ありふれた職業で世界最強に転生したと思ったら檜山だった件(再投稿版) 作:ホームズの弟子
多分自作の彼女は裏でこんな事があったんじゃないかみたいな話です。
「僕は檜山大介が大好きです!付き合って下さい!」
恵里が俺の事を好き?
でも、原作だったら、俺はアンチキャラで、恵里は天之河事を好きになって、檜山を利用するから、その恋を応援しようって思っててそれで――
「迷惑だったかな?」
「えっ?」
「理由は分からないけど、大介が僕の事を好きって思わない様にしてるような気がしててね」
俺の考えに気づいていたのか、俺のエゴに、俺の打算的な考えに、それなのに恵里は勇気を出してくれているのに俺は……
「ごめんね……大介」
俺を見つめる恵里の目尻に涙が溜まっていく。
「迷惑だった…よね?いつもそうだ……大介に迷惑………かけて……ばかりで……」
そして、ダムが決壊するように、恵里の顔を涙が濡らしていく。
「でも……少しでも……チャンスがあるかなって……ごめ……ん…っ、だい、す、け……ごめ……ん」
俺の頭にあった考えが消え失せていた。
こんなにも俺の事を思っている子を泣かせるなんて男が廃る。
自分の気持ちを伝える為にも、俺は自分から恵里にキスをする。
俺の行動に驚いたのか、恵里はビクッと肩を震わせ、俺を見つめてきた。
「……大介?」
「恵里……俺の方こそごめんな」
「え?大介が謝る事なんて何もないよ?」
「いや、恵里に告白させて、しかも泣かせるなんて男失格だよ――恵里。俺も中村恵里が好きだ、俺でよかったら付き合って欲しい」
俺は、抱きしめたまま恵里から目を離さずに気持ちを伝える。
恵里は、俺の告白に目をぱちくりとさせ、心ここにあらずといった表情だ。
「本当?」
「本当だ」
「本当に本当?」
「なんだ俺の事が信じられないのか?」
「………………や――っっっったーーー!」
恵里は、俺からの告白が現実だと理解したのか、少し間を空け、本当に嬉しそうに俺の首へ抱き着き、はしゃいでいる。
「うおっ!?恵里俺の腕の中ではしゃがないでくれ落ちるぞ」
「だって嬉しいんだもん!子供の頃から好きな人が僕の事好きだって言ってくれたんだよ!こんなに嬉しいことはないよ!」
「恵里……俺を好きになってくれてありがとう」
「僕もだよ大介!これからもよろしくね!」
そういうと恵里は、俺にキスをしてきた……俺が絶対この子を守るんだ。
――――
不思議なもので、いつもの通学路は変わらないはずなのに、関係一つ変わるだけで、見える風景がガラリと変わる。
隣で、嬉しそうに手をつないで歩く恵里を見ると俺の心の中に自然と、絶対に死亡フラグを回避すると更なる決心がついた。
「そう言えば大介は何で、僕を好きにならないようにしてたの?」
俺がそんな決心を決めた時に恵里の質問が飛んできた。
何でって言われるがまあ隠すほどの事でもないし、俺も天之河の事を恵里がどう思っているのか気になり、質問してみる。
「ほら、小学生の時に絡んできた男の子いたろ?」
「???」
恵里が、心底当てはまる記憶が無いのか不思議そうに首を傾げている。
「あの、イケメンの天之河って奴だよ。覚えてないか?」
「…………そんな奴いた気がする?かな。そいつと僕と何か関係あるの?」
記憶にすらいないだと?
「いや……どう思っているのかなぁーって」
「どうって…………強いてあげるらな道端に落ちているガムかな?なんか、ねちっこい奴ぐらいとしか思わないかな?」
あのイケメンがガムだと!?
