ありふれた職業で世界最強に転生したと思ったら檜山だった件(再投稿版) 作:ホームズの弟子
額縁に掲げるは『打倒死亡フラグ!!』
円卓と、均一に並べられた椅子5席
今ここに第一回脳内会議が開催されようとしていた。
カンッ!
「それでは第一回打倒死亡フラグ会議を開催いたします」
木槌の音と共に会議開催を告げるは、立派な髭を蓄えた議長檜山
「そうだな……じゃねぇよ!どーすんだよ!よりもよって俺の死亡原因の女の子助けちゃったじゃねぇか!」
そう言って怒りの丈をぶつけるは強気檜山。
会議を引っ張り、議題の起点を作ってくれる檜山だ。
「でも……あのまま放っての嫌じゃないですか……」
強気檜山の発言に、おどおどしながらツッコミを入れるは弱気檜山。
普段はおどおどしているが、時には、頼りになる檜山だ。
「そうだよな~あのまま放っておいた方が、死亡フラグ建ちそうだし~」
間延びした声で告げるは気楽檜山。
楽観主義だが、現実主義である頼りなる檜山だ。
「はい。ですからこうして我々で会議を行うのです。死亡フラグを回避するためにみんなで知恵を振り絞っていきましょう」
くいっとメガネを上げるは、真面目檜山。
真面目な意見で、場を引き締める檜山だ。
今日から開催されるは、自分達が死なない為の会議。通称『脳内会議』の様子である。
「まずどうしましょか……このまま中村恵里ちゃんと関わっていいものか……」
「でもぉ~このまま放っておくほうが不味いんじゃないの~」
「そうですね。私たちが知っている『ありふれ』の知識はにわかもいいところです」
「そうなんだよ!こういった異世界転生って前世のやりこみゲームとか、読みまくった漫画とかじゃねぇのかよ!」
「嘆いていても仕方ありません。ここは出来うる最大限の事を致しましょう」
「どうするの~?」
「とりあえず、めっちゃ可愛がってあげましょう」
「そうですな。我々が無害である事を小さい頃から伝えて行けば利用され殺されるフラグは折れるかもしれません」
議長檜山が木槌を叩き、みんなを静かさせ
「それでは、今後、中村恵里さんを全力で彼女を可愛がり、助けてあげるでよろしいでしょうか?」
「「「「異議なし!」」」」
「では次に具体的な方法ですがどうしましょう」
「せっかく前世の貯金があるんだ!惜しまず使おうぜ!防犯ブザーなどの防犯グッズをしこたま買ってあげようぜ!」
「しこたまはあれかもしれないけど……でもいいかもね。いつもは一緒に居れないし、自衛手段は必要だよね……」
「そうだねぇ~300万ぐらいあるし~出来るだけ高性能の物を買ってあげよ~」
「「「「「おー!」」」」」
具体的な案が出てきたところで、次の議題に進もう。
「では、原作キャラとの関わりについてどうしていきましょうか?」
メガネをクイっと上げながら真面目檜山が告げる。
「と言うとどういうこと~」
「私たちは今後、原作キャラに対してどうしていくのかと言う事です」
「あまり関わらない方がいいんじゃ……」
「そうも言ってられないかもしれません。こういう転生物には強制力みたいなのがあるのがデフォルトです」
「強制力ってなんだ!」
「つまり、こちらが関わらなくても向こうから来る可能性があると?」
「はい。そういう事です」
「つまりハジメに殺される未来は来るかもしれないって事か!」
「どうしよう……何か回避する方法があれば……」
「白﨑香織を利用するってどうかなぁ~」
みんなが悩んでいると、気楽檜山がとんでもない発言をしたので、一斉に全員が顔を向けた。
「何っているんだ!そんな事したら死亡フラグどころじゃねぇ!死亡一直線じゃねぇかよ!」
「そもそも~原作で檜山が殺されるって、彼女に対してヤバめの感情抱いたからでしょ~?」
「確かにそうかも……殺して中村恵里ちゃんに操って貰って自分の物にする……言っててあれだけどヤバイね……死んでも仕方のないことしてるよ自分……」
「なるほど。つまり、彼女に恩義を売っておくと言う事ですな」
「真面目の言う通り~せっかくうろ覚えとは言え原作知識があるんだからさ~使わな損々だよ~」
「ではどうやって恩を売るのか考えましょうか」
「そりゃ決まってる!ハジメとの恋路を応援してやんだよ!」
「なるほど。そうすれば自然且つ二人のコンタクト取れるわけですな」
「おうよ!流石に恋路応援した相手には多少なりと恩を感じてくれるはずだ!」
「「「「異議なし!」」」」
「では今回の会議はこれぐらいにしておきましょう。それでは第一回脳内会議閉廷!」
木槌の音が響き会議は終了する。
目先のやる事は決まったんだ。
こうなったら頑張って生き延びて見せる!
こんな感じだった気がする。