ここはとある会社の一室。
ガラス張りの外の様子を見ながら男が憂いている顔をしていた。
「ついにこの時が来てしまったのか・・・」
「社長・・・」
男の名は『
ここは彼が社長を務める『アイザック・コーポレーション』。
ゲームはもちろん、パソコンやスマホなどの電子機器、家電製品なども手掛けている大手企業である。
「アイザック君。手筈は順調なのかい?」
「今現在、『適合者』を探しております。しかしまだ捜索中が現状です」
「そう簡単に見つかるものではない。そう割り切ってはいるが・・・来たる『災厄』に備えて、何としても適合者を見つけてくれ」
「分かっています!」
新人は深く息を吐きながら椅子に腰掛ける。
「お前には苦労を掛けるよ、『悠人』」
「っ・・・父さん。俺は苦労だなんて思ってないよ、俺は父さんが手掛けてきた『この子たち』を悪用される方が許せない!」
「そう言ってくれるのはありがたい。だがお前の人生だ・・・こんな老いぼれの尻拭いをする必要は・・・」
「くどいよ父さん!俺は俺の意思で今このプロジェクトの実権を握らせてもらってるんだ。その為に必要なことも学んで準備もして来た」
悠人は手に持っていたファイルを新人に見せる。
「・・・そうだった。すまないな」
「きっと上手くいさ・・・ん?何!?」
悠人のスマホに通知が鳴る。
「どうした?」
「今『1号』が適合者にコンタクトをしかけてる!」
「本当か!」
「あぁ確かだ!端末情報が出ました!」
アイザックのスマホからホログラムが現れる。
そこに映し出されているのは・・・。
「やっと見つけた。彼が適合No.1・・・『大空 闘晴』!」
闘晴の姿だった。
そしてその闘晴はと言うと・・・。
「何だこれ?新手のスパムメールか?」
闘晴は先程送られてきたメールと睨めっこしていた。
そのメールの内容とは・・・。
と書かれているだけだった。
「差出人もアドレスも不明。こりゃ触らぬが吉・・・なんだけど。妙に引っかかるな・・・これ押したらヒーローになれるとか?そんなまさかな〜!」
闘晴はスマホの電源を切り、ポケットにしまう。
「一旦璃奈に見てもらうか・・・(仮に迷惑メールじゃなかったとしても・・・)」
闘晴は扉を開けて外に出る。
(答えは。NOだ・・・)
まるで闘晴の心を表すかのように、扉は静かに閉じられた。
闘晴は外で練習しているかすみたちに合流するべく、学園内を歩いていた。
「今の時間帯だとストレッチの筈だから、この辺りにいると思ったんだけど・・・」
辺りを見回していると、そこにしずくとかすみが走ってきていた。
「あれ〜闘晴先輩じゃないですか〜!もしかして〜可愛いかすみんに会いにき・・・嘘だって冗談だからしず子・・・てかそのタオルで何する気!?」
かすみが闘晴を見つけ、自分に会いに来たのかを尋ねようとする。
それを見ていたしずくがハイライトを消した目でタオルの両端を引っ張っていた。
「どうされたんですか先輩?」
(黒だ。『黒しず子』だよ・・・)
しずくは闘晴の前に来ると可愛いらしい笑みを浮かべる。
そしてそれにかすみは怯えていた。
「ちょっと璃奈に見てほしいのがあってさ。今頃ここら辺じゃないかと思って探してたんだ」
「・・・そうですか。璃奈さんをお探しですか。私ではないんですね・・・(ボソッ)」
(ひぃっ!?怖いよしず子!!!)
「あっそう言えばしずく。さっきのレポートだが・・・どこか体調悪いのか?いつもより距離も回数が短くなってたぞ?」
「あっすいません。最近演劇部や登下校で時間が・・・」
「そうか鎌倉だもんな。いや何事もないなら良いんだ。もし厳しいようなら言えよ?」
「はい(こんなにも私を心配してくれるなんて・・・先輩はやっぱり私の事が・・・)」
(無理な運動は怪我の恐れや、健康にも響くこともあるしな・・・量を少なくして自宅でも出来る簡単なストレッチを追加しとくか)
今度は恋をする乙女の顔で闘晴を見るしずく。
しずくのことを心配してはいるが、当人の見当違いなことを考えていた闘晴であった。
「あっ、りな子ならそろそろくると思いますよ。ちょうど愛先輩が一足先に終わって
「そうですね。おそらく愛先輩が連れてきてくれるかと」
「なぁ、最近愛が化け物染みてるように感じるのって俺だけ?」
闘晴はふと思った疑問を二人に聞いてみる。
「アハハッ!何言ってるんですか闘晴先輩・・・そんなのかすみんたちも思ってるに決まってるじゃないですか。かすみんこの前の日曜に自主練してたら河川敷でタイヤ五個くらい引っ張って普通に走ってるとこ見たんですよ?」
「そうですよ・・・先週の土曜日に朝起きてジョギングしてたら愛先輩と出会って驚きました。朝8時ですよ?そんな時間に鎌倉にいるんですよ?お家がこの辺のこと考えたら・・・」
「・・・なんかごめん」
目が笑ってない後輩の顔を見て、闘晴は静かに謝罪した。
そして愛の練習量を増やすか否か、頭を抱える闘晴であった。
