ウマ娘×スーパー戦士   作:zone

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※この作品には、特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター
の若干のネタバレを含みます。ご了承ください。


ハルウララとデカブレイク

ハルウララとデカブレイク

 

「みんなー!信号が青になってもすぐに渡っちゃダメなんだよ!

右を見て、左を見て、もう一回右を見て、車が来てないかちゃんと見てから渡ってね!」

「「「「はーい!」」」」

「それから! 手はちゃんと上げて渡ってねー!」

「「「「わかったー!」」」」

子供たちに横断歩道の渡り方を教えている元気いっぱいなウマ娘がいた。

トレセン学園に通うウマ娘、ハルウララである。

ウララは今日、警察主催の交通安全教室にゲスト講師として参加していた。

 

「ウララさん、お疲れ様です。」

「あ!テツさん!お疲れ様でーす!」

「この度は春の交通安全教室にご参加いただきありがとうございました。」

「どういたしましてー!とっても楽しかったよー!」

「それはよかった、みなさんにも楽しんでいただけたようで、大成功ですね。」

無事に交通安全教室を終えたウララに警察署副署長が声をかけてきた。

彼は姶良鉄幹、通称テツ。

今回の交通安全教室の責任者である。

 

「お忙しい中、ゲスト講師を引き受けてくださりありがとうございました。

確かもうすぐレースに出走予定だったとか」

「全然大丈夫!トレーナーもいい息抜きになるだろうって!」

「ならよかった、レースはいつ頃で?」

「来週高知県で走るんだー!」

「高知ですか!私も市役所に知り合いがいまして、いいところですよね!」

「だよね!」

思わぬ共通の話題に盛り上がる二人、しばらく会話を続けた。

 

「それでね、日曜市で文旦買ってお土産にしたらみんな喜んでくれてね!」

「おいしいですよね文旦!」

「あとね!ぼうしパンに、いもてんに、沖うるめも大好評だったんだ!」

「食べ物が多いですね」

「すっごく食べるスぺちゃんって子がいてね!」

高知の話題で盛り上がっていた二人であったが、

楽しい時間というものはあっという間に過ぎていくものである。

 

コンコン

「どうぞ」

「失礼いたします、ハルウララさんのトレーナーさんがお迎えにみえております。」

「あ、もうそんな時間?」

「これはこれは、長いこと話し込んでしまいすみません。」

「ううん!楽しかったよ!」

「私も楽しかったです、レース頑張ってくださいね。」

「ありがとう!がんばるよー!」

「それでは、お気をつけて」

「バイバーイ!」

会話を終えたウララはテツからの激励を受け、迎えに来た彼女のトレーナーと共に家路についた。

 

 

「いもけんぴくださーい!」

「はいよ、ちょっと待っててね」

「はかせ喜んでくれるかなー」

「誰かへのお土産かい?」

「そうなんだー!」

「ならちょっとおまけしておくよ」

「いいの!ありがとー!」

交通安全教室の翌週、ハルウララは高知県にいた。

無事にレースを終え、今は高知県観光の途中だ。

レースの結果?

それを聞くのはナンセンスってものです。

 

「はかせ元気かなー、最近これてなかったもんね」

ウララが訪れたのは、高知県立牧野植物園。

ウララがはかせと呼ぶ、ここに勤めている植物学者に会いに来たのである。

入園し、はかせの元へ向かうと思わぬ光景を目にした。

 

「あ!はかせ!と、あれ?テツさん?」

先週お世話になったテツの姿があった。

どうやらはかせに話しかけようとしているらしい。

ウララも二人に声をかけようとする。

しかし、とてつもない光景をウララは目にした。

 

「あんたたち、宇宙警察?」

「はい、地球署の者です。」

「! (シュイン!)」

「う、宇宙人?!」

「リドミハ星人だ!」

「警察に!用はないよ!(シュバ!)」

「?! エマージェンシー!(シャキン!)」

 

「え、え、えぇぇぇぇぇ?!」

ウララは目の前で起きたことに驚愕する。

それはそうであろう、

訪ねてきた知り合いがいきなり植物のような姿になったと思えば、

手から水の手裏剣のようなものを出し攻撃したのだ。

かと思えば先日お世話になった警察の人が、

こちらも一瞬にしてテレビのヒーローのような姿に変身したのだ。

これで驚くなというほうが無理である。

 

「いきなりなんなんです!」

「昔地球に来た時、警察は私をデリートしようとした!」

「それ以来私は警察が大嫌いなんだよ!」

 

「え、えーっと?! 二人ともケンカはよくないよ、、」

知り合い二人の戦いに困惑するウララ。

何とかしたくはあるが、どうする事も出来ずにいると、二人を止めに入るものがいた。

 

「はかせー!その節は!大変申し訳ございませんでしたーー!」ガバッ!

