【本編完結】時間の悪魔はデンジとレゼを幸せにしたい   作:もく 

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26話 学校 ジェーン

今日は楽しかったな…

プールのときなんか一瞬だけデンジ君がターゲットのこと忘れちゃった

明日はお祭り、一旦楽しんでからその先のことを考えよう

 

コツコツ

 

誰だろう

まさかデンジ君がトイレ覗きに来ちゃったのかな?

 

「デンジ君…?」

 

「そーそーデンジ君だよ俺はさあ。俺も丁度小便したかったんだよね」

 

「連れションしようぜえ?なあ?」

 

ナイフを持っている男が目の前にいる、立ち姿を見るだけでわかるこいつは素人の殺し屋だ。今の私でも簡単に倒せる

でもここにはデンジ君がいる。いくら頭の悪い彼でも私がこの男を倒すところを見たら私が只者ではないことくらい気付くだろう

だからか弱い普通の女の子を演じて屋上に誘導して殺す

 

私から少ない楽しい時間を奪って任務を思い出させたその代償はきちんと払ってもらうよ

 

 

 

屋上へ出た、あとはこいつを殺すだけだ

 

「はあ…はあ…」

 

「お〜いもしも〜しキミは屋上でションベンすんのか〜?」

 

最後まで油断はできない、デンジ君が来るかもしれないからまだ普通の女の子でいる

 

「アナタ…アナタなんなの!?」

 

「そういう事聞く自分こそ己が何者なのかわかっているのか?俺はお前を知ってるぜ?」

 

え…知ってる?私の事を…?

まさか…ソ連と刺客で私の仕事が遅いから私を処理しに来たとでも言うの?

あの感じも私を欺くための…

 

「お前はチーズだ。ネズミを表に誘き寄せる為のチーズ」

 

ん?チーズ?

 

「何を言ってるの…?お願いやめて」

 

「これからお前の顔の皮を剥いで目をくり抜いてチェンソーに見せつけてこういうんだ。キミの大切な女性はまだ生きているよ。するとなぜだかだいたいみんな俺の言う事を大人しく聞いてくれるんだ、だから後は殺すだけ」

 

とんでもないクソ野郎だ

殺し屋でもなんでもないただの気持ち悪いクズ

でも安心した、こいつは刺客なんかじゃない

ただソ連がデンジ君の心臓を奪うために台風を送っただけのおまけ

生かす価値もない

 

「お前の体で欲しいのは皮と目だけなんだ。命はいらない」

 

「アあああアアア!」

 

叫びながら攻撃を受け流しそのまま首を絞める

 

そして歌う

 

首を絞めた人間が死ぬまでぴったりな長さの歌を

 

 

 

День моего свидания с Джейн

Все готово

ジェーンとのデートの日だ 全ては整った

 

Утром мы пойдем вместе в церковь

朝 一緒に教会に行こう

 

Мы будем пить кофе и есть омлеты в кафе

カフェでコーヒーを飲んでオムレツを食べよう

 

После того как мы прогуляемся в парке

公園を散歩したら

 

Мы пойдем в аквариум и увидe любимых Джейн, дельфинов и пингвинов

水族館に行って、最愛なるジェーン、イルカとペンギンを見よう

 

После обеда мы отдохнем

昼食後には休もう

 

Итак, что мы сделали утром

それで、ぼくらは今朝何をした?

 

Мы будем говорить об этом пока не вспомним

思い出すまでそのことを語り合おう

 

Мы не вспомним

ぼくらは思い出さないだろう

 

И ночью мы будем спать в церкви

そうして夜は 教会で眠ろう

 

 

 

本当だったら私は人の首を絞めて殺すことなんかできない

でも私は生きるために様々な事を学んだ

 

あーあ…

 

 

普通の性格をして普通に死にたかったな…

 

 

 

私の願いは叶わない

 

もう人ではなくなってしまったから

 

もうとっくに誰かの隣に立っていいような存在ではなくなってしまっているから

 

 

 

こんなところでソ連で見たものなんか見たくなかったのに

君のせいだよ

 

「嵐で学校に閉じ込めたのキミでしょ台風」

 

「レゼ様ガイタトハ知リマセンデシタ」

 

「今回の事を見逃すからしばらく私に服従ね、この男の死体は処理しておいて」

 

私がターゲットのそばにいながらなにもしなかったことを報告されては困る、だから服従

台風の悪魔なんかすぐ殺せる。だけどそれはソ連の損失となるし邪魔が入った時は台風の悪魔は戦力になる

今は支配下に置こう

 

 

 

「ばあ!」

 

「おわっ!」

 

本当に毎回反応が可愛い、まだ幼い子供みたいだ

でも明日で最後だね

 

 

 

お願いだから大人しく着いてきてね

君を傷付けたくないんだ

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

雨が降る屋上

 

裏からこっそり聞いていたがレゼにはバレなかったようだ

 

 

 

 

 

 

『いい歌だね』

 

 

 

 

 

ゲコ

 

「…そうですね」

 

 

 

グシャ

 

 

覚悟は決まった。あとは彼ら次第だ

 

 

8話で書いた裏設定について

  • 知ってる ここには書かないで(他作品へ)
  • 知ってる 終盤に触れてほしい
  • 知らない
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