転生したらCパルス変異波形だったので、ガンダムを作ります。   作:コレクトマン

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生成される器、新企業設立

 灰色の曇天の下、セクタ・グレイの中央区に鎮座するファクトリー12が再び脈動を始めていた。

 沈黙していた生産ラインが順に点灯し、かつての工場とは異なる──新しい鼓動がそこに生まれていた。

 

 床を這う青白い光脈。

 天井から伸びる無数のケーブルが振動し、電磁波の低音が空気を震わせる。

 その振動がまるで心臓の鼓動のように、施設全体を律動させていた。

 

 中央ホールでは、巨大なプラズマ炉がゆっくりと再点火される。

 液体コーラルが冷却槽を流れ、装置内のインジケータが順次“緑”へと変わっていく。

 再起動プログラムの光が床から天井まで駆け上がり、暗闇を照らすその様は──まるで夜明けのようだった。

 

 周囲にはCパルス変異波形の日本兵の技術班たちと、元封鎖機構たちの制御端末が並んでいた。

 誰も言葉を発さない。

 だがその沈黙は、恐怖ではなく“期待”に満ちていた。

 

 工場中央、操作卓の前に立つ一人の技術兵が手を上げる。

 彼の後ろには監督役のレイ=アダチ、そしてホログラム越しの閣下が見守っている。

 

《ファクトリーの電圧稼働はどうなってる?》

「Aブロック、こちらは問題ない」

「こちらBブロック、電圧システム良好」

《どうやら問題はなさそうだ》

 

 何故元封鎖機構と共に行動しているのかは、人とCパルスの合同会議の後にレイがあることを思いついたことにある。

 

《今更かもしれないが、俺たちの人としての活動ができるようにアンドロイドボディを造ったら良いんじゃないか?》

 

 この言葉に日本兵たちも思いつか無かったようだ。

 そうして日本兵たちの器であるアンドロイド製造計画が立案されるのだった。

 

《よしっ、それじゃあ……アンドロイド製造計画の始動だ! 各ブロック、稼働開始!》

 

 短い指令音が鳴った瞬間、重力制御炉が一斉に起動した。

 宙に浮かぶコンテナ群が規則的に回転を始め、組立アームが同期して動き出す。

 溶接光が走り、工場の影が白く照らされた。

 

 

 再稼働後の空気は、熱と冷気、電子の匂いが入り混じった独特のものだった。

 誰もがその変化を肌で感じ、この瞬間から“創造の時代”が始まることを理解していた。

 

 

 上階の観測デッキから見下ろすと、作業ドローンと整備兵の動きが一糸乱れず連動しているのが見える。

 Cパルス波形が同期信号を送り、兵士が物理的作業を補う。

 ──機械と亡霊が共に働く、前代未聞の“再生工場”だった。

 

「改めて見ると凄まじい光景だな……」

《そうだな……俺たちがやろうとしているのは一種の変革だからな》

「アンドロイドを造るのがCパルス変異波形たちの器とは誰も思うまい」

《そろそろ、プロトタイプ機が出来上がるはずだ》

 

 そのとき、中央炉心の奥で淡い光が立ち上った。

 光は螺旋を描きながら上昇し、やがて工場全体を照らす。

 液体コーラルと金属粒子が混ざり合い、人の形を成す“器”の原型がゆっくりと形成され始めた。

 

 蒸気の中、技術兵が息を呑む。

 光の中から浮かび上がるシルエット──それは、機械でも人でもない“何か”。

 静寂の中で、誰かが呟いた。

 

「これが……」

《ああ、俺たちの新たな器だ》

 

 ファクトリー12は、ただの工場ではなかった。

 それは“魂に身体を与えるための胎動”──人類再創生の第一工廠へと変貌していた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 ファクトリー12が再び動き始めてから二日後。

 セクタ・グレイの医療区画には、静かな電子音だけが響いていた。

 

 白い光の下、ひとつの医療ポッドが微かに震えている。

 中に横たわっているのは617だった。

 前線での被弾こそ致命傷ではなかったが、病み上がりの強行出撃だったため、

 神経インターフェイスに蓄積したノイズ負荷が限界に達していた。

 

 ポッドの内部を満たす再生液が青白く光り、機械的な吐息のような音を立てる。

 それが時折、微弱な電流のように脳へ信号を送り込んでいた。

 

(……声が、聞こえる)

 

 液体の中で、617は微かに眉を寄せた。

 直接耳に響くのではない。

 脳の奥で、誰かが囁くように。

 

『……起きろ、617。もう眠る時間は終わった』

 

 聞き覚えのある声だった。

 彼女がかつて通信越しに何度も聞いた、あの声。

 

(ウォルター……?)

