ここは東京のとある雑居ビル。
その扉から一人の青年が現れた。
「ここが異世界?僕がいた世界と変わらないな・・・」
青年は辺りを見渡す。
「え?うん、分かってる。取り敢えずは辺りを歩いてみよう・・・大丈夫、なんとかやってみるよ」
周りには青年以外誰もいない。
ならこの青年は誰と会話しているのだろうか。
「取り敢えずまずは・・・」
青年は歩き出す。
その瞬間・・・。
「わぁあ!?」
はみ出された排水溝の蓋に足を躓かせ、盛大に転んでしまう。
「うぅ・・・だっ大丈夫。慣れてるし」
青年は立ち上がると再び歩きだす。
ちょっと心配になるレベルで不安である。
そして場所は虹ヶ咲学園の正門前に移る。
そこにはソラたち五人が集まっていた。
「ナビィのお陰で迷わず来れましたね」
「ありがとねナビィちゃん」
[ナァビィ〜♪]
「改めて見ると大きな学校ですね!」
「おっきい!」
「凄いよね。闘晴さんからパンフレット貰ったけど、私たちの学校の数倍はあるよ」
五人が学園の規模に驚いていると、そこに黒い三つ編みの髪にメガネをかけた少女が歩いてきていた。
「ソラ・ハレワタールさんたちですね?」
「はい!闘晴さんに呼ばれて来ました!」
「普通科二年の大空闘晴さんですね。私はこの学園の生徒会長の『
「生徒会長・・・ってなんですか?」
「生徒の中で一番偉い人のことです。王国で例えるな『シャララ隊長』みたいな人ですね」
「なるほど!つまりは学校のヒーローというわけですね!」
「いや、それは・・・」
ソラの発言に菜々はクスッと笑う。
「あながち間違いではありません。現に生徒会は生徒が快適に学園で過ごせるように校内の規律を守ったり、生徒の悩みなどを解決する活動をしています、それをヒーローと言うのであればそうだと思いますよ」
菜々の言葉にソラは目を輝かせる。
そして菜々はソラたちに『許可証』と書かれた腕章を差し出す。
「こちらが入校許可証です、校内にいる間は無くさないよう身につけていてください」
「分かりました!」
「確かスクールアイドル同好会に御用でしたね。丁度私もそちらに向かうところなので案内いたしますよ」
「ありがとうございます!」
ソラたちは菜々に案内されながら部室へ向かう。
「ところで、みなさんは闘晴さんとはどう言ったご関係なのでしょうか」
「闘晴さんは一緒にたた・・・」
「親戚なんです!私たち来年ここを受験しようかなって考えてて!」
「僕もまだ中学校に進学したばかりですが、少し気になったので見学に!」
「私は引率で!やっぱ子供だけだと危ないかなって!」
「なるほどそうでしたか、生徒会長として嬉しいです。是非とも頑張ってくださいね」
「「「あっあはは・・・」」」
誤魔化すためとはいえ、嘘をついてしまったことに罪悪感を覚える。
そうこうしているうちに同好会の部室前に到着した。
「ここが闘晴さんのいるスクールアイドル同好会の部室です」
「あの、さっきから気になってたんだけど、スクールアイドルって何?テレビで見るアイドルとは違うの?」
「そうですね、スクールアイドルとは学校の部活動の一環としてアイドル活動を行う人たちの総称ですね」
「じゃあ別に本気でアイドルを目指してるとかじゃないんだ」
「どうでしょうね。卒業してプロになられた方やプロをリスペクトして本気で活動されている学校もありますので、一概には」
スクールアイドルと言えど、根本的には『アイドル』。
彼女たちは常にファンを笑顔にするために仲間やライバルと切磋琢磨して努力している。
その姿には紛うことなきアイドルとしての信念がある。
よってスクールアイドルたちもプロと遜色ない存在とも言えるだろう。
「奥が深いんですね!とっても尊敬できます!」
「是非その言葉を中に居る皆さんにも言ってあげてください。きっと喜んでいただけると思います」
菜々はそう言ってドアを開ける。
「闘晴さん。お客様をお連れしましたよ」
部屋の中にはかなりの人数がおり、部室はやや手狭なようだ。
闘晴は菜々を見ると、一瞬驚いた顔をしたがすぐに表情を戻した。
「『
「はい。ちょっとしたサプライズです」
「趣味が良いやら悪いのやら・・・」
