それではBパートです。
配信も終わり、すっかりと遅くなってしまったので一同は各々帰宅することにした。
一方影李と璃奈、愛の三人は部室に残っていた。
「かげりーはまだ帰んないの?」
「今日中に全員分のアカウントの準備しておきたいので、各自で作るより一括管理した方がトラブルの防止になりますので、宮下先輩のアカウントも出来上がり次第メールに送りますので」
「そっか!りなりーは?」
「私はかげくんを待ってる」
「先に帰って良いんだぞ?」
「大丈夫。一緒に帰りたい」
「・・・そうか」
愛は二人のやりとりをニヤニヤしながら見ていた。
お気付きの方もいるかもしれないが、実はこの二人は付き合っているのだ。
「・・・ん?」
「どしたん?」
「誰かが共用アカウントに直接メールしてきたみたいです」
「もしかしてコラボしよ!とかのお誘いかな!」
「可能性はありますが。悪質な悪戯の場合もあります・・・え?」
影李はメールを開いて内容を読む。
すると驚いた顔をしてスマホに手を伸ばした。
「今日は楽しかったね〜」
現在、侑、歩夢、そら、流人の四人は歩いて家に帰っている。
「でも。今も何処かに仮面ライダーやプリキュアの怪物がどこかに居るってことだよね?」
「そう考えると、ちょっと怖いね」
「大丈夫だよ。きっと闘晴くんやソラちゃんたちがやっつけてくれるよ!」
「でも、それでも6人しか居ないよね?他にもたくさん居るらしいし、大変じゃないかな?」
「う〜ん。でも、私たちが手伝えることって何も無いし・・・」
すると流人のスマホが鳴り出す。
「ん?影李くんからだ。何か忘れ物したかな?はいもしもs・・・」
『流人先輩!今すぐそら先輩連れて逃げてください!』
「え?どう言う・・・」
するとそらに向かって何かが飛んできた。
「っ!そらちゃん危ない!」
「きゃ!?」
それに気づいた侑が咄嗟にそらを突き飛ばす。
その瞬間。そらの居た場所を何かが通過し、離れた場所に大きなクレーターができた。
「なっ何!?」
歩夢は倒れたそらに駆け寄る。
「大丈夫そらちゃん!」
「うっうん。それより侑ちゃんは・・・」
「私は平気!」
流人が三人を庇うようにクレーターの方を見る。
「チッ・・・」
そこから犬の姿をした怪物が現れた。
「かっ怪物!?」
「アレが闘晴くんの言ってたアプリマ?」
「何訳の分からない事を・・・まあ良い、そこの女を差し出せば命は取らねぇ。俺の『
流人は先程の『影李の通話』と『怪物の発言』で誰のことか容易に想像出来た。
「侑、歩夢、僕が囮になるから。急いでお姉ちゃんと闘晴のところに行って」
「まさかあの怪物。そらちゃんを・・・」
「でも流人くんだけじゃ危険だよ!」
「良いから早く!」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く渡せぇ!」
怪物はそらに向かって飛び込んでくる。
間に合わない。
そう判断した流人は大きく腕を広げてそらを守る体勢になる。
「流人!?」
影李が流人に電話をかける数分前。
闘晴たちは帰路についていた。
「今日は楽しかったです!アレがスクールアイドルというものなのですね!」
「私たちの世界にはない文化だから、なんか新鮮だったね」
「動画見せてもらったけど、愛ちゃんの曲結構アゲ〜!って感じで私好きだな!」
「私はせつ菜さんです!すごくカッコよかったです!」
「私は歩夢さんかな?寄り添って応援してくれてるって感じる」
「僕はスバルさんでしょうか。凄く元気をもらえました」
「える!みんなしゅき〜!」
「いや〜照れるな〜・・・」
「また本人たちに言ってやってくれ・・・ん?」
「どうされました?」
「愛から電話だ。あいつまだ部室にいたはずだけど・・・はいもしも〜」
『とーち!!!』
「うわうるさ!?なんだいきなり大声で・・・」
『るひーたちが危ないの!』
「っ!わかった。任せとけ!」
闘晴は愛の唯ならぬ様子から全てを理解した。
闘晴はすぐに電話を切る。
「ツバサ、説明は省く。今すぐ変身してこの先の流人たちのところに行ってくれ!今はお前のスピードが頼りだ!」
「分かりました!」
闘晴は流人たちがいるであろう方角を指す。
ツバサはキュアウィングに変身して飛び立とうとする。
その瞬間。
