【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
お昼を済ませレン子ニキに幼女ネキのいる〇〇町出張所に送ってもらう途中長旅の疲れか眠ってしまったようだ。
ある程度他人と接するのも慣れてきたものの、わたしはいまだ過去の悪夢に苦しめられている。
……むしろ恐怖以外の感情が少しづつとはいえ感じるようになってきたことが影響しているのか様々な意思が私の中で渦巻いているのを感じるようになった。
…『恐怖』『絶望』『怒り』『困惑』『歓喜』『崇拝』
数多くの命を混ぜ合わせることで作り出そうとした『聖杯』の犠牲者たちが発するものはわたしといった存在を曖昧にしていく。
……自分が消えてしまいそうな感覚は今もまだ消えてくれない。
「…っ!」
……目が覚めると見覚えのない天井が視界に映る。
「……ここ…は」
「幼女ネキ様の生活している拠点の一室ですよマスター」
そばにいたらしいラムダが私の今いる場所を教えてくれる。
「……そうか…挨拶もせず…申し訳ないな」
「マスターが疲れて眠っていたため挨拶は後程で構わないそうですよ」
「……」
……胸の奥が痛むような気がする。
呼吸の音が酷くうるさい…
……大丈夫…まだわたしはわたしのままだ。
二つの羽で自分の事を包み込む。
…今まで感じなかった形の悪夢を見ると時々自分を見失いそうになることがある。
…修行中はそんなことに苦しんでいる余裕すらないほど厳しいものだったという事か……
「えっと…大丈夫ですか?」
「…あ…えっと…」
「あ!いきなりごめんなさい、酷くうなされていたようなので…つい」
「…いえ…こちらこそ…ご心配をかけしたようで」
……幼女ネキの関係者だろうか?
「あの…リンちゃんの言っていたお客さんですよね…はじめまして
「…こんな状態で申し訳ない…山梨から来ましたセツナです」
「マスターの護衛のラムダと申します」
「…えっと」
「すこし夢見が悪かっただけなので…」
「そう…ですか」
……はあ、ついて早々気が滅入るが…何とか切り替えないとな……
「セツナさんが来ていると聞いて!」
「…イズナ」
「来てくれうれしいで……?どこか調子がすぐれないのですか?」
「いや…すこし夢見がよくなかっただけだ」
…いかんな…悪夢を見た後はだいたいこうなるが。
「…心配しなくてもすぐによくなるさ」
「そうですか…そうだ!それでしたら気分転換に
「…それも…ありかもな」
「あ…えっと今リンちゃんは…」
……?
「…何か用事があるなら後でも」
「今日こそはイズナも
「……いまなんて?」
ヨメ?…嫁!?
「…いや、よそ様の家庭の事情にあれこれ言うべきでないとは思ってはいるが…嫁って…え?あんた娘だよねイズナさん?」
「それじゃあ行きましょう!」
「いや待って!待ってほしい!寝起きかつちょっと気が滅入ってるときにいきなりとんでもない情報でぶん殴られた側の事も考えてほしいのですがあの!イズナさん!?ちょっと!?」
「イズナちゃん!?」
「…そういったこともあるのかー…なるほどなー」
「あってたまるか!」
いやちょっと!ほんとどうなって………ぬわぁーーー!!
その後、どうやら昼寝をしていたらしい幼女ネキのところに連れられたものの何とか被害にあわずにすんだ………
……来て早々娘が親の寝込みを襲うのに巻き込まれるとか……しかも性的な方………
…………ちょっと不安になってきたな。
話のネタ探してたらやりたくなった……
登場キャラ紹介
セツナ
かつての悪夢はわけもわからないまま何かに怯えるだけだったが、感情を理解し始めた今ではその中に渦巻く様々な意思に自分が塗りつぶされるような感覚を感じている
トラウマはいまだ心を蝕み苦しむこともあるが、それでも前に進もうと決意できた思い出がある限りはまだ大丈夫
そう思いながらも心の奥底ではいつか自分が消えてしまうのではないかと不安を抱えている
……いまだ己を形作るつながりは見えず、答えを見つける旅は始まったばかり
名前が己を定め、人とのつながりが時に己を変えていく………
ラムダ
セツナの事を心配している
イズナの行動は悪意ある行動ではないと考え見守っていた
…なるほどなー
藤堂 文
幼女ネキの嫁の一人
小学三年生
イズナ
おきて早々とんでもない情報でぶん殴ってきた0歳児
この後幼女ネキの嫁の一人に怒られた
幼女ネキ
昼寝をしていたところ寝込みを襲われた
嫁が複数いる
娘に手を出す気はない