前世凡人 今凡神   作:カンピオーネ二次復権派

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ピロートーク?と戦利品の山分け

 三女神で護堂を搾り尽くす時間も終われば、とりあえずは皆でまたお風呂だ。

 

 僕は本番はしてないけれど、それ以外の場所は全て使い護堂を楽しませようとした。髪や脇、足の裏、太もも、頬──至る所から栗の花の匂いがしていて、大変なことになっている。

 それは恵那さん、祐理さんも同じ。二柱とも護堂にたくさんおねだりして、数百回は子種を貰っている。当然、そうなれば下半身は護堂の子種でたっぷりと満たされている。

 途中途中で本番が無い分余裕のある僕がシーツを交換したり、拭ってあげたりしたがそれでもドロドロだ。

 

 一番酷いのは護堂。僕ら三柱分の液体で、手も下半身も顔もドロドロだ。大地母神から湧き出た水分なので雑菌とかは無く、病院で使われるような生理食塩水よりも綺麗だが見た目は酷い。

 

 フラフラで頬が若干痩せこけたように見える護堂を支えながら浴室に行き、護堂を座らせて全身を洗浄する。

 

「俺は大丈夫だから、三人とも自分の体を洗ったらどうだ? みんな汚れてるだろ」

「駄目駄目。僕らが護堂を汚しちゃったんだから、綺麗にするのは僕らの役目だよ」

 

 護堂を洗って湯舟に放り込んだら、今度は僕らの番だ。丁寧に髪の毛を洗って必要はないけどトリートメントして──完了。

 全員でゆっくりと湯に浸かり、体に溜まった疲労を押し出して行く。

 特に会話もなく、ふぅ……と護堂が息を吐きながら、ゴボゴボと湯に沈んで行って──

 

「王様が溺れてる!」

「引き上げて引き揚げて!」

「……は! ……寝てたのか、俺……すまん」

「護堂さんが謝ることなどありません! わ、悪いのは護堂さんに甘えていた、私達でして──」

「……すごかったね、僕たち……特に祐理さんが」

 

 いやぁ、本当に凄かった。祐理さんの当初の緊張は何処かに消し飛び、僕が参戦した辺りからずっと護堂を求めていた。

 僕か恵那さんの相手が終わり、ようやく護堂が向き合ったら、啼きながら草薙ブレードを迎え入れる。ずっと護堂の名を呼び続けて、ひたすら快楽を貪る始末だ。

 きっちりカウントした訳ではないけれど、一番護堂に発射させたのは祐理さんだ。

 それを指摘されて、彼女は顔を湯に沈めてしまった。

 

「私はなんてことを──」

「水の中で喋ってるのに、きっちり聞こえるんだな」

「地母神は水と深い縁があるからね。この程度で喋るのを遮ることなんて、不可能だよ」

「祐理、ずっと気持ち良さそうだったものね……あんなに乱れるなんて、恵那もびっくりだよ」

「そんなこと言ってるけれど、恵那さんも大概だったよ?」

 

 恵那さんは途中から護堂と立場が逆転して、カーリーよろしく護堂の上でずっと踊っていた。いわゆるロデオだ。王様王様と呼びながら、もっとたくさん欲しいと護堂を味わう。

 草薙ブレードとよほど相性が良かったのか、緩み切った顔で杭打機をしていたのは記憶に新しい。

 

「え~、それなら師匠だって凄かったよ? 王様に御尻を叩かれて、ずっと白目を剥いてたもの?」

「僕、そんな状態になってたの!?」

 

 はえ~、第三者視点で僕を見たらそんな感じなんだ。しかし御尻を叩かれてた? ずっと気持ちが良かった記憶しか無い……もしかして、ちょっとした痛みも快楽に変換してるのか、僕は?

