ありふれた職業で世界最強に転生したと思ったら檜山だった件(再投稿版)   作:ホームズの弟子

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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
前話で書き忘れいたのですが、檜山が話した先生の正義の話は
パワポケ7の黒野博士の名言です。
その後の、悪の話もすごく好きです。


8話 至る所にフラグが建っているようだ

 天之河と出会った後は、特に問題無く進級し、中学生になった。

 雫に話を聞いたが、校区の関係で別の学校になった。

 どうやらいじめを助けてもらった友達も一緒らしいから、その子――白﨑香織さんと、南雲ハジメが何とか会えるように考えないとな。

 中学校では、俺と恵里は同じクラスになり、入学初日のイベント『自己紹介』の時だった。

 

「秋吉勉です」

 

 秋吉君ね

 

「加藤美鈴です」

 

 加藤ちゃん

 

「清水幸利……です」

 

 幸利君……清水幸利だと!?

 この子も原作キャラじゃねぇか!

 今後の事も考える為に脳内会議開催だ!

 

――――――――

「まさか中学でも原作キャラに出会っちまったじゃねぇか!」

 

「確か清水幸利は、うろ覚え原作知識ですが、中学の時にいじめられて、引きこもりになって、家庭でも上手くいかず、原作で凶行に走り、南雲ハジメに殺されるんでしたかな」

 

「どうなってんだよこの世界!どいつもこいつも問題抱えまくりじゃねーか!?」

 

 議長檜山の発言を受け、強気檜山が頭を抱えて机に突っ伏す。

 

「でも~二次創作じゃ結構な頻度でいい奴になるポジションだよね~檜山大介と違って~」

 

「速攻退場させられたり……無惨に殺されたり……二次創作でも嫌われるなんて流石アンチキャラだね……」

 

「天之河だっていい奴になる作品有るぐらいなのによ!なんだよ!みんなそんなに俺を殺したいのか!」

 

「そうならない為に、みんなで話し合っているのではないですか」

 

 議長檜山が皆を窘め会議を再開させる。

 

「まさかその……清水君いじめてたのって俺?」

 

「その可能性は大だねぇ~。高校でもイジメを率先するようなする奴だしね~」

 

「だったらイジメなんてもっての外だ!全力で仲良くなりに行ってイジメを逆に阻止してやろうぜ!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「さて次は、ハジカオに出会う為にどうするか考えましょうか」

 

 議長檜山が、最大にて難解な議題を告げる。

 

「確か……ハジメ君が、不良達から小学生とおばあちゃんを土下座して助けるだっけ……?」

 

「あまりにも情報が少ないですな」

 

「まあ仕方ありません。このイベントは白﨑香織さんが、南雲ハジメ君を惚れさせる為のもの。ぶっちゃけ、助けた人の背景など物語には必要ない部分です」

 

「だが!その情報があればある程度は場所は推定できるぞ!ハジメに香織、不良に子供、おばあさんが集まる共通の所なんて、大型商業施設しかねぇ!」

 

「強気冴えてる~確かにその線はあるね~」

 

「では、タイミングを見てその場所に当たりを付けるとしましょう。とりあえず、目の前の目標は、清水幸利君と友達になりましょう」

 

「「「「異議なし!」」」」

 

――――――――

 脳内会議を終了し、自己紹介の後、早速清水君に声を掛ける。

 原作の事もあり、人間不信になっていたらメンタルケアもしようと思っていたが、話せば話すほど、別に何ともない普通のいい子じゃないか。

 趣味も合うし、俺の家にも遊びに来る関係になっていった。

 そう言えば、俺の趣味の編みぐるみや、ビーズアートを見せた時にこんな話をしたな。

 

「凄ぇ~。これってあのアニメのキャラが付けてたアクセサリーだろ。檜山ってすごいよな何でも出来るしよ」

 

「好きこそ物の上手なれってな。好きだから続いただけだよ」

 

「だって、クラスじゃみんなに頼られてて父ちゃんなんて呼ばれているしよ」

 

「その呼び方は俺は容認していないんだけど……そんな年上に見えるのか俺?」

 

「そんだけ頼られてるって話だよまるで……まるで物語の主人公みたいだよな……それに比べて俺なんて」

 

「おいおい急にどうしたんだよ清水」

 

「ごめん……俺ってさ、そんな勉強もスポーツが出来るわけでもないし……家じゃ……兄となんか比べられてる様な気もして……」

 

 俺も、前世で兄妹が居て、兄に対して似たような感情を抱いたこともあったな。

 そんな事気にしたって仕方ない事って教えてくれたのは、じいちゃんだったな。

 

「俺から言わせてもらうなら、清水ってめっちゃいい声じゃん」

 

「・・・声?」

 

