アルガス転生 〜家畜に神はいない(俺以外)〜   作:葛葉狐

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〜ブレイブストーリー〜(第三章終了時点)*ガバガバ宗教画解説視点

 

ダイスダーグ・ベオルブ(17歳)

 

ベオルブ伯爵家当主。ベオルブ四兄妹の長兄。ベオルブ家は北天騎士団の(以下略)

ガリオンヌの領主ラーグ公の側近を務める人物で、当時は摂政宮合議制におけるラーグ公補佐役の任にあった。

宗教画『リオファネスの降魔』では、リオファネス城に突如現れた大悪魔サーペンタリウスを倒す勇者ラムザの導き手とされ、絵画端で現代でいうマイクのようなものを握っている。彼の指示に従い、騎士達は勇者を応援し、勇者は聖剣技を放って大悪魔を倒し、拍手喝采を送られ、そして握手会が開催されたと伝えられている。

ただしその直前に、サーペンタリウスが使ったのと全く同じ技を五人の仲間ともども放っているさまを目撃されたうえ、さらには大悪魔のことを「師匠」と呼び礼を申し述べていたという証言までもが残るためーー後世まで議論されることとなる「ベオルブの勇者一行は悪魔の弟子であり、悪魔退治は芝居に過ぎなかったのではないか?」という陰謀説が浮上する結果となった。

なおダイスダーグはこのとき王都ルザリアに居り、ラーグ公補佐の多忙から王都を離れることは不可能だったとも言われている。

また異伝によるとこの人物はアルガス・サダルファスというランベリー近衛騎士団の副団長であるとされているが、当時のリオファネス城に滞在する必然性がない事と、またそもそもこの人物は存在するはずのない場所での目撃証言が非常に多いため、当時のある種のジョークであるとみなされ、現在の学説ではその実在を含め否定されている。

 

アルマ・ベオルブ(16歳)

 

ベオルブ伯爵家令嬢。ベオルブ四兄妹の末妹。ベオルブ家は北天(以下略)

このときは北天騎士団本部公邸で病気療養中だったとも、また既に墓の下に居たとも伝えられている。

絵画『リオファネスの降魔』では、なぜか拳を固めて長兄ダイスダーグの下腹を狙うさまが描かれている。

これは自身の健康悪化、あるいは死そのものの原因が己の兄弟達にあった為、死の床あるいは墓を抜け出て兄を直接殴りにきたさまを表現しているとの解釈が現代では一般的である。

髪と目の色が栗色に描かれているが、これは病あるいは死によって変化したものであり、不健康をあらわす描写の一環とされている。

このとき長兄ダイスダーグのことを「師匠」と呼んでいたとの証言があるが、そもそも彼女もまた大悪魔の技を使用しており悪魔の弟子の疑いも残る。

なお異伝によるとこの人物はティータ・ハイラルといい異端者ディリータの妹であるとされているが、現在の学説では架空の人物とされている。

 

ラムザ・ベオルブ(17歳)

 

ベオルブ伯爵家三男。ベオルブ四兄妹の三弟。ベオルブ家は(以下略)

絵画『リオファネスの降魔』における主役であり、大悪魔を倒したベオルブの勇者として画中央に剣を掲げる姿が描かれている。

フォボハム領に「央天騎士団」を設立し、オヴェリア王女の即位を主張、忠誠を訴え他騎士団からの戦力引き抜きを行ったのはすべてーー悪魔を誘き出し討つためとされているが、魔術師エリディブスが現れたのはそれとは無関係という話もあり、後付けで用意された理由とも言われている。

悪魔退治のベオルブの末裔として大悪魔を倒したラムザであるが、彼もまた悪魔が使ったのと同じ技を返したという証言があり、悪魔の弟子の疑いが残る。

変後、央天騎士団は大半の者が原隊に帰り、また庇護者の大公も女王即位支持を撤回したため、残った少数の者はルザリアへ移りオヴェリア王女の護衛騎士に加わった。

ラムザ自身は他の悪魔を追いリオファネスを旅立ったという。

 

ザルバッグ・ベオルブ(17歳)

 

ベオルブ伯爵家の次男。ベオルブ四兄妹の次弟。北天騎士団長を務める。ベオ(以下略)