闘晴の呆れながらも笑う姿にソラたちは首を傾げる。
「あの。どういう意味ですか?」
「種明かししたらどうだ?」
「はい」
菜々は三つ編みの髪を解き眼鏡をとり、黄色い髪留めをつける。
そう、何を隠そうこの中川菜々は・・・。
「改めて!スクールアイドル同好会の優木せつ菜です!」
せつ菜なのである。
「「「「ええええぇ!?」」」」
「せつ菜さんだったんですか!?」
「雰囲気めっちゃ違うじゃん!」
「せつ菜はスクールアイドルとしての姿です。普段は先程の菜々として生活してます」
「みぃな、わからなかった?」
「えっ!エルちゃん分かったの!?」
「うん!えるわかったの!」
「これもプリンセスパワーなんでしょうか・・・」
「さあ・・・どうでしょうね?」
「闘晴くん。この人たちって闘晴くんの知り合いでいいんだよね?」
闘晴の近くに黒いツインテールの毛先が緑色のグラデーションになっている少女が近寄ってくる。
「あぁ、今日はちょっとした連絡事項が主なんだけど、その一つがこいつらなんだよ」
「なるほど・・・私は『
「はい!よろしくお願いします!」
「侑から紹介したなら先にマネージャー組からいくか、次は影李」
影李が前にでる。
「前にみやしたで会ってるけど改めて、情報処理学科一年の写司影李。新聞部と兼任してる。ここでは広報、ライブの告知にファンサイトの管理をしている」
「次、『ユール』」
「は〜い!」
銀色の髪の少年が元気よく前に出る。
「僕はライフデザイン学科一年の『
「次、『
「あいよ」
椅子に座ってた赤髪に黒メッシュの少年が立ち上がる。
「普通科三年の『
「次は『さぶ』先輩」
「おう!」
手首にバンダナを巻いた、金髪の少年が前に来る。
「よっす!ライフデザイン学科三年『
「次は『
少し暗めの茶髪の髪の少年が前に出る。
「うん。初めまして普通科二年の『
「そして最後に。改めて大空闘晴、ここでは体力トレーニングの担当だ・・・以上がここスクールアイドル同好会マネージャー組だ、次はアイドル組一年から」
「「「「はい((は〜い))」」」」
かすみ、しずく、璃奈、スバルが前に出る。
「ちわ〜っす!まあスバルは今更だけど、お隣さんだしこれからもよろしくな」
「次はかすみんです!こんにちわ〜♪スクールアイドルのかすみんだよ〜♡」
「こいつは中須かすみ、『かすかす』って呼んでやってくれ」
「ちょっと影太ぁ!?」
「はいはい、喧嘩なら端っこでやんな〜・・・」
闘晴は影李とかすみを端にやりながらしずくを見る。
「すみません先輩。ましろさんたちは改めて、桜坂しずくです。私は演劇部も兼任しています」
(はは〜ん。この子かソラちゃんのライバルは)
あげははしずくを見てソラのライバルであることを確信する。
挨拶を終えたしずくは璃奈を見る。
「天王寺璃奈です。仲良くしてくれると嬉しい・・・璃奈ちゃんボード【にっこりん!】
「スケッチブック?」
「璃奈は感情が顔に出にくいんだ。だからこうしてスケッチブックで感情を表現してるんだ」
「ねぇねぇとーち!愛さんたちどうしよ?」
「そっか、二年で知らないの『
「そうだね!せっつーはさっき自己紹介したし」
「あっでもみことすいちゃんは自己紹介はしてないにぇ」
「じゃあ自己紹介頼むわ」
みことすいせい、そしてピンクの髪にお団子結びをした少女が前に出る。
「にゃっはろ〜♪桜みこだよ、普通科二年!近くの『
「あっ闘晴くんが前に案内してくれた」
「綺麗な神社だったよね」
「ふふ〜ん!なんせみこが毎日掃除してるからにぇ!」
「掃除くらい今時子供でも出来るでしょ。そんな威張ること?」
「でゃまれよ星街!」
すいせいは飛びかかるみこの頭を腕一つで抑える。
「普通科二年の星街すいせい。この桜みことは不本意ながら幼馴染よ」
「みこだってごめんだよ!オメェみてぇなやつ!」
「あぁん?」
「喧嘩は端っこでやれ!2回目だぞこのくだり・・・」
「えっと、普通科二年の『
「最後は三年だな。先輩方お願いします・・・あっ果林先輩はいいですかね」
「そうね。私は昨日会って自己紹介はしたもの。必要なのは他の子かしら?」
果林はソファの置かれた方を見る。