――――
後日俺は、清水と南雲と遊んでいる時に、恵里と付き合った事を伝えたんだが、
「「えっ?まだ付き合ってなかったの?」か?」
何故か付き合ってなかった事に驚かれた。
「なんだよその反応。伝えた俺がバカみたいじゃないか」
「いやバカにするわけじゃなくてな。あの中村が、ここまで何もしていなかったのが意外だったって言うか」
「香……白﨑さんとも、二人みたいな幼馴染の関係って羨ましいなって話してたぐらいだし」
「まじか」
「まじだ。そもそも、中村の奴に関しては、檜山と他の男子との接し方自体が違ったろ?」
「そうか?誰にでも気さくな感じがしてたが?」
「僕は違う学校だからそこはなんとも言えないけど、中村さんって人によって態度変えるタイプには見えないかな」
俺と南雲が、恵里の人となりを話していると、清水は徐に話しを始めた。
「……檜山は、サッカー部の宇治って知っているか?」
「宇治……あぁ、サッカー部のレギュラーのアイツな。この前俺が生徒会の手伝いで、一緒に注意した奴か、そう言えば最近学校で見かけないが?」
「そう。サッカー部のレギュラーなのに練習はおろか学校にも来ていない……それにはある噂があるんだ」
「噂?」
「アイツ自身は、イケメンでスポーツ万能と一見非の打ち所がない様に見えるが、その裏で、同級生を孕ませた、下級生をカツアゲをしている、高校生とつるんでヤバいバイトをしてるなんて噂もあった。
ある日宇治は、中村に告白をしたらしい、中村は断ったんだが、そいつは檜山の事を悪く言ったらしい。「やれ、目付きが悪い、つまらなそう、頼りにならない」とかな」
「目付きが悪いって、俺の気にしている事を」
「まあ最後まで聞け?すると男に、この世の物とは思えない痛みが身体に走った!宇治は立てずにその場に蹲り、顔だけを上げるとそこには、中村の笑顔があり、そのまま気を失ったらしい、その後そいつの携帯の中身がSNSに拡散され、今までの悪行が世間に明るみになり、そいつは人間不信になり部屋から出れなくなった……」
俺と南雲が顔を合わせまさかと!?と考えていると……
「まあ、全部作り話らしいけどな」
「びっくりさせんな清水!?」
「ちょっと本気にしちゃったじゃん!?」
「宇治に関しても、そもそもが悪い噂しかない奴だったから、これも噓なんだろってことらしいがな」
当たり前で、原作だったら盲目ヤンデレ少女だが、今の恵里は、元気溌剌僕っ娘だ!いやー俺にはもったいない彼女だよ。
「そんな噂話より、南雲。お前の話聞かしてくれよ。白﨑と、どんな感じなんだ?」
「俺も気になるな。あんな可愛い子とどんな事しているんだ?」
「この前なんだけど――」
そして南雲は、白﨑とのとんでも出来事を嬉しそうに顔を赤らめながら話し、俺と清水は苦笑いしながら小一時間程、南雲の惚気話を聞く羽目になった。
◇◇◇◇
僕はどうしても、大介の特別になりたかった。
だから僕は、おまじないを掛ける事にした。
女の子が一度だけ使える
大介のは誰にでも優しい――そういうところも好きなんだけど、もしかしたら勘違いした女が大介と……ダメ…
ダメなの!
大介は僕の『運命の人』なの!
でも、大介は僕が別の人を好きだって勘違いしているみたい。
そんな訳ないのに、だって大介と比べたら他なんて、
だから、僕は早速行動を起こす。
ちょっと、ドギマギしちゃったけど、大介は、そんな僕を心配してくれる。
なんで大介はこんなに優しいの?こんなの好きになっちゃうじゃん!……大介が悪いよ!こんなに僕を好きにさせる大介が悪い!
そして僕は、大介に僕のファーストキスをあげる。
抱き着いた僕を落とさない様に、大介は優しく抱きしめてくれる。
僕の告白と行動に、何があったか分からない様子だけど、僕は畳みかける。
僕は大介に振られる想像をする。
それだけで、勝手に涙が出てくる。
今は情けでもなんでもいい、大介の彼女になれるなら過程はどうでもいい。ゆくゆくは僕だけを―――へっ?
そこから先は、僕の想定していなかった事が起きた。
大介は僕に優しく微笑むと、大介の方からキスしてくれた!
僕の口に伝わる、大介の気持ち。
不思議……大介はまだ何も言っていないのに、好きってまじまじと伝わって来る。
それに大介は僕に告白までしてくれた!……だめ……いっちゃう……イっちゃうよぉ!
