本編では無く、小ネタです。
頂いたご感想読んで、告白成功した場合とか思い浮かんだので、書いてみたくなったものでして。
if-1 告白成功
「愛香。聞いてほしいことがあるんだ」
「え? ―――うん」
真剣な様子の総二を見て、愛香もまた真面目な顔になる。
「俺な、愛香が戦っているのを見てるだけだったのが、本当に辛かった。なんで俺には戦える力が無いんだろうって、ずっと思ってた」
「そーじ―――」
総二の言葉を聞いた愛香は何かを言いそうになったが、途中で口を噤み総二の話の続きを待ってくれたようだった。
「愛香は俺のために戦ってくれてるんじゃないかって、なんとなく思ってた。愛香の力に少しでもなれるようにって色々なことをしたけど、これって愛香の気持ちを利用してるだけなんじゃないかって、悩んでた」
「そんなこと―――!」
愛香が総二の言葉を否定しようと声を上げるのを、総二は手を上げて止め、話を続ける。
「ドラグギルディとの戦いの前に言った通り、俺は愛香への気持ちがはっきり恋心かどうか分からない。友情や親愛とかと勘違いしてるのかも知れない」
「―――!」
「だけど―――!」
総二の言葉を聞いて、悲しそうな顔とツインテールになった愛香を見た総二は、急いで次の言葉を繋げる。愛香の悲しむ顔とツインテールは、見たくなかった。
「だけど、愛香とずっと一緒にいたいっていう気持ちや、愛香を大切に思っていることは、嘘じゃない」
「! そーじ―――!」
愛香は総二の言葉を聞くと、一転して嬉しそうな顔とツインテールに変わり、それを見た総二も嬉しくなる。
「だから、愛香―――」
総二は片手で愛香のツインテールに触れ、もう片方の手で彼女の手を握ると、頬を赤く染めた愛香に対し、同じ様に頬を赤くしながら、
「愛香、俺と―――」
告白を始め、
「俺と、―――付き―――」
「―――俺と、付き合ってくれ!」
「―――はい―――!」
愛香は総二の告白を受け、感極まった様子で一瞬口ごもった後、答えるとそのまま言葉を続ける。
「よろしく、お願いします」
「愛香―――」
顔を真っ赤にし目尻に涙を浮かべながらも、とても嬉しそうな、幸せそうな笑顔で返事をしてくれた愛香を見た総二は、彼女を自分の方に引き寄せ、そのまま抱きしめた。
「これからは、幼馴染や友達としてじゃなくて、こ、恋人として、よろしくな」
「うん」
総二は、自分の言葉に素直に答えてくれた愛香のことがどんどん
「愛香。キス、しても良いか?」
「え、―――うん」
愛香は、総二の言葉を聞いて少し驚いた様子を見せた後にすぐ頷き、総二と目を合わせた後、瞳を閉じた。
頬を赤らめ瞳を閉じ、キスを待つ愛香の顔は、総二にはとても可愛らしく、とても綺麗に思えた。
総二は、愛香の顔に自分の顔を近づけ、
「―――ん」
唇と唇が少し触れ合うだけの優しいキスをした。
互いの顔が離れ、瞳を開けた愛香が、さっきと同じ幸せそうな笑顔になるのを見た総二は、再び愛香を抱きしめる。
「愛香。キス、嫌だったか?」
「―――? そんなことないけど、どうして?」
総二が恐る恐る問いかけると、愛香は不思議そうな顔で問い返す。総二はそれを聞いてほっとした気持ちになり、愛香の問いに答えた。
「いや、さっき一瞬、間があったから」
「―――そーじから、キスしていいか、って聞かれるなんて、思ってなかったから」
「―――ああ」
愛香の言葉を聞いて総二も納得する。
ツインテールにしか興味の無いツインテール馬鹿だったのだ。そう思われても仕方ない。
――――いや待て、最近はそうでも無かっただろう。愛香を抱きしめたりしてたし。いや、考えてみれば、なんだかんだでツインテールに対する比率の方が多かったような気が。でも、それだって進歩してるってことだろ。もしかして、愛香にとっては物足りなかったんだろうか。いや、だけど―――