 

 医療装置が静かに告げる。

 

『再生率100%。617の完全治癒を確認』

 

 蓋が開き、617はゆっくりと息を吐いた。

 汗と再生液が肌を滑り落ち、外気の冷たさが頬を撫でる。

 戦場の硝煙とは違う、金属と薬品の匂い。

 彼女はゆっくりとポッドから降り立った。

 

《ん……もう、大丈夫》

 

 動作チェックを兼ねて軽くストレッチをする。

 関節の可動は正常、筋肉反応も遅れなし。

 

 白衣の医療技師がモニターを確認し、静かに頷く。

 

【おっ! 目が覚めたようだな!】

 

《ん……おはよう》

 

【ああ、おはようさん。体の方も完全に回復したようだし、少し見て回ったらどうだ?】

 

《了解。……少し見て回る》

 

 

 医療区画を出ると、ファクトリー12の内部はすっかり様変わりしていた。

 再稼働した生産ラインが低く唸りを上げ、整備アームが律動する。

 溶接光が壁面に反射し、青い閃光が彼女の横顔を照らした。

 

 そこには救助した元封鎖機構の者たちが整備の手伝いなどをしていた。

 その光景に617は不思議に思った。

 

《不思議……。前まで敵対していたのに……》

 

 その時だった。

 耳ではなく、脳の奥に“声”が響いた。

 

『……こっちだ』

 

 

 617の足が自然と止まる。

 周囲には誰もいない。

 けれど、その声は確かに“彼”のものだった。

 

《ん……誰?》

 

 視線の先、通路の奥──

 白い作業服に身を包んだ一人の男が、ゆっくりと振り返った。

 

 その姿は見覚えのない姿だった。だけど知っているような感じがするのも事実だった。

 

「やあ、あの戦闘以来だな。……617」

 

 その声が空気を震わせると同時に、彼女はすぐに理解した。

 

《……レイ?》

 

 レイだったのだ。

 レイはプロトタイプのアンドロイドボディで617と接触したのだ。

 

「当たりだ。今の俺はアンドロイドボディという“器”に入った感じだ。これなら普通の人間と会話ができるだろう?」

 

 617は息を呑み、ゆっくりと一歩踏み出した。

 目の前に立つレイの身体は、確かに“人間”だった。

 人工皮膚がわずかに呼吸するように動き、瞳の奥で淡いコーラル光が揺らめいている。

 

 

「ファクトリーで次々にアンドロイドボディが製造されている。日本兵たちの喧しさが倍になりそうだけどな……」

 

《……本当に、レイ……なんだ》

 

「ああ。でも……こうして声を出すのは、少し変な気分だ」

 

 レイは笑みを浮かべ、軽く拳を握る。

 動作は滑らかで、人間と何ら変わらない。

 617のコーラルデバイスも彼の思念に反応して淡く光った。

 

《スゴイ……まるで生きてるミタイ》

 

「“生きてる”とは言えないさ。でも、“生きている記憶”を取り戻せただけさ」

 

 彼の言葉に、617は小さく頷いた。

 ファクトリーの奥では、次なる“器”たちがまだ光の中で形成されている。

 それは、魂が帰るための新しい身体たち。

 

《……似合ってる》

 

「え?」

 

《その身体、レイに似合ってる》

 

 レイは一瞬だけ目を瞬かせ、照れくさそうに笑った。

 

「……ありがとな」

 

 二人の周囲を、コーラルの光が静かに照らす。

 生身の少女と、機械の身体を得た男。

 人とCパルスの境界が、静かに融け合っていく。

 

 ……と、思われたが……

 

 このファクトリー内でラッパ音が反響した。

 

《……今の音は?》

 

「げっ……このラッパ音は……」

 

【突撃~~っ!!】

【バンザ──イッ!!】

【(^q^)イケ、イケ、イケェ!!】

 

 案の定、空気を読めない日本兵たちが介入してきたのだ。

 

【ううん? おおっ、司令ではないか!】

【俺らに内緒でお忍びか?】

【(^q^)ワー! いいれす!】

 

《お忍び……?》

 

 617は日本兵たちの言うお忍びの意味を理解していなかった。

 しかし、レイにとってありがたいことだった。

 レイは日本兵たちに少し怒りを込めて聞き出した。

 

「お前ら……何か言い残すことはないか?」

 

【そう硬いこと言わず、この際付き合っちしまえばいいではないですか】

【そうそう、司令にはお似合いですよ!】

【(^q^)ハイ! いいれす!】

【【【よう、我らの英雄”バンバンッ”……】】】

 

 茶化してくる日本兵たちを容赦なく発砲するレイ。そして……

 

「いっつもそうやって揶揄うのも、いい加減にしろよ、アンタ等!!」

 

