前世凡人 今凡神   作:カンピオーネ二次復権派

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魔王が従えしは大母四天王

 我をもてなして見せよ。それがユノさんが出した対価条件だ。

 実のところ、彼女が言わんとするところが分からないでもない。神と神殺しは数千年に及び、幾たびの殺し合いを繰り返して来た。

 ただ此度のユノさんに関しては、霊脈を源泉としたことで非常にまつろわぬ神としては落ち着いている。

 

 ただし神としてのプライドはある。人間のために神である自分が、行動を制限されるのはその誇りが許さない。

 その誇りを慰める手段が、神殺しを自分のボディーガードやしもべのように扱い、尊厳を癒すだ。実のところ、どんな無茶ぶりをするのか分からないので、僕はこっそり契約に対する防衛魔術や、強制・洗脳などが行なわれないように、最大限の注意を払っている。

 

 ユノさんは落ち着いていても、やはりまつろわぬ神。どこでボタンの掛け違いが起きるのか、分かったもんじゃない。

 護堂を本当の奴隷にしようとすれば、その瞬間に──なんて考えていたのだけれども──

 

「のう、草薙。あれはなんだ?」

「あれか? あれは……美殊。あれは?」

「へいへい、案内役(ガイド)するよー……あれはブランディ。ピッツァ・マルゲリータの発祥の地と言われ、ナポリでも有数の名店だよ」

「ピッツァ・マルゲリータ?」

「なんて言えばいいのかな……今から137年前。当時のイタリア王家、サヴォイア家のウンベルト1世とマルゲリータ王妃がナポリを訪れたんだ。その際、地元のピッツァ職人が王妃に献上するために作ったのがあの三色ピッツァさ。緑の葉、乳牛の乳を加工した製品、赤い果実……イタリアと名を変えたパルテノペを顕す国旗(シンボル)を、食物で表現してお偉い人に贈り物として届けたのさ」

「ほほう、王妃にとな? つまり、我のような立場の物に贈られた、高貴なる献上物か。ふむふむ、気に入った。良し、あれを我への贈り物とせよ」

「つまり食べたいんだな……行くか」

 

 ナポリの夜は活気づいている。これはこの都市の特徴で、ナポリ市民が夕食を摂るのはだいたい20時半〜21時だ。特に活気づいているのは、僕らが訪れようとしているブランディから15分ほど歩いた場所にある、スパッカナポリだ。

 ここを日本風に表現するなら、歴史ある新世界。僕らがゴールデンウィークに串カツを食べたあの場所に近く、深夜まで若者が飲み歩いていたりする。

 

 ブランディがある地区にしても、かなり騒がしい地域だ。それを見て最初ユノさんは不機嫌になるかなーなんて考えていたけれど、特にそんなこともなく彼女は周りを見てほほぅ……とか言ってた。

 そんな店に僕らは近づいていく。ちなみにさっきまで御店がある通りは、酷く混雑していた。けれど今は幻であったかのように、すっかり人混みが解消されている。

 ふと近くのテーブルを僕が見てみたら、スッと深いお辞儀をされた……ナポリの地元魔術師だろうなぁ。まつろわぬ神出現の一報は、エリカさん達<赤銅黒十字>を通してイタリア全土にこの短時間で伝わっているだろうし、魔王草薙一行がナポリに向かうと連絡も来ている筈だ。

 

 そして、ユノさん含めて大地母神四柱は気配など隠していない。ならば人間の魔術師は忖度する。たとえ状況が不明でも、魔王一行が行く先に雑踏など作る訳が無い。なにせミラノ大聖堂広場を事前とは言え、貸し切りにするんだ。

 こんな人気とは言え、一店舗の前を人払いするぐらい、一個魔術を使えば終わりだ。

 