 アニメじゃ有名声優さんが声を当てているだけあってめっちゃいい声なんだよな。

 

「何ていうのかな?中性でありながら男らしいって言うか?色声ってやつかな?聞いてて不快にならなくてすぅーって耳に入ってくる感じ?なんて例えたらいいかわからんが兎に角いい声なんだよ」

 

「ありがとうな檜山。お世辞だとしても嬉しいよ」

 

「お世辞じゃねえっての。そもそもあんまり他人と比べたってしゃあないだろ?」

 

「でもどうしても気になってしまうっていうか……」

 

「人生の主人公は自分だろ?兄だろうと親だろうと、誰が何が言おう関係ないさ。他人に迷惑を掛けない限りは、自分のやりたい事をやってみる。それが大事さ」

 

「自分のやりたい事か……」

 

「何事もチャレンジさ。大体辛気臭い顔すんな。笑う門には福来きたる。辛気臭い顔には不幸が来るかもしれんぞ?」

 

「檜山……俺も手芸教えてもらってもいいか?」

 

「もちろんよ!何か作りたい奴あるか?簡単な奴だと――」

 

 清水の顔も明るくなったし、このまま気にしないでくれるといいんだけどな。

 後日談になるのだが、俺の元に放送部員から、急遽放送担当の子が休んでしまって、代わりの子が居ないかと相談を受け、清水を紹介したら。

 全校放送のラジオの際の朗読会で、その美声を遺憾なく発揮させ、放送部員と顧問の先生から、「帰宅部なら是非とも部活に入ってくれ!」と猛烈なアプローチを受けたのであった……

 確かにあの声で、「ありがとう。きみに会えて嬉しかったよ」なんて言われた日には男も惚れる可能性がある……清水よ君の方がよっぽど主人公やで。

 

――――――――

『それでは、今日の放送は以上になります。皆さん下校の際には気をつけてください。そしてこの放送を続けていくためにも是非放送部に協力を……部長、このセリフいります?』

『要るに決まっているでしょう清水君!貴方のおかげで、部の当たりが良くなっているのよ!このチャンスを逃すわけにはいかないの!』

『部長!マイク切れてない無いです!』

『えっ!……清水君締めて!』

「何ですかその無茶ぶり!?……ま、また!明日もお願いします!放送部からは以上です!』

 

 俺と恵里が正門で話していると、放送後清水が疲れた顔でやって来た。

 

「疲れた……」

 

「お疲れ様、清水」

 

「今日の放送も好評だったみたいだよ。噂じゃファンクラブもあるらしいよ大介?」

 

「まじか恵里?よっ放送部の貴公子!お前の方が主人公じゃねぇか」

 

 俺が笑いながら清水をからかう。

 

「煽るのは止めてくれて二人共!そんなことより、今日はキオンに行くんだろ檜山?早速行こうぜ丁度欲しかった漫画の発売日だしな」

 

「それじゃあレッツゴー!」

 

「おい恵里俺の腕をそんなに引っ張るな」

 

 キオンとは、全国チェーンの商業施設だ。

 前に雫に聞いた学校から近い場所に、あったから下見を兼ねて行ってみると言うと、二人も一緒に行くことなった。

 この場所って決まったわけでもないし、行動範囲を増やす意味もある。

 流石に今日行って今日出会うなんてそんな事なるわけないしな。

 俺たちがキオンに着き、ゲーセンや本屋で遊び、フードコートで軽食を買い、帰ろうとした時に、買った本を忘れた事に気付き二人に待っててもらい、取りに行ったのだが。

 

「すまん待たせた」

 

「いいさ、本あったか?」

 

「ああ、流石にスミレ先生の最新刊を忘れるわけにはいかなかったからな」

 

「大介、その先生の作品好きだよね、そう言えばさっきの子大丈夫かな?」

 

「何かあったのか恵里?」

 

「いやさっきね。僕達にぶつかりそうなった小さい男の子が居たんだ」

 

 小さい男の子?

 

「ああ、タコ焼き持って走って来てな。俺たちが窘めたんだが、バスが来る時間だからとか言ってたな」

 

「うん。あのままじゃ誰かにぶつかりそうだったよね清水」

 

 誰かぶつかりそうな小さい男の子……なんだろう頭が……

 

「大介大丈夫?頭痛いの?」

 

「いや大丈夫さ……恵里、清水。男の子確かバス停に行くって言ってたのか?」

 

「確かそのはずだぞ?」

 

 嫌な予感がし、俺が急いでバス停に向かうとそこにはなんと、男の子とおばあさんと不良達にの間に入り、不良達向かって土下座をしている中学生が居たのでした………

 俺のフラグ回収早すぎ!?

 

 

 

 

 

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