【マズい! 逃げろ、逃げろぉ~!?】

【もはや命はない、引くのだ~っ!?】

【(^q^)ワー! ワー! テッターイ!】

 

 レイと日本兵たちによる命がけの鬼ごっこが始まるのだった。置いてきぼりになった617は心の奥底で何かを感じていた。

 

《ん……なんだろう、このぽかぽか……?》

 

 その感情が好意であることに今の617は気づくことはなかった。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 ファクトリー12の上層区画。

 以前は戦略管制室として使われていたその場所は、今では臨時会議室へと改装されていた。

 

 中央には半透明のホログラム卓。

 その上には、アンドロイドボディの図面と膨大な試作データが映し出されている。

 

 その場には──閣下、レイ、617、そして日本兵技術班と猟犬部隊の主力メンバーが集まっていた。

 

「……まず報告する。アンドロイドボディ第一期生産ライン、稼働率89%。

 だが問題は、この開発と保守を担う恒久機関が存在しないことだ」

 

 淡々とした声。

 会議室にいた全員が、息を呑んだ。

 

「つまり、俺たちで会社を作れって話ですかい?」

 

「国家の下請けというより、技術中枢の独立管理体制……ということですな」

 

「要は、死んだ後も働けってこったろ。儂らしい終わり方じゃねぇか」

 

「(^q^)ハイ! ハタラク!」

 

 レイは額を押さえた。

 

「……うるせぇ日本兵共。もう少し真面目に聞け」

 

 それでも笑いが起きる。

 この光景こそ、彼らが“人間らしさ”を取り戻しつつある証だった。

 

 閣下は静かに続ける。

 

「諸君。我々が築いた“日本帝国”は、理念としては完成した。だが──国家を支えるには、理性だけでは足りぬ」

 

 ホログラムの光が、彼の指先に沿って流れる。

 そこには、「技術」「供給」「思想」と刻まれた三本のライン。

 

「次に必要なのは、“国家を支える柱”だ。つまり──産業だ」

 

 その言葉に、レイが眉をひそめた。

 

「産業って……俺たち、もう生産国どころか“生産種”でもねぇぞ?」

 

「それでも、作る者が必要だ。魂を宿す身体。戦わぬための兵器。人を癒す機械。

 それらを形にできるのは、君たち以外にいない」

 

 閣下の視線がレイに向く。

 

「レイ=アダチ。君の知識は、異界の技術と文化に根ざしたものだ。

 我々にはない発想がある。……それを、次代に残してもらいたい」

 

 レイは苦笑した。

 

「おいおい、また無茶振りかよ。俺、もともと技術屋じゃなくてガノタでゲーマーだぞ?」

 

「儂らから見りゃ、ゲームの中身を現実にしてる時点で立派な技術屋じゃろ」

 

「司令が考えたAC型ガンダムもアンドロイドボディも、どっちも最初はネタだったっすよね」

 

「おい、それ言うな!」

 

 笑い声が広がった。

 617もその中に立ち、静かにホログラムを見上げていた。

 

《……アンドロイド、ハ、魂ノ器》

 

「……ああ、そうだな」

 

 レイは彼女に向き直る。

 

「だからこそ、壊れた時に直せる場所が必要なんだ。

 人の身体を、機械で、魂で、守るための工場」

 

 617は小さく頷いた。

 

《……名前、ドウスル?》

 

 レイは顎に手を当て、少し考え込んだ。

 

「……名前、ねえ。こういうのはだいたい“〇〇重工”とか“〇〇インダストリー”とか、そういうノリだろ」

 

「では、“ルビコン重工”では?」

 

「いや、“猟犬工廠”とかの方が格好いいんじゃ……」

 

「いや、“閣下重工”はどうじゃ。威厳があるぞ!」

 

 閣下は静かに首を振る。

 

「私の名など不要だ。必要なのは──この技術を形にした者の名だ」

 

 彼はレイを見据えた。

 

「アダチ。君の名を冠するがいい」

 

 会議室が一瞬、静まり返る。

 レイの口が半開きになった。

 

「……は?」

 

「“足立重工”。君の発想から生まれ、君の手によって初めて人の形を取り戻した。

 それを象徴するにふさわしい」

 

「おおっ、“足立重工”! なんか響きが良いっすね!」

 

「いい名前じゃないか。硬派で、どこか懐かしい」

 

「(^q^)アダチジュウコウ! カッコイイナ!」

 

 レイは両手を振って叫んだ。

 

「お前らマジでやめろ!? 俺が社長とか絶対ろくなことにならねぇぞ!」

 

「安心しろ。表向きは“技術班主導の企業体”とする。君は“裏方”として設計と監修を担うだけだ」

 

 レイは深くため息をついた。

 

「パイロットに政治、その次が裏社長かよ……結局働くハメになるのな」

 

