緋弾のアリア~Sランクの頂き~   作:鹿田葉月

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はいどうも、鹿田(ろくた) 葉月(はづき)(*`・ω・)ゞデス。
いやぁ~……怪我しました(唐突)。ちょっと部活動でヘマやって、針で怪我を縫いました。
怪我よりも麻酔の方が痛いって……何か変な感じでしたね。

そんなことはともかく、今回も話が進みません!『早く原作に追い付けよ!』という人は申し訳ありません。

では、第38話、始まります。


38話~始動!『KAS』&『RKS』~

ーsideあかりー

 

……零先輩遅いなぁ、今日はあたしとライカと志乃ちゃんの稽古をつけるって言ってたのに……

あ、どうもm(_ _)mペコリ。あかりです。今は放課後、強襲科(アサルト)棟で零先輩を待っています。

先輩は基本あたしとライカに稽古をしてくれるんだけど、たまに志乃ちゃんも一緒に稽古をする。

 

「おっ、来たみたいだぜ」

 

ライカがそう言ったので振り向くと、何故か不機嫌そうなアリア先輩と、困った顔をしている零先輩が来た。

 

「零せんぱ……」

「――へぇ、東京武偵高の強襲科(アサルト)って、こうなっているんだ」

 

――あたしが零先輩を呼ぼうとすると、零先輩の背中からヒョコッと美少女が顔を出した。

 

((……誰?))

 

あたしと志乃ちゃんの頭に疑問符が漂う中……

 

「……え?も、もしかして……武偵アイドルのシェイルさん、スか?」

「あ、うん。そうだよ~」

 

ライカが何かを尋ねて美少女――シェイルさん?は肯定した。

 

「マ、ママ、マジッスか!?え、本物!?あ、アタシ、火野ライカって言います!」

「ライカさんですね、分かりました。私のことも気軽にシェイって呼んでね?」

「い、いえ、そんなこと……」

 

……何故かライカが異常なくらい取り乱している。何で?

 

「あ、あの、ライカさん?此方のシェイルさんという方は一体誰なのですか?」

「ハァッ!?何で知らないんだよ!」

「ごめんライカ、あたしも分からない」

「あかりまで!?」

 

な、何で信じられないみたいな表情をするんだろう……

 

「良いか!?シェイルさんは武偵アイドルっていう世界中の武偵の生徒から選ばれた少数人数で、唯一莫大な人気を持っている人なんだよ!デビュー曲である『From...』を筆頭とする少女らしい一面を持つ曲だけじゃなく、『Pride』や『Drop』といったロック系統も完璧にこなす実力を持っているんだよ!更に人気の理由は歌唱力だけじゃなく、その超美少女すぎる外見と、高嶺の花のような感じじゃなくて誰にでもフレンドリーな性格でもあってさらに……」

 

ラ、ライカ怖いよ……怖いよライカ……

 

「アハハ……誉めてくれるのは嬉しいけど、直にそんなに言われると少し恥ずかしいかな?」

「あ……ス、スミマセン……」

 

シェイルさんに諭されてハッとなり落ち込むライカ。それにしてもライカ、シェイルさんのファンだったんだ……

改めてシェイルさんの方を見ると、身長はライカと志乃ちゃんの間くらいで、とてもスラッとしている。目鼻立ちはクッキリしているし、スタイルもいい。

そんな感じで見ていると、シェイルさんがこっちに気づいてニコッと微笑んだ。

……性格も非の打ち所がない。人気が出るのも頷ける。

 

「……で、そろそろ周囲の視線が痛くなってきたから、何故ついてきたのか教えてほしいんだが?」

 

今まで黙っていた零先輩がシェイルさんに向かって言う。

 

「うーん、別についてきた理由は無いかな?強いて言うなら、これから治療することになる人達が一番多い強襲科(アサルト)だから、かな」

「なんだそれ」

「まぁただ単にフラフラしてるだけだよ」

 

そんな会話をする零先輩とシェイルさん。とても仲が良さそうだけど……

 

「シェイルさん、私は佐佐木 志乃と言いますが……」

「ん?何かな、志乃さん」

「零先輩とどんな関係なのですか?先程からとても仲がよろしいみたいですが……」

「ああ、そのことね?私は小さい頃から組んでいたパーティーがあるんだけど、そのリーダーが零君だったの」

「そうだったのですか、道理で仲が良い訳ですね」

 

志乃ちゃんの問いに答えるシェイルさん。すると……

 

「シェイルちゃんのチームのリーダー……だと?」

「羨ましい……」

「錐椰の野郎、どこまで勝ち組なんだ!」

 

ガヤガヤと周りがざわつき始めた。な、何!?

――ヒュンッ、パシッ。

そしてどこからともなく矢が零先輩に向かって飛んできたが、零先輩は当たり前のように小指と薬指で止めた。何で一番取りづらい所で取ったんだろう……

 

「チッ、取られたか……」

 

そう言って弓矢を持ってツカツカと歩いてくる男子。それに続いて大勢の男子が歩いてきた。

 

「あ、あの人は……」

「何か知ってるの、志乃ちゃん」

「はい。あの人の名は三井 智則。現在強襲科(アサルト)二年Aランクで、中学生の頃、弓道で全国優勝している人です」

 

そ、そんな凄い人が何で零先輩を……?

