漆黒の破壊神   作:ライムライト

8 / 8
束が主役の番外編です
あんまり長くはならないと思います

進行速度はおそらく本編が数話進んだら1話ほどかと……

第7話終了後かと……

それでは、外伝始まります


漆黒の破壊神 外伝 〜EPISODE OF TABANE 〜
BYAKUAKI


私の名前は 織斑 束 旧姓は 篠ノ之

インフィニット・ストラトス通称: IS ……

その開発者にして天才博士である私が、今回大真面目に書いているこれは……

私と……私の最愛の人 織斑 百秋 との物語である。

 

さっきも言ったけれど 正直私がこんなに真面目になる事なんて滅多にない事だ。

だからもし、私の事を知っていて この本を見つけた人は最後まで読んで欲しい。

 

この本を最初に読んだ私の親友からは「惚気は他でしろ」なんて言われたけど

私はどうしても文字にしてあの時の出来事を残しておきたかった。

 

私を……私の全てを救ってくれたあの人との出来事を………

 

私が本当の意味で生まれた・・・・・・・・・・・・・・・・話

私の始まりの物語……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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西暦2000年、5月………

 

私がまだ小学校4年生くらいだった頃。

人よりもずっと運動能力が低くまた、いつも人と違う事ばかりしていた私はよく虐められていた。

 

その日だって帰り道を泣きながら歩いていた。

 

千冬「ほら、いい加減泣き止め……」ナデナデ

 

束「ヒッグッ……らって、皆んなして、うっ、私を虐めて……」メソメソ

 

この日は……たしか……机に芋虫を置かれたんだったかな?( 他にも何かあった気がするけど……)

兎に角、当時の私は毎日の様に虐められていた。

 

そして、とても仲の良い親友の 織斑 千冬 ……。

ちーちゃんって呼んでいるんだけれども……

まぁ、用は 虐められている私をちーちゃんが助けてくれるっていうのがお決まりのパターンだった。

それで泣いてる私と一緒に下校するのだ。

 

千冬「束……もうすぐ保育園着くぞ? またお前の妹が心配するぞ」

 

そう、私には5歳年下の妹がいる。

名前は 【篠ノ之 箒】

 

私と違って運動神経が良くて実家の剣道場でも年上の子相手に勝ってしまうぐらい強くて

師範でもあるお父さんに可愛がられていた。

 

そんな妹が少し羨ましかった………かもしれない

 

そんな事を考えているうちに保育園の直ぐ近くに来ていた

直ぐ其処の曲がり角を曲ってしまえば保育園に着く

 

「千冬? 」

 

不意に声をかけられ顔を上げた

そしたらちーちゃん? が立っていた

 

束「え? 」

 

横を向くと私の親友は確かに其処にいて

目の前にも私の親友がいるのだ

ちーちゃんにも姉弟がいるのは知っていたが 双子の姉(妹)がいるなんて聞いた事もない

 

千冬「珍しいな。何時もならもう少し早く迎えに来てるはずだろ? 」

 

隣のちーちゃんが目の前のちーちゃん?に話しかけた

 

千冬?「ちょっと捕まってたんだって………」

 

目の前のちーちゃん?はうんざりした様子でこっちに歩み寄って来た

 

千冬「ん? あぁ……」

 

私が混乱しているのに気付いたようだ

 

千冬「お前は道場に余り出ないから知らんだろうし何時もはもう少し早く来てるから会わなかったが

こいつは私の従兄妹の【 百秋 】だ。両親が両方双子同士だったから苗字も織斑だ。」

 

百秋「ん? 師範とこの長女か? 」

 

ちーちゃんに良く似たその人は私の事を観察する様に見ると再びちーちゃんの方に向き直った

 

千冬「そうだ。こいつは篠ノ之 束 だ」

 

百秋「まぁ、自己紹介はマドカと一夏拾ってからにしよう」

 

そう言って保育園の入り口に向かっていった

 

 

 

 

 

……これが私と彼の初めての出会いと会話だった

 

 

 

 

少ししてちーちゃんの弟の 【 織斑 一夏 】……いっくんと

私の妹の箒ちゃん……そして

 

 

百秋「俺は、織斑 百秋……まぁ、さっき千冬が言ってたか。

んで俺の横に隠れてるのが俺の妹の【 マドカ 】だ 」

 

オドオドしている小さいちーちゃんみたいな娘を引っ張って私達に紹介する

 

マドカと呼ばれたミニちーちゃんはビクビクしながら私に会釈をした

まるで初めて会った時の私以上に臆病だったちーちゃんみたいでとても可愛かった

 

一夏「びゃく兄! 今晩は何? 」

 

自己紹介が終わったのを見計らって いっくんが百秋くんに尋ねる

少し考えた後、小さないっくんの頭を掴んで-ハンバーグにするか-と言った

 

一夏「やった! びゃく兄のハンバーグだ! 」

 

心底嬉しそうに子供らしく小躍りしているいっくん

だけど、百秋くんの言葉に私と箒ちゃんはとても驚いた

 

そんな時、ちーちゃんが気怠そうな表情で

 

千冬「ん? やっぱりあの人達 今日も帰ってこないのか? 」

 

百秋「んな1,2週間帰って来ねぇのはザラだろ? 帰ってくんだったら俺かお前に連絡来んだろう」

 

千冬「そうだけど……」

 

百秋「大体、帰って来ても家事なんて碌に出来ねぇだろよ」

 

い、1,2週間帰って来ないのはざら⁈

私は少し迷ったけれども尋ねようと言葉を発しようとした

 

束「あ、 箒「一夏の家に大人はいないのか?」え⁉︎ 」

 

この通り箒ちゃんに先に言われてしまった

 

