緋弾のアリア~Sランクの頂き~   作:鹿田葉月

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GW中……部活の練習試合2日、全国模試2日

葉月「やっと終わった~。よし、これから……」
先生「来週定期テストだから勉強しろよ」
葉月「……はい?」

となった鹿田(ろくた) 葉月(はづき)(*`・ω・)ゞデス。
いやぁ……疲れてる(現在形)。執筆時間がなかった&ネタが思い付かなかったので今まで投稿できませんでした。スミマセン。

では、第42話、始まります。


42話~『ケースD7』~

――ピリリリリッ

 

ヤァ(*´∀`)ノ、零だ。レキと別れた直後、ポケットに入れておいた携帯電話が鳴り出した。

取り出して開いてみると、『天然女たらし』と表示されているので出る。

 

「もしも……」

『零!今どこにいる!』

 

ウワッ!びっくりした、いきなり叫ぶなよ。

 

「何だよキンジ。どうしたんだ?」

『ケースD7――白雪が誘拐された!』

 

――ケースDとは、アドシアード期間中の、武偵高内での事件発生を意味し、D7となると、『ただし事件であるかは不明確で、連絡は一部の者のみに行く。なお保護対象者の身の安全のため、みだりに騒ぎ立ててはならない。武偵高もアドシアードを予定通り継続する。極秘裏に解決せよ』――という状況を表す。

 

「おう、分かった」

『ああ……って、何でそんなに冷静なんだよ!白雪が拐われたんだぞ!』

「逆に慌てたところで上手くいくのか?」

『――ッ。それは……』

「よく考えろ。いくら相手が誘拐のプロだと言っても、武偵や先生達がいる武偵高で完全に誘拐できる訳がない。必ず一度近い場所でしばらく時間を空けるはずだ……そして、ここら辺で誰の目にも止まらない場所といえば?」

『……地下倉庫(ジャンクション)か!』

 

実際は、白雪は生徒会活動をしていたわけだから、自分から向かった可能性が高いけどな。何か弱味でも握られたんだろう。

 

『……零、今から俺は地下倉庫(ジャンクション)へ向かう』

「ああ、俺も今から向かうから、白雪を発見しても急がないように」

『ああ』

 

そしてキンジとの電話が切れる。

 

「さてっと……」

 

そして俺は携帯を操作しつつ、地下倉庫(ジャンクション)へと向かった――

 

ーside零outー

 

 

 

 

 

ーsideキンジー

 

――俺がバカだった。思えばいくらでもそんな予兆はあった。

 

『キンちゃんごめんね。さようなら』

 

白雪から送られてきた一通のメール。そこにはたった二言、されど今の白雪がどんな状況なのかを充分に示されていた。

自分の不甲斐なさに歯軋(はぎし)りしつつ、地下倉庫(ジャンクション)に向かって走る。

地下倉庫(ジャンクション)は名前だけ聞いたら平凡だが、実際は強襲科(アサルト)教務科(マスターズ)と並んで、三大危険地域に数えられる一つなのだ。

マズイ、マズイぞ。

よくない予感がする。

零に言われてから魔剣(デュランダル)のことは警戒していた……つもりだった。

実際は、まだ都市伝説なのではないかと疑っていた。だから今日も白雪を一人にしてしまった。それに……

(クソッ、こんな時にアリアがいてくれたら……)

そう、アリアが白雪の護衛から外れていた。その話は零に花火の話について相談しにいった時に遡る。

 

 

~回想~

 

『キンジ』

『どうした?』

『言いたいことがあるんだが』

『何だ?』

『実は……アドシアード1日目、アリアは白雪の護衛につけられないんだ』

『は?何でだよ』

『実はロンドン武偵局と少しトラブったみたいで、1日対応に追われるみたいなんだ』

『何してるんだよアイツ……』

『俺もアドシアード参加者だから、あまり護衛をすることができない。だから主にキンジが白雪の護衛につくことになるんだ……頼んだぞ?』

『……ああ、分かった』

 

~回想終了~

 

 

(あの時ちゃんと頼まれたのに、何をやっているんだよ、俺は!)

自分に対しての怒りを抑えきれないまま、地下倉庫(ジャンクション)に辿り着く。

武偵高の地下は船のデッキみたいな多重構造になっていて、地下2階からが水面下になる。

俺はそこまで階段を駆け下り、さらに下の立入り禁止区画に続くエレベーターに飛び付いて、緊急用のパスワードを打ち込むが――

エレベーターが、動かない。

おかしい。

普段通りじゃない。それは確定だろう。

そう考えた俺は変圧室に入り、その片隅にある非常ハシゴから固い保護ピンを抜いた。

マンホールのように床に設置されているハシゴ用の扉は浸水時の隔壁も兼ねており、3重の金属板で出来ている。

パスワード認証、カードキー、それと武偵手帳に内蔵されている非接触(コンタクトレス)ICを使って扉を開け、ハシゴをおろして下の階へ――

降り立ったボイラー室でも同様にハシゴを使い、地下3階、4階、5階と降りていく。

ハシゴは錆びており、急いで降りるため、どんどん手の皮が擦りむいて傷ついていくが……どうでもいい。

白雪がここにいる可能性があるんなら、全速力で降りるんだ。

あいつを、俺のことを信じてくれたあいつを――助けるために――!