 617が小さく笑った。

 

《……レイ、ガ、イナイト、皆、暴走スル》

 

「……あー、言われてみりゃそうかもな」

 

 レイは少しだけ目を細めた。

 

「……わかった。“足立重工”の名、預かるよ。ただし、俺の仕事は“戦うための兵器”じゃなく、“生きるための身体”を作ることだ」

 

「それでいい。君の理念が、この帝国の心臓となるだろう」

 

 ホログラム上のデータが一斉に書き換えられる。

 表示される新しいロゴ──足立重工/Adachi Heavy Industries。

 

 その瞬間、ファクトリー12全域のシステムが再構築を開始。

 整備ラインの名称が切り替わり、音声が響く。

 

 > 『システム更新完了。足立重工 生産部、稼働開始』

 

 低く唸るような振動が床を伝う。

 新しい時代の歯車が、静かに回り始めた。

 

 617がその音に耳を澄ませる。

 

《……コレガ、始マリ》

「ああ」

 

 レイは頷いた。

 

「俺たちが作るのは、“生きる”ってことそのものだ。

 戦うためじゃない。滅びを繰り返さないために、技術を生かす。

 ……それが、“足立重工”の信条だ」

 

 

 閣下は静かに立ち上がり、全員へ向けて宣言した。

 

「この日をもって、“足立重工”を日本帝国の正式企業体として登録する。

 目的はただ一つ──魂に器を与え、人に帰すこと」

 

 光が室内を満たす。

 再生されたファクトリーの天井に、新しいエンブレムが投影された。

 

 円の中に交差する歯車と太陽、そして一本の刀。

 その中央に浮かぶ文字は──ADACHI。

 

 レイは苦笑しながらも、その光景を見上げた。

 

「……ホント、ここまでくると笑うしかねぇな」

 

 617が隣で呟く。

 

《……キレイ》

 

「そうだな。

 ──まるで、人がもう一度生きようとしてるみたいだ」

 

 会議室の窓から、工場の下層が見えた。

 無数のアンドロイドボディが静かに眠るカプセル。

 その一体一体が、新しい生命の形を待っている。

 

 “足立重工”──魂を載せるための工房。

 そして、亡霊たちの国が“生きる国”へ変わるための第一歩。

 

 レイは静かに呟いた。

「よし……それじゃ、働くか」

 

 ──その瞬間、ファクトリー12に新しい心臓の鼓動が生まれた。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 ファクトリー12・通信中枢区画。

 真新しい“足立重工”のエンブレムが、ホログラム壁一面に展開されていた。

 

 円の中に交差する歯車と太陽、そして一本の刀。

 光沢のあるそのロゴを見上げながら、レイは深く息を吐いた。

 

「……いやぁ、まさか一晩で企業の宣伝映像まで作らされるとは思わなかった」

 

 背後で金田が機材を整えながら肩を竦める。

 

「上層部の要請っすよ。“新帝国の未来を支える象徴企業”ってやつ」

 

「象徴とか要らねぇよ……。これ、完全に政治宣伝じゃねぇか」

 

「(^q^)デモ、ロゴ、カッコイイ! オレ、BGM、万歳エディション流ス!」

 

「やめろ!? それ流したら一気に台無しだろ!!」

 

 617が静かにホログラムの映像編集パネルを操作する。

 

《……映像、修正完了。イントロ五秒。閣下の挨拶は同期済み》

 

「おお、仕事が早いな。……ってか、まさか閣下本人の出演なんだよな?」

「当然だ」

 

 扉が開き、閣下が現れた。

 軍服の上に、簡素な白いマント。その姿は、威厳というより“思想の影”を纏っていた。

 

「映像宣伝の目的は三つだ。第一に、新技術の理念の共有。

 第二に、帝国臣民への心理的安定の付与。

 第三に──諸外国への“抑止”だ」

 

 その声が響いた瞬間、場の空気が引き締まる。

 宣伝映像は単なる広告ではない。

 これは“生存の意志”そのものを宣言する、帝国の新たな鼓動なのだ。

 

「だが、閣下」レイが口を開く。

 

「俺たちは兵器企業を作ったんじゃない。

 “魂の器”を作る場所だ。それを、どう言葉にする?」

 

 閣下は少し考え、静かに答えた。

 

「ならば、そのまま言えばいい。“魂を宿す器を造る企業”。嘘ではない」

 

《……でも、それだけじゃ伝わらない》

 

「どういう意味だ?」

 

《……“魂を宿す”と言われても、みんな“兵器の心”を想像する。……だから、言葉じゃなく、“音”で伝えよう》

 

 617がパネルを操作すると、スピーカーから柔らかな電子音が流れた。

 金属が共鳴するような、心拍のようなリズム。

 それは機械でありながら、どこか人間の鼓動に似ていた。

 

