緋弾のアリア~Sランクの頂き~   作:鹿田葉月

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はいどうも、投稿していたと思ったらしていなかった鹿(ろく)()()(づき)です。
最近インフルエンザが流行りだしています。皆様も家に帰ったらうがい手洗いをしっかりしましょう。
エッ(*´・д・)?したくない?零の踵落とし喰らうのとどっちが良いですか?

まあそれは置いといて、第21話、始まります。

バスジャック後編、開始!



21話~『剣技』~

( *・ω・)ノヤァ、零だ。今俺達はヘリに乗り込んで通信科(コネクト)から話を聞いている。剛気達を乗せたバスはどこの停留所にも()まらず、暴走を始めたという。その後、車内にいた生徒からバスジャックされたという緊急連絡が入った。

定員オーバーの60人を乗せたバスは学園島を一周した後、青海(あおみ)南橋を渡って台場に入ったという。

 

「アリア、警視庁と東京武偵局は動いていないのか?」

「動いているけど、相手は走るバスだから、それなりの準備が必要だわ」

「じゃあ俺達が一番乗りか」

「まあね、武偵殺しの電波をつかんで、通報より先に準備を始めたんだもの」

 

成る程ね、だから対応が早かったのか。しかし通報はしといた方が良いと思うが。

アリアは最終整備のため、銀色のガバメントと――金色のガバメントを取り出した。

あ、薄々(うすうす)気付いている人もいると思うけど、アリアの持っている金色のガバメントは俺が造ったやつだ。俺の持っている紅色のガバメントもな。

確か12才のアリアの誕生日にあげたんだっけ?勿論色々改造してあるが、今は秘密だ。

ガバメントは既に諸々(もろもろ)の特許が切れてるから改造しても良いんだぜ?

そのグリップについているのはピンク貝(コンクシェル)のカメオで、そこに浮き彫りにされた女性の横顔は……成る程ね、アリアのお母さんか。

 

「見えました」

 

レキの声に、俺達三人は揃って防弾窓に顔を寄せた。

 

「何も見えないぞレキ」

「いやキンジ、ホテル日航の前を右折しているバスだ」

「錐椰さんの言った通りです。また窓に武偵高の生徒が見えています」

「よ、よく分かるわね。二人とも視力はいくつ?」

「左右ともに6・0です」

「左右ともに8・0だ」

 

サラッと言った俺達に、キンジとアリアが顔を見合わせた。

そうしている間にもヘリはどんどんバスへと近づいている。もうすぐ追い付く所だ。

 

「空中からバスの屋上に移るわよ。あたしはバスの外側をチェックする。キンジは車内で状況を確認、連絡して。レキはヘリでバスを追跡しながら待機。零はバスの上で緊急事態に備えて」

 

テキパキと告げると、アリアはランドセルみたいな強襲用パラシュートを天井から外し始めた。

 

「内側……って。もし中に犯人がいたら人質が危ないぞ」

「いや、その可能性はない。さっき見たがそれらしき人物はいなかったし、第一車内にいるならそれこそイヤというほど沢山いる武偵に取り押さえられてるよ」

「……それもそうだな。分かった、車内は任せろ。その代わり外は任せたぞ二人とも」

「ああ」

「当たり前よ」

 

 

 

 

 

強襲用パラシュートを使いつつ、俺達三人はほとんど自由落下するような速度でバスの上に転がった。

その際にキンジが危うくバスから滑り落ちそうになったので、俺とアリアが腕を引っ張って引き留めた。

 

「ちょっと――ちゃんと本気でやりなさいよ!」

「本気だって……これでも、()()……!」

 

キンジのやつ、ヒステリアモードじゃないから今のが精一杯だったんだろうな。それにしても酷くないか?

キンジが屋根にベルトのワイヤーを撃ち込み、振り落とされないようにし、アリアもワイヤーを使って、リペリングの要領でバスの背面に体を落としていった。

σ(`・・´ )オレ?俺はワイヤーは使わない。こんなのバランスと足腰が強ければ問題ないし、ワイヤー使うと行動範囲が狭まるからな。

しばらくするとキンジから車内には爆弾がなかったそうだ。続いて――

 

「アリア、そっちはどうなんだ?」

『爆弾らしきものがあるわ!』

 

耳に入れているインカムから報告が入った。

 

「種類と大きさは?」

『カジンスキーβ型のプラスチック爆弾(Composition4)、武偵殺しの十八番(おはこ)よ。見えるだけでも――炸薬(さくやく)の容積は、3500立方センチはあるわ!』

 

なんだそりゃ( ; ゜Д゜)。ドカンといけば、バスどころか電車でも吹っ飛ぶぞ!急いでアリアのサポートに……!