そうしてようやく降り立った地下7階――

地下倉庫(ジャンクション)

ここは、武偵高の最深部だ。

恐らく白雪は排水溝を使ってきたのだろう。

第9排水溝はここに繋がっている。

無論、排水溝を伝ったところでそう簡単に入れる場所ではないのだが……やれば、できてしまう。武偵高はそのだだっ広い構想上、外部からの侵入に対してそれほど堅牢でもないのだ。ただ、武偵が何百人もうろついている島に不法侵入しようというバカがそんなにいないだけで。

地下倉庫の片隅、今はもう使われていないらしい資料室に着いてから……俺は気付く。

――暗い。

音を立てないように扉をそっと開けて廊下を見るが、やはり真っ暗だ。

電気が落とされている。

点いているのは、赤い非常灯だけだ。

ゲームみたいに都合よく、ライトが落ちてたりはしない。

できるだけ足音を殺して通路を走り、白雪の姿を探す。

廊下は広く、左右に弾薬棚を連ねている。

武偵手帳を携帯の灯りで確認すると、この先は大広間みたいな空間になっている。

地下倉庫(ジャンクション)の中でも最も危険な弾薬が集積されている、大倉庫と呼ばれる場所だ。

そこから……

 

「……!」

 

人の、気配がする。言い争っているようだ。言葉までは聞き取れないが、誰かがいることだけは確かだ。

俺はベレッタに手を伸ばし――かけて、止めた。

赤色灯で薄暗く照らされた周囲には、『KEEP OUT』や『DANGER』などの警告があちこちに書かれている。

()()()()()()()

もしマズいものに跳弾が当たりでもして、誘爆を起こしたら――武偵高が吹っ飛ぶ。

比喩表現じゃなく、本当に、魚雷の直撃を受けた戦艦みたいなことになる……今この説明で海で戦う女子を想像した奴は末期だ。

もし誘爆が誘爆を呼んだら、武偵高の教員、生徒、アドシアードの選手――世界各国の優秀な青年武偵たち――に、多数の死傷者が出る。

それだけじゃない。アドシアードの競技には報道陣も来ている。報道されるぞ。何百人もの高校生がバラバラになって吹っ飛ぶ、未曾有の大惨事が。

……とにかく、銃は使えない。

ポケットからバタフライ・ナイフを取り出し、音を立てないように開いた。

そして刃を即席の鏡にしてそっと角の向こう側をチェックした俺は……息を飲んだ。

巫女装束の、白雪がいたのだ。

 

「どうして私を欲しがるの、魔剣(デュランダル)。大した能力もない……私なんかを」

「裏を、かこうとする者がいる。表が、裏の裏であることを知らずにな」

 

怯えきった白雪の声に、少し時代がかった、男喋りの――女の声。

この声が、魔剣(デュランダル)……なのか。

 

「和議を結ぶとして偽り、陰で、備える者がいる。だが闘争では、更にその裏をかく者が(まさ)る。我が偉大なる始祖は、陰の裏――すなわち光を身に(まと)い、陰を謀ったものだ」

「何の、話……?」

「敵は陰で、超能力者(ステルス)を錬磨し始めた。我々はその裏で、より強力な超能力者(ステルス)を磨く――その大粒の原石――それも、欠陥品の武偵にしか守られていない原石に手が伸びるのは、自然な事よ。不思議がることではないのだ。白雪」

「欠陥品の、武偵……?誰のこと」

 

白雪の声に、怒りの色が混じる。

対する女は、少し(あざけ)るような声になった。

 

「『紅電』には用心棒を当てるとして、ホームズには少々てこずりそうだったが……今日1日ロンドン武偵局の対応に追われているんだろう?残っているのは欠陥品の遠山キンジだけだ」

「キンちゃんは――キンちゃんは欠陥品なんかじゃない!」

「だが現にこうして、お前を守れなかったではないか。ホームズは無数の監視カメラを仕掛けていたが……逆に私がお前たちの部屋を監視していた。だから今日動きやすかったのだ」

 

……逆に、見られていたのか。

忍び寄って、いたのか。

――魔剣(デュランダル)は。

 

私に続け(フォロー・ミー)、白雪。だが……お前は我々の一員になる前に、まず遠山に幻滅するべきだ。お前のような逸材が見も心も捧げるべき人物は、別にいる。私が今から、つれていってやる――イ・ウーにな」

 

――イ・ウー。

神崎かなえさん――アリアの母親に懲役864年もの冤罪を着せ、そして『武偵殺し』こと峰・理子・リュパン4世を使って――

 

俺ノ兄サンヲ殺シタ――!

 

(……バカ、さっきも零に言われたろ。冷静になれ)

 

頭に血が上っていたが、なんとか落ち着ける。

このまま零がくるまで待って、それから――

 

「それともう一つ。『何も抵抗せず自分を差し出す。その代わり、武偵高の生徒、そして誰よりも遠山キンジには手を出さないでほしい』――お前はそう約束したはずだが……()()()()()()()()()()()

 

最後の一言は、明らかにコチラ向かって放たれた言葉だった――




どうでしたでしょうか。

さて、これから私はモンス……いや、何でもありませんよ。ちゃんと執筆活動しますからね。

それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ。
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