「……これ、まさか工場ラインの振動音か?」

 

《ん……。足立重工の“心臓”の音》

 

 レイは目を細める。

 

「なるほどな……。言葉より説得力あるじゃねぇか」

 

 その音をバックに、閣下が撮影位置につく。

 背景に浮かぶエンブレムがゆっくりと回転を始めた。

 

「──準備、よし。では、撮るぞ」

「了解。録画、三、二、一──スタート」

 

 閣下の口が開いた。

 

「我ら、足立重工は宣言する。

 我々は兵器を作らぬ。魂を宿す器を作る。

 それは、滅びを拒み、生を継ぐための技術。

 かつて戦った我らが、再び人に帰るための道である」

 

 無音。

 だが、その静寂の中に宿る“生の熱”が、誰の心にも伝わった。

 

「……よし。カット」

 

 金田が息を吐く。

 

「閣下、完璧っす。カメラの前でもブレないっすね」

 

「当然だ」閣下は僅かに笑みを浮かべた。「言葉とは、銃よりも正確な兵器だ」

 

「格好つけるのうまいっすねぇ」

 

「(^q^)セリフ、サイコウ! 字幕ニ“光ノ国ノ再生”ト入レル!」

 

「やめろ!! 別作品みたいになるだろ!」

 

 爆笑が起き、会議室の空気が一気に緩む。

 617がその様子を見て、わずかに笑みをこぼした。

 

《……やっぱり、こういう雰囲気が好き》

 

「何がだ?」

 

《……笑ってる人の声。これが“生きてる音”だと思う》

 

 その言葉に、レイは思わず黙った。

 戦場で失われた“音”──それをもう一度取り戻すために、彼らは技術を選んだのだ。

 

 やがて、通信官が報告する。

 

「帝国全域のネットワーク、接続完了。

 宣伝映像“足立重工設立告知”──送信準備完了です」

 

「送信開始」

 

 閣下の一言で、送信が始まる。

 各地の都市ホログラム、前線基地、地下シェルター、復興街区──。

 あらゆるスクリーンに、足立重工のロゴと宣言が映し出された。

 

『魂を宿す器を作る。

 人は、滅びぬために生きる。

 足立重工──新たな時代の心臓』

 

 電子音の鼓動が、都市全域へと広がる。

 兵士たちが顔を上げ、技術者たちがモニターを見つめ、市民の子供がそれを指差す。

 

「……なあ、レイ」菊池が呟く。「こうして見ると、戦争が終わったみたいじゃの」

「いや、始まったんだよ。俺たちの“生きる戦い”がな」

 

 閣下が短く頷く。

 

「足立重工は、国家ではなく“命”の象徴とする。君たちの手で、それを証明してみせろ」

 

 その言葉に、レイは無言で敬礼を返した。

 617も同じ仕草で答える。

 

《……了解》

 

 天井の照明が上昇し、白光が彼らを包み込む。

 ホログラムのロゴがひときわ強く輝き、映像はゆっくりとフェードアウトしていった。

 

 ──その宣言は、帝国全域へと響いた。

 滅びを超えて、なお“人”であろうとする者たちの、新たな祈りとして。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 冷たい白色灯が照らす会議卓に、淡青のホログラムが立ち上がる。投影された題目はひとつ──「足立重工:魂を載せる器計画」。

 最初に口火を切ったのはスネイルだ。指先で議題を拡大し、静かな声音で刺す。

 

「結論から言おう。理念先行だ。器に“魂”などという概念を乗せる時点で、管理が曖昧になる。採算、治安、責任の所在──すべてがぼやける」

 

 ホログラムに数字が走る。費用、歩留まり、保全計画。そこへ、穏やかな男の声が被った。

 

「ぼやけるのはいつものことさ。最初はね」

 

 ホーキンスが肩を竦める。

 

「人は新しい道具が怖い。だが補給と現場の手当で輪郭は出る。器が人を人に戻すって話なら、現場は救われるかもしれない」

 

 スネイルが鋭く視線を向ける。

 

「感傷は不要だ」

「感傷で弾は運べないが、士気は運べる」

 

 ホーキンスは淡く笑った。

 そのやり取りを、壁にもたれて眺めていたフロイトが退屈そうに口を開く。

 

「面白そうじゃん。壊せば中から何が出るか分かる。試す価値はある」

 

「試す対象は敵ですか、同盟ですか」

 

 オキーフが割って入る。

 

「“器”がもたらすのは、延命か、変質か。人が人である条件を、曖昧にする発明は、往々にして世界を狂わせる」

 

「狂ってるのは世界の方だろ」フロイトは笑う。

「だから強いほうが正しい」

 

 メーテルリンクが端末を滑らせ、簡潔に報告する。

 