そこにはエマとその膝に頭を置いて寝ている明るい茶髪がロングウェーブの少女とその隣に座っているユールによく似た少女と流人と同じ髪色をロングに伸ばした少女がいた。
「Ciao!エマ・ヴェルデだよ〜スイスからの留学生だよ」
「スイス!?めっちゃ遠いじゃん!」
「うん!日本でスクールアイドルやりたくて来たんだ」
「凄い行動力ですね・・・」
「『
エマは自分の膝に寝ている少女を優しく起こす。
「うぅん・・・ふぁ。『
「また寝てる!?」
「こう言う子なの。ごめんなさいね」
驚くソラたちに果林が申し訳なさそうに謝罪する。
「団長はさっき紹介してたユールの姉の『白銀 ノエル』です」
「団長?あなたも騎士団に所属されてるのですか!」
「あっいや!団長っていうのは剣道部に兼任してるんだけど、そこの部員全員がスバルちゃんの応援団をやってるんだ。そこの代表だから団長なの」
「つまりは応援『団長』ってこと?」
「あっそうですね」
「えっ待って。スバルそれ知らない・・・」
「アッヤベ・・・」
失言をしてしまったノエル。
「まああいいんじゃね?愛されてる証拠じゃん」
「そーそ!スバルン可愛いんだから!」
「あー・・・あんがと」
「やべ推しが尊い・・・」
「そう言えばノエル先輩。スバ子の路上ライブの後に入って来たもんね」
「あれ見てファンになっちゃって・・・へへ」
「そんじゃ最後は・・・」
闘晴はまだ名前を名乗ってない流人に似た少女に目をやる。
「私だね?流人の姉の『時乃 そら』です。よろしくね」
「私と同じ名前です!」
「え?貴方も『そら』なの?」
「はい!ソラ・ハレワタールです!」
「なんで偶然・・・」
「ハレワタール・・・なんか聞いたことあるな」
「よし。これで全員紹介終わったな・・・ソラたちの紹介だけど、アレ見てもらった方が早いか」
「居なかったメンバーにはそれが良いかもですね」
「そんじゃお前ら。変身してくれ」
「了解です!」
ソラたちはプリキュアに変身する。
変身シーンは長いので省略します。
「プリキュア!?えっあれってテレビの中の存在だろ!?」
「でも目の前に・・・」
知らないメンバーが驚く中、辰哉は闘晴に近づく。
「なあ闘晴。もしかして土曜に事件あったって先生たちが言ってたが、まさかとは思うけど・・・」
「はい。そのまさかです」
もう既に土曜の騒ぎは全校生徒に知れ渡っている。
だが学園側も詳しいことは分かっていないので、注意喚起とあまり無闇にこのことを話さないように箝口令が出されただけだった。
「そしてこれも土曜の件に関係があることなんですが・・・」
闘晴はアプリアに変身する。
またしてもメンバーの知らない組は驚きの声をあげる。
闘晴はこの二日間で何があったかを皆に説明する。
「みんなにこの事を伝えたのは、隠すのはよくないと思ったからだ。これでみんなとの関係を拗らせる可能性もあるから」
「確かに、変に隠されるよりかはな」
「まあでも、誰これ構わず言える事でもないっしょ。闘晴も俺らを信用してくれての事だろし」
「それは勿論。みんなのことはこの学園で一番信用してます」
闘晴のその言葉に笑みを浮かべる者もいれば、気恥ずかしくしている者もいた。
「まあでも、闘晴くんは無茶はしちゃダメだよ?」
「分かってますよ、そら先輩、でもこれは・・・」
「分かってる。君の夢だったもんね、それを否定する子はこの同好会にはいないよ」
「そうだよ闘晴。何かあったら絶対僕たちを頼ってよ!先生への誤魔化しとか色々やるから!」
「・・・ありがとう、みんな」
闘晴は皆に感謝を伝える。
それを見たそらは優しく笑いかけると手を叩く。
「さて!この話は一旦終わりにしよっか?今日は他にやることあるんでしょ?」
「そうでした、良かったらソラたちも見学してけよ」
「いいんですか!是非見学させてください!」
「オッケー。じゃあ、今日は新しいことをやって見ようと思う。その為にせつ菜にも色々手続してもらったんだ」
「何をするの?」
闘晴はパソコンを操作してある画面を見せる。
「これってグッド・ア・ライブじゃないか」
「そう、通称『GAL』。実は先日このアプリのアプリィーである、ライブイを仲間にしたんです」
[ラァイ!]
