漆黒の破壊神   作:ライムライト

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2話目です

最初に言った通り、文字数の変動がありますが

おそらく、当分、短めです

しかも、主人公 今回さいしょだけです


それでは、お楽しみください


第2夜 【あの人のいない世界】

 

 

見知らぬ土地………

 

彼は、そこにいた

 

「…………あの、ダ雌兎め………帰ったら、しばいてやる」

 

目の前に空が見える

 

幸いにも、海中や地中、マグマの中、空に送られず

 

地上にいた

 

「本当に《空間移動マシーン》だったらしいな」

 

「はてさて………ここは、何処だ? 」

 

辺りに広がるは、草原

 

ここが日本なのか、他の国なのかすら わからない

 

もしくは、あの世か

 

一先ずは、歩くしかない

 

英語とドイツ語は話せる

 

人を探そう

 

ここが、地球であるなら何とかなるだろう

 

こう言った事には慣れているし

 

携帯が無いのは残念だったが

 

さっさと帰って、束をしばくとしよう

 

そう思った時、自分のポケットに違和感があった

 

「何だ………これ………」

 

ポケットに入っていたものは、《漆黒のブレスレット》だった

 

 

 

…………………………………………………………

 

-某所-

 

束は焦っていた

 

普段の彼女からは考えられない事だ

 

生まれてきて 焦りを感じたのは、2度目だ

 

「びゃっ君があんな事で死ぬはずはない」

 

「びゃっ君は、どこかへ飛ばされたんだ」

 

なら、探せばいい

 

それに束には、希望があった

 

百秋が消える間際、彼は《あるもの》を持って行った

 

漆黒のブレスレット………

 

新しく作った、ISの待機状態のものだ

 

人の身体よりも大きなISは、普段は携帯できるように、待機状態なるものがある

 

IS本体を量子変換し、アクセサリーなどに姿を変える

 

そして、自分がコアを作ったのだ

 

ISが一体、何処にあるのか、彼女は知る事ができた

 

彼の元にあるのなら

 

必ず、見つけ出すことができる……

 

そう…………思って……いた

 

「な、何で! 何で、見つからないの⁉︎ 」

 

画面に映し出された世界地図

 

本来、反応があれば赤く点滅する印が、そこには無かった

 

「じょ、冗談でしょ⁉︎ 束さんが不良品作っちゃった? 何で見つからないの⁉︎ 」

 

ISは、待機状態であっても かなり丈夫に出来ている

 

ちょっとやそっとの事で壊れる事は無し

 

ISが不良品だったわけでも無い

 

考えられる事は、2つだけ

 

それは、地球上以外のとこに飛ばされたか

 

《違う世界に飛ばされたか》だ

 

そうなれば、打つ手は………無い

 

束は膝をつき、泣き崩れた

 

自分が最愛の人を、百秋を殺してしまった

 

人に迷惑をかけることも沢山した

 

これが天罰というものか

 

神が自分に与えた罰

 

………自分も彼の元に逝こう

 

この世に未練はあるが

 

生きててもしょうがない

 

神が自分に与えた罰なのだ

 

ならば、いっそ その神に自分の紅い心臓を捧げてやろうではないか!

 

束は自らの命を絶とうと 懐からナイフを取り出す

 

目を瞑り、息を止め、ナイフを胸に突き刺そうとする

 

「何をしている! 」

 

自分の手を掴む者がいる

 

「馬鹿だと思っていたが……一体、何があった……。そんな真似はよせ…」

 

目を開け、その姿を見る

 

懐かしい声だ

 

つくづく、神というやつは、自分に苦しみを与えたいらしい

 

その人物は、何も言うことも無く、自分を見つめていた

 

「………ち、ちーちゃん……私は、どうしたらいいのかな……。わからないよ」

 

最愛の人に似た親友は、静かに言った

 

「お前が何をしたか私は知らん」

 

「だが、そんな顔をしている《親友》を放って置くほど 私は、非情ではない」

 

「ちーちゃん……」

 

こんな自分をまだ、《親友》と言ってくれる

 

沢山 迷惑をかけているのに……

 

「来い………わけは後で聞いてやる。さあ、行くぞ」

 

差し伸べられた手を掴む

 

あたたかい手だ

 

「ごめんね………ちーちゃん………」

 

「何に対してだ? お前が謝るなんて珍しい」

 

強く握る

 

そうだ、まだ終わっていない

 

世界が何だ

 

自分は、天才なんだ

 

こんなところで諦められるはずが無い

 

あの人は、生きている

 

生きて 必ず、自分の元に帰ってきてくれる

 

いつだってそうだったのだ

 

どんな時だって、助けてくれた

 

くじけてる暇など無いのだ

 

「! どうした……。さっきまで泣いてたやつが笑って」

 

「だって、束さんは、天才だからね! 1度の失敗でへこたれないのだ! 」

 

しばらく、惚けた後

 

千冬は笑い

 

「天才では無く、《天災》の間違えだろ? 」

 

「ヒドイよ! ちーちゃん! 」

 

諦めるな、くじけるな、前を向け!

 

また、会える日まで

 

できる事をやるだけだ

 

また、歩き出そう

 

そうしなければ……

 

「びゃっ君に殴られちゃうよ………」

 

「どうした。何か言ったか? 」

 

「何でも無いよ……。行こう! ちーちゃん! 」

 

「本当にコロコロ変わるな……お前は………」

 

あの人の為なら神様にだって抗ってやる

 

だって、私は、天才 篠ノ之 束なのだから

 

 

 

 

 





こんな感じでやっていこうと思います

あっちのネタがまとまらなかったら

こっちの更新がある可能性があります



それでは、末永くお付き合い願います
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