はぁはぁ……大介にイカされちゃった♡
クチュっと僕の下着の中が濡れるのを感じる……ここまま大介に襲われるように……だってここが濡れるって事は、大介のアレを受け入れる準備が出来たわけだし……
僕の頭の中がピンク色に染まるのを感じる――ダメ!ここは我慢だ!だって大介が好きっていってくれたんだし、急がなくてもいいや!
でも、もうちょっとキスしていいよね?恋人同士だしいいよね!
大介の口あったかい……このまま溶けちゃいそう……そう言えば何か嫌な事があった気がしたけどどうでもよくなっちゃった
ふふふ、
そうして僕は大介の彼女になれたんだ!
―――
――
―
「俺、君の事好きなんだよね。付き合わない?」
今僕は、放課後に呼び出され、初めて話す、別のクラスの男子から告白を受けている。
僕も無視すればよかったんだけど、変な噂が立つのも面倒だし、こうして断ろうと思いこの場所に来たんだけど……
「中1の時から可愛いと思っていたんだ、俺カッコイイし、付き合ったら楽しいと思うんだよね」
何、この俺悪くないだろ発言?
……キモ
大介だったら、こんな一方的に話しをしないんだろうな~
この前なんて、駅に待ち合わせしてたら、道に迷っているベビーカーを押しているお母さんを助けてて、僕はそれを知っていたんだけど、大介は、助けた後息を切らしながら駅に戻って来て「遅れてごめん恵里!ジュース奢るから勘弁してな」
なぁんて人を助けて遅れたことを言い訳に使わず、それをあたりまえだと思っているだろうな。
コイツはきっとそんな人助けを自慢しそう……
見た目は、制服を着崩しており、ワックスを付けているのかツンツンヘアー。
同じくクラスの友達曰く、『サッカー部のレギュラーで、顔もアイドル系でカッコイイ!』らしいけど僕の好きな人とは程遠い。
さっさと断わろう。
「ごめんね。僕あんまりそういうのに興味ないからそれじゃあ「檜山なんだろ?」……ん?」
断ろうとしたら、僕の台詞を遮る様にそいつは言ってきた。
僕はゆっくりとそいつに向かい直りながら周囲に誰も居ない事を確認する。
「……だとしたらどうなの?」
「やっぱりな、君が檜山の事が好きって噂は本当だったんだ。なぁ、アイツの何処がいいわけ?」
「どこ……ねぇ?」
全部なんだけどコレから聞こえる雑音が僕の耳に
「だってアイツ目付き悪いしつまらそうじゃん?堅物って感じだしよ。生徒会の手伝いしてるか何か知らないけど、なんか偉そうじゃね?」
目の前のこいつは急に大介を馬鹿にしてきた。
「この前なんて、グラウンドの使い方が悪いってサッカー部に抗議文が来てるから、気を付けるように言ってきたんぜ?正義のミカタってか?うぜぇよな。恵里ちゃんもそう思うだろ?――――」
そもそも、サッカー部が別の部のグラウンドで、スパイクを履いて、ふざけている部員の注意をしただけじゃん。そもそも大介が生徒会の手伝いしてるのも、生徒会長に頼まれての事だし、何も悪くないじゃん。
それから先も大介を馬鹿にするコレの雑音が続いているから止めないとな。
「――そんな奴より俺の方が「もういいよ」へっ?…うごっ!?!?」
大介の根の葉のない噂を得意げに話す、コレの戯言が急に聞こえなくなったな?
僕何かしたのかなぁ?余りの怒りに記憶が飛んでるな……まあいいか
「うっ……え、えり「その口で僕の名前を呼ばないでね?」ヒッ!!」
僕って大人だね~こんなムカつく奴に笑顔で対応出来るなんてえらいなぁ~
こんなえらい僕にご褒美あげないといけないね!今日は思いっきり大介に甘えさせてもらおう。
でもその前に、このゴミ処理をしないとねぇ~
「ねえ、お前の名前は?」
「へっ?」
「聞こえなかったのな・ま・え?」
「う、宇治、、しょ……松也・・・です」
「うじね……ねぇ、今度僕の好きな人を馬鹿にしてみろよ……どうなるかわかるかな?」
「ヒッ……ごめんなさいいいいい!」
何か恐ろしい物を見たように逃げていくうじ、カバンを忘れていくなんて相当急いでいたのかな?
カバンの横のポケットから携帯がはみ出ている……もう僕の前に現れない様にしないとね。