絵画『リオファネスの降魔』では絵画端の方で蛇に縛り上げられている。これはエリディブスの得意とした魔術と伝わるため、魔法攻撃を受けているものとみられる。足元に銃が落ちているが、どうして聖騎士が機工士のような装備をしていたのかは不明である。

聖騎士でありながら魔王の技を放っており、やはり同様に悪魔の弟子を疑われている。

機械いじりに詳しく、変直後は『騎士ディリータ』の修繕に協力したと伝えられる。

 

ディリータ・ハイラル(17歳)

 

異端者。『ライオネルの試練』の折に異端者認定を受け、その後の釈明弁論を放棄、逃亡を続けていた。

絵画『リオファネスの降魔』では悪魔の側に描かれている。やはり他の人間たち同様に悪魔の技を放ったと言われ、悪魔の弟子を疑われている。

逃亡中、王都ルザリアにて一度、異端審問官ザルモゥ班に捕捉されているが、傭兵として雇われていた闇騎士ガフガリオンまで相手取りながらも逃亡に成功する。

その後、異端審問会の影響の及びにくいフォボハムへ逃げ、変事発生に居合わせたものと見られる。

変後は妹とともにリオファネスを離れたと伝えられるが、この妹というのも実在が疑わしい。

 

ラッド(カエル)

 

絵画『リオファネスの降魔』の端に存在するカエル。証言によれば魔術師エリディブスが得意とした魔術を受け、姿を変えられた上に毒を受けているらしくひっくり返っている。長らく氏名不詳であったが、当時の城内に居合わせた人間の証言を照らし合わせた結果、所在のわからない唯一の人物の氏名がこれだった事から、名前が判明した。

しかしーー宗教画『いと高きライオネルの試練に臨む摂政宮』においても氏名不詳の美女が存在し、その名前を調べたところ全く同一の「ラッド」という結果が出ているため……この「ラッド」とは、「名無し」の意味を持つ語ではないかとも言われている。

変後は人間の姿に戻り、またかつて所属していた傭兵団からの復帰要請を聞き、傭兵生活へ戻ったという。

 

ラファ・ガルテナーハ(16歳)

 

バリンテン大公擁する暗殺集団「カミュジャ」の一員。ガルテナーハ一族に伝わる秘術「真言」の継承者である。

その秘術を狙う大公に村を燃やされ一族は離散、何も知らぬまま大公に引き取られる。やがて真実を知るが、大公からは口にするのもはばかられる虐待(アフタヌーンティーを午前中に飲まされる非道)を振るわれ、ずっと逃亡と復讐の機を伺っていた。

しかし『リオファネスの降魔』においては、屋根から落ちかけた大公を助け上げる姿が描写されている。変後は恨みある大公にアフタヌーンティー代わりに豆のスープを飲ませ続ける条件にて和解し、兄ともども養子となり暮らしたという。

 

マラーク・ガルテナーハ(17歳)

 

バリンテン大公擁する暗殺集団「カミュジャ」の一員。ガルテナーハ一族に伝わる秘術「裏真言」の継承者である。

その秘術を狙う大公により親と生き別れ、知らずに大公へと引き取られたのは妹と同じだが、真相を知ることはないまま育ての親の大公に忠節を尽くし、離反した妹と対立した。

『リオファネスの降魔』においては妹を助け、大公を引き上げる姿が描写されている。変後は妹ともども大公の正式な養子となり、他の孤児達へ得意料理の豆のスープを振る舞っていたという。

 

ゲルカラニス・バリンテン(50歳)

 

フォボハムの領主にして大公。統一前のフォボハム王家の嫡流であり、幾代にもわたる通婚により現王家とも遠縁にある。

現政権に反対の立場を取り、オヴェリア女王擁立を支持しラムザの『央天騎士団』設立を支援するも、『リオファネスの降魔』にて魔術師エリディプスの来襲を受ける。

これは、リオファネスで亡霊と化していたエリディプスが大悪魔サーペンタリウスに変じて襲いかかってきたものとされているが、「退魔の摂政宮」の女王擁立を目指す大公への反対勢力が起こした内乱、というのがおそらく実情であろう。

