【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
…一応この話を書くにあたってタマヤ与太郎様には確認を取っております
……いやぁ…書いてて楽しかったです!!
(翌日)…これよく考えたらガールズラブか?…タグ追加しとこ
終末が訪れてからそれなりの時が過ぎた…
最初の頃は色々と忙しかったらしいけれど、今はもういくらか余裕ができてきたらしい。
……らしい…と言っているのにはちょっとした訳がある。
終末が訪れてから少しして、わたしの身に異変を感じたのだ。
…多くの『願いを求める声』が聞こえるようになった。
おそらくかつてのわたしが『願いを叶える聖杯』として改造を施された名残なのだろうか?
詳しい事はその当時は分からなかったものの、おそらくはそういった認識が影響を与えているのではと思われる。
…そのため、一時期わたしにとってつらい時期にもなった。
…見知らぬ誰かの『願い』を叶えてやるつもりなんてない…だからこそリン達に頼んで特殊な異界を作りそこに籠る事にした。
異界に籠ったおかげで願いを求める声は聞こえなくなったものの、外部とのつながりを最小限にするためにネットとのつながりも無いためそれなりに退屈な日々を過ごすことになってしまった。
……それなりなのはまあ…まれに知り合いたちが来ることもあるため完全に交流が無いわけでもないからだ。
ラムダはこの異界の最奥であるわたしのいる領域へと続く扉を守ることを自ら選んだ。
そのため、だれも来ない日にはリン達によって持ち込まれた本を読むかアニメを見るかゲームをするか…そうでないときはたいてい眠っていることの方が多い。
……まあ…その…この異界自体管理者としてリンが管理していることになっているのだが。
…少し暇だから過去の事について振り返ってみたけれど…うん……やっぱり暇だなぁ。
「……はぁ…まさかこんなことになるとは当時は思ってもいなかったなぁ」
「ノッブ?」
「ンナ?(どうされました?)」
「……異界に異常はない?」
「ノッブ!」
「ンナナ(特に異常はありません)」
「……まあそうだよね」
…うん…まあ…わかってたことか……この異界一部はリンのコレクションの管理とかもしてるし…まだ増やす時もあるからなぁ…それでセリリさんに怒られてることもあるみたいだし。
こっちの領域の様子を見にリンが作ったちびノブとボンプが来ることもあるけれども。
……そいえばリン達の事で聞いたことだけど最近イズナ以来の子供が生まれたんだっけ?…あれ?…もうそれなりに成長してるんだっけ?…えっと…ん?
……やっぱり外とのつながりが無いと今がどれくらいなのか分からないなぁ……はぁ…
「……どこからわたしが願いを叶える存在って認識が広まったんだか…迷惑な話だよほんと」
…リン…今頃何してるんだろなぁ……
「おーいセツナ」
「…あれ?リンじゃん…忙しくないの?」
「余裕ができたから来たのだが…来てほしくなかったか?」
「いや…ここにいると外の事も知るすべが無いから…まあ大丈夫ならよかったよ。丁度暇…いやそれはだいたいいつもの事か」
「……まったく難儀な事だな…それで変わりはないか?」
「まあね…終末初期の頃は意識が塗りつぶされるかと思ったけれども…あの時はありがとね……方法はあれだったけれども」
「あー……まあ…な」
「…何度も言ってるけど別に怒ってる訳じゃないって…おかげでわたしはわたしとして意識を保てたから……まあ…うん…まさかああなるとは思ってもなかったからさ」
「……そうか」
……うん…まあ…あの時はほんとやばかったからなぁ……その結果まあ……うん…『そっち』の意味でお世話になったけども。
……別に嫌では無かったよ…むしろ他のだれか…まあ、リン意外だとイズナぐらいだけども…うん、それ以外のだれかとするのは嫌だって思ってたし……
「…本当にいいのか?」
「…まあね…今はまだちょっと混乱してるとこもあるから…気持ちの整理ができたらとは思ってるんだけども…何とも…ね」
…今のところまだもんだいはないし。
「リンも当時はそうするしかなかったほどわたしもやばかったみたいだし…そのことについてはほんとに大丈夫だから」
「……すまんな」
「…さすがに今の自分がどういった思いを抱いているのかはまだ分からないから…責任どうこうとは言わないけども」
