いや~……部活動を引退してから、急に時間が増えたので逆に何をすればいいか、まったく分かりませんでした。
まぁ今は自分が受験生という立場にあるということが分かっています。ということで、受験勉強しつつ、引き続き執筆活動していきたいと思います。
では、第48話、始まります。
48話~甘い誘惑~
(*´∀`)ノヤァ、零だ。どうでもいいけど、何故か羽が能力無しで出し入れ可能になってしまった……えっ?どうでもよくない?
まぁそれはともかく、俺は今、放課後にキンジ・剛気・不知火の4人で集まっている。何をしているかというと……
「……7」
「8」
「9」
「……10」
「ダウトだ零」
「甘いな、Jokerだ」
「クソッ!」
……とまぁ、色んなトランプゲームやカードゲームをしている。理由としては……キンジの時間潰しだ。
最近白雪がアリアからキンジの部屋の合鍵を貰ったので出入りするようになったから、キンジが登校拒否ならぬ下校拒否になりつつある。
で、放課後の時間潰しにノリの良い剛気と付き合いが良い不知火、さらに俺を(強制的に)入れて遊んでいる。俺もそこまで暇じゃないんだけどなぁ……キンジの状態を考えると断れないし。
最初の方は遊○王とかデュ○マとかやっていたんだが……剛気があまりにも強すぎて他の三人がまったく勝てなかったから止めてトランプをしていた。
つかなんだよ、剛気の強さ。あんなもんチートだろ。チートの代表とも言える俺が言うんだ、間違いない。
そんなことで今、ダウトをやっていると……
――ピリリッ
と、俺の携帯に電話がかかってきた。
キンジ達に断りを入れてから席を外してポケットから携帯を取り出す。
かかってきた番号は……03から始まっている。携帯からではないな。一体誰だ?
「もしもし?」
『零?今どこにいるの?』
――電話に出ると、特徴的なアニメ声が聞こえてきた。
「キンジ達と一緒にいるけど……何か用事があるのか?」
『女子寮、1011号室に来て。できればすぐに』
「……分かった」
俺は電話を切って、そのまま……行くわけにもいかないから、キンジ達の所まで行き、もう一度断りを入れてから女子寮に向かった。
「ついた……」
女子寮の1011号室の目の前まできて、俺はふぅっ……と息を吐いた。
武偵高の女子寮の寮長はとても厳しく、もし万が一見つかると死よりも恐ろしい事をされるという噂がある。
べ、別に怖くなんかないんだからね!
……キモチワルイ。男のツンデレって誰得?
それはともかく、1011号室(女子寮は男子寮よりも個室率が高く、ここもそうらしい)のドアを開ける。
「おーい、来たぞー」
「――零、いらっしゃい。さっ、上がって」
玄関に入ると、セーラー服姿のツインテールの少女が洗面所からとててと出てきた。
そしていきなり、ぎゅっ、と俺の手を握って部屋まで連行された。
「ここ」
「……ウワォーオ」
その光景に、俺は思いっきり引いた。
え、何これ。足の踏み場もないほどの服があるんですけど。それも普通の服じゃなくて、メイド服とか巫女装束とか。
「零、どれがいい?」
「……何が?」
「んもー零。どのコス着てほしいかっていうこと」
そう言いながら、1歩2歩近づいてくる少女。そして――
「――よっと」
「えっ?」
近づいてきた所で腕を掴み、俺の背後にあったベッドに引っ張った。
少女はなすすべもなく、そのまま倒される。
「れ、零?一体どういう――」
「それで?一体何のようだ……
――俺の言葉に、ツインテールの少女は押し黙る。
「い、一体何の」
「まず電話の時。普通の人なら分からないだろうが……アリアの喋った時の発音の違い、それから喋り方。アリアの場合、『できればすぐに』じゃなくて『すぐに来て』という。後、ジャンヌの時もそうだったが……俺の視力は8・0。見えるんだよ――金髪が」
「……くふっ」
そこまで言うと、ツインテールの少女――いや、
「さっすがレイレイ!当たり前のように変装を看破してくる。そこに痺れる、憧れる~!」
「はいはい」
「流されたッ!?」
「どうでもいいから、さっさとアリアの変装止めろ」
「……はぁーい」
ぶーっ、と頬を膨らませながらツインテールのカツラをとる理子。
カツラの下から、ツーサイドアップに結ったゆるい天然パーマの金髪。
「たっだいま~レイレイ!リコリンが帰って来たよ~!」
理子・峰・リュパン4世――理子が元気良くベッドの反動を利用してダイブしてきた。
「おっと……」
「えへへ~、レイレイの匂いだ~♪リコォ、レイレイの匂い、だぁーい好き♪」
流石に避けることはせずに受け止めたが……いきなり抱きついて俺の首元をクンカクンカと嗅いできやがった。変態か!
