【本編完結】時間の悪魔はデンジとレゼを幸せにしたい   作:もく 

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20話 ジェーンはどこへ行く

 

 

サムライソードの件が片付いたのでヒカリは本部で報告書をまとめることになった。

 

姫野「私は昨日はほとんど何もしてないんだけどなー」

 

ヒカリ「本当に何もしてないのがここにいるんだけど」

 

姫野「でもこの前私を助けてくれただろー」

 

ヒカリ「そうだったね。黒瀬と天童が行ったけどアキと姫野の指導はなんだったの?」

 

姫野「新しく強い悪魔と契約しないかって、アキ君は呪いの悪魔を提案されてね…」

 

 

 

 

黒瀬「どうします?言っときますけどこいつはかなり強いけど寿命を結構持ってきますよ」

 

アキ「…やりま「やめて」姫野先輩…?」

 

姫野「アキ君の命はアキ君だけのものじゃないの、ヒカリ君も私も、デンジ君だって君と生きることを望んでる」

 

アキ「でも俺、ん…!」

 

姫野がタバコを咥えさせ口を塞ぐ

タバコには気楽に復讐を!と英語で書いてあった

 

姫野「わかった?」

 

アキ「…はい」

 

 

 

 

姫野「3年前も呪いの悪魔は提案されていたけどヒカリ君は契約しないように必死になって動いてた。私だってアキ君には生きてほしかったからね、止められてよかったよ」

 

ヒカリ「そう…」

 

姫野「…君が今何を考えてるのかは私にはわからない、聞いても私じゃ理解できないほど大きなことかもしれない…でもさ」

 

姫野はヒカリにタバコを差し出し真剣な目で見つめた

 

姫野「たまには私たちを頼りなよ、小さくても私たちにできることあると思うからさ。信頼している他人に弱さを見せられるようになることも大人になることだぞ少年」

 

ヒカリ「姫野…」

 

姫野「な〜んてね、ちょっとカッコつけちゃった。ねえ、今の何点くらい?」

 

ヒカリ「未成年にタバコ差し出してるから0点」

 

姫野「ちぇーっ!でも…落ち着けたならよかった。パパッと終わらせちゃお!」

 

 

 

 

報告書をまとめマキマに提出した姫野が戻ってきた

 

ヒカリ「通った?」

 

姫野「ばっちりよ!あとパワーちゃんが血を飲みすぎたからデンジ君のバディが鮫の子になったんだって。あ、そうそう!さっきデンジ君がはしゃいでた声聞こえたじゃん?明日マキマさんとデートするらしいよ、羨まし~!」

 

ヒカリ「あの人のプラン酷いよ?」

 

姫野「お~?既に経験アリのご様子ですな~」

 

ヒカリ「どっかの仕事のあとにちょっと付き合ってって言われたら映画3本見させられた、しかもほぼハズレ」

 

姫野「それは確かに酷いかもね…」

 

ヒカリ「別にそれでもデンジはいいと思うからいいんだけどね」

 

姫野「私もアキ君誘おうかな~!じゃ、次の仕事でね!」

 

空はすっかり暗くなりはじめていたためヒカリも自室へ戻り休むことにした

 

 

 

 

 

デンジとマキマのデートの日

ヒカリは今日も二道へ向かっていた、

 

カランカラン

 

「いらっしゃい」

 

レゼ「いらっしゃいませ~!」

 

モーニングの客がいなくなるタイミングでいつも2人は来ていた。今日はヒカリだけだがいつものようにレゼが水を持ってくる

 

レゼ「いっつもこの時間だよね他のお客さんがいるのは苦手なのかな?」

 

ヒカリ「この時間の方が普通に2人と話せるからだよ。客がいない方が好都合なの」

 

ヒカリがマスターに向かってピースする、レゼも一緒にピースをした

 

「僕としてはもっと繁盛してほしいんだけどね…」

 

レゼ「まあいいじゃないですか~私はこの空間好きだけどな~」

 

「クロ君は?」

 

ヒカリ「友達のデートの護衛みたいなことしてるんだって、何が起きるかわからないからって」

 

レゼ「意外と可愛いことするんだね、よほどその人のこと気になるのかなあ?」

 