…実際わたしがリンの事をどう思ってるのかいまだわかんないんだよね。
「……さてこの話はここでおしまい…それで今回は何しに来たの?ゲームする?話する?それとも…何か持ってきてるとか?」
「ああ…そうだな、とりあえずこれを渡しておくぞ」
「なにこれ…カタログ?」
「最近のやつで新しく出たやつだな…何か欲しいのがあれば言ってくれ」
「…いつもありがとね…ここに籠りっぱなしだとその辺分からないから…へぇ………っとカタログは後でいいか」
……さすがにリンもいつまでいられるか分からないし。
「とりあえず何する?」
「ふむ…そうだな、最近の事についてでも話すか」
「お!また何か面白い事でもあったの!」
「まあな…それでだが―――――」
「―――――とまあこんなところか」
「へぇ…やっぱり色々なことが起こってるんだねぇ…そっかぁ」
「……やはりまだ難しいか」
「……認識って面倒なことを引き起こすよね…聖杯は願望機としての機能があるって認識の影響は中々に面倒なことだよ」
「……そうか」
「そこら辺の事についてはどうも力がどうこうとかの問題じゃないみたいだし…こればっかりはね」
…実際認識とはそれほどの影響をもたらすらしいし…黒札の本霊がどうとかといった話はそれはこういった存在だといった認識に影響を受けるって事らしいし。
「…ふむ…もうこんな時間か」
「…え…そっか…もうそんな時間…か」
……楽しい時間はあっという間に感じるなぁ。
「すまんな…それじゃあ「…ぁ」…セツナ?」
「えっと…あれ?何で?」
…何でリンの手を?…え?…あれ?
「……無意識か?」
「…えっと…ごめん…あれ?今まではこんな事無かったのに?…どうして?」
……なんでだろ?だってこんな事は………前にも……無かっ…た…?
………どうして…なんで『ずるい』って?…誰が?…誰…が………
「……………ぁぁ」
………そっか……これって…そういう事なのかな……
「……大丈夫かセツナ?」
「……リン」
「ん?どうし―――」
「―――ん」
――――――チュッ
「―――」
「―――ふう」
………およそ十秒ほどだろうか…キスを終える。
「…セツナ?」
うん……ようやくわかったよ…どこかうっすらと感じていたこの思い…今になってようやくわかったんだ。
「…リン…大好きだよ」
「……それは」
「この気持ちをはっきりと理解したのはついさっきだけども…わたしはきっとあの日…始めてであった時にどこかひかれていたんだと思う」
「……」
「生まれてから誰もわたしをわたしとして見ていなかったあの場所はつらいもので、その後なんかはメシアンの被害者として見るかメシアンの関係者として見るかといった環境だった」
「…もちろんそれだけじゃなかったのは理解してる…けれども心を閉ざし…怯えていた影響はそれなりにあった」
「…それでもさ…始めて『誰か』の事を意識したのはリンだったんだ」
「神主の事は迷惑をかけてばかりで…いっそ消えてしまえたらって思ってた」
「…だからきっと…『誰か』の事を意識したのってリンが初めてなんだ」
「そのころはまだそこまでの気持ちは無かったんだろうけどね」
「…つらい事があってもあの時の事を思えば頑張れた」
「…本格的に思い始めたのは、わたしがもうながくは無いって伝えたあの日…その時もリンはわたしに道を示してくれた」
「……終わりゆく中でどこかずっと後悔してることがあった…それがどんなものなのかはその時にはわからなかったけど」
「…色々あってもう一度生きていられるようになったあの時も、リンと一緒にいられることがうれしかったんだって…今になった分かった」
「…それからの日々もたくさんの思い出ができたけど……やっぱり一番この思いを感じた出来事はあの日…数多くの『願い』に押しつぶされそうになったあの時の事だった」
――――――
『―――アアアアアア!!』
『ッ!セツナ!』
『セツナさん!?』
『ちょっといきなりどうしたの!?』
『イヤ!ウルサイ!!ナンナノ!!イヤ…イヤァア!!!』
『どうした!何が起こってる!』
『えっと…えっと』
『オマエラナンテシラナイ!!ナンナノ!!ソンナ…ネガイナンテカナエラレルワケナイ!!!』
『…願い?』
『チガウ!ワタシハセイハイナンカジャナイ!!…ダレカ…タスケテ…コワイヨ…アァアア!!』
