異世界英雄譚〜世界を超えたキズナ〜   作:ペン銀

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前回のあらすじ!

物語の主人公の大空闘晴!
そんな彼の元に突如として現れたのはプリキュアと謎の怪人アプリマだった!
絶対絶滅のピンチに闘晴は仮面ライダーアプリアになって難を逃れるのであった!
そして社長たちに招かれアイザック・コーポレーションへと訪れる。

今回。闘晴の運命やいかに!


ぐるぐるマップにくらくらヘッド《Ⅰ》

「さて。それでは最後の『君の今後』についてだ」

 

新人は闘晴に目を向ける。

 

「俺はこれから仮面ライダーアプリアとして闘っていくつもりです。その上での確認事項です」

 

「聞かせてくれたまえ」

 

「まず俺は学生です。普段の勉学は勿論ですが、現在スクールアイドル同好会と言う部活動を行ってます」

 

「なるほど。つまりは学校にいる間の戦闘面についてだね?」

 

闘晴は軽く頷く。

 

「確かに学生の本分は勉学だ。仮面ライダーとして戦うと言うだけで学業を疎かにできないな・・・」

 

「社長。その件に関しては一つ考えがあり、既に準備しております」

 

「そうか。ならアイザック君、君に任せよう」

 

「ありがとうございます。100%叶える事は出来ないが、なるべく支障がでないようにしよう」

 

「ありがとうございます。それが聞けただけで充分です」

 

「これで全てかな?無論必要とあらば支援は惜しまないよ」

 

「はい、ありがとうございます。あっそう言えば来る前に伝えていた件ですが・・・」

 

闘晴の言葉に悠人は持っていたタブレットを操作する。

 

「うむ。丁度用意が出来たところだ、今日から使用してくれて構わない」

 

すると社長室のドアがノックされる。

 

「恐れ入りますアイザック主任。例のものをお持ちしました」

 

「入りたまえ」

 

部屋に女性の社員が入ってくる。

その手には数枚の書類と鍵のようなものを持っていた。

 

「こちらになります」

 

「わざわざすまない。下がって大丈夫だよ」

 

「とんでもございません。では失礼致しします」

 

「それは一体なんですか?」

 

ソラの疑問に悠人は目の前に5枚の書類と鍵をを出す。

 

「まずはこの世界における、君たち五人(・・・・・)の戸籍と家だ。そしてこれが口座だが中に取り敢えず数ヶ月は生活出来る額を振り込んである」

 

「あぁ!私たちの・・・」

 

「「「「えぇえええ!?」」」」

 

「良いんですか!?」

 

「君たちは異世界から来たのならば住む宛や戸籍がないのは当然だ。これから生活していくなら戸籍は必須だろうし、それに君たちの歳を考慮すると、学校に通うことなどを視野に入れておく必要があるしね」

 

ツバサは書類を確認する。

すると自分の名前の欄に目がいった。

 

「あれ?僕の名前、『夕凪(ゆうなぎ) ツバサ』になってますけど、名乗りましたでしょうか?」

 

「私たちの名前なら簡単に調べられるんじゃないかな?物語の登場人物ならネットとか見れば」

 

「申し訳ないが私も社長同様に君たちのことはよく知らないんだ。こちらは指定された名前で登録しただけだ」

 

「あっホントだ、エルちゃんの名前が『エル・スカイランド』になってる」

 

「じゃあなんで・・・」

 

「それは彼に聞くと良い」

 

ソラ達の視線が闘晴に移る。

 

「これから一緒に戦う仲間だしな、エルちゃんは本名分からなかったから勝手に付けさせてもらったよ」

 

((((そう言えば。私(僕)たちも知らない・・・))))

 

「える?」

 

「でっでも!流石にお金まで用意してもらうのは・・・」

 

「でもましろん、流石の私たちでもこの世界で家や泊まる場所は確保できないし」

 

「僕もあげはさんに同意です。プリンセスもこの様子では次にゲートを開けるようになるのがいつになるか分かりません。ならば少しの間だけでも拠点や資金として活用させてもらうべきです」

 