するとそこにスバルとせつ菜が帰って来た。
「あれ兄ちゃん?どしたん?」
「ちょっと璃奈に用があってな。お前らはもう終わりか?」
「はいそろそろ皆さんも戻って来ると思いますよ」
「さっき。みこちとすいちゃん担いでる愛ねぇ見たし。残りのみんなと来んじゃね?」
「・・・しずく。胃薬ある?」
「すいません。残念ながら・・・」
しずくが胃薬を所持していないことを知りかすみに視線を移す。
「かすみんもないです」
「もう何なんだよ愛のやつ!!!人間やめたの!?」
闘晴の叫びが空に響く。
するとそれに呼応するかのように闘晴の頭上に虹色の歪みが現れる。
「「「「「ん?」」」」」
異変に気づいた五人が上を向くと。
「「「「わぁああああ!!!」」」」
空から四人の人影が落ちて来た。
「「「「「えぇええええ!!?」」」」」
そして見事に闘晴たちの上に落ちる。
「いたた・・・皆さん大丈夫ですか?」
「何とか・・・いきなり空の上に落ちるなんて・・・」
「でも下が柔らかい地面で良かったです・・・」
「えるぅ〜♪」
「アハハ。エルちゃんも元に戻っちゃったか・・・ん?」
「う・・・」
あげはが下を見ると、そこには下敷きになってる闘晴たちの姿が。
「うわぁ!?ごめんなさい!大丈夫ですか!」
勢いよく飛び退くあげは。
それに気付いた他の三人も慌ててその場から離れる。
「すすすっすみません!!!」
「あわわわ。こう言うときどうすれば・・・」
「とりあえず救急車を。いやここは異世界だしそもそも僕たち連絡手段もありませんよ!?」
「どこか痛いとこ・・・はあるよね絶対。立てますか?」
すると闘晴たちは何とか起き上がった。
「おっ俺は平気だけど・・・他は?」
「優木せつ菜!これしきなんともありません!まあ少し痛みはありますが・・・」
「スバルもギリセーフ。まじこれ兄ちゃんの特訓メニューないと詰んでた・・・」
「確かに。少しは鍛えられてるってことですね」
「かすみんタンコブ出来ちゃいましたよ〜」
「そうか。で?アンタらは一体・・・」
闘晴がソラたちの方を向く。
「はい!私はソラ・ハレワタールです!異世界から来ました!」
「ちょっとソラちゃん!?いきなりそんなこと言っても通じるわけ「「ハァアア!?」ぇ?」
ソラの自己紹介に闘晴とせつ菜が驚きの声をあげる。
すると闘晴はましろを指差す。
「『
「え・・・なんで私の名前・・・」
次にせつ菜がツバサとあげはに近づく。
「ではこちらは・・・『ツバサ』さんに『
「どうして・・・」
「正か〜い♪・・・でもホントになんで私たちの名前を?」
せつ菜は闘晴の方を向く。
「闘晴さん。これはまさか・・・」
「あぁ・・・」
闘晴はソラたちがプリキュアであることを知っているということ。
そしてプリキャアがアニメ、所謂『架空の産物』であることを話した。
「私たちがテレビの中の存在!?」
「ですが。現に僕たちはここにいます・・・けど、彼らが僕たちの正体を知っているのも確かに頷けますが」
「まあよく分かんないけど。私たちはここでやるべきことがあるから来た。それに従っていくのが今のベストなんじゃないかな?」
「そうですね!ヒーローはどんな状況でも、成すべきことを成すまでです!」
「そうだね。変に考えるよりかは良いかもしれないね」
「・・・そうですね」
ツバサはまだ思うところがあるのか、だがこのままでは埒が明かないと判断したのかあげはの指示に従うことにした。
「よし!と言うことでさ。私たちこの世界の右も左も分かんない状態だからさ〜」
「案内やここがどう言う場所なのかの説明をして欲しいってところですか」
「そう言うこと♪」
「でもその前に闘晴さん。ここは学園内ですし、それに他の皆さんとも合流しないといけません」
「それもそうだな。よしそれじゃあ・・・」
その瞬間。
少し離れた場所で爆発音が響いた。
「なんですか!?」
闘晴は爆発音がした方へ走って行った。
「先輩!」
「あの方向ってスバルたちが走って来た場所じゃん!」
「じゃあ愛先輩たちが今通ってるんじゃ!」
「・・・」
ソラは走っていく闘晴を眺めていた。
「ソラちゃん!」
「っ!私たちも行きましょう!」
ソラたちも闘晴を追いかける為走り出した。
音を立てながら崩れ去ってゆく日常・・・。
そこに訪れるのは絶望か、それとも。
(何が起こってるんだ?一体・・・)
一旦長いのでここまでです!
今後もAパートBパートみたいに分けていきたいと思います!
誤字脱字や感想ありましたらよろしくお願いします!
ライダーやプリキャアの名乗りや変身音に色はつける?
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つけたほうがいい
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つけなくてもいい