オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ   作:LEIKUN0227

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第3話

 

 

 

─────

 

─1番道路─

 

俺とケロマツは町をから離れ、

舗装された“1番道路”の道へと足を踏み入れていた。

 

街並みが少しずつ緑に溶け込み、

所々舗装のひび割れから草の芽が顔を出しているのが見える。

 

道の両脇、木立が並び始め、

時折風が葉をこすり合わせる音が聞こえる。

 

舗装路の真ん中を歩くのもいいが、

俺はふと右側に延びる細い獣道を見つけてしまった。

 

ハル「…ポケモンが出ないと思ってたけど…」

 

舗装の光沢から少し逸れて、葉がざわめき、

ガサガサと音がする隣の獣道へそっと足を踏み入れた。

 

─1番道路はずれ─

 

ハル「ポケモンは普通草むらにいるよなぁ…」

 

ハル「…ケロマツ、備えろ。」

 

ケロマツ「ゲコッ」

 

1番道路はずれと言うべきか、1番道路はずれに入って早々、 俺達とは別の草の根を掻き分ける音が聞こえたので

ケロマツに指示出し。

 

これが多分初戦闘になるだろうからレポート…

 

ハル「させてくれないよねぇ」

 

草むらを掻き分けて一体のポケモンが飛び出した。

 

「ラッタ!」

 

その影がこちらを向き、鋭い目を光らせている。

「ラッタ!」と元気に鳴いたそのポケモンは"コラッタ"、

ネズミポケモンだ。

 

初代からのポケモンで、

ゲームで登場したライバルの手持ちだったり、

アローラ地方でリージョンとして登場したりと優遇されてたりするポケモンだ。

 

ゲームなら俺はきっと捕まえていただろうが、

現実である為、迂闊にゲット出来ないのである。

 

世話しきれなくて逃がしてしまう…前世でもよく居た無責任な人にはなりたくないからである。

 

なのでここは倒す事にしよう。

 

ハル「ケロマツ!俺達の初戦闘だ!派手にいくぞ!」

 

ケロマツ「ケロッ!」

 

─────

 

あ! 野生のコラッタ Lv4が現れた!

 

─────

 

ハル「ケロマツッ!はたく!」

 

ケロマツ「ケッ─ロォッ!」

 

俺の指示を受け、肩に乗っていたケロマツがカエル特有の跳躍力でコラッタの方向に跳躍し、

その勢いのままコラッタ向けてはたくをくりだす。

 

ベシッとはたかれたコラッタは「コギャッ」と短い悲鳴をあげて怯んだのを見て更にケロマツに指示出しをする。

 

ハル「ケロマツ!追い討ちでたいあたり!」

 

ケロマツ「ケロ?…ケロッ!」

 

一瞬の間があったが、意図を理解したケロマツが怯んでいたコラッタに身体をぶつけ、別の草むらに吹き飛ばした。

 

その後コラッタが突っ込んだ草むらが揺れる事が無かったので倒す事に成功したと考えてよさそうだ。

 

初戦闘はこれにて終わりである。

 

─────

 

野生のコラッタ Lv4 は倒れた!

 

─────

 

ハル「なるほど…多分ケロマツはたいあたりを覚えてなかったんだな…だから一瞬悩んだのか。」

 

俺はスマホロトムを取りだしてポケモンの技構成を見ていた。

 

どうやらこの世界では戦闘した際のデータとか使った技等をスマホロトムが纏めてくれるみたい(そういうアプリがあった)で、

ゲームで言う基本種族値や個体値、

技構成等を確認する事が出来るアプリもあったので確認した所、どうやらゲームでの技構成と基本は変わらないみたい。

 

相変わらず文字は分から無い為、

形状とかから推測しているだけなんだが…

 

はたく、なきごえ、そしてさっき使ったたいあたりが技構成に表示されていた。

 

たいあたりはさっきの戦闘で覚えたのか、

技構成に追加されている辺り、

覚える技はこの技構成に追加出来そう。

 