「それにお前ら、見たところ手ぶらで来たんだろ?」

 

「確かに。何も準備せずに来ちゃいましたから」

 

「ねっ?だからありがたく使わせてもらお?」

 

「うん・・・」

 

「では話は纏まったかな?」

 

「そうですね。また何かあれば連絡します」

 

「あぁ、こちらも何かあればすぐ伝えよう」

 

こうして闘晴たちはアイザック・コーポレーションを後にした。

 

「さて。それじゃあお前たちの家まで案内するよ。約束した街の案内も兼ねて」

 

「はい!お願いします闘晴さん!」

 

闘晴はソラたちを案内する。

スーパーやコンビニ、買い物が出来る場所は勿論、観光名所や役所の場所などへ行き、そして再び虹ヶ咲学園に訪れていた。

 

「悪いな、荷物を置きっぱなしだったのをすっかり忘れていた」

 

「あんな後ですしね。そう言えばあの時にいたお知り合いの方たちは?」

 

「もう帰ってるよ。連絡が来てたけど、やっぱ警察から軽い事情聴取を受けたみたいだ」

 

「そっか。なんか悪いことしちゃったかな?」

 

「いや、全員無事だったんだ。それで良いじゃないか」

 

「そうですね!何事もなかったので良かったです!」

 

するとソラの腹部から可愛らしい音が鳴る。

 

「ぁ・・・///」

 

時刻はもう夕方。

腹が減るのは仕方のない時間だ。

 

「クスッ・・・もうこんな時間だしな。折角だから飯でも食ってから帰るか?」

 

「だね♪なんかオススメの店ある?」

 

「ちょうど良い所が一軒ある。そこに行こうぜ・・・あっ妹も呼んでいいか?今日親いないから飯がないんだった」

 

「いいよ〜、折角だしこのお金も使っちゃお!」

 

あげはは先程悠人から貰った通帳を取り出す。

 

「流石に無駄遣いは・・・」

 

「でも、このお金だって闘晴くんのお陰で貰えたんだよ?」

 

「いいのか?俺もツバサの言うように無駄遣いは・・・」

 

「じゃあ今日色々案内してくれたお礼ってことで!」

 

「まぁ。それなら・・・」

 

「だったらお言葉に甘えようかな」

 

「決まりぃ!」

 

そうして一同は目的の場所へと向かっていた。

近くなのか、何処からか良い匂いが漂ってくる。

 

「ソースの良い匂い・・・」

 

「そうだろ?美味いお店だからオススメだ・・・着いたぞ」

 

闘晴が立ち止まる。

目の前にはオレンジ色の屋根の店があった。

 

「『もんじゃ みやした』だ、ここは知り合いの店だから気を遣わなくていいぞ」

 

「もう我慢出来ません!早く行きましょう!」

 

闘晴たちは店の中に入っていく。

 

「いらっしゃいま・・・とーち!いらっしゃい!」

 

「さっきぶりだな」

 

「うん!あっスバルンならもう来てるよ、りなりーたちも一緒だよ!」

 

「璃奈たちも?」

 

「兄ちゃん!こっち〜!」

 

スバルの声がした方を向くと、影李、璃奈、スバルの三人が席に着いていた。

 

「二人とも帰ったんじゃなかったのか?」

 

「私と影くんは愛さんのとこでご飯を食べたくて来た。食べてる時ににスバルちゃんが来た」

 

「んで!折角だし一緒に食おうぜってなった!」

 

「なるほどな」

 

「それより先輩。大丈夫だったのは様子を見れば分かりますが、どうなったか教えていただけますか?」

 

「あ〜そうだな、一人腹空かせてる奴いるし食いながらで良いか?」

 

自分の事だと気づいたソラは恥ずかしそうに笑う。

そして闘晴たちは影李たちの隣のテーブルに座ってメニューを注文する。

そして食べながらアイザック・コーポレーションでの出来事を話す。

途中、休憩に入った愛も交えて話を進めた。

 

「なるほど。なら先輩はこれから忙しくなりますよね?ある程度の業務であれば引き継ぎますよ?」

 

「サンキュー。だけど、そこら辺は上手くカバーしてくれるみたいだから追々な」

 

「でもとーちマジで良かったね!夢だったヒーローになれて!」

 

「マジであん時の兄ちゃんカッコよかった!」

 

「激アツだった・・・せつ菜さんももう一度見たかったって言ってた」

 

「まぁやれるだけのことをやるまでだな。今回勝てたのだってファイタンが俺をパートナーとして認めてくれたお陰だしな」

 

[ファイ!]