 

「何のようだ?本来なら北斗○拳二指真空○を見舞ってやる所だが……」

 

零先輩、それじゃ相手死んじゃいます。

 

「錐椰 零……貴様がいる限り、俺達に春はやって来ない……だから!」

 

そこでクワッ!と目を開ける三井さん。

 

「今ここで始末してやろう、KASの俺達が!」

「……KAS?」

「K(錐椰を)A(暗殺)S(し隊)だ!」

 

ババーン!と効果音が流れそうなくらい堂々と言う三井さん。

……暗殺って、堂々とやるものだったっけ?

 

『黒星!ビッグ☆ウェ○ブ!』

 

いやあの人最後武神になったから!もう暗殺者じゃないから!

……あたしは誰に何を言っているんだろう?

 

「……で、カス(KA()S())の皆様方が、一体俺にどのようなご用件で?」

『略すな!』

 

全員で突っ込んできた。意外と統一性があるなぁ~。

 

「俺達は今まで、幾度となく錐椰 零を暗殺しようと試みた」

「……ああ、そういえば」

「何か思い当たることあるの、零?」

「ああ。ロッカーの中に小型爆弾が仕掛けてあったり、どこからともなく矢が飛んできたり、机の中にピアノ線仕掛けてあったり、射撃練習している時に手榴弾飛んできたり、バイクの近くに地雷仕掛けてあったり、強襲科(アサルト)で流れ弾と見せ掛けてヘッドショット狙ってきたり……」

「そんなにあったんですか!?」

 

寧ろそれを『そういえば』でよく済ませましたね!?

 

「靴の中に画ビョウ入っていたり……」

 

……何だろう、普通にイジメなのに『何だ、その程度か』って思えた。

 

「だが、ことごとく失敗してきた……よって、今回は隊員総出で貴様を抹殺することにしたのだ!」

『ウォォォォォォ!』

 

うわ……凄い熱気。総勢50……60……いや、70名くらいかな?凄い人数だ。

 

「野郎共!今こそ復讐の時!モテない男達の底力、リア充に見せ付けるのだ!」

『ウォォォォォォ!』

 

M4、PC356、タガーナイフ……各人の武器を手にして零先輩へと近づいていくカス……KAS。零先輩もそれに応じようとするが……

 

――パァンッ

 

「グハァッ……」バタッ

 

――突然発砲音が聞こえたと思ったら、KASの一人が倒れた。

零先輩がやったのかと思って零先輩を見ると、

 

「……(゜д゜)?」

 

何が起こったのか分からない、といった表情をしている。アリア先輩とシェイルさんも同じような表情だ。

――えっ、じゃあ一体誰が……?

と考えていると、また発砲音が鳴り、それに続いて一人が倒れる。

 

「だ……誰だ!俺達のジャマを……」

 

と、三井さんが何かを言おうとした瞬間、発砲音の嵐が鳴り響いた。それに伴い、次々と倒れていくKAS。

 

「な、何故だ……」

 

そしてとうとう三井さんだけになった時、ツカツカと三井さんの目の前まで一人の女性が歩いていく。

その女性は、黒髪をセミロングにしており、顔もスタイルもまぁまぁ良い。

 

「だ、誰だ貴様!何故俺達のジャマを……」

「害虫が喋らないでください。虫酸が走ります」

 

パァンッ。とその女性は三井さんの鳩尾に発砲した。それにより三井さんが気絶し、辺りはシン、と静まり返った。

な、何なの、あの人……

と思っていると、その女性がコチラの方を向くと、ツカツカと歩いてきて、零先輩の前に立って微笑んだ。

 

「零様、お怪我はありませんでしょうか?」

「あ、ああ……」

「それは良かったです。零様の神聖なお体に傷がついたらいけないですから」

 

零先輩の体を赤い瞳で確認したその女性は安堵した。

 

「あの、君は一体……」

「ああ、申し遅れました。私は宮野(みやの) 志保(しほ)と申します。以後、お見知りおきを」

「あ、ああ……その、ありがとう、助かったよ」

「零様からのお礼の言葉……!ありがとうございます!」

「えっ、何で俺がお礼言われるの?」

「――隊長、害虫どもの運搬が終了しました」

 

と、宮野さんと零先輩が話していると、別の女性がやって来た。

そして辺りを見ると、さっきまで倒れていたKASのメンバー全員がいなくなっていた。

 

「そうですか、なら今から殺虫剤をかけてあげないとね……では零様、ごきげんよう」

 

軽く会釈してそのまま立ち去ろうとする宮野さん。

 

「ちょっと待って宮野さん。彼らは一体どこに……」

「零様」

 

零先輩が聞こうとするが、宮野さんが振り向きかえって、

 

「世の中には、知らなくていいことがあるんですよ♡」

 

と言って、そのまま去っていった。

――彼女は一体何者何だろう……そう思う出来事でした。




どうでしたでしょうか?
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それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ。

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