 人気店なのになぜかやたらと空いている店内を案内されて僕らが座ったのは、王室から贈られた感謝状が飾られた壁の近く。この店の特等席と言える場所だ。

 ……なんでこんな場所が、普通ならお客さんの多い時間に空いているんでしょうねぇ? 不思議だなぁ……

 

「うう、申し訳なさで一杯です。私たちのために、一瞬で貸し切りになるだなんて」

「恵那たち次第で、ナポリどころかイタリアがどうなるかの危機だからね。それは地元の術師たちは知らないだろうけれど、王様と神様が来たとなれば、それは忖度もしてくれるんじゃない?」

「神殺しのカンピオーネの異名だけでも、普通に王族並の特権だからね~」

「ふふふ、そのマルゲリータとやら、どのような味なのか少しばかり楽しみだな」

 

 なんて話をしていれば、熱々の薪窯から出されたばかりの円盤が、恭しく僕らのテーブルへと運ばれてきた。

 ……なんで恭しくかって? 運んできたのがどう見ても店主っぽい人で、めっちゃ声が上ずっていて、テーブルに置く時に手が震えていたからだよ。

 

「ああ、神よ……この一枚が我らに奇蹟を授けんことを──」

 

 どんな言葉を言われて、どんな気持ちで焼いたのだろうか。貴方の焼いたピッツァ次第で、ナポリが消えます? ならばこの一枚、間違いなくこの店主の魂が籠っている事だろう。

 芳ばしく焦げた小麦の香りと、フレッシュなトマトの酸味。そして純白のモッツァレラが、まるでナポリの情熱をそのまま形にしたかのように美しく波打っている。波の原因? 店主の震えじゃない?

 

「匂いは悪くない……見た目も赤と白が混ざり合い、そこに緑を足す事で鮮やかにしておるのか。なるほど、シンボルとはこういう事か……これはどのようにするのが正解なのだ?」

「どういう意味だ?」

「これは……そうか。手で持って、口にする食か。しかしユノを名乗る我が、そのような方法を選んでよいのか?」

 

 ふぅむと悩むユノさん。どうやら手掴みで食べるという行為が、神としてどうなんだ? と考えてしまったらしい。

 しかし早めに食さないと、溶けたチーズが固まり味が悪くなるのがマルゲリータだ。それはユノさんも気づいているのか、悩み──その眼が護堂の手に止まる。

 

「良い事を思いついた。草薙、そなたの手で我の口まで運ぶが良い」

「……は?」

「は? ではない。そなたは我を楽しませる、しもべとしてあると約束してくれたではないか。高貴な我が手で掬い食すは問題だが、しもべの手から献上するとなれば、それは正当なる奉納の儀よ。さ、はようせい」

 

 濃紺なのに、やたらとキラキラした目で護堂にはよ! はよ!! とユノさんは催促している。その理屈を聞いて、はいはい、我儘な女神様だよと護堂はマルゲリータを掴み、ユノさんの口まで持っていく。

 すると彼女はぱくりと食べて──

 

「うむ、絶品なり。鉄と火の洗礼を受けた大地の恵みが、我の口内で踊っておるわ。しかしまだ足りぬ。残りも寄越すが良い」

「はいはい」

 

 護堂は妙に諦め気味に、ユノさんに残りを食べさせる。勢いあまって、護堂の指が彼女の口の中に入った。

 

「あ、すまん」

「よい。このような食し方をすれば、今のようなこともあるだろう。それに貴殿の指にも、何やら油が付いておったわ。それも味わえたので、良しとしておこうか。くかか」

 

 カラカラと笑うユノさんを、僕はジーとみる。そのあーん、僕はして貰うのにかなりの時間がかかったんだぞ。羨ましい──なんて嫉妬してる場合じゃない。

 今のユノさんの行動、なんていうか……なんだ。微妙に違和感がある。神殺しの指を咥えて、どうにも喜んでいたように見えたのだ。

 だがなぜ? なんだろう……それは祐理さんも同じなのか、今のを見て僕と同じように悩んでいた。恵那さん? 彼女なら、現在進行形で護堂に同じことを要求している。すごいね、あとで僕もあーんしようっと。