なにやら色々考えていた総二の耳に愛香の声が届く。
「ファーストキスはそーじの方からしてほしかったから、すごく、嬉しい」
「―――愛香。他に、俺にしてほしいことってあるか?俺に出来ることなら、何でもするぞ」
愛香の言葉を聞いた総二の口から、そんな言葉が出る。
もっと、愛香の笑顔が見たい。総二は自然とそう思う。
総二の言葉を聞いて、なにを想像したのか、愛香の顔が更に赤くなり、総二に向かって恥ずかしそうに言葉を返してくる。
「そ、そーじにしてほしいことは、い、色々あるけど、そ、そーじこそ、あ、あたしにしてほしいことって、なにか、ない?」
「愛香に、してほしいこと―――」
今までなら愛香のツインテールに触れていれば、ある程度満足出来ていたが、どうにも今は、それだけでは満足できる気がしない。
それ以上のことやってなかったか、と思わなくもないが気にしてはいけない。と言うかそれ以上行きたい。
愛香の問いに総二もまた更に顔を赤くし、やはり恥ずかしそうに答えを返す。
「い、今は、と言うか、今ここでは、無い、かな」
「そ、そっか」
そう答えた総二の言葉に愛香も何かを感じたのか、恥ずかしそうに反応する。
愛香の恥じらう顔が、いや恥じらう顔も可愛く感じた総二が、もう一度愛香にキスしようかと考えたところで、男の声が辺りに響く。
『うわーーーーはははははは!! 聞こえているであろう!! テイルブルーよ!!』
「―――?」
声を聞いた総二は、訝しげに周りを見渡した後に空を見上げ、前にアルティメギルが宣戦布告した時に見た、空中に投影された映像を確認した。
『新たな力と仲間を得て勢い付いているのであろうが、そうはいかんぞ!ドラグギルディ様の昇天されたこの世界は我らにとっても死地!ドラグギルディ様が死の間際に送って下さった、貴様と貴様の仲間の情報を無駄にせんためにも、何が何でも全ての
映像に映る
「やっぱ、諦めるわけねえか」
「何かもう、毎日のペースになっても驚かないわ―――」
総二に抱きしめられたまま映像の方に顔を向けていた愛香もうんざりした様子で呟いたところで、虎のようなエレメリアンが映像に映り、喋り始める。
『スク水! 母なる星に身を委ねる水の衣こそ、星の意思を継ぐ
愛香は、幸せだった。
昔から夢にまで見ていた――本当に夢に見たこともある――総二からの告白。
その上、同じく夢に見ていた総二からのファーストキス。
自分はこのままどうかしてしまうのではないか、と言うほどの幸せの中にいた。
そこに続けられた総二からの、自分にしてほしいことはないか、と言う言葉。
してほしいことは、色々とあるが、その中には朝っぱらに口に出すのが
愛香は、更に真っ赤な顔になっていることを自覚しながら誤魔化すようなことを言って、逆に総二に対し自分に出来ることはないか、と問う。愛香もまた、総二の喜ぶことをしてあげたかったので、ただ誤魔化したわけではない。
愛香の言葉を聞いた総二の方もなにかを考えたのか、顔を真っ赤にして意味深な言葉を返してきたことによって、愛香は更に恥ずかしい気持ちになった。
とりあえず、もう一度キスしてくれるように頼もうか。愛香がそう考えたところで、いつかと同じ様に空にアルティメギルの映像が浮かび、やはり言いたいことを言って消えていった。
映像が消えると、愛香はなんとなく正面に視線を向ける。
視界にはいつの間にか起き上がり、ハンカチを咥え悔しそうに歯噛みするトゥアールの姿があった。
愛香の耳に、悔しそうな様子のトゥアールの呟きが届く。
「まだです。まだ、終わりませんよ―――!」
「あたしだって、ここで油断する気も、満足する気も無いわよ、トゥアール」
トゥアールの言葉を聞いた愛香は、強い気持ちを込めて彼女に言葉を返す。
愛香自身、トゥアールに対して、申し訳ないと言う気持ちは確かにある。
