──"テイセツパーク"があった。

 

パークには一般的なポケモンから、

地方ごとに特徴の異なる珍しいポケモンまで、

合計で907匹もの個体が登録されている。

 

ほぼ全てのポケモンと出会え、触れ合えるパーク。

 

研究員たちが昼夜問わず世話を続け、

街の住人からも親しまれている穏やかな場所だった。

 

……そのはずだった。

 

─────

 

─テイセツパーク─

 

「うわっ!?フェンスのロックが開いてるぞ!」

 

研究員の叫びが響いた瞬間、施設中が騒然とした。

本来なら厳重に閉ざされているはずの防護ゲートが全開になり、ポケモンたちが一斉に走り出す。

 

「ストライク!出ちゃダメだ!戻れ!」

 

「マリル!待って──!」

 

空ではムクバードやドンカラスが羽ばたき、

地上ではウソッキーやエレブー、

ナエトルといったポケモン達が一斉に駆け抜ける。

 

次々と研究員たちの指示を振り切り、

パークの外へ逃げ出していった。

 

中には警戒心が強くその場所を気に入っていたポケモンたちもいたが、全体の流れに押されるように、

一部を除いてほとんどがパークから街へ、

街から外へと消えていく。

 

原因は不明。

ただ一つ分かっているのは、

ゲートのセキュリティロックが"外部から"解除されたということだけだった。

 

─────

 

─ショップ─

 

同じ頃。

 

ハルはコテン研究所を出発して間もなく、

ショサイタウンの雑貨屋に訪れていた。

 

目的は捕獲用のモンスターボールを買う為である。

 

コテン博士からキズぐすりやポケモンフーズ等は貰ったが、

モンスターボールや状態異常等を直す薬を貰っていなかった為、鞄の中に入れられていた財布─この地方では所持が義務付けられているトレーナーカード入り─のお金を使って買う事に。

 

因みに財布には18000円が入っていた、

今世の両親は太っ腹な様だ。

 

ハル「よし、ボールとか薬も買えたし行くか。」

 

ケロマツ「ケロッ」

 

ハルのその呟きに返すかのように肩に乗ったケロマツが「ケロッ」と鳴いた。

 

図鑑説明では7kg程あるというが、そこまで当てにならない様で、

10代の肉体にして年齢相応の身体能力のハルは軽々とケロマツを肩に載せている…のはまぁそれは置いておくとして、

この時のハルはテイセツパークで起きた異変を知る由もなかったのだが…

 

何の偶然か、

青空の下で旅の始まりに心を躍らせながら行く道の先には、

その問題のテイセツパークのあるデンシティがあった。

 

ハルは知らぬ間にデンシティへと続く道を歩いていく。

 

それは果たして偶然か、それとも…─

 

─────

 

─コテン研究所─

 

一方その頃、ショサイタウンのコテン研究所。

 

静かな午前を破るように、研究所の扉が勢いよく開かれた。

 

少女「博士ーっ!」

 

少年「遅くなりましたー!」

 

ショウキチ「おや、来たか3人共。もう3人揃っているかな?」

 

少女B「はいっ!」

 

3人の若いトレーナーが研究エリアにて静かに佇んでいたショウキチ─コテン博士の前に並び立った。

 

3人とも旅立ちを目前に控えたばかりの新人だが、

雰囲気はそれぞれまるで違う。

 

最初に来た1人目の少女は薄い水色の髪をツインテールに結び、

瞳の色は透き通るような青色をしていて、

後はポケモンを貰うだけだったのか、

"カモネギ"が印刷された薄灰色のリュックサックを背負っている。

 

少女A「博士、少し早めに来て欲しいって連絡があったんですけど、何かあったんですか?」

 

ショウキチ「ああ。先ほど隣町の"テイセツ研究所"から周辺の研究所に向けて連絡が入ったんだが、どうやら"テイセツパーク"でポケモンたちが一斉に逃げ出したらしい。」

 

少女B「えぇ!?もしかして全部!?」

 

元気な声が研究所内に響く。

 

