オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ 作:LEIKUN0227
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─1番道路中間地点─
ハルとピジョットの戦いから数時間後、
1番道路では、3人のトレーナーがデンシティに向かって歩を進めていた。
昼の光が森と街道のあいだを淡く照らし、
舗装された道の脇には草むらが揺れ、
車の音も風の音も同時に遠くへと還っていく。
リンとレン、そしてミクの三人は
ひと息つくべく、歩を止めていたのだが…
リン「うわぁぁあー!!どうしようミクーー!!キズぐすりを買い忘れちゃってた!!」
リンの声が突然響いた。
元気いっぱいの声にはいつもの調子が残っていたが、
その口元には焦りの影が浮かんでいた。
レンはリンのその言葉に思わず顔を上げ、
ミクもゆっくりと視線を三人で共有する。
ミク「えっ……ちょ、ちょっと待って、リンちゃん、キズぐすり忘れたの!?」
リン「うぅ…そう…」
ミク「買う時間は昨日から今日の朝まであったよね!?」
リン「うぅ…忘れてたぁ…」
泣きべそを書きながら腰のポーチを漁るリンだが、
何度漁っても無いものは無いのでその内漁るのを辞め、
涙目になって木の陰に座った。
レン「何やってんだよリン。…仕方ねぇな、俺の持ってる傷薬を半分分けてやるか…ら?」
ミク「?どうしたの?急に固まっ「無い!」え?」
レン「用意してたモンスターボールとキズぐすり…持ってくるの忘れたぁあぁーーー!!!」
ミク「…ええええええ!?」
背中に背負っていた自分の上半身はある巨大な鞄を開け、
リンにキズぐすりを分けてあげようとしていたレンであったが、
なんと、レンは旅立ちに必要な道具を買ったにもかかわらず、
持ってくるのを忘れたようだ。
ミク「2人共道具無いの!?」
まさかレンまで忘れているとは思っていなかったのか、
ミクは素っ頓狂な声を上げる。
レン「うぅ…リンよりも忘れ物した…俺が…」
ミク「えっと、鞄の中にはノートとペンと――レポート用紙と……お菓子、ポケモンフーズが少し。えっと…違和感とか…持たなかったの?」
レン「うっ…家出る時までは入れてたんだよ…」
両膝をついてリン以上の忘れ物をした自分に衝撃を受けているレンの鞄を探ってみるが、
やっぱり必要なボールやキズぐすり等の道具が無いのである。
リン「…はっ!ミクは!?ミクはちゃんとボールとキズぐすりあるよね!?」
ミク「勿論あるよ!ちゃんと忘れ無かったし、前もって買って入れておいたからね。」
「「うっ…」」
皮肉たっぷりでそう返したミクの言葉が刺さったようで、
リンとレンは苦虫を噛み潰したような顔をする。
ミク「…けどそこまで必要になると思ってなかったし、次のタウンまで持つかなって思って丁度人数分しか買って無いんだよね…」
リン「私は本当にこの子!って思った子だけをゲットするつもりだったから…ボール2個しかない…」
レン「…帰る?」
リン「えー!?ここまで来たのに!?」
レンのその提案にリンが落胆した様な声をあげる。
ミク「……ちょっと待って、いま帰るって言った?」
レン「だってよ……俺ら道具ないし。これ以上進んで、野生ポケモンが出てきてポケモンやられたらどうすんだよ?」
リン「で、でもここまで来たんだよ!?もう戻るのも行くのも、距離変わらないじゃん!」
ミク「そうだね……ここ中間でしょ。どっちに進んでも車で一時間……10キロだし。なら、もう進んだ方が早いかも。」
レン「……仕方ない、そうするか。オレたちまだ旅慣れてないし……慎重に行く方がいいな。」
リン「だいじょーぶだって!今までポケモン出てきてないし!」
ミク「その"今まで"って言葉が一番フラグなんだけど……)」
ミクは小声でため息をついた。彼女の言葉は風にかき消え、草むらのざわめきと一緒に遠くへ流れた。
──1番道路の中間地点から少し歩いた地点。
森と草原が交互に広がる場所。
木漏れ日がアスファルトをまだらに染め、
ポケモンの鳴き声がどこかから響く。
言ってしまえばそれ以外何も無い。
ポケモンセンターやショップも無いただの道路である。
ポケモンを回復させる道具をある程度持っているか、
1番道路を順調に進めれるレベルの強さのポケモンを連れていないと苦労する道なのである。
ミク「とりあえず、私の持ってる分を分けるね。モンスターボールは3個、キズぐすりが3個。だから、1人1個ずつ持っておいて。」
リン「え、いいの!?ミク優し〜!」
ミク「その代わり、無駄遣いは禁止。出会っても戦わず、できるだけ避ける。」
レン「……了解。けど、ほんとギリギリだな……」
リン「まっ、ポケモンたちがいるから大丈夫でしょ!ねっ!」
リンが腰のボールを取り出し、それを宙に放る。
カチリ、と音を立てて光が溢れ、ミズゴロウが姿を現した。
ミズゴロウ「ミズゴロ〜!」
ミク「けど、油断はしないでね。ポケモンって、急に飛び出してくることもあるし。」
リン「わかってるって〜ヨシヨシ〜」
ミズゴロウ「ミズ〜」
撫で回しながら話を聞いていたリンの横でレンもポケモンを出した。
レン「ホゲータも、いざって時のために準備しておくか。出てこい!ホゲータ!」
ホゲータ「ホゲ〜!」
ミク「よし、じゃあ気を引き締めて進もう。」
──3人は再び歩き出す。
森を抜ける細道、虫の羽音、
遠くでコラッタの鳴き声が聞こえたりする。
空は雲ひとつない晴天だが、
それがかえって不気味感を感じる。
リン「ねぇ、ねぇミク〜。この道ってほんとに合ってる?」
