犬夜叉は転生者です。原作知識はなし。
オリジナル要素あり。原作改変。
設定はてきとうー。
文章もてきとおー。、
誰か犬夜叉✖️桔梗かいてほしい
目を覚ますと母の声が聞こえた。生まれ変わって初めて聞こえた声に凄く安堵した。
優しい声だった。彼女の微笑みに全てが包まれていた。父親の記憶はあまりない。そばにずっと母がいたから全てが気にならなかった。
変わったのは、母いなくなってからだ。
母がいなくなったことで、居場所はどこにもなくなった。人間でもない。妖怪でもない自分に居場所はなかった。
だから旅を始めた。妖怪でも、人間でもどちらでも良かった。どこか自分に居場所があればと探していた。あてもなくどこかを彷徨っていた。
そんななか、一人の女と出会った。不思議な女だった。普通、恐怖なり疑惑なり、嫌感情があった。だれも俺を求めてなんかいなかった。
その女だけは少し違った。普通に話ができた。警戒はあっても侮蔑はなかった。叱ることがあっても怒ることはなかった。微笑むことはあっても嗤うことはしなかった。
こんな清廉な女を見たことがなかった。ふと、子供を助けた時に、女から食事に誘われた。一人になってからまともな食事などした事がなかった。暖かい食事に母を思い出して泣きそうになった。
とにかく不思議な女だった。
ある日女に聞かれた。お前はこれが目的なのではないのかと。俺は、魅せられた玉を見て、首を傾げた。
その女が持っている玉が、俺を妖怪にできるのだとと言う。へぇ?とまじまじとその玉を見ると、女は不思議そうにしていた。これが目的じゃないのかと聞かれて、俺は首を横に張った。特別、母を死なせた親父、それと同じになりたいわけでもなかった。たとえ、妖怪になりたいとしても女から奪う気持ちはあまりなかった。どうせすぐに奪わなくとも時が経てば先に女の方から死ぬ。
待てばいい。どれだけ女が強くても、妖怪の血が流れている俺の方が長寿だった。
女は不思議な奴だと、俺を見て笑った。初めて女から向けられた、微笑みに俺は胸が苦しくなった。理由はよくわからなかった。
そうして、特に理由もなく女のいる村の近くで過ごしていた。女と過ごす時間が増えると次第に周りにも子供が増えた。子供の相手をしていると、次第に人手が足りないのか農業を手伝うことがあった。
それから狩をして、女の手伝いとばかり妖怪の相手だってすることもあった。そして、何故か子供を妖怪から守った時、傷を負って死にかけた。そんな事が起こってから、より関わる人間が増えていった。誰も俺を懐疑的な目で見る者が減っていた。
動けない俺に女はよく世話を焼いた。これでも半妖で丈夫だったが、女は怪我の手当を丁寧にしていた。その御礼にある日、母からもらった紅差しを渡した。俺が使うこともないもので、どうせならこの女にやってもいいとそう思った。
初めてその女の嬉しそうな笑顔を見た。犬夜叉、ありがとうと言われた時、なぜか知らないが抱きしめたくなった。でも怖くて触れることはできなかった。
それから俺は、女の唇が気になった。薄く塗られた女は、懐かしくてそれでいて綺麗に見えた。それから、より女を気にする事が増えた。
ある日、村の子供を相手していた時に、女について揶揄わられて事があった。好きなの?聞かれても、否定は出来なくて。好きではあると答えるしかなかった。
でも、俺は人間ではなかった。
女とずっとそばにいれるわけではない。そもそも、最初は女の死すら望んでいた気がする。女と関わり俺は半妖ですら無くなっていく事に、恐怖していた。俺はなんなのだと自答して、それで出た答えは。
俺が女と添い遂げれるわけがないことだった。半妖。人間でもなく妖怪でもない。どこまでいってもその事実だけは変えられない。変えることは許されない。