「ねぇ!」
目の前を黒い髪の所々が白くなっている少女に現れた。
「何だ?今急いでるんだが・・・」
「君、仮面ライダーでしょ?『私たちの敵』の」
「「「「っ!」」」」
『私たちの敵』。
その言葉を聞き、闘晴たちは身構える。
「お前。一体何者だ」
「お前だなんて失礼な〜!私には『マリシャ』って言う『パパ』から付けてもらった可愛い名前があるの!」
「・・・何の用だ」
「パパの『計画』にね、キミがす〜っごく邪魔なの。だからキミを倒せってパパに言われてるんだ、ついでにそこのプリキュアたちもね」
マリシャが何かを投げるように手を前に出す。
すると周りに、体の所々に電子機器の基盤やコードのようなものが飛び出ている怪物が数体現れた。
「この子たちは『トローイ』僕の言うことを何でも聞いてくれるんだ〜」
「トローイ・・・トロイの木馬とトロールを掛けてるんだな」
「ピンポーン!・・・やっちゃえ」
トローイたちが闘晴たちに襲いかかる。
「っ、お前ら先行け!」
[APPLIA INSTALL]
闘晴はアプリアに変身して応戦する。
「闘晴さん!」
「ソラちゃん、ましろん!こっちは私たちが行くから二人は闘晴くんをサポートしてあげて!」
「分かりました!」
「え、えっと。スバルは・・・」
「一旦逃げろ!」
「っ、了解!」
スバルは急いでその場から離れる。
ソラたちも変身し、ウィングだけ流人たちのもとに急行し、そこにバタフライとマジェスティがついて行く。
残ったスカイとプリズムがアプリアと一緒にトローイたちの相手をすることになった。
(妙な胸騒ぎがする・・・間に合ってくれよ!)
場所を戻し、そらたちを庇うように怪物の前に立つ流人。
だが、それをそらが前に突き飛ばした。
「うわっ!?」
流人は倒れて怪物の攻撃は当たらなかった。
だがそらが怪物に捕まってしまった。
「「「お姉ちゃん(そらちゃん)!?」」」
「目的は果たした・・・」
怪物はそらを連れてその場を去ろうとする。
「っ!待って!」
「させるかぁ!オラァ!!!」
どこからか髪が逆だち、赤いメッシュが入った青年が怪物に蹴りを入れる。
「ぐわっ!」
「きゃ!」
怪物は飛び上がった直後だったので、そらを落としてしまう。
青年はすぐにそらを抱えて地面に着地する。
その瞬間、青年の体から黄色い球体が出ていく。
「大丈夫?」
「は、はい・・・」
「良かった・・・」
青年は怪物の方を見る。
「君。『イマジン』だよね?」
「っ、なぜ人間が俺たちの名を・・・この匂い、まさか貴様!」
青年はベルトのようなものを取り出す。
「ぐっ・・・ここは一時撤退だ!」
怪物は青年のベルトを見た途端にその場から去った。
青年は一瞬驚きの表情を見せるが、すぐに元の顔に戻り、そらたちに駆け寄った。
「君たちはどこも怪我とかしてない?」
「はい!お兄さんのお陰です。えっと・・・」
「あっ僕は、『
「分かりません。でもお姉ちゃんを連れ去ろうとしてて・・・」
「そっか(じゃあ、イマジンの狙いは少なくともこの子ってことだよね?)」
するとそこにウィングがやって来た。
「皆さん!大丈夫ですか!?」
「キミは確か・・・」
「キュアウィングです。ん?こちらの方は?先程は居なかったですよね?」
ウィングは着地と同時に良太郎の方を見る。
「良太郎さんは、さっき怪物に襲われたところを助けてくれたの」
「怪物。アプリマかランボーグですか?」
「ううん。良太郎さんはイマジンって言ってた」
ウィングはイマジンが新たな勢力だと理解した。
そこにバタフライとマジェスティが合流したので、ウィングは二人に状況を話した。
「オッケー!ならこのまま闘晴くんたちの方に戻ろう!スカイたちだけじゃ結構危ないかも」
「ですね。皆さんも念のため来てください、そのイマジンと言うのがまたそらさんを狙って来るかもしれませんから」
「僕も行くよ、多分力になれると思う」
「え?それってどう言う・・・」
良太郎の体から四つの球体が出てくる。
「ようやく俺たちの出番のようだな!」
「「「っ!」」」
そこから赤、青、黄、紫の怪物が現れた。
ウィングたちは怪物たちが現れたことで身構える。
「あぁ!?待って!味方だから大丈夫!」
「・・・彼らも、イマジンと言うものなんですか?」
