日本海近郊の公海上、横島消失から1時間後。
「GPS系の反応はロスト、でも霊子ビーコンにはわずかに反応あり、……一体どういうことかしら」
ビーコンの位置情報を手掛かりに、横島と幽霊クジラが消失した地点から南東の方角に舵をとりつつも二つの異なる情報を返してくる探知計を前にその意味を図りかねていた。
「美神さん、横島さんは大丈夫ですよねっ!?」
そして10分おきに同じことを繰り返し聞いてくるおキヌちゃんにも手を焼いていた。
自分だって心配がないわけではないが、最近多少頼りになる所がないでもないが、一応は大事な丁稚である。そうだ自分の所有物がなんだかよく分からない相手に奪われたのが気に食わないのだ。断じて万が一にもしんじゃってたらどうしようなんてことはかんがえてはいないのだ。
何故だか無性に腹が立ってきた。
霊視ゴーグルで周囲を確認すると、消失地点からずっと続いている異界への道が南の方角へと流れているのがはっきりとわかる。
どうやらあの幽霊クジラはこの世界とは微妙に位相をずらして移動しているらしい。恐らく科学技術を使ったGPS系の方の情報がロストしているのはその為だろう。
「このまま進路は南東を目指して。そうね、いったん
霊視ゴーグルを外しながらそう船員へ指示を出すと、めそめそが続いているおキヌちゃんのフォローにも回る。
「おキヌちゃんも長い付き合いなんだから、あいつがちょっとやそっとで死なないキャラなのは知ってるでしょう。生身で大気圏突入したって生きて戻ったのよ?」
一応その時は一緒にいたマリアの冷却材の補助もあったうえで、更には一時的な記憶喪失が付いてきたのだが今は言うまい。
「肝心なときに使えなくなってたりするのは困るわ、プロならシャキッとしなさい」
その言葉に励まされたのかおキヌも姿勢を正す、なお六道女学院をまだ卒業してないおキヌちゃんは正確にはプロのスイーパーではない。
「そうですよね! 横島さんですもんね……! もう一度深海の様子を確認してみます」
お守りかのように握りしめていたネクロマンサーの笛を唇に当てると甲高い澄んだ音色が響き渡る。近くを漂っていた船幽霊やメロウがおキヌの笛の音に誘われてわらわらと群がってくる。
「お願い、近くにこういう人がいないか探してもらえる?」
横島の特徴を伝えると海中へと散っていった、可能性は少ないが海の中に引きずり込まれた可能性を考えて、一応小まめに探索を繰り返していたのだ。
「まったく、私にここまで心配させるなんて、戻ってきたらただじゃおかないんだから!」
「……いま私って言いました?」
「私
建造で誕生した艦娘は…?
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吹雪
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叢雲
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曙
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響