そのことを、ただの子供に伝えた。子供、不思議そうにして変なのと言った。確かにそうだなと俺は、笑った。そして、その子と一緒日が暮れるまで遊んだ。
次の日、女があの玉を見せてきた。俺が妖怪なるためのものだった。女は俺に言った。これがあればお前は、人間になる事ができると。人間なれる。共に一緒にいられると伝えられた。
一瞬、何を言っているのかわからなかった。これを半妖に手渡すことの危険性を理解していないのかと、女に説教したくなった。そして、それ以上嬉しかったのだ。
可笑しいと思った。半妖。妖怪。人間。過去にあった複雑な思い、言葉に出来ない感情は確かにあった。でも、今はもう女を求めている気持ちだけ。
女に手を伸ばされた。拒否することは気持ちはなかった。華奢な女の身体を抱きしめて、そして、その身体に残る微か臭いの違和感に気づいた。微かに妖怪の匂いがした。それも僅かな死臭といえるものだ。
それだけ近づいて初めて気がついたのかもしれない。ずきりと痛み、それを隠すようにして女に対してそれもいいなと言葉を濁した。女が少し悲しそうな顔に、また胸が痛んだ。
次の日、女を尾行した。匂いの正体が気になった。決して、人間が関わる匂いではない。妖怪と戦った時でも女は、妖怪の匂いを近づかせることはなかった。不思議だった。
女を尾行すると、微かに感じた妖怪の匂いが強くなっていく。わかっているが、嫌な予感が止まらない。女が平原に出て、何かと会っている。それはわかった。
これ以上、気づかれる。そう感じて、離れた位置で眺めて、それ以上は手を出すことはなかった。女が離れていても、俺が関わるのは違うという気持ちがあった。相手は間違いなく妖怪で、どうあっても人間を害するものだという認識はあって、その先入観が、そうであるという事実が、誰よりも俺を苦しめてきた。
それを否定することは、俺と女の関係を否定するような気がして、何も言うことはできなかった。いや本当は、俺が何かを言えば今の関係が壊れることを、恐れていた。
それでもうちに残る不安を消すためにと、なにか女の些細な変化を見逃さないようにはしていた。
女が妖怪とあっている。その事実を知ってからいく日が過ぎて、女から呼び出しがあった。村の者かれ聞かされた平原で女を待っていた。草の音聞こえるが、虫の音がしない。不思議と周囲に気を配っていた。
少し離れたところから、女の姿が見えた。女に向かって、手を挙げてここだと意思表示しようすると、女から攻撃を受けた。
矢が放たれて身体を掠める。近づいて女を確認する。声も顔もそっくりであっても、女が、女でないことはすぐにわかった。これはただの人形であることはわかっていたから、爪で手で壊した。崩れるようにして、女の人形は壊れた。
いったいなんだったのかと、不思議に思っていると、本当に怒りに震えた女が目の前にやってきた。傷を負っていた、心配になって駆け寄ると女は、弓をこちらに構えた。
矢が放たれて顔を掠る。血が流れて、そして女を見た。怒り、今まで見たことのない怒りがあった。理由はわからない。どうすればいいかの答えもない。言葉を交わしても、何も聞いてくれない。
初めての事に俺は戸惑い、反撃する気もなくて、嘘だったのかと問われても答えることも出来なかった。俺には本当の気持ちというものがわからなかった。嘘、嘘だけをもって今まで生きてきたから、女の言葉を真っ向から否定する事など出来なかった。
なにより女は怒り震えも、泣いていた。泣いている女に、爪を向ける事なんて出来なかった。だから、女の攻撃から耐えるしなかった。怒りが治るまで、話すこともせずにただ耐えた。
至る所が傷つき身体に矢が刺さる。時間が経ち身体に傷が増えて、動きが鈍くなった頃に女が疑念が出たのか、何故反撃をしないと問う。こちらを警戒した眼。初めて会った時のことを思い出した。