「技術的優位は確認できます。EN系統の匹敵事例なし。問題は指揮系統の二重化。『魂を載せる』という抽象命令は、作戦規律と相性が悪い」

 

「コストの話をしよう」スウィンバーンが慌てて手を挙げた。

「高すぎる。歩留まりが出るまでに赤字が積み上がる! 再教育センターのほうが……いや、その、もっと即効性が──」

 

「落ち着け、指導は後でいい」ホーキンスが苦笑する。

 ペイターが姿勢を正し、明るい声で続けた。

 

「理念は素晴らしい。ならば“管理”を我々が請け負うべきです。契約と監査、パイロット選抜、実地検証。うまく運べば部門昇格──いえ、企業連携のモデルケースになります」

 

「欲が滲んでいるぞ、ペイター」オキーフが目だけで笑う。

 

「向上心と言ってください。成果は上に積むためにあります」

 

 会議卓の中央に、足立重工の工場配置図と器フレームの断面が重なる。スネイルが指示を飛ばす。

 

「評価任務を策定する。まずは外注傭兵を使い、器の耐環境・対妨害・指揮追従性を個別テスト。並行して広報攪乱だ。“魂”という語を奪い、我々の品質基準に置換する。“規格”にならない理想は市場で死ぬ」

 

「救援要請には応じますか」メーテルリンクが問う。

 

「状況次第だ。価値が落ちる前に担保を取る」スネイルは即答した。

 

 ホーキンスが天井の換気音に耳を澄ますように言う。

 

「救う気があるなら、最初の現場は選ぼう。器に人の声が戻る場所がいい。兵は、そういう勝利に弱い」

 

 沈黙。会議卓の端で、フロイトが踵を鳴らす。

 

「で、誰が先に殴る?」

 

「殴る前に囲む」

 

「ラスティ、意見は?」

 

 虚空がわずかに揺れる。応答はない。代わってオキーフが短く吐息を漏らす。

 

「……戦友の名は、便利に呼ぶものじゃない」

 

 ペイターが咳払いを一つ。

 

「では私が傭兵窓口を。試験の枠組み、今夜中に。第8隊長の権限で──」

 

「権限の線引きは守れ。最終承認は私だ」

 

「了解。ですが……この器、もし“本当に魂を返す”なら、我々の敵は増えます。人は、帰る場所ができると強くなる」

 

 会議室の空調がわずかに唸り、ホログラムの縁が揺らめく。

 スウィンバーンが小声で付け加える。

 

「帰る場所にも税は要る……」

 

 誰も拾わない。メーテルリンクだけが、短く「了解」と返し、タスクを刻む。

 まとめるスネイルが起立した。

 

「足立重工は監視下に置く。理念は利用し、資産は買い取り、主導権は奪取する。“魂”が必要なら、我々が定義する」

 

 ホーキンスがひとつだけ抵抗するように言った。

 

「定義の前に、声を聞け。器の向こうにいるのは、兵器じゃない。人間だ」

 

 スネイルは視線で沈める。「人間は結果で評価する」

 

 フロイトが鼻で笑い、会議は散会した。

 白色灯が落ち、青い題目だけが最後まで残る。

 

 ──足立重工:魂を載せる器計画。

 その光は、誰の胸にも等しく映った。喜色、猜疑、出世、恐怖、そして──かすかな期待。

 扉が閉じる直前、オキーフが独り言のように落とす。

 

「夢を見るのは、今でなくていい。だが、いつかは──必要になる」

 

 廊下の先、ペイターの足取りは速い。

 

「V.Ⅷの私が橋を架ける。結果さえ出せば、番号は上がる」

 

 誰に聞かせるでもなく、爽やかな声で。

 そして冷たい床に、靴音が二重に響いた。二つの天性が、同じ速度で。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 灰色の雨が降っていた。

 ルビコン第七衛星工区──ベイラム・インダストリー第六戦術拠点。

 格納庫の一角に、赤いベイラム旗と企業エンブレムが映し出されている。

 そこに並ぶ六人の影──レッドガンの番号持ち、G1からG6。

 

 壁面のホログラムには、白い光に包まれた映像が流れていた。

 静かな声がナレーションを重ねる。

 

 > ──「我々は兵器を作らぬ。魂を宿す器を作る」

 

 その言葉に、全員の視線が一瞬だけ交わる。

 沈黙を最初に破ったのは、G4ヴォルタだった。

 

「……“魂”を宿す器、だとよ。上等な詐欺の口上じゃねえか」

 

 彼は重い声で笑い、椅子の背に体を預けた。

 

「兵器を作らねぇって言ってる奴ほど、ろくでもねぇモン作るのが常だ」

 

 G5イグアスが壁にもたれ、冷ややかに笑う。

 