 

「……美殊たちは楽しそうだな」

「護堂はどうだった? 誰が一番良い具合?」

「……途中から必死だったから、もはや覚えてない。全員で、俺の中身を搾り出そうとしてきたからな。擦り切れるかと思ったよ」

「……その点は本当にごめん」

 

 護堂の体が神殺し仕様で無ければ、草薙ブレードは摩擦熱で血だらけになっている。僕ら地母神もそうだが、変に頑丈過ぎる&回復が早過ぎるせいで一回の性行為が長い。そのせいで護堂の負担になったことについては、申し訳無さで一杯だ。

 

「と言うかだ。俺たち、一体何時間やってたんだ? 一日二日の話じゃないよな?」

「ええとね……外の時間なら一時間だけど、御社の中は240時間経過してるね」

「240……十日かよ!」

「恵那達、とんでもない性欲になってるね……これは地母神になったせい?」

「だと思うよ。神様の性行為は、大抵長いからね。うちの父様なんて、母様相手に一年中やってたこともあるみたいで、母様も母様でもっと欲しいと僕らみたいに催促したらしいから」

「……つまり、私達はこれからも、護堂さん相手に先ほどのような…………痴態を御見せすることに、なるのでしょうか?」

「あ、祐理が復活した」

「なるよ。今はそうでもないかもしれないけれど、情事に及べば好いた男が欲しくなる……さっきも言ったけれど、護堂と夜伽するなら当分は僕がセット。それにやっぱり、誰かが仲間外れは寂しいから…………うん」

 

 僕は護堂の肩に手をポンと置いて、励ましのエールを送る。

 

「僕と護堂の訓練だけど、これからは恵那さんと祐理さんも毎週追加だよ」

「……毎週か」

「毎週だよ。護堂としても、誰か一人が寂しい想いをするのは、あんまりいい気はしないでしょ?」

「それは…………そうなんだが…………」

「それに三人同時相手だから、護堂の経験値も溜まりやすい。最初は辛いかもだけど、その内僕らを抱きつぶせるようになると思うから、それまでは我慢だよ」

「お、お待ちください美殊様! 今回は仕方なく……仕方なく、私たちをまつろわす為に行為に及んだだけです!! そのような理由が無いのに、セ、性欲に身を任すなど、不純です!?」

「……ふぅん? じゃあ祐理さんは、別に護堂に抱かれなくても平気?」

「…………当たり前です!」

 

 と仰られるけれど、言い淀んだのを聞き逃さない。すっと祐理さんに近づいて、彼女の耳元に唇を寄せる。

 

「美殊様、何を!?」

「本当にいいの、祐理さん? あれだけの快楽を覚えた後に、僕ら地母神が我慢できると思ってる? 僕や恵那さんが護堂に気持ちよくして貰ってる間、祐理さんは一人別のお部屋で待機…………でも意地を張らなければ、今日みたいに護堂にトントン、トントンって奥を突かれる。祐理さんはどっちがいい? 一人でお留守番?……それとも──護堂に味わって貰いたい?」

 

 僕がそう問うと、祐理さんはあわあわして狼狽えていた。可愛いねぇ、僕の直弟子は。

 

「師匠が祐理を悪い道に誘ってるね」

「あいつはまた祐理を駄目な方に導こうとして……」

「でも実際に、王様はどうするの? 師匠との訓練だけど、恵那達がお邪魔しても?」

「……これから恵那達は、この御社で暮らすんだろ? なら俺と美殊だけがそんなことをしているのに、放置するのもな……あいつの言葉に乗せられるみたいで癪だが、二人に寂しい想いをさせるのは趣味じゃない。努力して、どうにか三人纏めて相手をしても、ねじ伏せられるように頑張ってみるよ」

「王様の、そういうところが恵那は好きなんだよ!!」

 

 ふぅん、護堂は本気で僕ら三人をこれからも同時相手にするつもりなのか……今回は僕も攻めてもらう側に回ったけれど、次は護堂と一緒に攻める側に回ってみようかな。

 僕がどっちかの相手をしたら、護堂も多少は楽になるだろうから。

 

 とまぁ、そんな感じのピロートーク? は終わり、お風呂を上がったら全員で瓶のコーヒー牛乳を飲み干す。お風呂上りにはこの一杯だね。

 呑み終わったら、今度はシーツの御片付けだ。何枚も駄目になったので、全て魔導洗濯機に放り込んでおく。これで数時間もあれば全部綺麗になるだろう。

 