 

「いまの妙な理屈……それに誤魔化すような、油がどうと言う御言葉。まさか……いえ、そんな筈は──」

「どうしたの、祐理さん。何か気になる事でも?」

「先ほどのユノ様の物言いなのですが……私には、言い訳に聞こえたのです」

「誰に対する?」

「そこまでは、まだ……ですが、なんなのでしょう……酷く覚えがあるような。そんな気がしたのです」

 

 そこから言語化は難しいのか、祐理さんは黙ってしまった。言い訳? 良く分からないが、ユノさんは何か嘘をついているのか?

 

 

 

 

 そこからはナポリ巡りだ。案内を要求したユノさんの興味は、あらゆるところに向けられた。目につく全てに特攻し、護堂にあれはなんだ? と説明を求める。

 実際に説明するのは現地のガイドブックを読み漁った僕なのだが、とりあえず護堂に説明を求める。僕に直接語りかけるのではなく、あくまでも護堂を通してだ。

 

「草薙、あの壁に埋め込まれた不気味な髑髏の彫刻は何だ?」

「あそこだけ洗濯物が色鮮やかなのは何かの儀式か?」

 

 ……彼女の尽きない好奇心の矛先は常に護堂であり、護堂が美殊、あれ何だ? と僕にパスを投げ、僕があれはサン・ルッジェーロの……と解説し、それを聞いた護堂がユノさんに噛み砕いて伝える。そんな、伝言ゲームのような奇妙な観光が続いた。

 

「なんだか楽しそうだね」

「だね。あ、とうとう護堂の手を取って、走り出した」

 

 視線の先では、ナポリの迷宮のような路地裏に目を輝かせたユノさんが、とうとう護堂の手を引いて駆け出していく。

 

「おい、ユノさん! そんなに急がなくても街は逃げないって!」

「黙せ、草薙! あちらの角から、我を呼ぶ芳醇な香りがしておるのだ。さあ、遅れるな。そなたは我の案内人であろう!」

 

 ……実質のガイドは僕なんだけどなぁ。

 そう内心でぼやきながら、僕らは二人の後を追って、ナポリの街をさらに奥へと踏み込んでいった。

 

 それから数時間。多くの店が閉まり始め、ナポリの夜観光の部は終了した。観光客が入るには怪しい地域なんかにも行ったりしたが、特にトラブルに巻き込まれることもない。

 なんせナポリの魔術結社には、表向きはマフィアなんかをやってる人たちもいる。魔王陛下と神が彷徨くのだから、彼らは怪しい人物が近づかないように、最大限の配慮をする。

 一応、途中から赤銅黒十字のナポリ支部に連絡を取って、これこれこう言う事情だよとは説明してある。

 

 そのおかげもあり、即席で作られたテーマパークでも歩くかのように、僕らはストレスを覚えることもなく本日の宿まで辿り着いた。

 僕らが今夜すやすやするのは、ナポリ湾に面した老舗の名門ホテル──グランド・ホテル・ヴェスヴィオだ。

 僕のミサイル爆撃が消し炭にしてしまった、卵城の前にあるホテルでもある。

 瓦礫の山になったそこを見て、ユノさんが一言。

 

「あれはなんだ?」

「死闘の跡」

「おお! ではあれがそなたらと、ペルセウスが闘った形跡か。豪快に破壊してあるではないか!」

 

 と変な方向に褒めてくれた。それでいいのか?