その声の主は他2人と比べて小柄で白リボンのカチューシャが特徴的な金髪の少女。

 

少女Aと同様に後はポケモンを貰うだけだったのか、

小さめのポーチを肩から掛けている。

 

ショウキチ「全てではないらしいが、殆ど逃げ出したそうだ。数にしておよそ900匹近い。「900!?」あぁ、だが幸い、別室で定期検査を受けていたパークで一体だけの伝説のポケモン、"スイクン"は逃げ出さなかったらしい。だが逃げ出したポケモン達が街に溢れれば混乱は避けられない。」

 

少年「だから俺たちを?」

 

ショウキチ「察しの通りだ。テイセツ研究所から調査協力の依頼が来ている。丁度、君たち三人はトレーナー登録を済ませたばかりだ。経験を積むにはうってつけの任務になる」

 

少女A「……つまり、初めてのポケモンを貰うついでに見てきて欲しいってことですよね?」

 

ショウキチ「ふふ、察しが早いな。そう、君達にはテイセツ研究所の調査協力をしてもらいたい。あの机の上にある3つのモンスターボールが君たちのパートナー候補だ」

 

少女B「やったー!どんな子かなっ!」

 

3人が机の前に並ぶ。

 

机の上には赤白のモンスターボールが3つ、規則正しく並んでいた。

 

それぞれのモンスターボールの台座には分かりやすく、

ほのお、みず、くさの色付きクレストが刻印されている。

 

ショウキチがその置かれていた3つのモンスターボールを手に取り、上に向けて軽く放ると、

その中にいた3匹のポケモンがボールから飛び出してきた。

 

飛び出した3匹のポケモンに3人のトレーナーはそれぞれが異なる反応を見せる。

 

少女A「…!」

 

少女B「か…可愛い〜!」

 

少年「この子達が…パートナーになる…」

 

ショウキチ「左から順に──“ホゲータ”、"ミズゴロウ"、"サルノリ"だ。どれも個性的で扱いやすい。好きなポケモンを選びなさい。」

 

少女B「うわっ!迷う!みんな可愛い〜!」

 

きゃっきゃとどの子にしようかなと迷っている少女Bを他所に、

静かに3つのボールから飛び出たポケモン達を見ていた少女Aが口を開く。

 

少女A「私は……うん、この子にする。」

 

彼女が選んだのは1番右にいたポケモン。

 

トントンと机を木の棒で叩いていたサルノリだ。

 

目の前にやってきた優しげな視線を向けてくる少女Aに?となっていたサルノリだが、少しして自分のトレーナーになる人だと分かったのか、鳴き声を発して少女Aに飛び込んだ。

 

サルノリ「キャッキャ!」

 

難無くサルノリをキャッチした少女Aはサルノリに目線を合わせて微笑みながら語りかける。

 

少女A「ふふ、よろしくね。サルノリ!」

 

ショウキチ「穏やかな子だ。君に似合っている」

 

少女B「じゃあ私はこの子っ!」

 

続いて、金髪の少女が勢いよく真ん中に突っ込み、

その存在を掴みあげる。

 

ミズゴロウ「ミズュ?」

 

それはミズゴロウ、持ち上げられてようやく起きたポケモンだ。

 

くぁ〜と大きくあくびした後、

ミズゴロウは挨拶を代わりに「ミズュミズ〜」と鳴き声を発した。

 

少女B「うんうん、元気そうでいいじゃん!一緒にいっぱい走ろっ!」

 

ミズゴロウ「ミズ〜〜」

 

その返答として鳴き声と共に片手を挙げたミズゴロウ。

それに少女Bはその愛くるしさに胸を撃たれ、

大きく抱きしめる。

 

ショウキチ「体力勝負にはもってこいだな。あまり張り切りすぎて怪我をさせるなよ」

 

そして最後に、後ろで腕を組んでいた少年が一歩前に出る。

爽やかな笑顔を浮かべつつ、

他2匹を羨ましそうに見ていた最後のポケモンの前に立った。

 

