オリ地方でポケモン達と旅をする主人公vsボカロ達VSダークライ   作:LEIKUN0227

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第9話

 

 

 

─────

 

─ショサイタウン─

 

ハル「─なるほど…って事はあの3人は…」

 

ナシ「同期という事になるのう。」

 

リン「!ハルー!」

 

3人と研究員を遠目から見ていたらリンが真っ先に俺に気が付いて手を振ってくる。可愛い。

 

続いてレンとミクも気が付いて研究員と共にこっちに向かってくる。内1人は俺目掛けて飛びこんで来たが。

 

リン「さっきぶりー!!」

 

ハル「ぐぇっ!?勢いが……っ勢いが凄い…」

 

レン「リン!危ないから飛び込むなよ!悪いハル、大丈夫か?」

 

ハル「あ、あぁ…大丈夫…心臓にも肋骨にも悪いな今の……」

 

胸をさすりつつ、俺の胸目掛けて飛び込んで来たリンの手を借りて同時に起き上がる。

 

リン「ごめんハル…つい」

 

ハル「大丈夫……それよりも、さっきナシさん…そこでファイアローを撫でてる研究員から聞いたんだが、そこの同期になるって本当か?」

 

「てへ☆」と言いたげな表情をするリンに若干「コイツ……」と思いはしたが、

悪気は無いしとさっさと忘れる事にして次の話題に移ることに。

 

ミク「うん!これからよろしく…になるのかな?」

 

ハル「マジか…よろしく、3人とも。」

 

レン「あぁ。」

 

リン「うん!よろしくね!!」

 

ミク「よろしくね、ハル。」

 

─────

 

─ポケモンセンター─

 

 

『ポケモンの回復をご所望ですか。』

 

テト「!?」

 

薄暗いポケモンセンターの中、

崩れたタイルの隙間から差し込むわずかな光が、その二人の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせていた。

 

一人は、肩口で揺れる橙色のサイドテールを携えた、テトとほぼ同じ身長の少女。

整えられた髪先は一本の乱れもなく、

模様が所々に散りばめられた白衣の上からでも分かる細い身体には、

ところどころ金属質なパーツが覗いている。

袖口から見える手首には、

まるで関節を補強するような薄いフレームが組み込まれていた。

 

もう一人は、同じ橙色ながらもわずかに色褪せた短髪。

整い過ぎた顔立ちに、淡く発光するような瞳。

首元には細いライン状の発光部が走り、

呼吸に合わせるように微かに明滅している。

 

テト「……君達は…」

 

ミミッキュ「コケ…」

 

二人は同時に一歩、こちらへ歩み寄る。

靴音はほとんどせず、床に触れているのかすら曖昧なほど静かだった。

 

『こちらは医療対応を行う施設です。』

 

短髪の方が淡々と告げる。

その声には抑揚が少なく、

しかし不思議と聞き取りやすい。

 

『ですが現在、正式な稼働状態ではありません。応急処置レベルの対応のみ可能です。』

 

テト「応急処置……?あ、いや、それよりここポケモンセンターなんだよな?壊れてるけど」

 

サイドテールの少女が一歩前に出る。

 

『はい、ポケモンセンターです。そして人間の治療も可能です。』

 

テト「へぇ……」

 

ミミッキュ「コケコ」

 

テトはそこで、ミミッキュがやたらとこの場所に誘導してきた理由にようやく納得する。

 

テト「もしかしてお前……ここ知ってたのか?」

 

ミミッキュ「コケ」

 

小さく頷くように布が揺れた。

 

その直後だった。

 

『では、状態確認を行います。』

 

テト「え?」

 

間髪入れずにサイドテールの少女が距離を詰める。

次の瞬間、テトの腕を取り、指先で脈を測るように触れた。

 

テト「ちょ、ちょっと!?」

 

『皮膚損傷軽度、打撲痕あり……衣服下の確認を──』

 

テト「いや待て待て待て!?」

 

そのまま服の裾へ手を伸ばされ、

反射的にテトは後ろへ飛び退く。

 

テト「な、何するんだよ!?」

 

慌てて服を押さえ、距離を取る。

心臓がドクドクと鳴る中、少女は首を傾げた。

 

『正確な診断の為には必要な工程です。』

 

その無機質な返答に、テトは一瞬言葉を失う。

 

だが、

 

『"レイ"、そこまでにしてください。』

 

静かに割って入ったのはもう片方の、

短髪の少女だった。

 

彼女は一歩前へ出ると、

テトとミミッキュへ視線を向ける。

その瞳がわずかに明滅し、

空気がピリつくような感覚が走る。

 

『スキャン完了。対象、カサネテト様。全身打撲軽度、頭部に打撃痕あり。生命活動に問題はありませんが、安静が必要です。』

 

テト「……え?」

 

『対象、ミミッキュ。外装損傷多数、内部損傷軽度。戦闘継続は非推奨。』

 

ミミッキュ「コケ…」

 

『以上より、直ちに治療を受けてください。』

 

淡々と告げられる結果に、

テトはぽかんと口を開けたまま固まる。

 

テト「今の……何?」

 

『診断です。』

 

テト「いやそうじゃなくて……なんかこう、まるで"機械"みたいな……」

 

その言葉に、二人はほんのわずかだけ視線を交わした後、テトのその問いを返す。

 

『はい。機械です。』

 

テト「……は?」

 

『正確にはアンドロイドです。』

 

テト「アンドロイド……?」

 

頭の中で単語がうまく繋がらない。

人にしか見えないそれが、

あまりにも自然にそう言い切ったからだ。

 

サイドテールの少女が一歩前に出る。

 

『私は"アダチレイ"。初期型アンドロイドです。』

 

短髪の少女も続く。

 

『私は"ナースロボタイプT"。医療特化型アンドロイドです。略称は"TT"で問題ありません。』

 

テト「は、はぁ!?」

 

思わず素っ頓狂な声が出る。

 

テト「いやいやいや!どう見ても人間だろ!?」

 

レイ『外見は人間を模して造られています。』

 

TT『本来の用途上、その方が効率的なためです。』

 

テト「いやでも……アンドロイドって、そんな普通に喋ったりするのか……?」

 

TTは一瞬だけ間を置き、

 

TT『はい。感情模倣機能及び高度会話機能を搭載しています。』

 

レイ『私はそれの初期モデルです。』

 

TT『私はそこから数世代後のモデルになります。』

 

テト「……?」

 

理解が追いつかず、眉をひそめるテトに対して、TTはわずかに視線を落とした。

 

TT『簡潔に説明します。』

 

TT『私達は、それぞれ"異なる時間軸"から来ています。』

 

テト「時間軸……?」

 

レイ『私はあなた達の未来から。』

 

TT『私は、そのさらに先の未来から来ています。』

 

静まり返ったポケモンセンターの中、

わずかに風が吹き込み、割れた窓が軋む音を立てた。

 

テト「……は?」

 

あまりにも現実離れした言葉に、思考が止まる。

 

ミミッキュ「コケ……」

 

テトはゆっくりと二人を見比べる。

 

人にしか見えない外見をしているが、

どこかズレた言動をする2人は、

揃って、少し不思議そうに首を傾ける。

 

テト「……マジで、ロボット……なのか?」

 

レイ『はい。』

 

TT『はい。』

 

即答だった。

 

その迷いのなさが、逆に現実味を帯びてくる。

 

テト「……嘘だろ……」

 

ぽつりと呟いた声が、静かな廃墟に吸い込まれていった。

 

─────

 

 

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