それでも、この幸せを手放したくはなかった。もっと、総二と幸せになりたいと思う。
出来ることなら、総二の一番で有りたい。総二の、たった一つで有りたい。
身勝手と言われても構わない。
油断すれば負けるのはこちらの方。トゥアールはそれだけの相手だと、愛香は思う。
恋と言うものが戦いの一種である以上、相手に情けを掛けて敗北する気もない。
――――守り続けてみせる、この幸せを。
愛香は、そう決意する。
「なあ、愛香。部活、決めたか?」
「え?」
そこに総二から唐突な質問が放たれると、愛香はキョトンとした顔になり、不思議そうな声を出した。
愛香の反応に構わず、総二はトゥアールにも問いかける。
「トゥアールも。何か希望とかあるか?」
「はあ」
トゥアールもまた、質問の意図が分からないのだろう。噛んでいたハンカチを口から離し、生返事を総二に返す。
質問の意図は分からないが、愛香はとりあえず問いに答えることにした。
「まだ決めてないわよ。ゴタゴタしっぱなしだったし」
「私は総二様と一緒が良いです。鍵付きの部室、放課後、若い男女。―――そう、まだ、チャンスはあるはず」
「そっか。なら―――」
愛香が答えた後に、トゥアールも欲望が
「俺たち三人で、ホントに作ってみないか。ツインテール部」
「ふうん。活動内容は?」
総二の言葉に、彼に抱きしめられたままの愛香もまた不敵な笑みを浮かべ高々と、総二と同じくテイルブレスの付けられた右腕を突き出し、疑問では無く、確認の問いを総二に返す。
「決まってるだろ?」
「そうね」
愛香は総二の声に、言葉と微笑みを返すとトゥアールにも微笑みかけた。
それを受けたトゥアールもまた微笑んで――悔しそうだが――頷き返し、三人で意思を確認し合う。
エレメリアンが現れたことをトゥアールから知らされた愛香は、周囲の気配を探り、トゥアールにも周りに誰もいないことを確認してもらう。
そして愛香と総二は、昨日三人で決めた変身のためのキーワードを、同時に口にする。
「テイル、オン!!」
そして、青と赤、二人のツインテールの戦士が白の声援を背に跳び立つ。
その美しく煌めく、青と赤、二対のツインテールを
―――そーじ。一緒に、守っていこうね
―――ああ、もちろんだ
トゥアールの鳴き声無くしたら雰囲気かなり変わったような気が。ツインテールは外しませんが。色んな意味で、トゥアールすまん。
津辺愛香の属性傾向の一つ:エロ
だからどうしたと言うわけではありませんが。
この後、色んな意味で、総二によって色んな愛を認め受け入れられるようになった愛香は原作より早い段階でエターナル覚醒(コピー能力はまた後で)とか。
これの他に小ネタとして、本作の二人が七巻のドロウ・イン・ラブ受けた場合とか考えたのですが、今回の話が存外長くなったのでまた別の機会に。
それはそうと原作八巻特装版の表紙とイラスト見て、IF世界のソーラと愛香で再構成とか思い浮かんだのですが。
問題は、ソーラのキャラは実質オリキャラとなることでしょうか。
おとなし系か元気っ娘か。ツインテールを愛するのは総二と変わらず、愛香もそれに付き合いツインテールに。適当にやるとソーラに悲しい顔をされるので、やはりツインテールを磨く愛香。
傍から見ると愛香と百合ップル、トゥアールからすれば男でもロリでも無いので痴女的、変態的行動に出る必要が無いため、すんなりと最初から赤と青のテイルブレスを渡す、とかトゥアールはむしろ会長の方を狙う、とかなんか色々と思い浮かぶものがあって、試しに一話書いてみようかとか考えてるところです。あれこれ手を出すのはあまり良くないとは思うんですが、書かずにそのままでいるのも結局集中出来なくなるので。とは言っても一番の問題は自分に百合書けるかってことですので、とりあえず、本編進める方に集中しようとは思っています。なんか矛盾したこと書いてるな自分。