「あい!理子は変態さんです!」
「心を読むな!」
「そんなことよりもレイレイ~……理子と、
先程まで自分が倒れていたベッドを指差しながら言う理子。
「……理子。お遊びも程々にして、本題を――」
「理子といいことしたら~……
「――ッ!?」
――
「――くふっ」スッ
「ッ!しまっ――」
俺が明らかに動揺していると、それを見計らった理子が足払いをしてきた。
普段なら躱せていたが、なすすべもなくそのままベッドに倒される。
そして理子が俺が倒れた上に馬乗りになり、身動きができなくなる。
「もう~、レイレイったら、一言言われるだけで反応できなくなるようじゃ、武偵失格だぞ?」
「チッ……」
せめてもの抵抗として、理子の腕を掴む。こうすれば、何かをされる心配はない。
だが、理子はその状態のまま自分のブラウスを掴み――
「ここで選択肢!レイレイは理子を
(……
その言葉を聞いた俺は――理子を抑える腕の力が弱くなった。
それに気付いた理子は、徐々に制服を持ち上げていく。今は形のいいヘソの部分まで上がっている。
(……ダメだ。
そしてとうとう、理子が脱ぎきろうとしたところで――
ピタッと理子の動きが止まった。
「……でも理子ってぇ~、ハーレムルートって、嫌いなんだよね~」
「……?」
いきなりそう言った理子に、俺が疑問を感じていると……
――がっしゃあああああん!
「アタシのパートナーを盗むな!」
と、SWATみたいにガラス窓を蹴り破って、神崎・H・アリアが。
ワイヤーを伝って、外から突入してきた。
その瞬間に理子は身を
アリアはベッドでワンバウンドしながらワイヤーを切り離し、アクロバットの要領でスカートの中から、2丁拳銃を抜いた。
バリバリバリッ!と眩いマズルフラッシュが理子を狙って弾切れになるまで撃ち続けられる。
理子はそれを器用に躱しながら、床に置いてあった赤いランドセルを拾って担いだ。
……女子高校生にこんなこと言うのもなんだが、結構似合っている。自己主張しすぎたある一部分を除いて。
「もぅー、アリア。イベント発生中の乱入は、ぷんぷんガオーだぞ?」
両手の人指し指で角を作る理子。その手にはいつの間にか懐中時計らしきものが握られている。
「この……汚らわしい、ドロボーの一族!アタシのパートナーは盗めないわよ!」
対するアリアは俺の頭をまたぐようにして仁王立ちしている。
そして何故か赤面している。これ絶対さっきの光景ある程度覗き見してたろ。
「えー?レイレイだって
「お……おぼっ!?」
……あー。ショートしちまったよ、アリア。色恋沙汰が大の苦手だもんな。でも、一体何を想像したらこんな風になるんだ?
「そう。女の子の胸の前にひざまずかない男子はいないのでーす。あっ、でも……くふっ。アリアには関係ないか」
「ッ!か、か、風穴!あけてやる!あけてやる!あけてやるからっ!」
ちょっ!おいアリア!地団駄踏むな!危ないだろ、俺の顔面が。
「――くふっ」
そして理子は手に持っていた懐中時計を、宙に投げる。
カッッッ――!!
それが、強力な光を放った――
「――きゃっ!」
いきなりの閃光にアリアも驚き、体を縮め、しゃがみ込む。
その結果、俺がアリアに文字通り尻に敷かれていること数秒して、ようやくアリアが膝立ちになり、周囲を見回した。
「り……理子ッ!どこよ!?」
「――扉が幽閉する音は無かった。つまり――」
と言いながら窓に駆け寄ると、頭上に、動力つきのワイヤーで女子寮の屋上へと上昇する理子の姿が見えた。
「いた。屋上だ!」
「――追うよ零!ここで会ったが100年目だわ、風穴あけてやる!」
アリアがそう言いながら非常階段へと向かい、俺もその後を追う。
(……理子、お前は一体、何がしたいんだ――)
そんなことを考えながら、非常階段を駆け上っていった――
ふむぅ……他の投稿者様みたいに、後書きに何かおまけみたいなのを書いた方が良いのでしょうか……
皆様はどう思われますか?よろしければアドバイスしてください。
それでは、ごきげんよう。(´・ω・`)/~~バイバイ