ミク「地図上では合ってる。ここを真っすぐ抜けたら小川があって、その先に橋があるはず。」
レン「……それ、どのくらい先?」
ミク「うーん……歩きであと30分くらい?」
リン「えー……お腹すいたぁ……」
ミズゴロウ「ミズ〜…」
ミク「さっきお菓子食べてたでしょ……」
リン「だってぇ〜、歩くとお腹空くじゃん!」
レン「お前、それ言うの三回目だからな。」
リン「うっさい!」
ホゲータ「ホゲホゲ」
そうだべりながら歩を進める3人と2匹。
──そんな軽口を交わしながらも、
三人の足取りは少しずつ慎重になっていく。
草むらの奥で何かが動いた。
風……かと思いきや、低い唸り声のような音。
レン「……今、聞こえたか?」
ミク「え、ま、まさかポケモン!?」
リン「え?!ど、どうしよう!?」
ミク「……落ち着いて。戦闘は避ける。こっそり通り抜けよう。」
3人は息を潜め、そっと道の端を歩く。
草むらが小さく揺れ、青い影が一瞬見えた。
リン「……キャタピー、かな?」
レン「いや、あれはコフキムシじゃね?」
ミク「……どっちでもいいから、刺激しないの!」
ホゲータ「「ホゲ」」
ピタリと足を止め、音を立てずに通り過ぎようとした──その時。
「サドォォォォ!?!」
「キレィィィィィ!!?」
「「「!」」」
そんな鳴き声が聞こえたかと思えば、
次の瞬間、その鳴き声の主が"森の奥から吹き飛んできた"。
それも2匹も。
ミク「キャッ!?」
レン「"サンド"に…」
リン「"キレイハナ"!?だ、大丈夫!?」
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あ!野生のサンド Lv12とキレイハナ Lv21が現れた!
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森の奥から現れたのはサンドにキレイハナ。
どちらも何者かの攻撃を受けたのか傷だらけで、
今にも瀕死状態になるそうな程衰弱している。
リンは先程ミクから受けとったキズぐすりをポケットから取り出して2匹のポケモンに近付いていくと、
キレイハナよりボロボロだったサンドが目を覚まし、
すぐ近くまで駆け寄って来ていたリンに警戒心から唸り声をあげる。
サンド「サドッ!!」
サンド「サァァァァァァン……」
リン「ま、待って!大丈夫、大丈夫だから!動かないで!」
サンド「サ…サン─」
リン「あっ!サンドっ!」
キレイハナを守る様にしてリンの前に立つサンドだが、
自身の体重を支える程の体力すら残っていなかったのか、
目をつぶったかと思えばその場に崩れ落ちた。
リン「ぜっっったい助けるからっ!安心して!」
その姿を見ていられなかったリンは
サンドに更に近寄り、
持っていたキズぐすりを数回吹き掛けた。
サンド「─サド……?」
サンドは痛みが先程より引いた事を不思議に思い、
目を開けると、そこにはしゃがみ込んで心配そうに此方を見ている先程の少女がいた。
サンド「サッ!サドっ!……サド。」
一瞬、サンドは警戒心で爪を構えたものの、
直ぐに少女が回復させてくれたのだと理解したのか、
大人しくなり、その意思表示としてか腕を下ろした。
リン「はぁ〜〜〜…良かったぁ…」
リンも敵対心を解いてくれたのだと理解したようで、
表情が柔らかいものに変わる。
リン「あっ!キレイハナも回復しないと!」
サンド「サド!サドサンド!」
リン「ん?どうしたのサンド…」
リンがキズぐすりの残りを使い、
今度はキレイハナを回復させようと思い立ったと同時、
キレイハナの前にまたサンドが立ち塞がった。
だが今度は何か理由があるのか、
身振り手振りでリンに対して何か伝えようとしている。
キレイハナ「キィ……レイ!」
突如としてキレイハナが自身の真上に何かを投げた。
リンはキレイハナが投げた物に反応し、
上に投げられた物に目を見やる。
それは森の木々を越えない位の高さで勢いを無くして落ちていき、
それが大きく口を開けていたキレイハナの口の中に入った。
レン「一体……」
ミク「何をしてるんだろう……?」
リン「さぁ…?」
ホゲータ「ホゲー」
ミズゴロウ「ミズ?」
何だ何だと3人と2匹が困惑していると、
キレイハナがムクリと起き上がる。
キレイハナ「キレィ〜!」
ミク「…あ、もしかして?」
そこには多少フラつきながらも先程より元気になっていたキレイハナの姿があった。
ミクはその光景に何か見覚えがあったのか、
ポケットからスマホロトムを取り出すと、
数秒程操作し、ある文の1部を2人にも聞こえるように読み上げ始めた。
ミク「キレイハナ。くさタイプ。南国に多く生息するフラワーポケモン。平和を好むポケモンで、他のポケモンや自分を回復させる技を覚えている個体が多い。覚えている回復技は……やどりぎのたね、こうごうせい、ねをはる、ドレインパンチ、ねむる、ギガドレイン、グラスフィールド、そして……かふんだんご。」
キレイハナ「キレ〜!」
最後のかふんだんごという言葉にそうだとキレイハナが鳴き声をあげる。
リン「あっ!分かった!かふんだんご!自分にかふんだんごを」
リンも先程のキレイハナが投げたものがかふんだんごだったのだと合点がいったのか大声でそう言う。
キレイハナ「!ハナ!ハナハナ!」
リン「?どうしたのキレイハナ?」
キレイハナがサンドの前に立ったままだったリンの前にまでやってくると、ニーハイブーツをクイクイと引っ張った。
何か焦っているのか、
必死にリンに訴えかける様に鳴き声を出す。
サンド「サ!サンド!サド!」
リン「わっ!ちょちょ!どうしたの!?」
それは隣にいたサンドも同じで、
片方の手を森の奥に向け、必死にリンに訴えかけていた。