自分が思いつく限りだとにらみつけるやすなかけ、とっしん、それとちょっとした水技なら使えるようになりそうだ。

 

ハル「ケロマツ、水出せるか?」

 

ケロマツ「ケロッ?─…ケェッ」

 

草むらから離れて乾いたちょっとした砂場に座っていた俺は立ち上がってケロマツに指示を出してみると、

ケロマツは口を少しすぼめた後、

ケロマツの口から勢いよく水が射出された。

 

すぐに技構成を確認してみれば、

4つ目の技にみずでっぽう?が追加されていた。

 

ハル「みずでっぽうか。ケロマツ、追加で砂かけとか出来るか?」

 

ケロマツ「ケロ?」

 

ハル「…って4つ以上あるし使えな…」

 

ゲームでは4つ以上技を使えなかったしな、

4つ以上使えなくてもしょうがないか。

 

ケロマツ「ケェッ…ケロッ!」

 

そう思ってた次の瞬間、

ケロマツが足元の砂を掴んで目の前の草むらに投げ付けた。

 

ぱらぱらとケロマツが投げた砂が目の前の草むらに降りかかり、

僅かに土煙が舞う。

 

ハル「…あーなるほど…アニポケ基準か。4つしか技を覚えられないってのはゲームでの話だしな?」

 

技構成に5つ目の技、すなかけが追加されていたのを見るに、

ポケモンが技を覚えれる限り、

無限に増えていくのだろう。

 

え?普通ケロマツはすなかけ覚えないだろって?

たいあたりもケロマツは覚えないのに覚えているし、

今更だろう。

 

そして何より、ここはゲームじゃなくて現実である。

 

だから出来ても不思議じゃない。

 

ハル「とっしんとかも覚えれそうだな…よしケロマツ、今度は…」

 

俺は手に付いた土をぱっぱとはらっているケロマツに今度はとっしんを指示しようとした最中。

 

「コハッコハッ…」

 

ハル「!何か来る!構えろケロマツ。」

 

草むらから何らかのポケモンが咽せている音が聞こえてくる。

 

そのポケモンは草を掻き分けてこっちに向かってきているのが分かったのでケロマツに指示を出し、

草むらを掻き分けて此方に向かってくるポケモンが姿を現すのを待つ。

 

そうして待つ事3秒。

 

「ピジョ…ッットォォォォ!!!」

 

─────

 

あ!野生のピジョット Lv38が現れた!

 

─────

 

ハル「なぁっ…!??」

 

膝下までしか無かった草むらから現れたのは…

自分の背丈並みの鳥ポケモンの"ピジョット"だった。

 

その威圧感はとてつもなく、

姿勢を低くして何時でも攻撃を出来る様に待機していたケロマツが怯んだ。

 

自分も目の前の巨大な鳥ポケモンの威圧感に怯んだし、

冷や汗もかいている。

 

ここはレベルが高いポケモンは出ない筈…

スマホロトムにあったマップアプリにレベル表記らしきものがあったが、

1~6と6レベルまでしか出ない様な表記だった。

 

なのに目の前にいるのはピジョット。

 

それもやけに"気が立ってる"ピジョットだ。

 

本来はレベル36程で進化するポケモンだし、

ここ1番道路に出てくる様な低いレベルとは到底思えない。

 

あるとすれば…

 

ハル「"どっかから逃げてきた"のか?」

 

ピジョット「ピジョ…ットォォォ!!」

 

ハル「!考えてる暇は無いか!逃げるぞケロマツ…─ってケロマツ!?」

 

俺は踵を返してショサイタウンの方向に逃げようとしていたのだが、ケロマツがボールに戻ろうとしなかった。

 

それどころかピジョットに戦いを挑もうとしている。

バトルジャンキーかよケロマツ!?

