「あ゛ーーー、死ぬかと思った!」
そこには波打ち際からざぶざぶと砂浜へと上がってくる横島の姿があった。
捕鯨船から転げ落ち、クジラ(の幽霊)に食われそうになったところまでは覚えているんだが、そのあと何がどうなって助かったのかよくわからない。
「それに、ここは一体どこなんだ……?」
事前に持たされた通信機の電源を入れてみるも反応がない。
パッと見では壊れた様子はないので通信範囲外ということだろうか?
「美神さぁーーん! おキヌちゃーーん!」
と声を枯らして叫んでみるも反応はなし。
「こりゃ助けがくるのを待つしかねーな……、来るよな?」
……もしかして来ないかも、と内心不安になりつつもこれまでなんやかんやあった長い付き合いである、信じて待つことにして周囲を見渡すと比較的大きな建物が見える。
「とりあえず人がいるかもしれん、あそこに行ってみるか」
「……こんちゃー、誰かいらっしゃいますかー?」
潮風で建付けの悪くなった扉をぎぎぎ、と開け声をかけると奥から「はわわ!」という少女らしき声が聞こえてきた。
お?と思って待ってみると、やがてセーラー服に身を包んだ随分と小柄な少女が現れた。
「……え、と。あなたが司令官さんなのです?」
栗色の髪に栗色の瞳をした少女は少し怯えたような、それでいて期待するような目でこちらを見ている。
「あー、いや。俺はゴーストスイーパーの横島ってもんだけど……」
さすがの横島も見た目小学生の少女には煩悩が向かないようで、いたって真面目に返答を返す。
すると少女は見るからにがっかりした様子でため息をつくが、はっとした様子で顔をあげるとにこりを微笑みを浮かべた。
「ごめんなさい、間違えてしまったのです。ところでパラオ泊地に何かご用なのです?」
パラオ……? いまパラオと言ったか?
パラオ共和国(パラオきょうわこく、パラオ語: Beluu er a Belau、英: Republic of Palau)、通称パラオは、太平洋上のオセアニア州に位置し、フィリピンの東方にあるミクロネシア地域の島々からなる共和制国家。(Wikipedia)
などという詳しい知識はなかったものの、なんとなく日本から南東の方にある国の名前であることは察しがついた。
「なんじゃそりゃーー!?」
公海上にでたとは言ってもまだ日本近海にいたはずである。それが何が悲しゅーてパラオくんだりまで流されなければならんのか。
「はわわわ、びっくりしたのです!」
「っと、すまんすまん。そうだな、ひとまず電話貸して貰えない?」
「えっと、ごめんなさい。この泊地には電話、電信の類はまだ設置されていないのです」
「oh……」
密入国状態なのが厳しいが、領事館にでも行けば何とかなるか?
そんな事を思案している横島に少女は話しかける。
「あの、何かご事情があるみたいですし、良ければ中へどうぞなのです」
「まぁここで考えててもしゃーないか、そんじゃお言葉に甘えて。……えっと」
そこで横島はまだ少女の名前を聞いていなかったことに気が付いた。
少女の方でも察したようでにこりと笑うとこう名乗るのだった。
「
初期艦は電さん。