 

「キンジ、バスの中の奴ら全員をしゃがませろ!」

『どうした?何かあった――』

「早く!」

 

俺が叫ぶと、インカム越しに一斉に動く音が聞こえてきた。どうやらキンジが説得したらしい。

 

「アリアはそのまま解体作業を続けてくれ」

『分かったわ』

 

アリアが了承し、解体作業に入った。

さて、と俺はバス後方を見る。その視線の先には、30台程度のオープンカー――赤いルノーだな――が走っていた。UZIを付けた状態で。

 

「ウワァーオ、凄い数だな」

 

なんて言いながら、俺はガバメントを取り出してルノーのタイヤに向けて発砲する。

しかし、タイヤに直撃したがパンクしない。防弾性なのだろう。

俺が発砲したためか、UZIの銃口が揃って俺に向く。そして秒間10連射というまさに銃弾の嵐が俺に襲いかかってきた。

それを俺は蜻蛉(とんぼ)返りで迎撃する。だが今は場所が限られているので角度が合わない物が多く、やむを得ず自分に当たりそうなヤツだけを弾いていく。

何台かタイヤの一部分だけ当たってスリップして大破したが、数はまだ23台ある。

流石にキツイな、と思っていると後ろの方のルノー一台が横から来た弾丸によってタイヤをパンクさせられて大破した。

横を見てみると、ヘリがバスに並走してドアが開いていて、そこからはレキが膝立ちの姿勢でドラグノフ狙撃銃を構えていた。

 

『――私は一発の銃弾』

 

インカムから、レキの声が聞こえてきた。

 

『銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない――』

 

何か、詩のようなことを呟いている。

 

『――ただ、目標に向かって飛ぶだけ』

 

そう呟いたレキは発砲し、ルノーのタイヤに命中させて大破させる。狙撃銃は拳銃よりも威力があるため、近い距離なら防弾性でも貫ける。

しかし、さっきのレキが呟いていたのはまじないの一種だろうか?それにしては何か違和感あるな。後でキンジに聞いてみよう。

ともかくルノーの数が減ってきた。しかし、ガバメントじゃタイヤをパンクさせるのにかなりの弾を必要とする。レキのドラグノフなら一発だが、狙撃銃は装弾数が少ないから殲滅させるのに時間がかかるだろう。

 

「――じゃ、近接戦でも仕掛けますか」

 

俺は気軽にそう言ってガバメントを仕舞い、代わりに日本刀を二本取り出す。

 

「さて、この数だから()()が必要だな」

 

俺はそう言って、走っているバスから飛び降りてルノーを迎え撃つ。インカムからキンジの焦った声が聞こえたが、こんなの痛くもない。

そんなことを考えているうち、ルノーがどんどん近づいている。弾がこないので、そのまま引き殺すつもりなのだろう。

21台のルノーと俺が衝突する前に俺は空高く跳び上がり、二本の日本刀を振り上げる。

 

「――剣技!一式・三節『乱心(らんしん)絶牙(ぜっか)』!」

 

そしてルノー相手に足が地面につくまで刀を降り下ろし続ける。まるで狼が襲いかかり、何度も牙を立てて息の根を止めるように。

拳銃でもビクともしなかったルノー達がまるでゴミのよう……ではなく、ガラクタになっていく。

まだ残っているルノー達が今度は一斉にUZIで連射してくるが――

 

「――剣技!二式・五節『深谷(ふかだに)』!」

 

刀の切っ先だけですべて弾く。ターゲットである俺までは、まだまだ遠いということを告げるかのように。

UZI達の連射が止まったので、俺はすぐさまルノーに近づいた。

 

「――剣技!一式・四節『瞬爆(しゅんばく)』!」

 

近づいた勢いそのままに刀を横薙ぎに振るう。急に目の前に現れて勢いのついた一閃。ルノーがキレイに真っ二つになる。

そんな感じでやっていると、レキのサポートもあってか、残りのルノーの数が4台にまで減った。

残った4台が四方から玉砕覚悟で俺を潰しにくる。

 

「――剣技!三式・一節『螺旋(らせん)演舞(えんぶ)』!」

 

が、俺が舞うように廻りながら刀を振るって、ルノー全てを破壊した――

 

 

 

 

 

「フゥ、疲れたな。流石に結構な数相手にしたからな~、無傷だけど」

 

俺は今、さっき戦いが終わったのでバスに向かっている。インカムから聞いたのだが、どうやら俺が戦っている間にアリアが解除したらしく、今は止まっているとのそうだ。

 

「れーい!」

 

そんなことでバスを目指して歩いていると、アリアが俺を見つけて走ってくる。アリアの後ろを見ると、キンジが止まったバスから降りてきて負傷した武偵達を運んでいる。

そんなことを思っていると、どんどんアリアが近づいてくる。このパターンは抱き付いてくるパターンかな?仕方ない、受け止める準備でもするか。

そう思って両手を広げて待っていると、ヒュウと風がイキナリ吹き始めた。

スパッ

と同時に、()()()()()()()()()()()()()

――何だ、今の音?てか何か腹の当たりが寒くなっているような……

そう思って腹を見てみると、

 

――何かとても鋭利なもので切りつけられたように深い傷が横に広がり、血が大量に出ていた。

 

「――は?」

 

ま、待て、どういうことだ?何故傷が――

と焦っていると、どんどん意識が薄くなっている。

前を見てみると、アリアが何が起こったのか分からないという顔をしている。

 

「アリ……ア……」

 

アリアの名前を呼ぼうとするが、意識がもう持たない。

 

「え?ど、どういうこと?なんで零に怪我が……」

「すま……ない……救護科(アンビュランス)に連絡を……」

「イヤ!零、しっかりして!零!」

 

俺は動揺しているアリアに心のなかでもう一度謝り、そのまま意識を失った――

 




どうでしたでしょうか?
果たして零は一体どうなる!?続きはWeb……ではあるんですけれど、次回で!

それでは、ごきげんよう。
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