「はあ?」

テツと共にやってきた彼の同僚がいきなりはかせに土下座をしたのである。

その後色々とやり取りが行われ、どうやら争いは収まったらしい。

 

「本日は聞きたいことがあってまいりました」

「聞きたいこと?まあここじゃななんだし場所を変え、 あ、、、」

「どうされましたか?  え?」

「ウ、ウララ、、来てたの?」

「ウララさん?!」

そこではかせたちはウララの存在に気付いた。

 

「ウララ、もしかして今の全部?」

「みてた、、、」

「ナンセンス、、」

「えっとー、お知り合い?」

話が長くなりそうだ。

 

「えっと、それじゃあ、はかせは宇宙人で、

地球には他にもいっぱい宇宙人がいて、

テツさんたちは悪い宇宙人を捕まえる宇宙警察で、

はかせはリドミハ星人で、テツさんはデカレンジャーってこと?」

「まぁ、簡単にまとめるとそんな感じです。」

「驚かせて悪かったね」

ウララは3人から詳しい説明を受けた。

まさか宇宙人やそれと戦うヒーローが実在するとはびっくりである。

 

「でもまさか博士がウララさんとお知り合いだったとは」

「ウララはこんまいころからよく遊びにきちょってね。」

「でもはかせが宇宙人だったのはびっくりだよ!」

「黙ってて悪かったね、、」

「しょうがないよ!

それに、はかせははかせでしょ!

ウララにお花や木のことをいっぱい教えてくれる優しいはかせ!

それで十分だよ!」

「ウララ~!(涙)」

純真なハルウララ、マジ天使である。

 

「事情はわかってもらえたみたいだね」

「うん!えっと?」

「センちゃんでいいよ、テツの仲間、よろしく!」

「ウララはハルウララだよ!よろしくねセンちゃん!」

「で、聞きたいことってなーにー?」

「そうでした!あ、でも、、」

「? あ!ウ、ウララお仕事の邪魔になっちゃうから帰るね!」

「ごめんねウララちゃん」

「すみませんウララさん、、」

「すまんのう、、」

「全然大丈夫!あ、これみんなで食べて!芋けんぴ持ってきたの!」

「おお!さすがウララわかっちゅうやん!」

「「ありがとうございます」」

「それじゃあね!バイバーイ!」

ウララはお仕事の邪魔にならないよう帰宅することにした。

まさかの秘密を知ったウララであったが、

大好きなはかせのことを知れて嬉しかった。

衝撃的な思い出を胸にしまい、高知から府中へと帰っていくウララであった。

 

 

「機械人間?」

「えぇ、そういった噂が流れてるんですって」

トレセン学園に戻って数日、

ウララはルームメイトのキングヘイローから

最近学園で広まっている噂について聞いていた。

 

「なんでも全身が機械で出来ている機械人間が目撃されてるんですって

しかも腕がビームガンになっていてビームを撃ってくるとか」

「えーこわーい!」

「おバカね、ただの作り話に決まってるでしょ、そんなのいるわけないじゃない」

「う、うん、、そうだよね、、」

「それなのにみんな面白がって色々言ってるのよ、

某国が発明したターミ〇-ターだとか、

悪の科学者に改造された人造人間だとか

宇宙人の手先だっていう話もあるわね。」

「んんんんん?!」

「どうしたのウララさん?」

「な、なんでもないよー!」

「そう? さて、そろそろ寝るわよ、電気消すからベッドに入りなさい。」

「は、はーい、おやすみなさーい」

「はいおやすみなさい(今日はやけに素直ね?)」

話を終え眠りにつく二人。

ウララはキングから聞いた話が気になっていた。

少し前ならただの噂として気にしなかったであろう。

しかし先日知った世界の秘密、

実在する宇宙人とそれと戦うヒーローの存在。

この機械人間の話も嘘とは言い切れないのだ。

不安を抱えるウララ、ひとまずは眠りにつこうと目をつぶる。

 

 

「おっ出かけー!おっ出かけー!」

「ウララさん!あんまりはしゃがないの!」

「はーい!」

「もう、、(ま、元気そうでよかったわ)」

今日はウララとキング、二人そろってお出かけである。

というのも、あの噂を聞いて以来どことなく元気のないウララ。

周りからは気づかれていないようだが彼女に近しい者、

ウララのトレーナーやルームメイトのキングには見抜かれていた。

そこで気分転換のため休日にキングがウララをお出かけに誘ったのである。

ウララも大好きなキングとのお出かけということもあって、

不安な気持ちはどこへやら、ご機嫌である。

 