一夏「ん? 母さん達が家にいる事はあんまり無いなぁ〜

まぁ、千冬姉やびゃく兄にマドカがいるから別に寂しくねぇよ」

 

屈託の無い笑顔で何ともリアクションのし辛い事を言うものだ

 

千冬「気にする事はない……一夏もマドカも見ての通り今の状況に慣れてしまってるからな」

 

束「えぇぇ…………」

 

なるほど通りで同い年とは思え無いほどしっかりしているのか………

自分とはえらい違いだ………

 

余りにも重い内容を笑顔で話されたためにどういったリアクションをとればいいのか分からず

それ以降の会話も殆どなっかった

そうしたまま私達は別れた

 

 

 

箒ちゃんと2人きりで歩く帰り道

 

私は……いや、私も箒ちゃんもお互いに話しかける事はなかった

きっと何かしらの言葉は喉まで来ていたのに……

私達は何も喋れなかった

 

 

家に着いても……何も………

ただ、『ただいま』って小声で言っただけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ー織斑家ー

 

両親達が殆どいない織斑家では、防犯上の都合や食事などの理由で

双方の家にはそれぞれの部屋が用意されている

 

もっとも、殆どの荷物は一応互いの実家に置いてある

どっちの家でも寝泊まりできる様になっているだけであるが

基本、千冬、一夏の姉弟は百秋とマドカの家に泊まっていた

 

 

 

千冬「ただいま……っと」

 

百秋「ただいま」

 

一夏・マドカ「「ただいま! 」」

 

百秋・千冬「「おかえり」」

 

子供達しかいない家に響く明るい声が余計に寂しく感じる

もっとも、既に4人に寂しいという気持ちはない

月に数日居るかいないかの親など 彼らは既にいないものとしていたのだ

 

居たところで何が起こるわけでもないのだから

そう、割り切ってしまっていた

 

百秋「2人ともさっさと手を洗ってこい」

 

一夏.マドカ「「は〜い! 」

 

千冬「………」ソ〜

 

百秋「何処へ行こうと言うのだね? 」ガシッ

 

千冬「いや、別に………」

 

百秋「お前は部屋の片付けがあったろ? 」

 

千冬「あ、あぁ、わかってるさ!い、今から部屋に行こうとしたんだ!

だからその手を離せ!いや、離してください! 」ミシミシ

 

百秋「………部屋の片付けはいいからお前もマドカ達と一緒に手を洗ってうがいして手伝え」

 

千冬「わかった」

 

先程まで掴まれていた肩を痛そうにしながら洗面所に向かう千冬

その様子を溜息を吐きながら見送った

 

百秋「さて、材料はあるかな? 」

 

玄関に脱ぎ散らかされた幼い妹達の靴を揃えた後、冷蔵庫の中身を調べるために台所に向う

その後ろでは、手洗い、うがい を終えた妹達が走り回っているのであった

 

 

 

 

 

 

 

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ー篠ノ之宅ー

 

私と箒ちゃんは自宅に着いてそれぞれの部屋にいった

その時の箒ちゃんの考えていた事は分からないけど

多分、複雑な気持ちで その整理がつかないのだろう

 

…私の様に………………

 

束「……織斑 百秋……」

 

今まで、彼の存在を知らなかったのは何故だ?

彼は自分の道場に通っていたのに

何故……親友は彼の事を話してくれなかったのだろうか

 

そんな事を考えていたら不意に母親から呼び出された

内容は『御使い』だった

母さんは手が離せなくて お父さんは既に酔っ払っていた

まだ4歳の箒ちゃんに行かせられるわけがなく……

それでもう小学4年だからと言う理由で私になった

 

別に断る理由もなかったし、心の整理をつけるのに散歩がてらに行くのはいいかも知れないと思ったからだ

私は靴に履き替えてライトを片手に外に出た

 

買いに行くものは僅かで近くのコンビニで購入する予定

けれども外は既に暗く、危ないので飼い犬を連れて行く事にした

 

束「 兼続。おいで、散歩に行くよ」

 

ワン、木造の犬小屋から尻尾を振って元気よく出てきた小さな柴の仔犬

お父さんが拾って箒ちゃんが名付けたこの子

ポチとか小太郎とかと言った名前ではなく 兼続 ……

因みに兼続が一番マシな名前で、酷いのは長宗我部……

もはや苗字だし

その上、この子……実は、女の子だったりするのだ………

 

私は、兼続の首輪にリードをつけて、門をくぐり

コンビニへと向かった

 

 

 

 

 

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頼まれていた品物を一通り買った私は、外に繋いでおいた兼続を連れて家に帰ろうとした

 

束「兼続、君は本当に大人しいね」ナデナデ

 

「ワン♡ 」パタパタ

 

生後数ヶ月の仔犬が嬉しそうに尻尾をふる姿は実に愛らしかった

こうして見るとなお、自分は人間より彼女達 動物の方が好きだと感じる

 

束「ま、ちーちゃんやいっくん、箒ちゃんは別だけど♡ 」

 

後は………織斑 千冬の従兄妹の2人……だろうか

 

束「……帰ろっか」

 

そういえば……

この時間帯はこの辺りにいる不良グループが集まる時間だ

とはいえ、まさか………この場に集まっているとは限らない

そう思って歩いていたら

 

束「痛っ……」ドサッ

 

……フラグって言うのかなぁ………

こういうときって思ったり口にしたら実際に起こるよね

 

不良A「ああぁん? 」

 

不良その他「「「どうした?どうした? 」」」

 

………ホント………どうしよう……………

 

 

 

 

 

 

 

 

続く……

 




「……何を送ってきたと思えば………」

長い黒髪を1つに束ねる少女は
実の姉から突然送られてきた本を暇潰しに読んでいた

「くだらない」

そう言いつつも少女はページをめくっていた
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