「これがそのアプリィーか」
「可愛い〜!」
「調べたら最近、このアプリを利用する配信者が続出してるんだ」
「確かに、最近では他校のスクールアイドルもちらほら配信してたな」
「あ〜あのみんなでゲームしたってやつとかか」
「そう。今までの公式のサイトだと『
「確かに良いかも!ステージの裏側撮影とか出来そう」
「どう思う?広報担当」
辰哉の言葉に全員の視線が影李に向く。
「有りだと思います。学園のサイトでは主に受験前の中学生や他校の生徒やスクールアイドルに興味のあるユーザーしかアクセスがないのに対して、グッド・ア・ライブは若者からお年寄りまで幅広い層に人気です、知名度を上げられるなら広報として反対はしません」
「確かにこれなら撮った配信はアーカイブに残せるから、動画で私たちのこと知ってくれる人が増えるかもね」
「決まりだな。よし、それじゃあ早速配信を撮るか」
配信を行うには部室では手狭だったので、一同は部室から移動する。
主に映画などの撮影や動画編集を行なっている同好会の使っている施設に来ていた。
「こんなところもあるんですね!」
ソラたちが配信に映らないように、特殊なガラスで仕切られた部屋に案内した。
「じゃあここで見といてくれ。俺たちマネージャー組も撮影の補助するから向こうに行くな」
「はい!頑張ってください!」
そして部屋を出て行った闘晴が合流する。
アイドル組を並ばせてマネ組は撮影用のスマホとパソコンを広げている。
「これで行けるはずです」
「よし、それじゃあ行くよ!」
侑が開始のスイッチを押す。
辰哉とユールが別のパソコンで配信の様子を見ていた。
「問題なく始まってるよ!」
「おっ。早速お客さん来たぞ」
配信を始めて間も無いに続々と配信を見に来る人が増えて行った。
・初コメゲット!
・虹ヶ咲の子だ!
・ついに虹ヶ咲もGALに来たか…
・ようこそGALへ
・みんな可愛い!
「スゲェ速さでコメント流れてくな・・・」
「おい部長(仮)(笑)、挨拶しろ」
「(仮)じゃなくて正真正銘部長だから!あと何(笑)って!!!・・・こんにちわ〜!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で〜す!」
影李の野次に怒りながらも、かすみは可愛いらしい笑顔で挨拶する。
・可愛い!
・この子が部長なのか
・俺この子推すわ
「え〜!嬉しい〜ありがとうございます♡」
そこから全員の自己紹介と一言を終えた後、今後の方針を話していく。
「ここでは他校でもやっているライブや企画系の動画や配信をお送りしていきます!その他にも視聴者の皆様から寄せられた質問やお悩み相談などしていきます!」
・まあ無難だわな
・二番煎じだが、これはこれはでいいね
・お悩み相談とか助かる
・てかこれ学園のアカ?個人のもあるん?