「うん。僕と契約してる子たちだから悪いことはしないよ」
赤いイマジンが良太郎の肩を叩く。
「そう言うこった!俺は『モモタロス』、よろしく頼むぜ」
「は〜い可愛い子ちゃんたち。僕は『ウラタロス』よろしくね」
青いイマジンがそらたちに手を振りながら挨拶する。
「俺は『キンタロス』。よろしゅうな」
黄色いイマジンが腕を組みながら挨拶する。
そこに紫のイマジンがはしゃぎながら良太郎の前に行く。
「僕『リュウタロス』!」
「分かりました、今は兎に角闘晴さんたちを助けに行きましょう」
一同は闘晴たちの方に向かう。
そしてまた場所が戻る。
アプリアたちはトローイたちを倒して行くが、数が減ってもまたマリシャが出す。
それの繰り返しだった。
「このままじゃ埒が明かない!」
「早く流人さんたちを助けに行かないと・・・」
「ほ〜らほら!まだまだ出てくるよ!」
そして遂にはトローイたちに囲まれてしまう。
「うぅ。これ助けがいるの私たちかも・・・」
「なんの!ヒーローはこの程度では諦めません!」
「そうさ、必ず何か打開策が・・・」
「みなさん!」
そこにそらたちを連れたウィングたちが戻ってきた。
「ウィング!そら先輩は・・・無事みたいだな!」
「はい!それと、助っ人を連れて来ました!」
「助っ人・・・っ!?貴方たちは!?」
闘晴は良太郎たちを見て仮面越しに驚きの表情になる。
「みんな、行くよ」
「「「「おう!」」」」
良太郎たちはベルトを取り出し自身に巻き付けると、モモタロスたちは自身の体と同じ色のボタンを押した。
良太郎は赤いガラケーを取り出し、ベルトに装着した。
「♪〜」
「♪〜」
「♪〜」
「♪〜」
ベルトからまるで電車が来たような待機音が流れ出す。
五人はそれぞれ黒いパスを取り出す。
「「「「「変身!」」」」」
そしてパスをベルトに翳した。
[SWORD FORM]
[ROD FORM]
[AX FORM]
[GUN FORM]
モモタロスたちが変身する。
すると良太郎の下にモモタロスたちが変身した姿の仮面部分がついた剣が現れる。
良太郎はその剣にパスを差し込んだ。
[LINER FORM]
良太郎も変身が完了する。
「お前たち。僕たちに釣られてみる?」
「俺らの強さに、お前らが泣いた!」
「お前たち倒すけど良いよね?答えは聞いてない!」
ウラタロス、キンタロス、リュウタロスが決め台詞を言う。
すると良太郎とモモタロスが前に出る。
「「俺たち!」」
「「「「「参上!」」」」」
彼らは『仮面ライダー
時の運行を守る仮面ライダーである。
「ふぅん。よく分かんないけど、邪魔するならキミらも消すよ」
「ハッ!笑わせんな。こっちは最初から最後までクライマックスなんだよ!」
モモタロスが変身した電王
すると先端の部分に赤い刃が現れる。
「行くぜ行くぜ!行くぜぇ〜!!!」
電王たちが加わり、戦いの均衡が崩れていった。
「すいません!ここはお願いします!」
「おう!任されたで!」
アプリアは側にいたキンタロスが変身した電王
リュウタロスの変身した電王
「ふぅん。僕と戦うつもり?」
「元からそのつもりなんだろ?いいぜ、相手になってやる」
アプリアは構える。
だがマリシャは頭の後ろに腕を組んで後ろを向く。
「フフッ、是非そうしたいけど。予定が狂ったからここは退散するよ」
「予定だと?」
「本当はトローイだけで倒す予定だったんだ。でも邪魔も入ったし、僕自身も生身だからこのままじゃキミに勝てない。だからここはひとまず退散するよ」
マリシャは目の前に黒いモヤを出すとその中に入っていく。
「時が来たらまた戦お。アプリア」
モヤが完全に消えると、アプリアは変身を解く。
「マリシャ。まさか、あいつは・・・」
「おう!片はついたか?」
声のする方を見ると、モモタロスたちがやってくる。
見たところ、トローイたちを全て倒したのだろう。
「いえ。逃げられました」
「なんだよ。俺らに恐れをなしたっことか?」
「ええ。さっきの奴ら・・・トローイで倒せると見込んでたみたいです。そんなことより」
闘晴はモモタロスに近づく。
「なっなんだよ・・・」
「サインください!!!」
闘晴はどこからか取り出した色紙をモモタロスに突き出す。
「は?サインだぁ?」
「モモタロスさんですよね!お会いできて光栄です!」