まるですぐそこまで"何かが迫っている"のを教えようとしているかのように。
ミク「……!ねぇもしかして!」
サンド、そしてキレイハナのその訴えに最初に気が付いたのはミクであった。
ミクはこの2匹のポケモンが出会った数分前を思い出していた。
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そんな鳴き声が聞こえたかと思えば、
次の瞬間、その鳴き声の主が"森の奥から吹き飛んできた"。
それも2匹も。
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ミク「サンドとキレイハナを傷付けた何かがここまで…──!」
次の瞬間、森の奥から突風が巻き起こった。
森の木々が大きく揺れ動いて落ち葉が舞い、
小さい鳥ポケモンが一斉に飛び立つ。
リン「わわわ〜〜っ!!?」
レン「このっ突風は!?」
ホゲータ「ホゲェッ!?」
ミズゴロウ「ミズ?……ミズゥ。」
サンド「サドッ」
キレイハナ「キレィッ」
森の奥から起こる突風は次第に木々を薙ぎ倒し、
そこに開けた平地を作り上げる。
地面の草木はその中央に居た一体のポケモンに"焼き尽くされ"、焦げ付いた灰の地面へと成り果てる。
「クルルル……」
"本来この1番道路にいないはずのポケモン"が、
そこに鎮座していた。
「ファイアァァァァァ!!!!」
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あ!野生のファイアロー Lv44 が現れた!!
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─???タウン─
ピーッピピピッ、ピピピッピィーピーッ─ピ!
「…んん〜!…ふぅ、今日もいい天気!」
同時刻の???タウン、
とある家で1人の少女が目を覚ました。
少女は大きく背伸びをした後、
赤色のベッドから出ると、
部屋の窓を全開にして大きく息を吸い込んだ。
「ん〜!今日で最後になる"ウタウタウン"の空気は美味いな!」
「隣に住んでる"ハル"くんはちょっと早めに出るって話だったから"ミク"達と一緒に行こうかな〜」
少女はここ、"ウタウタウン"を旅立つトレーナーのようだ。
その証拠に足元には綺麗に畳まれた服と、
遠く離れたカロス地方のプリズムタワーが印刷された"フランスパン"のチャーム付きバッグが置かれていた。
「さぁ〜て、髪型を整えるとしようかな〜♪って、あれ?」
少女は気分上々で準備を始めようと窓から離れようとしていたのだが、ふと何かに気付いたかのように上を見る。
「……あれぇ…?太陽が上にあるぅ……?」
ほぼ真上に位置する太陽の存在に気が付いたようだ。
少女は太陽が真上の位置にある事を知ると、
今までテンションが高かったのが消え去った。
呆けた様な顔が青ざめていき、
その次に汗が流れ、
その次には自分を眠りから覚ました時計を掴んで時間を確認していた。
「あ…あ…あぁ……」
「遅刻したァーーー!!!!」
少女─"テト"─はここでようやく自分が遅刻していた事に気が付いた。
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テト
図鑑0匹
所持ポケモン
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5人目のトレーナーは重音テト。
ボカロだけではなくUTAU系のキャラクターも出していきます。(現状はこの5人のトレーナー主軸で動かします)
尚、アニポケに近い時空なので人もスーパーマサラ人みたくバカ強い人もいます。
何時に見ていますか?
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深夜1時~
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深夜2時~
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深夜3時~
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朝4時~
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朝5時~
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朝6時~
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朝7時~
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朝8時~
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昼12時~
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昼16時~
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夜17時~
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夜18時~
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夜19時~
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夜20時~