 

「この子可愛いよね〜!愛さんもこんな可愛い相棒が欲しいよ!」

 

「でも、これが電子生命体というのも気になる・・・」

 

「確かにな。これ、後どれだけいるんです?」

 

「少なくとも、アイザック・コーポレーションで作られたアプリの数だろうな」

 

「調べたら結構いっぱいあるみたい」

 

璃奈はスマホを操作している。

 

「そりゃ大手だしな。でも事前に分かってるなら全部のアプリィーを今すぐ回収すれば良いんじゃ?」

 

「あぁ。俺もそう思って社長たちに聞いたんだけど・・・」

 

『それが出来ないのだ。アプリィーたちは確かに全てのアプリに宿っている、しかし彼らは『一体』。アプリィーがどの端末にいるかどうかは、我々でも把握出来てないんだ』

 

『ファイタンのように自分の意思で残ってるアプリィーもいるが、基本はランランナーのように自由に動いて気に入った人間の端末にいるものが多いのが現状だ』

 

「だってさ」

 

「なるほど。確かにそれは難しいですね」

 

「ごちそうさまでした!」

 

ソラの元気な声がみやしたに響く。

 

「ソラちがいっぱい食べてくれて愛さん嬉しいよ!」

 

「はい!モンジャヤキ?と言うのは初めて食べましたが、とても美味しかったです!」

 

「そっかそっか〜!」

 

闘晴はソラの頭を撫でる愛を呆れた顔で見る。

 

「ソラ気をつけろよ、そいつ年下に目がないからな」

 

「ハァ!?違うし!私は可愛いものを愛でてるだけだし!」

 

「お前そう言ってこの前、また先生に補導されたんだろ?今度は何やったんだよ、女児誘拐未遂か?」

 

「違うし!可愛い男の子のストーカー(護衛)してたんだよ!」

 

「もしもしおまわりさん!ここにショタコンの変態が!」

 

「愛さん悪くないもん!だって『ノエルン』がハァハァしながら追っかけてたんだよ!守護らなきゃ!ってなるじゃん!」

 

「お前どうせそれ最終的に二人で息上げながら追っかけてたんだろ!なんとなく分かるわ!」

 

闘晴と愛が言い争ってる横でソラはそんな二人の様子を見ていた。

 

「あのお二人。仲が良いんですね」

 

「まあ幼馴染だしな〜」

 

「そうなんですか・・・」

 

ソラは闘晴と愛が言い争ってはいるが、二人とも会話を楽しんでるように見えた。

 

(なんでしょう。なんか胸のとこが・・・モヤモヤします・・・)

 

(ソラちゃん。まさか闘晴くんのこと・・・)

 

(おやおや〜♪まっ!今はそっとしといてあげるか)

 

ソラはまだその想いには気付いていない。

そんなソラの複雑そうな顔を見て、ましろとあげははそんなソラに気付くも、今は静観することにしておいた。

 

「ところで、ショタコンと言うのはなんで・・・」

「「ソラちゃんは知らなくて良いから!!!」」

 

ましろとあげはに勢いよく止められるソラであった。

 

 

 

 

 

その後、暫く騒いだ後。

ソラたちが住むことになっている家に到着した。

これがなんたる偶然か・・・。

 

「まさかお隣さんになるとはな」

 

「前から隣空き家だったしな〜」

 

闘晴はスバルと自身の家のリビングで寛いでいた。

 

「学校のこと。全然ニュースになってねぇな〜」

 

「敷地内で起こった事だしな。すぐに退散したし、あそこはカメラとか死角になってるからな」

 

「・・・兄ちゃん」

 

「なんだ?」

 