「むむ、個人の物ですか・・・」
「あ〜そこ考えてなかったな。どうする影李?」
「作りましょう。グループならまだしもウチはソロ活動ですからね。それぞれのファンも付きやすいでしょうし」
「だそうだ」
「了解です!でもしばらくはこのアカウントでいいよね影太?」
かすみの問いに影李が頷く。
「今はお試し期間も兼ねてる。個人アカは随時でいいだろう」
「オッケー!と言うことなのでみなさん!すこ〜しだけ待っててくださいね!」
・おけまる!
・あいよ〜
・てかさっき男の声入らんかった?
・マネージャーじゃね?
「そうです!可愛いかすみんたちをサポートしてくれるマネージャーのみんなです!」
・ならそっちも紹介よろ
・マネージャーも立派なメンバーだしな
・むしろ男の方を紹介して
・俺もどちらかと言うと…
「じゃあみんなのことも紹介しますね」
「おい今なんかおかしいコメントあったぞ?」
「気にしたら負けだぞ闘晴」
そして闘晴たちの紹介も終わりそろそろ終わりにするようだ。
「と言うわけで!今回はここまでです!みなさ〜ん!かすみんたちのこと可愛いって思ってくれたら、これからも応援と〜チャンネル登録と〜高評価と〜動画の拡散をお願いしま〜す♡」
・了解だぜ
・もう済ませたんご
・ちゃっかりしてて草
「ありがとうございます♡ではでは、また次回の配信でお会いしましょ〜!」
最後はみんなの挨拶で終わらせる。
その後配信を切り、部室に戻り寛いでいた。
「早速全員の歌ってる動画をアップしましたが、予想以上の再生数です」
「バズってるってこと!」
「このサイト内でですけど」
「充分すごいよ!ねぇとーち!」
「そうだな。これならファンも増えてくれるだろ」
「これは個人のアカウントも早々に作らねえとな」
「個人の配信とかのスケジュールも立てないとね!」
「これからもやる事はいっぱいだ!張り切ってくぞ!」
『おぉおお!!!』
だが闘晴たちは知らない。
先程の配信が『
とあるビルの屋上。
「たっくよぉ部長のやつ・・・トイレでスマホ弄ってただけでグチグチとうるせぇよ!」
男はタバコを吸いながらまたスマホを弄る。
言葉から察するに仕事をサボった事を上司に叱られたのだろう。
「しかも事務の女の子の前で説教しやがって・・・お陰で恥かいたぜ!」
男はスマホで気晴らしに動画を見ていた。
すると闘晴たちが先程上げた配信が目に入る。
「あ?スクールアイドル?・・・へぇ、結構可愛い子たちじゃん」
男はチャンネルから動画を見ていた。
するととある動画に目が止まる。
「この子めっちゃ可愛いじゃん!よく見りゃ事務の子にも似てるし・・・やっべぇめっちゃタイプだわ」
男はその動画に魅入る。
するとそんな男に謎の黄色い光の球体のような物が入り込む。
その瞬間、男の足元に大量の砂が落ちる。
「うお!なんだ!?」
その砂が一箇所に集まると上半身と下半身が逆の灰色の怪人が現れる。
よく見ると犬のような見た目をしている。
「お前の望みを言え・・・どんな望みでも叶えてやろう」
「はっはあ!?」
「お前の払う代償はたった一つ・・・」
謎の怪人は男のスマホに目をやる。
「望みはその女か?」
男はそう言われてスマホを見る。
すると男はだんだんと悪い笑みを浮かべてきた。
「この子を連れてこいとか、出来んの?」
「お安いご用だ」
「じゃあ頼むよ!この子を俺の女にしてくれ!」
男がそう言うと怪人の半身が重なる。
今度は上下逆じゃない姿の赤茶色に近い色の体になった。
「引き受けた」
怪人はそう言うとビルから姿を消す。
「マジかよ・・・こうしちゃいられねぇ!急いで準備すっか!」
男は屋上を後にする。
男の握るスマホには・・・。
「待ってろよ。俺の可愛い子ちゃん!」
ライブ衣装を着て歌っている、そらの姿が映っていた。
Aパート終了!
一話の長さについて
-
長くても良いから区切らないで
-
区切っても良いから短くして