今回は、完成したので投稿いたします。
今後も、不定期更新になってしまいますが、よろしくお願いします。
俊輔が言葉を止めるのと同時に校内放送が始まった。
『皆さん、落ち着いて聞いて下さい。間も無く自衛隊がこちらに派遣されます。皆さんは速やかに荷物を纏めて運動場に集まってください。各教室の先生方は避難誘導を行ってください!! 繰り返します―――――』
俊輔はそれを聞いた瞬間、教室を飛び出した。
「俊輔君!!?」
「すみません、早退します!!」
「あっ、待ちなさい!!」
先生の静止する言葉も聞く耳を待たず、一身に走る俊輔であった。
「(今日が白騎士事件の日かよ!! クソッ、こんな事になるんだったら機体を持って来れば良かった)」
俊輔は家に向って走っていた。
しかし、避難する人の波にまだ小学生である俊輔は押されるばかりであった。
「クソッ!! 近道をしないといけないのか!!」
俊輔はそう言うと、路地に入る。そこは誰もいず、居たとしてもホームレスぐらいである。
そして、漸く家に辿り着くと玄関を乱暴に開け放つ。
「しゅ、俊輔!!? アンタ学校は!!」
「母さん、何をしているんだ!! 避難しろよ!!」
「で、でも、お父さんの荷物が重くて動けないの」
俊輔は母の後を向くと、驚愕した。なんと、仏壇を紐で括りつけ背負おうとしていたからである。
「父さんの遺影だけで良いだろッ!! 早く避難しろ!!」
俊輔は乱暴に母に言うと、自分の部屋に向かった。
「専用機…………やっと出番だぞ。ストライク・フリーダム」
俊輔が手にしたのは、蒼い羽根の形をしたネックレスである。
「山本俊輔、ZGMF-X20Aストライク・フリーダム。行きます!!」
俊輔はそう言うと、ストライク・フリーダムを発進させる。
一方、上空では千冬が駆る白騎士がミサイル迎撃を行っていた。
「束、刀以外で武器は無いのか!!」
『あるよ!! 転送するよ!!』
束の言葉の後に、白騎士の前に一つの銃が現れる。
「これは?」
『この束様考案のビームライフル!! 威力は高いけど、制限があるから気をつけてね』
「ああ!! 撃ち貫けぇぇぇ!!」
千冬はビームライフルをミサイルに向けて放っていく。しかし、試作段階と言う事もあり、ライフルから放たれたビームは一向にミサイルに当たる事がなかった。
「クソッ!! 当たらん!!」
『ちーちゃん、落ち着いて!!』
千冬は冷静さを無くし、ビームライフルを撃ち続ける。そして、ビームライフルが先に根を上げてしまい、一発も撃てなくなってしまった。
「クソッ!! これでは下にいる民間人を護れないではないか!!」
千冬はビームライフルを投げ捨てると、刀を出しミサイルを斬ろうとした。しかし、何処からか現れたビームによって、ミサイルは爆発し、余波で他のミサイルも誘爆した。
「何処からの攻撃だ!! 束、お前か!!」
『ち、違うよ!! だって、ビームライフルはアレだけだもん!!』
「では、誰が…………」
《そこの機体、すぐに離れろ。巻き込まれるぞ》
「だ、誰だ!!」
《良いから、離れろ!! 巻き込まれても知らないぞ!!》
「わ、判った」
誰か判らない通信で千冬は半信半疑で、その場を離れる。
《行け!! ドラグーン!!》
千冬が元々居た場所に八枚の蒼い物体が通り過ぎ、それぞれがミサイルにビームを撃っていく。
「す、凄い…………」
『ない、あれ!! この束様でもわからないよ!!』
千冬と束は驚愕していた。
《ミサイルの数を教えてくれ》
『誰さ、君?』
《良いから教えろ!! 人が死んでいくのを見たいのか!!》
『ッ!!?…………残り、三千発だよ』
束は仕方が無といった感じで教える。
《チッ、まだ降ってくるのかよ……………はぁ仕方がねぇか。ミーティア、リフトオフ!!》
下から熱源反応があったので、千冬はそちらを向くと、そこには一機の全身装甲の機体が後から現れたモジュールとドッキングをしている処であった。
《ミーティア、ドッキング完了。ターゲット、ロック‼ ……発射ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼》
その機体から光が迸り、ミサイル群を余る事無く破壊するのであった。
《ミッション、完了》
そう言うと機体は戻ろうとしていた。しかし、そう簡単に問屋は卸してくれずアメリカ、ロシア、日本、中国、韓国、ドイツ、フランス、イギリスと言った空軍、または航空自衛隊の戦闘機が白騎士と未確認の機体を攻撃しようとしていた。
本来であれば、領海、領空侵犯になってしまうが、特例として日本が認めた結果、全世界のほとんどの軍隊が来ているのだった。
《チッ、そこの白いの!! 戻れ。此処は俺が殿を勤める!!》
「だが!!」
《クドイ!! さっさと戻れ!! 貴様を護りながらの戦闘は出来ん》
「…………判った」
そう言って千冬は機体を翻し、束の元に戻ろうとした。しかし、それを見逃す事も無く、戦闘機は千冬を狙おうとした。
《お前達の敵は俺じゃぁぁぁ!!》
未確認の機体から小さい物が飛び出し、千冬を狙おうとしていた戦闘機の主翼を撃ち抜き、パイロットは戦闘機から逃げ出すのだった。
それを見た、他の戦闘機は千冬から未確認機体の殲滅を先に行う事にした。
《それで良い。さぁ、戦争の始まりだ!!》
俊輔はそう言ってストライク・フリーダムを駆り戦闘機と戦闘に入るのであった。
それから幾つか時間が過ぎ、俊輔の周りには戦闘機は一機も飛んでいなかった。
「これで良いか……………被害はあったか?」
<被害報告、日本には一発もミサイルが当たった形跡は確認されていません。戦闘機の迎撃時にも死者は出ていません。死者は誰も存在しません>
「そうか…………俺は護れたんだな……………」
<肯定します>
俊輔はそう言うと通信を開く。
〔俺の名前は勝手に決めろ。各政府に通告する。これはお願いではない。命令に近い。すぐに今回の首謀者を探し出せ。もし、先ほどの機体と俺がいなければ、被害ゼロと言う快挙は成し遂げず、日本は壊滅していたかも知れない。そして、今後、一人の天才がある物を発表するだろう。判断はそちらに任せるが、今後このような事が起きた時の対処は俺や先ほどの機体だけでは出来ない。そこも踏まえ考えろ。俺達は日本を護ったに過ぎない。そして、各政府は俺達を攻撃しようとした。よって、今回の件は防衛手段として執らせて貰った。では、各政府の懸命な判断を祈る〕
そう言って俊輔は機体を翻し、日本に戻って行った。
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少し指摘がありましたので、付けたしを行いました。