俺は歩み寄った。名前を呼ばれた。敵ではないようにと、手を広げた。あの時確か、女は山菜を集めていて、俺は魚を焼いていた。すぐにお互いに武器を構えて、睨み合い。そう確か、俺と女の腹の音が鳴った。緊張は解けて、女は恥ずかしそうに俯き、俺はたしか魚を女に差し出した。
そんな意味のわからない出会いだった。
魚はいるかと、女に言うと。女は俺を見て何か確信したかのような表情になった。その時に、物陰からなにか迫ってくるのが見えた。武器、刀がまっすぐに女に向かっていた。
まるで俺だけが気づく、間合いで狙いだった。おそらく狙いは女ではない。しかし、俺が動かなくては、女は死ぬ。わかっていても足を止めることは出来なかった。
慌てて走り、女を庇うように武器の間に入っと。そしてそれが身体を貫いた。血を吐いた。倒れた先は晴天だった。青く広がる視界に、女の顔が映った。
傍で名前を呼ぶ女の顔が赤く濡れた。女からの声は焦燥に揺れていて、何度も呼びかけられる。これも初めての事だなと呑気に言うと、女に叱られた。女の名前を呼ぶ声が、物音が聞こえる。わかっている。これを仕掛けたやつがやってきていた。
音の方を見ると、そこには俺がいた。臭いは死臭に満ちて妖怪なのはわかる。女はそれを睨んでいた。俺の身体が崩れていく。腐った妖怪の面妖が見えた。女は、待って欲しい。すぐに終わらせると言って離れた。それと対峙する女を見ながら、瞼を閉じた。
どうにも身体は限界だったらしかった。眠りに落ちていくも、女の負けることは想像できなかった。あれを真正面から殺せる女はいないと俺は思っていたから、心配はあまりなかった。
いくばくもない時間が経ったのか、妖怪を女が撃退していて、俺の名前を呼ぶ声がきこえた。俺の頭を膝に乗せて、名前を呼ぶ女のその姿が微笑ましくて、笑ってしまった。
女は俺を叱る。なぜ笑っているのかと。私を責めないのかと。泣きそうにいう女に、身体に宿った、本音を言うと女は頬が紅く染まった。言葉を濁して、小さく馬鹿者と言った。女に肩を貸してもらい立ち上がることはできた。
もう日は暮れ始めていた。景色は悪くない。傷は痛むが傍には変わらず女がいた。それが何よりも安心できた。ゆっくりと村に帰る道を辿っていると、茂みからこちらに視線を感じて立ち止まる。
なにかある。このままでは終わらない。喪失感。悪い予感。それを女に伝えて、先に村に戻るように伝えた。女は馬鹿と叱るが、分かるのだ。このまま二人でいれば間違いなく、女は死ぬ。急に一人になりたいと言ったが、逆効果で女は俺を連れて行こうとしていた。
そのタイミング、茂みから無象の妖怪が飛び出してきた。
ただの雑魚だ。普段なら歯牙にもかけない相手だ。俺は満身創痍で、女は俺を庇いながら戦える余裕はどう見てもない。
はやく見捨てるように言っても女は聞かなくて、女は戦いを始めた。そして、俺はそれを見ていることしか出来なかった。悔しかった。初めて、妖怪ではないこの身体を恨んだ。妖怪であったならば、とうに治って女の加勢ができるはずだ。人間の血がなければ、俺は戦える。戦う前に俺は渡された玉を握り、妖怪になりたいと願いそうになって、悲しそうな女の顔が浮かんだ。たったそれだけの思考が迷いを生んだ。
その一瞬が、女が致命傷を受けてなお妖怪と相うつ姿を映して、そして女の血が目の前に広がった。這いずるようにして女に駆け寄った。死なせるわけにはいかなかった。俺が妖怪になれば、女は死ななかった筈だった。
なんとか女の顔を抱き寄せると、女は俺に謝った。どうすれば女が助かるか考えて、手に持った玉を女に握らせた。どうか、生きることを願ってほしい。女に伝えたが、女は首を横にふる。これは罰なのだと言う。
そんなわけがない。この女はずっと誰かのために生きてきた。この女が報われなければ、世界の誰も報われていいわけがない。そう胸を張って言えるほど、俺はこの女が好きなのだ。
