【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
幼女ネキの所に来て数日が経過した。
最初のころイズナに誘われ異界に行くことになりそうにもなったが、わたしが異界に行っても強くなることができないことを告げるとそのことに不思議がられたもののとりあえずはできることを探すことになった。
……他の覚醒者とは全く違うこともあり色々参考になるようなことも特に知らないのだが、それでもうわさに聞く一部の狂人じみた人たちとは違うとだけは言える。
……そもそもレベルを上げることのできないわたしが他の人達と同じことをしても強くなることはできないんだよね。
・新たな出会い
「………」
「………」
「……えっと」
…いきなりの事に戸惑いを隠せないのだが。
「~~~~ッ!」
「……えぇ」
何この人……なんか恍惚とした表情で悶えてるんですけど…
昼寝して目を覚ましたらレン子ニキとなんかパンツ一丁の変人…確かリンクニキだっけ?大体そんな恰好をしている人がいるとは聞いてたけれど。
…まあいいか、その二人が視界に映ったと思えば何やらあきれた表情で下にいる何かを見ていたのでそちらに目を向けると何かがいた。
………何この状況…えぇ…
「…むにゃ」
「…イズナ?」
…いつのまに…いや一緒に周辺を散歩してたのは覚えているけどわたしが昼寝をするときにはちょっと修行に行ってくると言って異界に向かったと思うんだが……
「……今何時ごろだ?」
「そろそろ夕方になるな」
「…幼女ネキ?」
……もうそんな時間なのか…確か散歩がお昼前でお昼後はイズナは異界に向かって…そこそこ寝てたのかな。
「そっか……で、そこの何か悶えてる人は何?」
「あぁ……まあなんというか…」
「……?」
なんなのだろうか…?
「うぅん」ギュッ
「おっと」
…そういえばイズナは何故わたしに抱き着きながら寝ているのだろうか?
「~~~~ッ!!」
「…うわぁ」
なんかさらに悶え始めたんだけどこの人…
「…こういった感じのやつでな」
「ははは…」
「はぁ……」
「……なるほどなー」
リンクニキ?は苦笑い、レン子ニキはどこか呆れた感じ。
…色んな人がいるもんだなぁ……
その後なんやかんやあったものの顔合わせに来たらしいレン子ニキ達は他にやることもあるからと帰っていった……あの先生ネキだっけか…ちょっと注意しておこう。
・力について
「そういえば気になったのだが」
「…ぜぇ…えっと…なに…」
体を鍛えるため疲れるまで運動をしていると幼女ネキが何やら気になることがあると声をかけられた。
「いや何、お前のスキルを無効化する体質とは実際のところどういったものなのかと思ってな」
「あぁ…そういえば話したことってなかったような?」
……あれ?この話って話したことない…か?
「まあいいか…えっとスキルの無効化についてね」
「うむ」
「そうだな…簡単に言えば術は効かないけど物理は効くんだよねわたしは」
「…なるほど」
「単純にその攻撃が術であればMAGの塊であるがゆえに無効化することになるし、肉体や武器なんかを使う物理はただ殴るにしたってスキルはMAGの影響で威力が上がってるわけだしいくらか威力は下がるもののMAGの影響を受けない物理的な分は普通に通る」
「ふむ」
「そういった理由からMAGの影響を受ける回復やバフ・デバフなんかも無効化してしまうから傷の治療なんかはそれなりに大変だったらしいし」
「…そうか」
……ふむ。
「…ところで急にそんなことを聞いてきてどうしたん?」
「いや…イズナから夜にうなされているときがあると聞いてな」
「…あぁ…なるほど」
「一人心当たりがあると言えばあるのだが…難しいか」
「あの人の事か…一度だけ神主が無効化の件について知らべる時に呼んだことはあるらしいけど」
「…そうか」
その時はまだ他人に怯えていたころだから神主によってわたしは眠らされていたためにそんなこともあったと聞いたことがあるくらいなんだよな。
「…まあ、あの人も義務ってわけじゃないからね」
「そうだな…だというのに色々と負担をかけている連中がいるのがな」
「…そういえば幼女ネキにとっては恩人なんだっけ?」
「…まあな」
「…そっか」
すこし前幼女ネキの過去について知る機会があったためにいまだ過去の事の悪夢を見るとは聞いている。
それが理由で夜の件がといったことなのだそうだ。
……過去についてはあの時詳しいことは聞いてはいなかったからそういった理由なのだなと納得はできた。
…わたし自身未だ過去の出来事に苦しまされているから。
「まあそういった事もあり気になったのでな」
「なるほどなー」
………そっかぁ…
「…そういえばイズナの事で言いたいことがあるんだけど」
「どうした?」
「……たまに夜這いの時わたしを巻き込んでくることがあるのどうにかならない?」
「……」
「全力で抵抗してもほぼ覚醒してない人と同じくらいの力しかないんだけどわたしは」
「…あー……」
「セリリさんが何度か注意してもだしさ…どうにかなんないかな?」
「……できたらすでに何とかなっているとは思うがな」
「………そっかぁ……悪夢に苦しんでるならって事らしいけども」
「…巻き込んですまんな」
「…家庭の事情にあれこれ言いたくはないんだけど…ね」
……そっかぁ…どうすりゃいいんだこれ…
ちょっとした小ネタでリンクニキと先生ネキとの出会いとスキルの無効化について認識の整理も含めてです。
振り返りのために見返してみればキャラをお借りさせていただいた作者様の名前が一部間違ってたことに気が付きました(焦
確認できたところは修正しましたが本当に申し訳ございませんタマヤ与太郎様!!
…気が付いてよかった……与一郎様って書いてたよ…もうしわけねぇ。
戒めも兼ねてここに記録しておこ…マジで申し訳ない。