『せい…はい?』
『…ッ!まさか!』
『ちょっとリン!これってやばいんじゃないの!?』
『…しかたがない…か……セツナ!!』
『アア……リ…ン…?』
『…すまん現状こうするしか方法が思い浮かばんのだ』
『…アァ…リ…ン…タス…ケ…テ』
『マスター』
『…すまんな』
―――――
「かつて凰音にも同じように処置を施したことはあるがな」
「あはは…まあ『応急処置』とはいえ…ね」
……本当にあの時は大変だった。
「……でもさ…なんと言うか…いやじゃなかったんだ」
「…そうか」
「…きっとその時なんだろうね…それでも今日までずっと分からなかった訳だけども」
「……」
「…正直に言えば未だわたしは『愛する事』についてわかってるわけじゃない…でもこの思いがそうならきっと…わたしはリンの事を思ってるんだろうね」
「……ああ」
「…まだ『愛してる』って言えるほどじゃ無いけど…それでもこの思いを伝えるなら…うん、わたしはリンの事が大好きだよ」
「そうか…いいんだな」
「あはは…それともこう言った方がいいのかな?…『責任』…とってくれる?」
「…ふむ…少し待っていろ、皆に連絡してくる」
「…まあ…確かにここじゃあ連絡しようにもつながらないもんね…うん、待ってる」
「…ああ」
その後はまあ…うん…とりあえずいえる事は……後片づけが大変だったなぁ…
……ある程度加減はされてたみたいだけども…そういえば途中からか他のリンの嫁全員来てたな…
一応この領域にはいくつか部屋があってよかったと今は本気で思うんだけど…普段使わない大部屋があって助かった……
……わたしの体…成長しないからなぁ…あの時から一切変化してないし…この体高性能でよかったよほんと…最初の頃は思うこともあったけど…うん…結構危なかった…
……ふふ……そっかぁ…この気持ちが…ね……うん…いいものだね…ほんとに……よかったなぁ…
…いつか、この異界に籠る必要が無くなればいいんだけど……まあ…大丈夫だよね…少しだけわたしの中で何か変化を感じたし。
きっといつか…一緒にいられる時が来るよね……………ふふ、楽しみだなぁ♪
裏話
さてと……ちょっと終末後の事でも書いてみるかな
↓
ふむ……あれ?これって大丈夫なのだろうか?ちょっと確認しておこう
↓
これこれこういったわけで大丈夫そうですかっと(つメッセージ
↓
おっと返事が来たぞ…ふむふむ…なるほど…大丈夫そう…ん?これは…なるほど
↓
……やっべぇ筆が進むぞこれ……問題ないよね?(メッセージ確認
↓
よっしゃ!できたぞ!…いやぁ…当初ここまで考えてなかったけども……まあいいか!ヨシッ!(
キャラ紹介
セツナ
終末後の影響で『願望機たる聖杯』の概念の影響を受け精神が崩壊しかけた
その後鵺原リンの『応急処置』を受け一時的に症状が治まった
概念の影響を考え外部からの影響を抑えるための異界に籠る事になった
異界の中は外部の事を把握しずらいため外ではどんなことがあるのかはあまり知らない
…自身の気持ちをあまり理解していなかったがこの度己の気持ちを自覚した
自身の気持ちを伝え新たな一員として鵺原リンの嫁となった
これ以降自分の名前を名乗る時『鵺原セツナ』と名乗るようになる
自分は過去の出来事から未だ『愛』を理解しているとは思えていないため『愛している』と伝える事ができないと思っている…いつか伝えられる時が来ることを願っている
いつの日かこの異界の奥に籠らなくていい日が来ますように…
ちなみに終末が来るあたりではLv80ほどあったもののどこか限界を感じていた
今回の事で後程調べたところLv90を超えた…それでも戦闘は苦手としているのだが…
鵺原リン
セツナにとって鵺原リンは大雑把に言えば『憧れ(出会い)→友人→自覚のない思い(自身の終わりの時から)→自覚のない強い思い(『応急処置』を受けたあたり)→自覚した思い(今回)』といった感じ
認識による影響で精神が崩壊しかけたセツナにかつて凰音にしたのと同じように『応急処置』を施した
その後セツナが異界に籠り自身は終末が訪れた事による事態に対処していた
余裕ができればセツナの元を訪れて外の出来事を聞かせたり一人で時間を過ごせる娯楽などを届けたりしていた
…今回伝えられたセツナの思いを受け入れた
いつの日かセツナが異界の外でも過ごせることを願っている