「兄ちゃんが昔からヒーローになりたかったのとか、なんでなろうとしたのかは知ってるし、ずっと応援してたから反対はしないけどさ・・・無茶はしないでね?」

 

「・・・勿論。お前にもみんなにも迷惑や心配はかけないよ」

 

闘晴はスバルの頭を撫でる。

 

「今日は色々あったし、そろそろ寝るか」

 

「うん。おやすみ兄ちゃん」

 

スバルは自室に入っていく。

 

「俺もそろそろ寝るか・・・あれ、なんか忘れてるような?」

 

現在は日付が変わって【00:20】。

闘晴がそれを思い出すのは、その4時間後である。

 

「さあ闘晴さん!戦場に参りましょう!!!」

 

「今何時だと思ってんだお前・・・」

 

「しずくさんの家で新しい仮面ライダーを見なければいけません!当然ニチアサに間に合わせる為にバスの時間も考慮した時間です!」

 

闘晴の家からしずくの家まではバスで1時間以上も掛かってしまう。

その為、闘晴は勿論他の同好会のメンバーもしずくの家に向かう際はかなり早めに出なければ行けないのだ。

 

まあ一人ほど走って赴いている者もいるようだが・・・。

 

「にしたって早すぎだろ?今から行っても着くの7時くらいだろ?」

 

「勿論。理由はあります」

 

するとせつ菜はカバンから一眼レフのカメラを取り出した。

 

「是非アプリアの姿をもう一度見たくて!お願いします!」

 

「そんな理由でこんな時間に来んな!!!」

 

「あっ!闘晴さん!おはようございます!」

 

「おふぁようございまぁす・・・」

 

隣の家からソラが少し眠そうなましろを連れて出て来た。

 

「あぁおはよう。ランニングか?」

 

「はい!この辺の道を覚えたいので!」

 

「ならマップアプリでここの住所登録した方がいいな。いざって時に迷わないし」

 

「あっでも私たちまだこの世界のスマホ持ってなくて・・・」

 

「あ〜そりゃ入れられないか・・・」

 

「ところで闘晴さんたちもランニングですか?そちらの方は昨日お会いしましたよね?」

 

「っ!?」

 

ソラに話しかけられてせつ菜は涙を流した。

 

「おっ、推しに認知されてます・・・」

 

「推し?」

 

「ソラのファン。あ〜・・・めちゃくちゃ応援してる人なんだよ、こいつ」

 

「ホントですか!嬉しいです、これからも応援よろしくお願いします!」

 

嬉しさのあまりソラはせつ菜の手を握る。

するとせつ菜の体はどんどん砂のように崩れていく。

 

「我が生涯に、一片の悔いなし・・・」

 

「うわぁ!?大丈夫ですか!?」

 

「これからニチアサ見に行くんだろ、くたばってる暇ないぞ」

 

「ハッ!そうでした!まだ倒れる訳にはいきません!」

 

「ニチアサ?」

 

「お前らが創作物の登場人物だって話はしただろ?今からそれを知り合いの家に観にいくんだ」

 

「そうなんです!良かったら、ソラさんたちもご一緒にどうですか?」

 

「良いんですか!この世界のヒーローにも少し興味があります!」

 

「でも、良いんですか?」

 

「知らない土地で地図も持たずに歩き回るのは良くありません。だったら私たちと一緒の方が安全です。ですよね闘晴さん!」

 

「そうだな。どうせ帰りは昼頃になるだろうし、そのままスマホ買いにショップに寄るか」

 

「そんな。ご迷惑じゃ・・・」

 

「そう思うなら連いて来な。このまま送り出して何かあったら罪悪感で潰されることになる」

 

「ましろさん。お言葉に甘えましょう!」

 

「う〜ん。まぁソラちゃんが良いなら・・・」

 

「決まりですね、では参りましょう!」

 

こうして一同はバスに乗り、しずくの家に向かうことになった。

 

 

 

そして目的地。

鎌倉に到着した。

 

「しずくさん、おはようございます!今回はお招きいただきありがとうございます!」

 

