狂戦士の世界へ   作:ボルボロックス

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最初は短め。


愛読書はベルセルク

???Side

 

 

 2022年の6月某日、蒸し暑く蝉が鳴き、風鈴がチリンチリンと鳴るその日俺、黒瀬(くろせ) 大雅(たいが)は家にある自分の部屋で、好きな漫画であるダークファンタジーの“ベルセルク”を読んでいた。

 

 

 ベルセルクにハマったのは、中学の時でその頃は喧嘩ばかりしていて問題児扱いされて不登校になり、家でも居場所が無かったのだが、クラスメートで仲のいい奴からベルセルクを薦められて読んでからハマった。

 

 

 特にガッツの強さやその生い立ちの深さに惹かれて、ベルセルクは俺の愛読書になり、高校に入ってからはバイトをして、生活費を入れ続けながらベルセルクを買っていた。

 

 

「ふぅ、だいぶ読み返したなぁ。あ、そろそろ仕事か。行かないとな。」

 

 

 仕事に行く時間になり、俺は仕事場に向かうために駅に行って電車に乗って向かっていた。

 

 

 すると、何か異臭がして辺りを見渡そうとした時、俺の意識は暗転し、真っ暗になった……。

 

 

◆◆◆

 

 

「(あれ……俺、どこにいるんだ……?確か電車に乗ってて……やばい思い出せない。)」

 

 

 電車に乗っていたはずの俺は、何かふわふわした所にいる。

 

 

 まるで水の上に浮かぶ板の上にでも乗っている気分だったが、俺に何が起きたのか全く理解出来ないでいた。

 

 

「(あれは一体何だったんだ……嫌な臭いがして、それで頭が真っ暗になって……駄目だ、そこからが思い出せねぇ。)」

 

 

 何故自分はここにいるのか、ここがどこなのかも思い出せないまましばらく漂っていると、誰かに頬を撫でられた。

 

 

 優しく温かい手に頬を撫でられて、そのまま流されていくと、遠くから声がしたので目を開けると、そこには1人の女の人が俺の顔を覗き込んでいたが、その顔に俺は見覚えがあった。

 

 

「(この人、シスさんだ。なんでベルセルクでガッツの義母さんのシスさんがここにいるんだ……?)」

 

 

 ベルセルクの主人公ガッツの義母であるシスさんがいる事に、不思議に思っていたが俺の隣には小さな赤ちゃんが眠っており、俺自身も赤ちゃんになっている事に気づいた。

 

 

「全く、シスのやつガキを2人も拾いやがって。ガキの面倒見るのだって金食うんだってのによぉ。」

 

 

 ガンビーノだ。ガッツの義父でガッツが傭兵として生きるきっかけになった男……。

 

 

 

 ん?あれ、ちょっと待てよ?

 

 

 なんでガンビーノとシスさんが目の前にいるんだ。それに隣に眠ってる赤ちゃんは……?

 

 

「ガッツ、タイガ……。」

 

 

 俺と隣の赤ちゃん……ガッツの名前を呼んで優しく頭を撫でるシスさん。

 

 

 やっぱり間違いない。

 

 

 俺、どういう訳か“ベルセルク”の世界にいるんだ!!!?

 

 

 えっ?ちょっと待ってくれよ?まさかこれって転生ってやつか!?俺死んでベルセルクの世界に転生したのか!?

 

 

 うわぁ、マジか……え、これからどうなる?てかどうしよう?

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