「つまり“魂を兵器に使える時代”ってことだろ。

 よくある話だ。人間の頭を機械に繋いで“意識”をデータ化──

 結果、暴走して全部吹き飛ばす。いつもの結末だ」

 

 隣でG6レッドが真面目な顔をして手元の端末を見つめていた。

 

「でも……技術的には本物っぽいです。

 セクタ・グレイで工場を再稼働させた映像も確認されてます。

 義体技術と人工神経、両方を融合させてる……とか」

 

 ヴォルタが口の端を吊り上げる。

 

「“魂”をデータで扱う時点で胡散臭え。

 信号も電圧も、結局は死んだ脳の残響だ。人間の代用品に過ぎねえ」

 

「代用品でも使えるなら利用する価値はある」

 

 G3五花海が静かに口を開いた。

 

「もし本当に意識の転送が可能なら、パイロットの損耗をゼロにできる。

 それは“軍の効率化”に直結する。問題は、倫理ではなく管理体制だ」

 

 イグアスが鼻を鳴らす。

 

「お得意の商売人らしい言い回しだな、五花海。

 “魂”を数字にして帳簿に載せるのか?」

 

「それが企業というものだ」

 

 五花海は淡々と答えた。

 

「我々ベイラムも“魂なき鉄”を売っているに過ぎない」

 

 そのやり取りを黙って聞いていたG2ナイルが、

 ホログラムの光を見上げながら低く呟く。

 

「だが、放ってはおけん。

 “魂”という言葉を使う企業は、必ず“信仰”を抱く。

 信仰は理屈より強い。

 理屈を超えるものが市場に出れば、秩序は崩壊する」

 

 場の空気が一気に重くなる。

 その沈黙を断ち切るように、G1ミシガンが椅子を蹴り、

 金属音を鳴らしながら立ち上がった。

 

「──理想で戦場は回らん!」

 

 全員の視線が彼に集まる。

 ミシガンの声は怒号ではなく、鋼鉄のような確信だった。

 

「“魂を宿す器”だと? 笑わせるな。

 そんなもんに頼る兵士は、最初から生き残る気がない。

 戦場を歩くのは、肉と鉄だ。夢物語ではない!」

 

 ヴォルタが拳を打ち鳴らし、「さすが総長」と笑う。

 レッドはわずかに戸惑いながらも頷いた。

 

「……でも、総長。

 もし本当に人の意識を“保存”できるなら、

 死んだ仲間を蘇らせられる可能性も……」

 

 彼の声には純粋な疑問と、わずかな希望があった。

 

「G6、貴様、レッドガンを墓荒らしと呼ばれたいのか?」

 

「いっいえ、総長!そういう訳では……」

 

 レッドは墓荒らしと言われること示唆され、ミシガンの怒声が飛ぶ。

 

「戦友の死体に線を繋いで“再生”なんざ、冒涜だ!

 兵士は死んで名を残す。それが“魂”の在り方だろうが!」

 

 その場の空気が再び沈黙に包まれる。

 イグアスは腕を組み、低く呟いた。

 

「……魂の在り方ね。なら“足立重工”の連中は、

 その魂をデータベースに突っ込んで管理するわけか」

 

「そうなるな」ナイルが短く答える。

 

「だからこそ、監視対象に指定する。

 ベイラムの戦術データに照らしても、

 あの企業の動きは異常だ。あれは軍事転用を前提にしている」

 

 五花海が端末を操作し、データを共有する。

 

「宣伝映像は帝国圏全域に流れています。

 “滅びぬために生きる”というスローガンが非常に効果的だ。

 心理的な“救済”を求める層には刺さる。──つまり、敵の士気を削ぐ兵器にもなる」

 

「兵器じゃなくても、戦争を動かす」ナイルが頷いた。

「それこそが“思想の兵器”だ。それゆえに監視すべきだな」

 

 ミシガンが短く腕を組み、低く命じた。

 

「──監視対象に登録しろ。

 “足立重工”を一企業としてではなく、“潜在的敵対勢力”として扱う。

 連絡経路を封鎖し、情報収集班を派遣しろ」

 

「了解、総長」ナイルが入力を完了させる。

 ホログラム上に新たなファイルが浮かび上がる。

 

 > 【監視対象:足立重工】

 > 【分類:思想・技術不明/軍事転用性 高】

 > 【備考:接触・観察・奪取 優先】

 

 ヴォルタが肩をすくめ、苦笑した。

 

「“魂を宿す器”も、結局は企業間競争かよ。

 ま、戦場に詩人は要らねぇが……ネタにはなる」

 

 イグアスが応じる。

 

「壊す価値があるなら、壊して奪う。それが俺たちのやり方だ」

 

「おいおい、やりすぎるなよ」五花海が苦笑を漏らす。

 