 あとは護堂のためにご飯を作り、全員で食べたらこれからの方針についてだ。

 

「二人はこれから、七尾の御社で地母神としての修練を積んで貰います。その方針に異論はない?」

「はい、師匠! ここで暮らすとなると、学校はどうしよう? あと山籠もりも」

「恵那さんも、城楠学院に転校かな? 山籠もりについては、今後は必要ないよ。地母神になった時点で、常に清められているのと同じだから」

「そうなんだ……ちょっと面倒くさいなぁとか思う事もあったけれど、いざ山に籠る必要が無くなると、それはそれで寂しいね」

「その辺含めて、生活が一変するのが大地母神化だよ……二人とも肉体が大地母神になったことで、今までとは体のスペックが全く違う。呪力量、強靭さ、あらゆるスペックがね。詳しく調べないと詳細は不明だけど、従属神や半神ぐらいには強くなってる筈だよ」

 

 二柱とも神の肉体にはなっているけれど、それでまつろわぬ神や真なる神に匹敵するほどの強者になったかと言えば全く違う。

 僕がフルスペックの4割から5割ほどしか発揮出来ていないように、人間の魂を使えば性能は大きく劣化する。二柱とも人間の頃から神童ではあったけれど、それでも純粋な神やそれらを打ち滅ぼす神殺しに比べたらただの人だ。

 

 その辺を加味しつつ考察したら、神獣よりは上だが神殺しには大きく劣る。従属神辺りが妥当かなと言う計算になる。

 

「従属神……権能で召喚されたり、まつろわぬ神が同盟神として招来する己の眷属ですね」

「それって、どの程度の実力なの?」

「恵那さんと祐理さんでは、戦い方や得意分野が変わるから一概にこうとは言い切れないけれど……平均的な神殺しの4割。全盛期サルバトーレさんを相手に、単独で15分ぐらい粘れるよ」

「師匠ほどじゃないんだね……少しだけ残念かも」

「僕は劣化してるけれど、元が二柱分かつ、二人に使った劣化魔術じゃなくて完全な権能による大儀式での誕生だからね。恵那さん達とは、かなり事情が違うから……」

「ですが……4割。羅刹の君のサポート要員と考えれば、破格の実力です。仮に美殊様が不在の時でも、私と恵那さんが護堂さんの補助に回れば、まつろわぬ神や他の羅刹の君でも、決して無視は出来ない」

「その通りだよ」

 

 人間レベルが多少纏わりついたところで、神や神殺しからすれば羽虫が一匹増えたぐらいだ。よほど状況が整えば、神がかりをした恵那さんなどであれば一定の戦力にはなるが……それでも本気を出せば瞬殺される。

 例えばヴォバンが最初から殺す気で来たら、少年の加護や僕の加護無しでは、ソドムの瞳を喰らうだけで恵那さんなどはリタイアする。

 

 しかし従属神ともなれば話が違う。護堂の相手をしつつ、恵那さんや祐理さんに妨害行為をされたら一気に不利になる。神殺しの4割とはそれだけ別格の実力だ。

 ……なんて僕は満足しない。たった4割? 護堂の従属神をするのであれば、もっと強い力がいる。過剰戦力を御用意するのが、僕の真骨頂。

 僕がふっふっふと笑い出したのを見て、最初は怪訝そうな顔をしていた一同も、まさかと反応してくれた。

 

「……今度はどんな強化プランを思いついたんだ?」

「みんな察しが良くて助かるよ。話しが早いから」

「毎回毎回、何かしらの強化方法や戦力増強手段を用意するのが美殊だからな。流石に覚える」

「だよね~。なら早速お見せしようかな……それではさっそく参りましょう! オープン・ザ・ボックス!!」

 

 僕はドンと箱を置いて、蓋を開き中身を並べていく。それを見て、恵那さんがあ! と反応してくれる。

 