 1882年創業、海岸沿いに立つ王侯貴族や各国のVIP御用達の名門中の名門なのだが、ペルセウスさんが来たあたりで、ホテルからは全員避難したらしい。まつろわぬ神が近くにいるのであれば、この行動は当然のことだ。

 あの英雄神が討たれてから、まだ数時間。ホテルに客が戻るわけもなく、普通なら当分は営業停止だ。

 しかし神殺しがまつろわぬユノと宿泊するのであれば、ここ以上の格があるホテルは他にない。政財界ともイタリア魔術界は深い繋がりがあるので、僕らの貸切として今夜は運営されることになった。

 

 豪華なシャンデリアが揺れるエントランスを通り、僕らはこのホテルで最も格式高い、そして一晩の宿泊費が数十万にも及ぶプレジデンシャル・スイートへと案内された。

 VIPや有名アーティストなどが泊る部屋は、今や僕ら一行と、一柱の女神のためだけの静寂に包まれている。

 この部屋どころか、ホテル全体が静寂に包まれているけれどね。

 

 本来なら卵城や港の美しい風景が見れる場所だが、見えるのは先ほどと同じ瓦礫の山だけだ。ごめんね、僕の爆撃のせいで。

 けれど、ユノさんとしてはそこまで悪い風景でもないらしい。これが壊れただけの後であれば不機嫌になったかもしれないが、そこでペルセウスが酷い目にあったならば良いのだとか。

 

「この部屋も……悪くはない。我の好みとは随分と違うが、草薙が約束通り楽しませようとしておるのは理解できるでな」

「そう言ってくれるなら助かるよ……本当に助かるよ」

 

 まつろわぬユノに手を引かれたり、色々と聞かれていた護堂はだいぶお疲れだった。

 だがユノさんはまだまだ元気なのか、室内の物色を始めている。これもまた、大地母神としては変な行動だ。

 

 そんな彼女がん? と観止めたのは、プレジデンシャル・スイートらしい巨大な浴室。

 

「これは……テルマエか」

「テルマエ?」

「ローマ浴場のことだよ。大地母神ユノが国家主神の伴侶として成立したローマ帝国時代は、湯浴みが日常的な文化だった」

 

 とある漫画が分かりやすいが、ローマ人にとって風呂とは非常に重要な文明だ。カラカラ浴場に代表される巨大公共浴場があり、風呂だけでなく社交の場や議論の場としても使われた複合レジャー施設としての側面もある。

 ユノさんにとってはテルマエとは馴染み深い概念の筈だ。

 

「ほうほう、やはりこれは当代のテルマエか……ようし、決めたぞ。草薙、我は当代のテルマエを楽しむゆえ、貴殿も付き合え」

「……はい? それは、あれか? 一緒に風呂……じゃないな。テルマエに入れと?」

「うむ! 我は定命の文化には疎いが、高貴なる者は自らの奴隷を所有して、その者が香油を塗り、ストリギルで汚れを落とし、お湯をかけるといった至れり尽くせりの世話をしていたことは存じておる。そして此度の草薙は奴隷……とまでは言わんが、我の案内人兼しもべとしてよく尽くしておる。ならば此度もそれと同様、我の肌に触れる権利を与えようではないか。かか」

 

 良いこと思いついたー! みたいなユノさんだが、僕らは風呂? 今日あった大地母神と風呂? と疑問で一杯だ。護堂もそれは同じらしく、風呂……と呟いた。

 そんな僕らに気づかずに、さっとマントを外して、ユノさんはトーガも脱いでしまう。あまりの早脱ぎに、僕らがついていけないスピード感だ。

 

「む? どうした皆のもの。これから共に湯を浴びるのだ。いつまでも衣服を纏っていては──まさか当代では、衣服で湯に浸かるのか?」

 

 むぅと唸るユノさんを前に、ようやく理解が追いついた護堂が後ろを向いて怒鳴る。

 

「何当然のように服を脱いでるんだ!! まだ入るとは言ってないだろ!!?」

「そうであったか? しかし貴殿は、我のしもべとなることを約束してくれたであろう。ならば我の決定は、当然適えられる物の筈……それとも、貴殿は約束を破るのか?」

 