ヒカリ「相手が危ない雰囲気の人なんだって。友達が危ない女に引っ掛かって殺されでもしたら大変でしょ?」

 

レゼ「殺すって…怖いな~」

 

ヒカリ(どの口が言っているのだろうか)

 

いつの間にかレゼはヒカリの向かいに座っていた

 

レゼ「へいへいマスター!真面目なお話しするから私とヒカリ君にコーヒーを!」

 

「店員でしょあんた…」

 

レゼ「いいじゃないですか~今はヒカリ君しかいないんだから」

 

「もお~…」

 

ヒカリはこの空気感が好きだった。わざわざ毎回客がいないタイミングに来る理由の1つにもなっていた

 

レゼ「さてさて真面目なお話しに入りますよお客様~」

 

ヒカリ「はーい」

 

レゼ「ズバリ!ヒカリ君の好きなタイプは?」

 

「真面目なお話しって…」

 

レゼが手を丸めマイクを握って差し出すようにヒカリの前に手を伸ばす

 

ヒカリ「えー難しいなあ…」

 

年頃の女の子らしくレゼは興味津々のようだ

どこまでが演技なのか考えつつもヒカリは答えを考える

 

ヒカリ「そうだね…可愛いけどカッコいい一面もある強い人かな…もちろん物理的な意味じゃなくて精神的な意味でも。互いに守り合えるとか支え合えるような関係っていうか…隣にいたらどんな敵がいても安心して戦えるようなそんな人かな?」

 

レゼ「へ~なんか意外かも!」

 

ヒカリ「レゼは?」

 

レゼが固まる

まさか自分に返ってくるとは思ってなかったらしい

 

レゼ「う~ん…難しいな…」

 

ヒカリ「簡単でも難しくてもいいから言語化してほしいな、僕だって答えたんだよ?恥ずかしかったな~」

 

レゼ「ぼんやりとだけど浮かんだよ」

 

ヒカリ「お、なになに?」

 

 

 

「…隣で一緒に歩いてくれる人かな…たとえ私の人生が裸足のまま割れたガラスの上を歩いているようなものだったとしても…私の血で真っ赤な足跡をたどって、会いに来てくれて…一緒に歩いてくれる人。私ね、たまに自分が生きていることが間違いだと思うことがあるんだ。それでも私が生きていることを認めてくれる人…私だけが大正解だって思ってくれる人に会いたい…」

 

 

 

レゼ「な、なんてね!ちょっとかっこつけ「いるよ」…え?」

 

ヒカリが真剣な目でレゼを見つめる

 

ヒカリ「絶対にその人はいる、君に会いに来てくれるよ」

 

レゼ「そうかな…で、でも例えだからね!?本当にそうってわけじゃないから!」

 

ヒカリ「ふふっわかってるよ」

 

 

少女の心は揺らいでいた

アメリカのジャーナリストに助けられかけたその時から自身がモルモットであることを悔やみ普通に生きていたらという気持ちがずっと胸の中で引っ掛かっていた

だからこそ素の自分で今のヒカリの質問に答えてしまっていた

しかし任務を果たさなければソ連に処分される、そんな夢をみている場合ではなかった

 

 

あれこれ話しているうちに外はすっかり暗くなり始めていた

 

 

ヒカリ「それじゃ僕は帰るよ、明日はクロも連れてくるね」

 

「また明日ね」

 

レゼ「ばいば~い!」

 

 

少女は深く考えないようにした

結局はターゲットの男に接触しなければなにも始まらないのだ

それでも少女は少しでも長くこの楽しい時間が続くことを願っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てが始まるまで残り16時間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日、彼女はデンジに出会う

 

 

 

そして彼女の心はデンジという光に向かっていく

 

 

 

彼女は自分が生きていることが間違いだと思うことがあると言った

 

 

 

彼女が生きることは間違いなのだろうか

 

 

 

たとえそれが間違いだというのならば

 

 

 

この世界を間違いで満たしてみせるよ

 

 

 

ジェーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




襲撃篇終わりました!
ついにレゼ篇に突入します!

8話で書いた裏設定について

  • 知ってる ここには書かないで(他作品へ)
  • 知ってる 終盤に触れてほしい
  • 知らない
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