絵画では屋根から養い子たちに引き上げられる場面が描写されており、人望は厚かったらしい。

変後はすぐにオヴェリア女王即位支持を撤回。政治的実権は失うものの、要地領主の大貴族、数少ない王族の国塀として引き続き仕えた。

「アフタヌーンティーを午前にたしなむ」という恐るべき禁忌を犯し、また養い子にも強要していたが、のち悔い改め、反省として豆のスープをたしなむようになったという。

 

バルク・フェンゾル(35歳)

 

グレバドス教会神殿騎士団所属の騎士。もとは機工都市ゴーグの機工士だったが、反貴族運動を展開したため騎士団に命を狙われ、神殿騎士団に拾われた経緯を持つ。

勢力拡大を狙った大公の、神殿騎士団のリオファネス城招聘においては、当地の『央天騎士団』へ出向の身となり、伝承に基づいた地下坑道からの聖石の回収・ゴーグからの鉄巨人買取に従事し、鉄巨人の起動という成果を上げた。

絵画『リオファネスの降魔』においては鉄巨人……『騎士ディリータ』の復旧に全力を注ぐ姿が小さく描かれている。実際には鉄巨人は門前で撃破され、この場にはいなかったとされる。

変後はそのまま神殿騎士団を離れ、もともと収集品の趣味が合った『武器王』バリンテン大公と意気投合し、さまざまな遺失技術武器の復活に力を注ぎ、のちに城内にて「武器博物館」の館長をつとめたという。

 

イズルード・ティンジェル(17歳)

 

グレバドス教会神殿騎士団所属の騎士。団長ヴォルマルフの実子。

聖石ヴァルゴおよび『ゲルモニーク聖典』の確保の命を受け、部隊を率いてオーボンヌ修道院を襲うも、聖歌隊に撃退される。その後は神殿騎士団駐留中のリオファネス城へ向けて敗走するも、フォボハム領内にてマラークに捕縛され、聖石を取り上げられたうえに団長ヴォルマルフの真意を尋問される。その後は『ゲルモニーク聖典』の確保を父ヴォルマルフより改めて命じられ、マラークを追うも、曲がり角で出くわした笑顔の算術士から突然腹パンを受け昏倒する。

絵画『リオファネスの降魔』においても、遠くの方で横たわる姿が小さく描かれている。

変後は、「角を曲がるといきなり笑顔の算術士が突っ込んできて自身の生存を喜びつつ一撃で肝臓を打ち抜く」という悪夢にうなされ続けたという。

 

ヴォルマルフ・ティンジェル(48歳)

 

グレバドス教会神殿騎士団団長。メリアドール、イズルードの実父。

当時は大公から教会勢力としての政治的助力を求められ、リオファネス城へ招聘を受け騎士数名と共に滞在していた。ただしリオファネス城内での証言では、協力を求める大公との交渉をめぐり激昂、エリディブスと同様に悪魔へと変貌したとされる。

ただその直後に突然、魔術師エリディプスが現れ、ヴォルマルフの首を掴み上げて人間型へと戻された上、興味深げに観察されたのち、窓の外へと投げ捨てられたとされる。

これは、「交渉の場に現れた賢者の亡霊エリディプスが怒れるヴォルマルフを改心させ、その心より悪魔を追い出した」という比喩表現である……と、現在では解釈されている。

絵画『リオファネスの降魔』においても、窓の外に落下する姿が小さく描かれている。これは、魔術師エリディプスの降臨ともどもーー画題に含まれる「降魔」の意味のひとつであるとされている。(また、勇者べオルブ四兄妹が魔王の技を使ったことも暗示しているとされる)

変後には姿が確認できず、そのまま何処かへと逃亡したものとみられる。

 

松野(60歳)

 

アルガスが時折、感極まったように吐き捨てる人物名。

なんか今社長やってるらしい。もう外道シナリオは書いてくれなそう。

もっとバルマムッサバルマムッサした(形容詞)シナリオ書いてほしい。

そして。地獄に長居しすぎたせいで、もう胸糞悪いお話にしかリアリティを感じなくなった無数の氷河期世代の社畜(悲しきモンスター)たちに、また実家に帰ってきたような安らぎを与えて欲しい。

伝説の中で埃を被っていないで、お前の伝説の続きを書くんだよ……。

松野……。

アルガス以外誰も言及していないため、恐らく架空の人物と思われるが、

そもそも架空の人物ということにしておかないと、たぶん俺が利用規約違反で殴られる。

 

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