「いえ、私も楽しみだったので。先輩も来てくれて嬉しいです」

 

「まあ呼ばれたからにはな・・・正直年頃の女の子の家に行くのは気が引けたが・・・」

 

「ふふ、先輩らしいですね。えっとそちらの二人は昨日お会いした方ですよね?」

 

「はい!ソラ・ハレワタールです!よろしくお願いします!」

 

「えっと、虹ヶ丘ましろです。突然来てしまってごめんなさい・・・」

 

「構いませんよ。先輩たちが連れて来た方ですから・・・さっ、どうぞ上がってください」

 

四人はしずくに招かれて桜坂宅へ入る。

すると玄関で綺麗な小麦色の毛のゴールデンレトリバーが出迎えてくれた。

 

「うわぁ!おっきなワンちゃんです!」

 

「確か、『オフィーリア』だっけ?」

 

「はい。ほらオフィーリア、皆さんに挨拶して」

 

「わふ!」

 

「お利口さんですね!」

 

「可愛い〜」

 

「と言うか悪いな。こんな朝早くから・・・」

 

「いえ。せつ菜さんならこの時間帯に来るだろうと思っていたので。恐らく昨日先輩が変身されたお姿を堪能したいだろうと」

 

「おう全くその通りだよ」

 

照れながら頭を掻くせつ菜。

闘晴はその姿を見て頭を叩いてやるかと考えたが、相手が女の子であることを考慮して思い留まった。

 

 

 

そして一同はニチアサを堪能して、ゆったりと雑談を楽しんでいた。

 

「いやぁ!良かったですね!まだ第一話ですが今後の展開が楽しみ過ぎますね!」

 

「あぁ!若干展開を匂わせる描写もあったが、考察含めてこれは捗りそうだ!」

 

「俳優さんたちも若干慣れない感じがありましたが、逆にそれが引き込まれる気がして良かったです」

 

「面白かったですねましろさん!」

 

「うん!男の子向けのヒーローは初めて見たけど、かなり面白かったよ・・・今度絵本の内容の参考にしてみようかな?」

 

「そうか、ましろは作家志望だったな」

 

「えっと、まだ簡単なのしか描けないけど・・・」

 

「そんな事ありません!ましろさんのお話はとっても素敵です!この私が保証します!」

 

「そうだぞ、今それがお前のやりたいことなんだろ?だったら気に病むことはないさ」

 

「ですね。ましろさんの大好きは画面越しでも伝わっていましたから。私は応援しますよ!」

 

「私にも完成したらぜひ見せてください」

 

「・・・うん!頑張るね!」

 

それから闘晴たちはまた暫く雑談した後、ソラたちのスマホを買いに行くために桜坂宅を出ることにした。

 

「では先輩。また明日学校で」

 

「あぁ。今日はありがとうな」

 

「はい、またいつでも来てください。いつか先輩のお家になるかもですし・・・(ボソッ)

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「何も言ってませんよ♪」

 

(これは、ソラちゃんの手強いライバルの予感だよ!)

 

しずくを見てそう確信したましろであった。

 

 

 

そしてお台場に戻って来た四人はあげはとツバサと合流して携帯ショップへと来ていた。

 

「いっぱいありますね!」

 

「私たちの世界よりハイテクなの多いかも」

 

「あっこれ俺の使ってるのと同じ・・・うわマジか」

 

「どうされたのですか?」

 

闘晴の目の前に自身が使っているスマホと同じ水色のスマホが置かれていた。

ちなみに闘晴のスマホは黒色である。

 

「俺水色が好きなんだけど、今のスマホ買った時はこの色置いてなかったんだよ」

 

「それは残念ですね・・・」

 

するとあげははその様子を見て何か閃いた顔をした。

 

「ソラちゃんそれにしなよ。同じ機種なら闘晴くんに色々教えてもらえるし、なにかあったらすぐ分かるし」

 

「そうだな。かなり使い心地はいいしオススメはできるな」

 

ソラは暫くそのスマホを眺めた後、それを手に取った。

 

「なら私はこれにします!」

 

(お揃のスマホ。これは中々良いんじゃないかな〜)