「キングちゃん!私キングちゃんと行ってみたいところがいっぱいあるんだ!」

「わかったから少し落ち着きなさい、時間はたくさんあるんだからちゃんと付き合うわよ」

「わーい!」

楽しいルームメイトとのお出かけ、今日のウララはワクワククライマックス状態であった。

 

奴があらわれるまでは。

 

「・・・」

 

「え?」

「なにかご用かしら?言っておくけどナンパならお断りよ」

ウララの希望で河原を散歩していた時である、

二人の前に妙な人物が現れた。

全身を長いコートで覆いフードまで被っている。

 

「・・・」

「用がないならもう行くわよ、あなたにかまっている暇はないのよ。」

「キ、キングちゃん、、」

「大丈夫よウララさん、さあ行きましょう。」

ウララはとてつもない不安を抱いていた。

そしてその不安は的中した。

 

「ウィーン!」バシュン!

「あぶない!!」ガバッ!

「え?きゃっ?!」ドシン!

キングが背を向けたその瞬間であった、

妙な人物からいきなりビームが放たれたのだ。

ウララはとっさにキングを押し倒した。

 

「キングちゃん大丈夫?!」

「ウララさん急に何を?! え、、?」

いきなり押し倒されたキング、

ウララに抗議をするがビームが地面に着弾したあとを見て言葉に詰まる。

 

「あ、あなた一体何なの?」

「キ、キングちゃんとにかく逃げようよ!」

「そ、そうね!」

「「「ウィーン!!」」」

「「え?!」」

逃げ出そうとした二人、しかし二人を取り囲むやつらがいた。

 

「き、機械人間、、」

「う、うそでしょう!あの噂は本当だったとでもいうの?!」

自分たちを取り囲む青い頭をした機械人間たち、

まさか噂が本当だったとは思っていなかった。

こうやって目の前に現れるまでは。

 

「あ、あなた、、本当に何者なの?!」

「・・・ウィーン!」バッ!

「こ、こいつも機械人間!」

コートの下から現れたのはオレンジ色の頭をした機械人間だった。

どうやらこいつが親玉の様だ。

こいつを中心に自分たちを取り囲んでいる。

 

「キングちゃん、、」

「ウララさん、大丈夫!キングがついているんだから!」

不安そうなウララに務めて気丈にふるまうキング

しかし状況は最悪、河原で人気が無いうえに逃げる隙も無い。

ウマ娘といえどこんな機械人間に勝てるとも思えない。

 

「・・・ウララさんよく聞きなさい」

「え?」

「私があいつらの注意をひきつけるわ。その隙にここから逃げて」

「だ、だめだよ?!そんなことできないよ?!」

「おばか!このままじゃ二人とも助からないわ!だったら一人だけでも!」

「絶対にダメだよ!キングちゃんを置いて何ていけないよ!」

「それしか方法がないのよ!さあいくわよ!」

「キ、キングちゃん?!」

キングは奴らの間を抜けようとする。

当然奴らによって阻まれる、それが彼女の狙い、その隙にウララを逃がそうというのだ。

 

「た、助けて、、」

友のピンチにウララは叫んだ。

「助けてテツさーーーーーん!!」

高知で出会ったヒーローの名を

 

 

ブオオオオオオオオン!!

 

「え?」

「「「「ウィーーン?!」」」ドガッ!

「大丈夫ですか?!」

「へ?は、はい、、、」

「テツさん!!」

ウララたちを取り囲んでいた奴らをバイクで蹴散らし、

地球署の刑事、テツが現場に駆けつけた。

 

「遅くなって申し訳ありません、お怪我はありませんか?」

「だ、だいじょうぶ、、です、、あなたは?」

「宇宙警察地球署副署長のテツと申します。」

「うちゅうけいさつ?」

「テツさーん!」

「ウララさん、まさかまたこんなところでお会いするなんて」

「助けに来てくれてありがとう!

キングちゃん大丈夫?!

キングちゃんのおバカ!

一人で助かってもキングちゃんがいなきゃちっとも嬉しくないよ!

キングちゃんのおバカ~!(涙)」

「ご、ごめんなさい、、」

苦肉の策だったとはいえ無茶なことをしたと今なら思う。

涙を流すルームメイトを見ながらキングは心からそう思った。

 

「さあ、二人とも早く逃げて!」

「は、はい!さあ行くわよウララさん!ってもう!」

テツのバイクに吹っ飛ばされていた機械人間たちも、

立ち上がり再び自分たちを取り囲んでいた。

 

「ナンセンス、二人とも、隙を作るからその間に逃げてね」

「わかった!」

「は?隙を作る?」

 

「エマージェンシー!デカブレイク!」

シャキン!ファオンファオンファオンファオン!