「恵那に使うかどうか聞いた、イナンナの神力が入ったトカゲのぬいぐるみだ」

「イナンナだけではありません。祝融にアポロン、オシリスにバフォメット……これはまさか……全てヴォバン侯爵の権能?」

「そうだよ。これが今回の戦利品。護堂や恵那さんらを強化するためのアイテム。普通の人間に神力を入れたら器の方が砕けるけれど、ここにいる全員が耐えられる。あとはこの神力を体内に入れてしまえば、定着して自らの権能になるよ」

「またとんでもないことを考えたな……今、俺も強化対象になってなかったか?」

「なってるよ? 護堂にも、もっと強くなって欲しいもの」

「……今更権能なんていらないよとまでは言わないけれど、神力を入れるだけで俺の権能になるのか?」

「そのままじゃ無理。前にアテナさんの神力を桃太郎に加えたように、元からある神力に混ぜる形じゃないと駄目。神殺しが権能を増やすなら、簒奪の儀式が必要になる。これは絶対の法則だから」

「恵那たちは問題ないんだ……」

「神様の場合は、色んな神話が習合したりと絡み合うからね」

「……それが護堂さんをお助けする役に立つのであれば受け入れますが、ヴォバン侯爵が持っていた権能と言うのは少し気が重いです」

 

 祐理さんにとってはそうだよね。自分のトラウマの原因であり、また今回大地母神化した要因になった魔王が持っていた力だ。

 それでも護堂の力としてより強くなれるのであれば受け入れられるのか、気が重いと言いながらも悲壮感などはない。

 ……僕としては、なんとも因果な結果だよねーと思う。散々命を奪い、神からも力を強奪し、数百年生きてきた魔王の末路がこれなのは。

 自分が贄として消費しようとした少女に、最終的には権能まで奪われる。なんとも皮肉な結果だ。

 

「これ、恵那たちが選んでもいいの?」

「いいよ! ……と言いたいけれど、相性とかあるから、僕の方で既に割り振ってあるんだ。ごめんね」

「恵那が選ぶよりは、師匠が選ぶ方が確実だろうから別に問題ないよ」

「割り振りはどうなってるんだ?」

「ええとね……まずウルヴル強化用に、護堂にはアポロン。蛇の邪眼用にオシリス」

 

 今回分捕った神力は、元はヴォバン侯爵がそれぞれの神格から簒奪した代物。神から直接僕が奪った訳ではないので、どうしても使用用途が限定されてしまう。

 例えばアポロンの神力であれば、彼が持つ異名の一つ『アポロン・リュケイオス』──狼を御するアポロンの神力を簒奪し、自らの権能としていた。

 この神力の方向性は狼だ。これを恵那さんや祐理さんに渡しても良いのだが、一番使いやすいのはウルヴルから狼の力を奪い取った護堂だろう。

 

 オシリスの方は冥界繋がり。アテナも元は闇と大地の底を統べる冥府の女王。ヴォバン侯爵がオシリスから奪い取ったのは、魂を管理する冥府神としての在り様。護堂の蛇の邪眼も、偶然だが仮死と死を切り替えて使える『闇と冥府』の在り様を体現した権能だ。どんな形で発現するかは分からないけれど、何かしらは強化される。

 

「恵那さんには近接戦闘用で有利になりやすいように、ホラティウス・コクレス。火力用として祝融。祐理さんは後方支援や、後衛アタッカーみたいな立ち位置になるから、それに向いているバフォメットに雨・風・雷。それとイナンナの神力」

「あれ? イナンナは大地母神化に使えるのに、祐理にあげちゃうんだ」

「神力はそのままにすると霧散するから、神具に加工したり、今回みたいに消費しないと消えちゃうの。長期間の保存には向いてないんだよね」

 

 消費期限が短いので、早く使わないと痛みやすい材料が神力だ。僕の体内に置いとくと、知らないうちに僕の権能化する可能性の方が高い。それか鋼が餌として食べてしまう。

 こうしてぬいぐるみに入れて外部保存するにしても、定期的に呪力を供給しないとすぐに消滅する。

 それがあるから、アテナさんの神力を護堂にあげて桃太郎を強化したところもある。元が超自然的な力のせいか、取り扱いが難しい。

 

「特に異論は……無さそうだね。それなら早速、みんなの体内に放り込もうか」

 

 はーいと恵那さんが答えてくれて、祐理さんも承知してくれた。なら早速準備するかと、ぬいぐるみからアポロンとオシリスの神力を取り出して僕の口に含み、護堂にキスして流し込む。

 なぜかその様子を、唖然と見る二柱の女神。一体どうしたのだろうか?