少年C「んじゃ、最後は俺のだな。ホゲータ、よろしく!」

 

尻尾を静かに揺らし、他2匹を見ていた赤色の小さなワニが目の前のトレーナーに目を向けると他2匹より大きな声で挨拶代わりの鳴き声を発する。

 

ホゲータ「ホゲェ!」

 

少年C「ははっ、いい顔してるな!燃えてきたぜ!」

 

ショウキチ「ふむ、3人とも良いチームだ。……さて、本題に戻ろう。3人ともスマホロトムは持っているね?持っていたら出してほしい。」

 

少女B「持ってるよー!」

 

少年「コイツと同じく」

 

少女A「持ってます!」

 

ショウキチは少し間を置いて3人がそれぞれ静かになった後、

3人にスマホロトムの所持の有無を聞くと、

全員持っていたらしく、3人は異なるカラーのスマホロトムを取り出す。

 

2人は黄色で1人はティファニーブルーという金と銀とシアンを混ぜたカラーのスマホロトムだ。

 

ショウキチ「よし、それじゃあ今からあるもの送信する。」

 

ショウキチも3人に続いてスマホロトムを取り出すと、

スマホロトムを操作し3人のスマホにあるマップを示した。

 

そこにはテイセツパークを中心に、

びっしりと数え切れない程の光点が示されている。

 

ショウキチ「逃げ出したポケモンの多くは街の外縁に散ったようだ。街中や路地裏そして道路…研究員たちは既に追跡に入っているが、900近いポケモンを捕まえるには、圧倒的に人手が足りない。君たち3人には、現地の様子を見てきてもらいたい。」

 

少女A「了解です博士!すぐに向かいます!」

 

少女B「やるっきゃないね!行こ行こー!」

 

少年「おう、俺たちの初任務だ。気合い入れて行くかぁ」

 

ショウキチ「あぁ。テイセツの研究員には私から連絡を入れておく。くれぐれも無茶はするな。」

 

3人は頷き、それぞれのポケモンを博士から渡してもらったボールに戻すと、

背中のバッグを締め直し、研究所の扉へと向かう。

 

ショウキチ「……気をつけて行け」

 

少女A「はい!博士──あ、えっと」

 

ショウキチ「ん?」

 

少女A「……ありがとう、コテン博士!」

 

ショウキチは少しだけ目を細め、穏やかに笑った後、

3人の名前を呼ぶだろう。

 

ショウキチ「……"ミク"、"リン"、"レン"。君たちの力を信じてる。どんな小さな発見でもいい、旅の中でたくさんのものを見て、学んでくれ」

 

ミク「うんっ!もちろん!」

 

リン「任せて!ポケモンも私も負けないよ!」

 

レン「俺たちが逃げたポケモンを何とかしてみせるから、楽しみにしてて!」

 

ショウキチ「ははっ……頼もしいな」

 

彼は3人を見送りながら、ゆっくりと手を上げた。

 

ショウキチ「行ってこい──未来を担うトレーナー達!」

 

ミクたちは笑顔でショウキチに手を振り返し、

全員が同じ方向─デンシティへと駆け出していく。

 

太陽が真上に差し掛かった頃、

3人のポケモントレーナーがショサイタウンから出発した。

 

一体これから3人にはどんな冒険が待っているのだろうか?

 

─────

 

ハツネミク

図鑑 1匹 捕まえたポケモン 1匹 所持金 10000円

所持ポケモン

サルノリ ♂ Lv5 特性しんりょく

ひっかく なきごえ (通常技)

 

─────

 

─────

 

カガミネリン

図鑑 1匹 捕まえたポケモン 1匹 所持金 5000円

所持ポケモン

ミズゴロウ ♀ Lv5 特性しめりけ

たいあたり なきごえ みずでっぽう (通常技)

 

 

─────

 

─────

 

カガミネレン

図鑑 1匹 捕まえたポケモン 1匹 所持金 5000円

所持ポケモン

ホゲータ ♂ Lv5 特性もうか

たいあたり にらみつける ひのこ (通常技)

 

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