 ふとその声色に違和感を覚えた。口調は尊大なのに、後半に行くにつれて小さな音になったからだ。約束を破る──その声には、どうしてか多少の怯えのようなものが垣間見えたように思えた。

 その行為に、どうしてか祐理さんが口に手をあてて、あ、小さい声で答える。僕だけが気づいたのか、護堂と恵那さんはユノさんに注目したままだ。

 

「どうしたの、祐理さん?」

「い、いえ。ただ……やはり私の勘違いかもしれません」

「うん?」

 

 何かは分からないが、祐理さんの反応は奇妙だった。しかしそれを追求する前に、ユノさんが裸のまま護堂に後ろから抱きつき始めたではないか。

 

「何をしてるんだ、何を!?」

「そなたが我とテルマエに入るのを承知しやすいように、胸をあてておるのだ。古来より、おのこは女体の乳に興味を示すのが道理。こうすれば、我と入りたくもなろう」

「どんな方向性からの懐柔だ、それは!?」

 

 ユノっぱいは地母神らしく豊かだ。僕ら三女神に負けないサイズ……どころか、体格がある分もっと大きい。僕がHカップで祐理さんがGカップ。恵那さんがFカップ。僕らの中で一番大きいのは僕だけれど、それでもあのサイズは!!?

 

「I? J? いや、あれはもっと……KかLは……これがラスオリの力なのか……」

 

 僕は自分の慎ましやかな胸をたぷんたぷんさせる。実はそこそこ自信があった胸で、護堂のリンガを楽しませたりもできる素晴らしい物だと僕は思い込んでいた。

 

「……違った。世界には、まだまだこれだけの強敵がいたんだね」

「師匠が何か敗北を悟ってる……」

「……あの自由奔放な行動に、妙な理屈を持ち出す言動。体で誘惑するやり口……まさかそんな。いえ、でも……三月にサルデーニャを訪れているから。理論としては……」

 

 何やらまだブツブツと言っている祐理さんに、胸のサイズで負けて膝をつく僕。離せ! と叫ぶ護堂。それをカオスだね~と呑気にしている恵那さん。

 

 そんなこんなでドタバタして……お風呂? 全員で入ったよ。入った上で、護堂はユノさんを洗浄した。もはや慣れたもので、今更女性の体を自分で洗おうが動じる心なぞ護堂にない。なんせ僕らで慣れてるから。

 

「次、僕!」

「言うと思ったよ。そこ座れ、洗ってやるから」

 

 護堂が凄く乱暴に、僕の体も洗ってくれ──あ、そこ、指が……。

 

「その……恵那も王様にしてほしいなーなんて……」

「恵那もこっちに来いよ。祐理もそんなところで蹲ってないで」

 

 結局全員で護堂に全身洗浄されて、代わりに護堂を丁寧に全員で洗う。

 

「こうか? おのこであれば、ここを丁寧にされるのが嬉しかろう」

「ユノさんも参加するんだ……」

「当たり前であろう。草薙は我のしもべであるぞ。ならば、それ相応の褒美もやらねばならん……これ、逃げようとするな。我の寵愛ぐらい、当然として受け取れ、かかかか!」

「……しにてぇ」

 

 護堂の口から、何やら悲壮な言葉が漏れている。慣れてる僕らはまだしも、今日あったばかりのユノさんにそうされるのは羞恥がすごいそうだ。

 悲しそうな顔をする護堂と風呂を出たら、あとは寝るだけ。ちなみにユノさんは当然のように、護堂と寝ようとした。

 流石にそれは僕らが阻止する。そこの席は僕らのだ! 渡さない!!

 

「ほう? ではどうする!?」

「これで勝負だ!!」

 

 あ、ちゃんとウノって言わないと駄目だよ……自分はユノで、字面が似てるから良し? どんな屁理屈だ全く。

 そんな一夜を過ごしながら今日が終わる。まつろわぬ神との遭遇とは思えぬ、穏やかな一夜が終わっていったのだった。

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