 

「どうして、王様とキスを?」

「そりゃ、こうしないと神力を流し込めないから。神殺しの呪力耐性を抜いて力を上げようと思うのであれば、これしかないんだよ」

「そ、そうなんですね……まさかとは思いますが、私たちもそれをなんてことは……」

「ははは、何を言ってるんだい祐理さんは」

「で、ですよね! 女の子同士でキスをするなん──」

「もちろん、二人にも情熱的なキスをするから楽しみにしててね!」

「──え?」

 

 強く唇を押し当てて、護堂の中にあるウルヴルとアテナさんの神力目掛けて力を流し込む。これで定着してくれたらいいんだけど──

 

「じゃ、次は祐理さんだね」

「あ、あの! あのちょっと待ってください!! 私たちは女の子同士でして、そもそも私は護堂さんが初めての接吻相手で、と言うかまだ経験とかその手のあれが……」

「安心して、祐理さん……」

 

 僕は祐理さんの肩に手を置いて、彼女の目を見つめる。こうして間近で観察してみると、祐理さんは可愛いなぁ……ぱっちりとしたお目目とか、くっきりとした二重とか、薄くも分厚くもない艶めかしい唇とか。美少女に必要なパーツを、全て盛り込みましたみたいな顔立ちだ。

 そんな彼女に対して、僕は優しく言葉を投げかける。

 

「僕、どっちでもいける口だから──」

「んんんん~~~~~!!!」

 

 遠慮なく祐理さんの唇を奪い、三つの神力を注ぎ込む。祐理さんの体が震えているが、どうしたのだろうか──タントラか。

 僕のタントラは鋼の征服力も併せ持つ。唇を通して、どうやら祐理さんの地母の相を侵し尽くしているようだ。ビクンビクン震えている。

 

 神力を全て渡してから祐理さんを解放したら、彼女の首などはピンクに染まりすごく発情していた。

 

「祐理!! ど、どうしてこんなことに……王様のキスでも、ここまでの事になっていなかったのに」

「なんでって……そりゃあ、護堂の接吻技術は全部僕の仕込みだよ。それにタントラについては、僕の方が本家本元。雄の『鋼』による征服は男性である護堂の特権だけど、キスについては僕の方が数段上だぜ! ……次は恵那さんだね」

「お、王様たすけ──」

「護堂さん……助けてください……体がジンジンするんです……」

「ああ! 祐理がおねだり開始しちゃった!!?」

 

 祐理さんは体が切ないのか、護堂に慰めて欲しいと救援を求めていた。護堂は僕を見て、祐理さんを見て……そっちが終わったら、こっちを手伝いに来いと目で訴えながら、祐理さんを連れて隣の部屋に移動していった。呪力の流れを見たら、僕の権能もコピーしていったらしい。ごめんね護堂、祐理さんについてはすぐに救援……は無理だと思うけれど。

 なにせ今から、恵那さんにも祐理さんと同じことをするから。

 

「し、師匠……それが強くなれる方法に繋がるんなら受け入れるから──優しくしてね?」

「もちろん!」

 

 ……僕は徹底的に恵那さんに優しくした。優しくした結果──合流した祐理さん&護堂コンビと共に、僕らはもう一回風呂に入る羽目になった。

 僕の体質は怖えなぁ……




恵那&祐理:大地母神化。総合能力は従属神クラス(オーネスの鳥羽梨於奈と一緒ぐらい。無印であれば猪剛鬣や深沙神と互角)。人間と比べたら破格の戦力だが、カンピオーネやまつろわぬ神と単体で戦うには不安が残る。ヴォバンから奪った神力を足したことで、少し強くなった
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