女にそれを伝えてもありがとうと微笑むばかり。母を思い出した。その笑顔が、その優しさが母を殺した。そして、無力な自分。力がなかった。救う事ができなかった弱い自分。
手から血が流れた。このままでは女は死を選ぶ。それだけは許していいわけがなかった。玉を手に取り女の傷に添えた。
人間でなければ、女は死なない。腹に穴が開いた程度の傷だ。半妖でも治りはする。玉を押し当ててを願う。女は、きっと望まない。それでも、俺は生きていて欲しかった。
傷つき死にゆく女の前で縋る。生きてくれ。死ぬなと願う。どうか助けてやってくれ。女をしなさいでくれ。死にながら微笑む女の傍で、玉に祈る。
俺の手から血が滲み玉から滴り落ちた。
女の身体が淡く光る。光に包まれた女の髪が白く変容していく。人耳が消えて、俺と同じ耳となった。女は驚いていたが、半妖を人間にできるのなら、その逆もできる筈だった。
これは不思議ではないことだが、これを女が望んでいるわけではない。生きてくれた嬉しさもあったが、それ以上に名前を呼ばれた瞬間、女に叱られると思った。これは、俺の我儘でしかなくて、女の尊厳すら無視した行為だと思ったから。
名前を呼ばれた。昔、母に呼ばれた時のことを思い出し、それはいつもと変わらないもので、女の声は優しかった。半妖、人間ではなくなった女が俺を抱きしめた。
女はこちらに顔を寄せてくる。手が首に回されて、顔がひっつくくらい近づいた。女は、俺の匂い嗅いでいた。なるほど、お前はこうだったのかと、己の変容を受け入れていた。
怒らないのかと問うと、女は嬉しそうに笑った。これで、私はお前と共に歩く事ができると言った。村の者たちには悪いことではあるだろう。昔の私は認めないだろう。
でも、今の私はこうなる事が出来て嬉しいと女は言った。恨まれると思っていたと伝えたら、女は俺の額を指で弾いた。
私の顔を見ろと女は言う。どうだと問う女の顔は、綺麗だった。世界のどこの何よりも美しいと思った。それを失いたくないと思い、抱きしめようとすると、声が聞こえた。
こちらに向かってくる人影。敵ではない。女の名前を呼ぶ声。それで慌てて女の方を見た。こちらにくっついたまま動きそうもない。おい、どう説明する気だと思うも、女の様子に変化はない。
どうやら私も欲深くなったようだと、女は笑った。女の妹は俺達二人を見て声を上げて、女の変わった姿にも驚いて、そして抱き合っていた俺の間に入り女に質問、嵐のように投げかけていた。
村に戻ったあとは、大変だった。玉の守護者たる巫女が人間でなくなり、玉の守護者がいなくなった。今の女は巫女とは呼べない。霊力と妖力、その相反する力が身体に宿ってしまった。まるであの特別な玉のようだと思うも、その心はまるで清流の川のように澄んでいる。
巫女から変わり果てた半妖の女、身体は不安定。妖力に支配されないようにと俺の傍から離れないようになった女がいた。とても落ち着いた姿からとてもそう見えない建前のように思えた。
半妖の女と半妖の男、お似合いだと微笑む女はさぞ愉快なのか、混乱、動揺する村長達を尻目に俺の膝に乗っている。まるで今まで我慢したい事を、想いのまま行う少女、童のようだと思った。
そしてそれを、何よりも先に村の子供達が受け入れていた。女の名前を呼び、変わらず女に甘えてすらいた。順応が早過ぎて、俺は笑うしかなかった。
村はひとまず、玉の守護者たる巫女を見つけなくてはならなくて、近隣の有力な巫女を呼ぶことになった。
その間は二人して村を守っていた。その間に女を慕う者も離れていったものもいたけれど、女は変わらなかった。いつものように過ごし笑い、人の世話を焼いて過ごしていた。
未来から女の人間であった時の生き写しのような、女が現れるその日まで。
桔梗に犬耳が付けたくてこうなった!
白髪犬耳の桔梗は、可愛い!
異論は認める!