【本編完結】時間の悪魔はデンジとレゼを幸せにしたい   作:もく 

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ちょっと雑かもしれないです


15話 僕が必ず君を救ってみせる

 

 

 

 

 

 

 

クロ「…やられたな」

 

時間は止まっている。

目の前には血溜まりと公安の制服、そして眼帯。ヒカリは姫野だったものを見下ろしたまま固まっていた。救おうとしていた人間が目の前で理不尽に殺されて狂うわけでもなく固まったままということはそれほどヒカリは絶望しているのだろう。しばらくの沈黙の後、先に口を開けたのはヒカリだった。

 

ヒカリ「…巻き戻し、適応外だよね」

 

クロ「…ああ…これはもう姫野じゃねえ。俺の力じゃ戻らない」

 

ヒカリ「…時間を戻しても同じことになるんだよね」

 

クロ「…根本的なとこから変えなきゃいけないってことだな、悔しいが3周目だ」

 

ヒカリ「何で見えなかったのかな…見えてたら何か出来てたのかな…」

 

ヒカリが涙をこぼす。今ヒカリは自分を責めているのだろう。

 

クロ「…あれは支配の悪魔の突発的な行動だった、俺は自分より高位の悪魔の突発的な行動による未来は見ることができない…俺の力不足だ、悪かった」

 

ヒカリ「謝らないでよ…油断してたのも予測できなかったのも僕なんだから…」

 

「…」

 

ヒカリは黙り込んでしまった

 

クロ「辛いよな…悪かったな、まだガキなのにこんなことに巻き込んじまって」

 

ヒカリ「ううん、わかってたよ…それに、やっと昔の友達の苦しみが理解できたんだ。あの子は何回挫けそうになっても絶対に諦めなかった、理不尽な世界を変えようとして変えたんだ。だから僕も諦めない、だから…」

 

ヒカリはかつての友人の言葉を思い出す。ヒカリの目には既に輝きを取り戻していた。

 

 

 

「僕が必ず君を救ってみせる」

 

 

 

カチッ

 

 

 


 

 

 

ピピピピ

 

 

 

白髪の少年が目覚まし時計を止め、ため息を吐く。顔を洗い、朝食を食べ、スーツに着替え外に出て本部に向かって歩き出す。少年は前のように周囲の人間に聞こえないように呟いた。

 

ヒカリ「…姫野は自力でなんとかできるよね」

 

クロ「あの感じならな。あいつはもう2回死んでんだ、潰されたことは覚えてないだろうが自力でなんとかできんだろ」

 

ヒカリ「…今回の動きは多少嘘を混ぜても伝えといた方がいいよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな二日酔いで大変だろうから今日は午前の悪魔討伐はヒカ「はーい」」

 

 

バタン

 

 

マキマ「…クロ君に似てきたね、私何かしちゃったかな」

 

クロ「それくらい自分で考えろよ、どうせ新幹線乗ってる間暇だろ」

 

 

バタン

 

 

マキマ「…はあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒカリ「はい肉片ゲット。3回目だから慣れちゃったよ」

 

クロ「銃野郎の肉片使うまでもなかったな、コイツそんなに弱かったか?」

 

ヒカリ「…慣れで勝てる相手なら苦労しないよ、マキマはそうはいかないよね」

 

クロ「午後は自由…というより倒しちまったら今日の仕事は終わりだよな?ってことで…」

 

 

 

「京都行くか」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

また目が覚める。横にはデンジ君、これももう3回目。

上手くいってたはずなのにまた時間は戻っている。あの時私は襲撃から生き延びた、アキ君だって生き延びた。でも最後どうなったかが思い出せない。でもこうなってるってことは私はまた死んだんだ。起きたのが遅かった、アキ君と合流した頃にはもう昼だった。

 

電話が鳴った、これまではなかったことだった。相手は…ヒカリ君。

 

ヒカリ『…ごめん、マキマさんも襲撃されるからそっちを守ることになった。なんとか生きて』

 

姫野「おっけー任せな少年!」

 

明るく答えたが正直不安だった。でも頼ってばっかじゃいられない、起きるってわかってることすら防げないようじゃこの先戦えないから。

 

 

 

 

 

 

 

銃を撃つ前に刀男の首をいち早く掴み外に投げる

次の瞬間、蛇の悪魔が私たちを外に薙ぎ払った。思ったよりも早く来たというより想定より遅い私たちを待ち伏せして刀男がしくじったのを見てカバーしたところか

目の前には蛇女と変身した刀男、私たちだけの力じゃ捕まえられないけどいつか絶対みんなで捕まえることができる

だから今は時間を稼ぐ!

 

 

姫野「デンジ君とパワーちゃんは刀の方を!アキ君は私と蛇!」

 

パワー「な、なんでワシが!?」

 

姫野「あとでお菓子買ってあげるから!」

 

パワー「なんじゃと!?いくぞデンジ!」

 

デンジ「っしゃ!やんぞパワー!」ブゥン

 

 

 

 

 

すぐ横では刀とチェンソーの音、2人は上手く相手がこちらに来ないように攻撃ができていた。そのおかげもありアキ君が万全だったのもあって私たちは蛇女とも互角に戦えていた。

 

姫野「アキ君、相手が差し出してるのは爪だからもうじき蛇も出せなくなる」

 

アキ「…わかってます、けどそれがわかってないほど相手もバカじゃないはずです」

 

隣は決着がついたようだ。刀男とデンジ君の変身は解除され少しサボってたのか傷が少ないパワーちゃんが立っている

 

パワー「ガハハハハやはり最強はワシじゃったのー!」

 

沢渡「チッ…ホント使えない…蛇、丸呑み!撃て!」

 

蛇女は刀男を回収して去る、そして10人ほど銃を持った男たちが現れた。

配置は一緒、ヒカリ君が防いでくれた弾の位置もわかってる。

 

パン

 

一発目、私に向けて放たれた銃弾を避ける。パワーちゃんは不死身のデンジ君を盾にした。アキ君は未来を見て場所が被らないように回避、私に向かって飛んでくる弾をはじく余裕まである。

銃を持っているとはいえ相手は人間、耐久していれば何もできなくなるだろう。

 

 

 

 

グシャ

 

 

 

 

ベシャ

 

 

 

 

さっきと一緒、続々と男たちが潰れていく。ここから先は私は知らない、覚えていない

 

この先は…いや、この先もずっと私の知らない世界が続いていく…続いて欲しい…

 

ねえヒカリ君…私、ちゃんとできたのかな…アキ君を救えたのかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

バタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

パン

 

 

パン

 

 

パン

 

 

 

 

神社に着いた、今マキマは囚人に襲撃犯の名前を言わせて手を擦り合わせてるところだ

囚人は残り1人コイツで姫野をやるつもりなら止めなきゃいけない

 

 

「…少し試してみようかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天野ヒカリと言いなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…は?

 

 

 

 

 

 

 

パン

8話で書いた裏設定について

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