「せっかくの新市場だ。灰になる前にデータぐらいは抜かせてくれ」

 

 ミシガンは全員を見回し、最後に低く告げた。

 

「……お前ら。どんな技術が生まれようと、戦場の真理は一つだ。

 “生き残った奴が正義”。

 足立重工の“魂”とやらが本物かどうか──

 それは、弾丸の前で確かめてやれ」

 

 全員が無言で敬礼する。

 格納庫の外では、雨が鉄骨を叩き続けていた。

 モニターの片隅で、白いロゴが淡く揺らめく。

 

 > “足立重工──新たな時代の心臓”

 

 その光を見つめながら、ヴォルタが呟く。

 

「……“心臓”ねぇ。

 撃ち抜けば止まるなら、俺たちの得意分野だ」

 

 その言葉にイグアスが笑い、レッドは複雑な表情を浮かべた。

 ベイラム・インダストリー。

 その心臓もまた、鋼鉄でできていた。

 理想を語る者の声より、金属が軋む音の方が、彼らには正しい現実だった。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 淡い光が満ちる通信会議室に、複数の立体ホログラムが展開されていた。

 足立重工──創設からわずか数日。

 にもかかわらず、その名はすでにルビコン全域の戦略通信網を賑わせていた。

 

「……報告を開始します」

 

 報告官が淡々と読み上げる。

 背後のスクリーンには、ベイラム・インダストリーとアーキバス・コーポレーションの反応ログが並んでいた。

 

「アーキバスは概ね“観察中”の立場。ヴェスパーは直接的な接触を控えつつも、興味を示しています」

「分析班によれば、“魂を宿す器”の理念を“意識転送型AIの軍事応用”と誤認。

 彼らは我々を、潜在的技術競合として評価しています」

 

 レイが眉をひそめた。

 

「……誤解されてるな。魂をデータにする気なんてねぇのに」

 

「誤解とは便利なものでしょう」

 

 閣下が静かに言う。

 

「“魂”を信じぬ者ほど、その言葉に怯える。

 信仰ではなく理屈の国ゆえに、彼らは我々を危険とみなすのです」

 

「ベイラムは?」

 

 レイの問いに、報告官が資料を切り替える。

 映し出されたのは、格納庫の監視映像。

 雨音の中、赤い旗の下で、G1ミシガンを中心に六人の影が並ぶ。

 

「レッドガン本隊。反応は明確な敵対姿勢です」

 

「“足立重工を潜在的敵対勢力として監視対象に指定”──公式通達に準じる形で行動中。

 現場レベルでは、完全に『異端技術』として認識されています」

 

 617が端末を覗き込み、静かに呟いた。

 

《……“魂”の在り方、と言っていた……》

 

「皮肉だな」レイが肩を竦める。

 

「“魂を信じない連中”が、“魂の在り方”を語るとはな」

 

「それほどまでに、恐れているのですよ」

 

 閣下が目を閉じる。

 

「我々の理念が、戦場に“生”を取り戻すことを。

 彼らにとってそれは、兵の従順さを脅かす“毒”です」

 

 室内にしばし沈黙が満ちる。

 やがてレイが口を開いた。

 

「つまり、こっちはもう“異端の旗”を掲げたわけだ。なら、それでいい。

 “魂を載せる器”は、神でも兵器でもない。――“人”を創り直すための工業技術だ」

 

 617が小さく頷く。

 

《……戦う為ではなく、生きる為に……》

「ああ、その通りだ」

 

 閣下はゆっくりと立ち上がった。

 

「諸君。敵は理屈を掲げ、我々は理想を掲げる。

 しかし“理想”とは、血と汗で磨かれて初めて現実になるものだ。

 この反応を、恐れる必要はない。むしろ、望ましい」

 

「望ましい?」

 

 レイが眉を上げる。

 

「敵が増えるということは、世界が我々を“存在”として認めたということだ。

 存在が認識される限り、“魂”は死なない」

 

 ホログラムに“足立重工:魂を載せる器計画”のロゴが浮かぶ。

 白と青の光が天井を照らし、まるで新しい太陽のように輝いていた。

 

「……まぁ、いいさ」レイが息を吐く。

 

「どうせなら、誤解のままでもいい。

 奴らが“魂を宿す器”を恐れる限り、俺たちはまだ“人”でいられる」

 

 閣下が微かに笑う。

 

「君らしい結論だ。では、次段階へ進もう。

 ――“魂”を語るのではなく、“魂を動かす”工程だ」

 

 通信光が消え、室内に再び静寂が戻る。

 窓の外、遠い空の下でファクトリー12が淡く脈動を続けていた。

 その光はまだ小さい。だが確かに、世界のどこよりも“生”に近かった。

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