「ほぉ〜俺を知ってるのか?中々見込みあるじゃねぇか」
モモタロスは闘晴から色紙を受け取りサインを書く。
その間にも闘晴たちは良太郎やウラタロスたちにも色紙を渡していた。
「ん〜可愛い子ちゃんじゃないのが残念だけど、悪くはないね」
「でも、なんか恥ずかしいな・・・」
良太郎は恥ずかしがりながらもサインを書いた。
サインを受け取った闘晴は、まるで至高の宝物を見つけたかのように顔を輝かせていた。
「ありがとうございます!家宝にして末代まで大事にします!」
「おう、お前気に入ったぜ。名前なんて言うんだ?」
「大空闘晴です!仮面ライダーアプリアをやらせていただいてます!若輩者ですがよろしくお願いします!電王先輩!」
「ん〜?ねぇ、ちょっと可笑しくない?オーナーはこの世界に仮面ライダーはいないって言ってなかった?」
「確かに。僕もそう聞いてた」
「実はかくかくしかじかで・・・」
「いや闘晴。流石にそれじゃ伝わ「俺らがテレビの存在だぁ!?」・・・るんだ」
流人はモモタロスたちの理解力に驚いた。
「そう言えば闘晴さん。流人さんたちを襲った怪人がイマジンって名乗ってました」
「イマジンが!?いや、良太郎さんたちがいるなら有り得ない話じゃないか・・・」
「あいつ。お姉ちゃんを狙ってるみたい」
「良太郎さんを見て逃げてたけど、多分また襲ってくると思う」
「・・・分かった。ソラ、すまないがスバルを家まで送ってくれ。俺は愛たちのところへ戻ってなんでそら先輩が狙われたことが分かったのか聞いてくる」
「了解です!スバルさんは絶対お守りします!」
「頼む、それで流人たちだけど・・・」
闘晴は悩んだ、知っているからだ。
イマジンがまた必ずそらを狙うこと、そしてその為ならどんな手段も問わないことも。
その場に居合わせてしまった以上、流人たちも危険が及ぶことは明らかだ。
「闘晴くん。もし良かったら彼女たちは僕らが引き受けようか?」
「良いんですか?」
「うん。その子、そらちゃんがイマジンに狙われてるなら僕たちが側に入れば守れるし」
闘晴にとっては願ってもない申し出だった。
良太郎たちのこともよく知っているからこそ、安心して任せられると判断した。
「じゃあお願いします。何か分かれば流人に連絡します」
「分かった」
闘晴はそらたちを良太郎に任せると、そのまま学園まで戻った。
ソラたちもスバルを連れて自宅に戻る。
「じゃあ、みんなはデンライナーに戻ってオーナーにこのことを伝えて」
「僕らがこの格好でうろつくわけにもいかないしね」
「なんかあったら、すぐ駆けつけるさかい、気張りや!」
モモタロスたちは球体になると、何処かに飛んで行った。
「それじゃあ行こっか」
良太郎もそらたちを連れて家まで送ることにした。
「お姉ちゃん。なんでさっきあんなことしたの?」
流人は先程そらを庇った時、そらに突き飛ばされたことを問い詰める。
「それはこっちのセリフ。あんな無茶して・・・」
「だってお姉ちゃんを・・・」
「私はお姉ちゃんなんだから、弟である流人を守るのは当然でしょ」
「それでも、良太郎さんが来なかった今頃お姉ちゃんは・・・」
「でも来てくれたからみんな無事だったでしょ?はい!この話はもうお終い」
「・・・分かった(いつまでも小さい子供じゃないのに。僕も闘晴みたいに戦えたら・・・)」
良太郎は二人のやり取りを見て少し心配になった。
そんな流人たちをビルの上から見ている存在がいた。
その存在は黒いローブを羽織っており、夜の闇に溶け込んでいた。
「・・・やっと見つけた。この世界の『特異点』」
その存在の目には流人が映っていた。
次回!異世界英雄譚〜世界を超えたキズナ〜
「配信。やめない?」
「新しい装備!?」
「手伝ってあげよっか?」
「弱いから何もできないってことはないと思う」
「変身」
「飛ぶよ。どこまでも高く!」
【次回】『空前絶後?蒼天へLet's go!』
一話の長さについて
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長くても良いから区切らないで
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区切っても良いから短くして