 

ハル「戻れケロマツ─ケロマツッ!」

 

ケロマツは自分の指示を思いっきり無視して跳躍力でピジョットに駆け出した。

 

体勢的に覚えたばかりのたいあたりを行おうとしているのか、いや…

 

ピジョット「ピジョットォォ!!」

 

ケロマツ「ゲコォッ!?」

 

ハル「無謀すぎるって…」

 

案の定というべきか、

ピジョットが羽根を1回振るった際に起きた風でケロマツが吹き飛ばされる。

 

地面を転がって砂場に戻されたケロマツは直ぐに起き上がるがダメージを受けたのか少しフラついている。

 

ピジョットは顔を擦って行動に移る気配が見えないが、

じきに攻撃を仕掛けてくるだろう。

 

ハル「ケロマツ!ボールに戻れ!ケロマツ!!」

 

語気を強めて言うものの、

従う気が無いのかモンスターボールから発せられる光を避けて次の行動に移ろうとしていた。

 

ハル「どうしてそこまで…」

 

とそこまで呟いた所で俺はある事に気が付いた。

 

ピジョットが先程から目を擦っていて行動に移っていないのだ。

 

ハル「"目に砂でも"入っているのか?…あ。」

 

合点がいった。

 

先程俺がケロマツに指示を出して繰り出したすなかけはピジョットが現れた草むらに降り掛かっていた。

 

そのすなかけによって降り掛かった砂、

それが目に砂が入って目を擦っているのだろう。

 

ハル「まさか、それで気が立ってるのに行動に移れていないのか?だとしたら気が立ってる今のピジョットから逃げるのは…」

 

かなりの命取りだろう。

 

すなかけの効果が無くなったとして、

ピジョットが怒りを沈めてくれるとは到底思えない。

 

謝っても許して貰えなさそうだ。

 

ハル「ケロマツはそれを察して…?そうなのかケロマツ?」

 

ケロマツ「ケロ」

 

横目で俺の方を見たケロマツはそうだと言わんばかりに頷いた。

 

ハル「…なら、倒すか捕まえるしか手はないか…」

 

俺は懐からモンスターボールを幾つか取り出す。

 

本来は捕まえる用として買ったモンスターボールだが、

今は意識をこっちに向ける道具として使う事にする。

 

ハル「ケロマツ!ある程度まで接近してすなかけ!」

 

ケロマツ「ケロッ!」

 

ケロマツは先程とは違い、

分かったと言いたげに鳴いてピジョットに接近し、接近する直前に掴んでいた砂を顔を羽根でゴシゴシと擦っていたピジョットに更にすなかけをした。

 

ピジョット「ピジョッ!?ピジョォォォ…」

 

ハル「ナイスだケロマツ!こっちだピジョット!」

 

ピジョットが2回目のすなかけをくらって鳴き声が怒気が含んだものに変わった。

 

このままだと幾ら2回目すなかけをくらって命中率が落ちているとはいえ、数打ちゃ当たるの理論で潰されるだろう。

 

だからこそ囮が必要だ。

 

ハル「いけっ、モンスターボール!」

 

放物線を描いてボールがピジョットに直撃したのだが、ここで予想してなかった事が起きる。

 

ハル「!ボールに入った!?」

 

投げたボールがヒットした瞬間、

開いたボールにピジョットが入ったのだ。

 

アニポケ等ではポケモン一体につきボール登録がされて捕獲が出来ない。

 

だから今相手しているピジョットは野生という事、

頑張ればゲット出来る可能性があると言う事だ。

 

ピジョット「ピジョットォォ!!」

 

しかし今投げたボールは当然ながら飛び出してしまった。

 

命中率を悪くしただけだから無理なのは承知していた。

 

だが、俺の狙い通りピジョットはこちらに狙いを定めたのでヨシとする。

 

ハル「捕まえられるんならよぉ…ゲットしてやる!」

 

ハル「ケロマツ!3歩先!首の泡を使って羽根と足を封じろ!」

 