 

それから数分ほど吟味してましろたちもスマホを買い終えて店を出た。

 

「そろそろお昼だな。スーパーでカレーの材料買って戻るか」

 

「カレーですか、良いですね!・・・むむ?闘晴さん」

 

「ん?どうしたせつ菜」

 

闘晴はせつ菜が指差す方を見る。

そこには濃い青い髪をした少女がスマホと周りを交互に見ながらウロウロしていた。

 

「あ〜またか・・・」

 

「みたいですね・・・」

 

闘晴とせつ菜は苦笑いする。

 

「お知り合いですか?」

 

「まぁな。ちょっと声かけてやるか」

 

闘晴とせつ菜は少女に声をかける為に近寄る。

 

「ま〜た迷ってるんですか?『果林(かりん)』先輩」

 

「とっ闘晴くんとせつ菜!?ちっ違うのよ!これはちょっと辺りを散策を・・・」

 

彼女の名前は『朝香(あさか) 果林』。

闘晴の一つ上の先輩であり、同じスクールアイドル同好会のメンバーである。

 

「手荷物からして今からお仕事でしょ?良いんですか、時間」

 

「ぅ・・・こっ、ここに行きたいの・・・」

 

果林のスマホにはマップアプリが開かれており、そこには行き先が示されていた。

 

「・・・ここって」

 

「・・・この上では?」

 

三人は揃って上を見る。

確かにそこには果林の目的地の場所の看板があった。

 

「・・・///」

 

「果林先輩。そのアプリ大まかな場所しか教えてくれないので、アイザック・コーポレーション製のアプリにした方がいいですよ。リンク送っときますね」

 

「えっえぇ。ありがと・・・ところで、後ろの子たちは?」

 

「あ〜・・・どうしましょう闘晴さん」

 

「他の皆んな知ってるし、先輩だけってのも可哀想だろ。もしこの後お時間あるなら教えますけど」

 

「そうね。そこまで言われると少し気になるわね、じゃあ申し訳ないけど待っててもらえる?」

 

「分かりました。近くにいるんで終わったら連絡ください、なるべくここにいてくださいね?」

 

「わっ、分かってるわよ!///」

 

何人かは察してるだろうが、念の為補足しよう。

朝香果林、彼女は『重度な方向音痴』である。

 

「と言うわけで。何処かで時間潰して待ってるか」

 

「ですね。ソラさんたちもすいませんがそれで良いですか?」

 

「私は構いませんよ!」

 

「僕も同じく」

 

「満場一致だね。ところでお仕事って言ってたけど、あそこって見たところ撮影スタジオだよね?あの子闘晴くんの学校の先輩じゃないの?」

 

「先輩は読者モデルなんだ。それも結構人気の」

 

「凄く綺麗な人だったもんね」

 

「読者モデル?とはなんです?」

 

「簡単に言うと洋服などの雑誌のモデルになる人たちのことですね」

 

「なるほど〜!」

 

ソラの疑問にツバサが答える。

そして闘晴たちは果林を待つため、一旦その場から離れることにした。

 

「買い物に行こうかと思ったが、終わってからでいいか」

 

「ではどこかで昼食にしましょう!先程の話でカレーを食べたくなって来ました!」

 

「だな。この近くでカレーだと・・・」

 

突如爆発音が鳴り響く。

 

「なんだ!?」

 

「向こうからです!」

 

音の方向から少しずつ逃げる人が出てくる。

 

「ばっ、化け物(・・・)だ!!!」

 

逃げる者のその言葉で闘晴たちは何事かを察した。

 

「行こう!」

 

「「「「はい!」」」」

 

「せつ菜。流石に今回は逃げろ」

 

「分かりました!ですが周りの人たちの避難誘導を・・・」

 

「なら任せる!」

 

闘晴たちは走り出した。

一方その頃・・・。

 

「何今の爆発・・・闘晴くん?」

 

それを眺めている果林がいた。




Aパート終了です。
活動報告にちょっとしたアンケート行ってます。

一話の長さについて

  • 長くても良いから区切らないで
  • 区切っても良いから短くして
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