 

テツがブレスロットルのチェンジモードにアクセスすると

内部に蓄積された形状記憶宇宙金属デカメタルが放射され

テツの体に吸着してデカスーツとなるのだ。

 

「フェイスオン!」シャキン!

「無法な悪事を迎え撃ち、恐怖の闇をぶち破る。夜明けの刑事!デカブレイク!」

 

「え、えぇ?!」

「いけー!テツさーん!」

変身したテツに驚くキングと慣れた様子のウララ。

デカブレイクは二人の逃げる隙を作るべく、

腕に光るブレスロットルをひねる。

 

「電撃拳!エレクトロフィスト!」

「「ウィーン?!」」ドバン!

「行って!」

「はい!行くよキングちゃん!」

「え?あ、ちょっと?!」

普段は自分が引いていくウララの手に思いっきり引っ張られ、

テツの作った隙間から逃げ出すキング。

目の前で起こっていることや訳知りな様子のウララなど疑問は尽きないが、

とにかく今は逃げるしかない。

 

「よし、あとはお前たちをデリートするだけだ」

「「「ウィーン!」」」

「特キョウ秘伝の必殺拳法、正拳アクセルブロウを見せてやる!」

「「「ウィーン!!」」」ババッ!

「灼熱拳!ファイヤーフィスト!ハッ!」

「「「ウィーン!」」」ドカン!

「剛力拳!パワーフィスト!フン!!」

「「ウィーン?!」」ドン!

特キョウ時代に磨いた拳をはなち、次々に敵を粉砕していくテツ。

最後に親玉であるオレンジ頭の機械人間が残る。

 

「ウィーン!」

「これで最後だ!光速拳!ライトニングフィスト!ハァアアアアア!」

「ウィ、ウィーーーーン!」ドッカーン!

目にもとまらぬ連続パンチにより敵を粉砕して見せた。

敵が残っていないかを確認し変身を解く。

 

「これにて一件コンプリート!」

「テツさーん!」

「ん?あれ、ウララさんどうしたの?」

「え、えっとね、、その、、

あ!ほら、こういう時はじじょーちょうしゅ?

っていうのがいるかなって!」

「まあ、たしかに?」

「あとね、、キングちゃんにもテツさんや宇宙人の事教えてあげちゃダメかなって、、」

「(あぁ、なるほど)そうですね、それでは詳しい話をお二人にしたいので一緒に署までいいでしょうか?」

「! うん!キングちゃんもすぐに連れてくるね!」ダダッ!

 

その後、宇宙警察地球署にて、事情聴取という名の今回の事件についての説明が行われた。

宇宙人やデカレンジャーについてや、

宇宙人犯罪者アリエナイザーのことや今回使われたロボット兵士ドロイドについて

ついでにウララとの関係ついての説明も。

守秘義務厳守のもと説明をうけたウララとキングは地球署を後にした。

 

「まさか宇宙人や機械人間、それにヒーローまで実在したなんて、、」

「ごめんねキングちゃん内緒にしてて」

「仮に聞いてても信じなかったわよきっと、、

最近元気なかったのってこういうことだったのね」

「あ、うん、、宇宙人には悪い人もいるって聞いてたからもしかしてって、、」

「なるほど、今度からは私が相談に乗るわ、だから元気出しなさいよ」

「うん!ありがとうキングちゃん!」ダキッ!

「ちょ、ちょっとウララさん引っ付かないでよ!歩きにくいでしょ!」

「えへへー!」

思わぬ事件に巻き込まれたウララ達であったが心配することはない。

地球には平和を守る、燃えるハートでクールに戦う刑事たちがいるのだから。

 

おまけ

「ちょっとスぺちゃん!文旦エルにもわけてクダサーイ!」

「あげません!それならエルちゃんのぼうしパンも分けてください!」

「あ、グラスさん!そのいもてん私が目をつけていたものよ!」

「早い者勝ちですよキングちゃん♪」

「こらこらケンカはよしなさいって~」

「そういうあなたは沖うるめ独占してるんじゃないわよ!」

ウララの高知土産は大人気で争奪戦となる。

 




調子に乗って3つ目も投稿
土佐弁のキャラの口調がつかみきれず、
変になっていたら申し訳ございません。
高知県民の方お許しください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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