ケロマツ「ケロォッ!!ケェッ…ロロロロロロッ!!」

 

ケロマツは俺の指示を聞いた瞬間に駆け出し、

首にある泡、ケロムースと呼ばれているその泡をピジョットに投げ飛ばし始める。

 

ケロムースは胸や背中から分泌される泡だ。

 

ケロムースは弾力があり、攻撃を受け止めたり衝撃吸収、

そして拘束性能もある万能泡だ。

 

ピジョット「ピジョォォォ!!ピジョッ?!ピッッジョォット!!」

 

最初の数回は羽根を狙ってケロムースが投げられたが、

ピジョットが翼をはためかせた事で起こった突風によりケロムースが吹き飛んで失敗する。

 

が、ケロムースは枯渇する事は無いと言っていい…かっこいい言い回しをするなら─ケロムースは無限に生成されるッ!!

 

ピジョット「ピジョォォォォ!!!」

 

羽根に泡が纏わり付いていき、

重くなった羽根を地に付けた所でケロマツが更にケロムースを投げつけて広範囲の地面と接着させた事で羽根を羽ばたかせる事を封じた。

 

それによりピジョットが鳴き声をあげる事しか出来なくなったが、念には念という事で足もケロムースで固定させた。

 

ハル「ふぅ…一時はどうなるかと思ったが…何とか拘束出来たか…」

 

ピジョット「ピジョォォォ…」

 

俺の呟きに唸り声を出すピジョット。

すまん、仕掛けたのはこちらだがあまりにも危険だから捕獲させてもらおう。

 

ハル「ケロマツ!攻撃を受けないように注意しながらはたき続けろ!」

 

ケロマツ「ケロ!ケロッ!ケロッケロッケロッケロッケロッケロッケロッケロッケロッ!」

 

俺の指示に頷いたケロマツがピジョットの背中に回ってはたき始める。

 

1発2発とはたいていく度に見て分かる位に勢いと精度、そしてスピードが上がっていく。

 

ハル「ん?スマホロトム?…あ、新しく技覚えたのね。」

 

ハル「ケロマツ!そのままおうふくビンタだ!」

 

スマホロトムが懐から飛び出して技構成を見せて来た。

 

新しく技が増えていたのでタイミング的にはたくを連続で行っていた事により、

新しくおうふくビンタを覚えたのだろうと予測する。

 

ケロマツ「ケェェェッ…ロォォッ!!」

 

今までより重く勢いのあるはたくが出た…

いや、正確にはまた別の技を覚えたのだろう。

 

先程覚えた技の下に更に技が追加されていた。

 

威力と勢いの強さで言うと叩きつけるが該当するだろうか。

 

ピジョット「ピジョッ…ピジョ…」

 

ケロマツが思い切り叩いた位置がピジョットの後頭部付近だったからかピジョットは明らかにダメージを受けている。

 

やるなら今だろう。

 

ハル「ケロマツ離れろ!いけ!モンスターボールッ!」

 

そう思い立ったが吉日、

すぐさま2個目のモンスターボールを持って目を回しているピジョットに投げつける。

 

カシャッとボールが開き、

ピジョットがモンスターボールの中に入っていく。

 

そのままカランと音を立てて地面に転がるモンスターボールが揺れ始めたので出てこない事を祈りながら静かに見守っていた。

 

その結果は…

 

─────

 

ポーン(カチッ)

 

やったー!!ピジョット Lv38 を捕まえた!

 

─────

 

気の抜ける様な音と共にモンスターボールが閉じ切り、

無事ピジョットを捕まえる事が出来たのであった。

 

─────

 

コテンハル

図鑑 3匹 捕まえたポケモン 2匹 所持金 14000円

所持ポケモン

ケロマツ ♂ Lv5 特性げきりゅう

たいあたり なきごえ たいあたり みずでっぽう

すなかけ おうふくビンタ たたきつける (通常技)

ピジョット ♂ Lv38 特性はとむね

 

─────

 




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