「やっほ〜!ヒナちゃんとマコトちゃん!」
「なっ…ミズキ…先輩…!?」
「どうしてお前がここにいる?」
「酷い言われよう〜泣いちゃうよ?」
マコトちゃんとヒナちゃんが登校している中、後ろから2人に飛びかかる。
「ねね!一緒に登校しようよ!」
「雷帝にバレたらまずいんじゃないの…?」
「大丈夫大丈夫!!今の雷帝に私を殺せる兵力は存在しないからね〜あははっ!」
家から持ってきたジュースを2人に渡す。
「毒なんて入れてないからね」
そう言って2人に手渡すが、2人とも鞄に仕舞って歩き始める。飲んでくれないのか、としょんぼりしつつ私はペットボトルを開けてゴクゴクと喉に流し込む。
「ミズキ先輩の支援のお陰で、滞ってた銃弾の補給とかができるようになって、本当に感謝しかないわ」
「キキキ……将来のキヴォトス征服計画に加えてもいいかもな!」
「マコト、先輩の前で恥ずかしいからその話やめなさい」
マコトとヒナの喜劇を見たところで、連絡が入る。
「っと……行かなきゃなんないかも…、今日の放課後空けといてね!遊園地行こっか!」
「急過ぎないかしら!?」
「時は金なりっていうでしょ〜!!じゃね〜!!」
そう言い捨てて、走って登校する。いつもの私の登校時間位把握しとけ。雷帝め…せっかく可愛い後輩との時間だったのに。
「はいはーい、来ましたよ。で、何?」
「……ミズキ。最近あの反乱分子共と大層仲が良さげではないか?」
「あ〜、はい。まぁそっすね。」
「何をやっているミズキ!!」
「うひゃ〜怒怒っすね。シワ増えて醜いババアに成り下がっても責任取らないっすよ〜」
「貴様……っ!!まあ良い。お前に命令を出す。トリニティに行って、1年のティーパーティー共から情報を引き抜いてこい」
「え〜……いやいいっすけど死ぬほどだるいっすね。」
「行け!!」
変に刃向かってもいいことは無いので、言われるがまま、私はトリニティへと向かわされることになる。出発は明日。今日は……ヒナちゃんとマコトちゃんと遊ぼう。
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「みんな早くない!?5分前行動ってやつ?偉いね〜よしよしよし」
「そうだろうそうだろう!キキキ!」
「子どもっぽい…辞めて」
「ヒナちゃんも可愛いね〜」
「っ///」
そうやってみんなを撫でていたら、一人見慣れない子が立っていた。
「君、名前は?」
「な…ら、雷帝の側近…筆頭……!!ヒナ隊長から離れてください!!」
「アコ、この人は味方よ。」
「雷帝の連中に味方も何もあるもんですか!!」
「あるわ!!マコトちゃんごめんね。アコちゃんだよね。」
「ちゃん付けで呼ばないでくださ___」
「私は友達だよ〜ただの友達だよ〜明日トリニティに飛ばされる可哀想な2年生だよ〜慰めてよ〜……」
アコを必死に説得し終えた後、3人を連れてメリーゴーランドに向かう。因みにミズキは"やる"時以外はかなりのビビりである。
「ねぇ…ミズキ…先輩」
「皆、ミズキでいいよ。どうしたの?」
「えっと、じゃあミズキ。一緒にジェットコースター乗らない?」
「えやだ。」
メリーゴーランドに乗りながらそう言われた。実質的な死刑宣告だ。回り終えた後、私は駆け出した。ダメだ。3人とも捕食者の目だ。殺される。ジェットコースターに乗せられる!そんな定められた未来から逃亡すべく_____
「行ってらっしゃい〜」
「うぎゃぁぁあ!!!バカバカヒナマコトアコスカポンタンのどベチン!!」
「……成績あなたより上なのだけど」
乗せられた。マコトに足撃たれて、ヒナに担がれて乗せられた。登り始めた。てか登ってる。めっちゃ高い。
「ヒナちゃんごめんって!!あ〜〜~↑!!」
ジェットコースターが下を向き始めて2秒後、視界が暗転した。
「___!!__キ先輩!ミズキ先輩!!」
「……っ!?…えジェットコースターで気失ったの?」
「本当に雷帝側近ですか?あなた」
「恥ずかしながら。」
「はぁ…」
皆笑っていた。……笑っていた。
1年生が笑っていた。私で笑っていた。こんな面白味のない私で笑ってくれた。雷帝と相対していて、本来なら敵同士であるはずの私達は互いに笑いあっていた。
………雷帝さえ居なくなれば、雷帝さえ失脚させられれば、もしかすると、もしかしなくても1年生たちとも仲良くなれるかもしれない。もしかすると……
「ヒナちゃん、マコトちゃん、アコちゃん、私、明日からトリニティなんだ。」
「え…」
「し、知ったことじゃありませんよ。」
「そういえばさっき何か言ってたな。」
三者三様の反応を面白がりつつ、その続きを話す。
「私のいない間は皆、ゲヘナで頑張っててね。私も頑張ってくるからさ!3日間」
皆腰を抜かしてた。が、その際に私は宣言した。ゲヘナにトリニティからの支援を取り付ける……と。
雷帝は私が責任を持って、きっちりしばく。
これが私の役目だ。1年生と、上級生の橋渡しだ。